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ハイカブリ(同居人×女主/王子×女主/複数/媚薬/歪/二穴)
*シアと一緒に_2
しおりを挟む「あぁぁ――」
弾力はあるがタオルに比べて堅い指先に、フレリアは身体を硬直させた。痛いわけではない。その指先が『どこでなにをしようと』しているのかを理解した身体が、勝手に反応している。
「……やっぱり。ここは凄く、濡れていますね?」
「ん……ぁ……ぅ」
クチュリ、と下半身から水音がした。愛液が溢れていることを、フレリアは嫌でも知らされる。
“あ……これ……わかっちゃう……”
太腿に伝う湿り気も、その知らせを手伝っていた。
「良いんですよ。むしろ、もっと出さなければ。……早く楽に、なれませんから」
「ん……あっ、あ……んん……ぅ……は、あ……っ……」
ナカを満たす愛液をすべて掻き出すかのように、シアは奥へと指を入れると指先で引っ掻くように膣壁を擦った。その度にクチュクチュ、グチュグチュと水音が響き、嫌が応にも今何をされているかフレリアに伝えている。
「……これは」
「あ、はぁ、っ、ん……ん、ぅ……っ……んんっ……」
「なかなか、気持ち良さそうな反応をしてくれますね」
「い、ぁ……っ……う、うぅ……ん……っ……ぁ……ぁ……」
触れている場所が異なるからだろうか。タオルの刺激とはまったく違う気持ち良さに、フレリアは大きな声をあげた。
“す、すごぃ……っ……。の、飲み込まれる……!”
規則的に動かされる指に、しばらく気持ち良い刺激を受けた膣壁は、その我慢の限界を脳へと送った。
「あ、あああ――――っ――――!」
身体が跳ね、腰が浮く。シーツを握ることすら甘い刺激になるその身体は、拠りどころを探してそれでもシーツを掴みその手に力を込めた。ビクビクと反応する身体は、おさまるところを知らない。ぽたぽたと愛液をシーツに滴らせ、普段よりも圧倒的に長い絶頂の時間と余韻に捩らせた。
「……あぁ、良いですね。いっぱい出ていますよ?」
「あっ……あっ……あぁ……っ……」
「そういえば、媚薬以外にももう一つの作用がありまして」
「あ、あ、あ……」
「匂いが変わるんです、体液と、体臭の。……ほら、分かるでしょう?」
「う、ふ、ぅ……ふ、ぅ……ふぅ……」
「ねぇ、ランス。アナタも我慢できないんじゃないですか? この――」
「……甘くて、美味そうな匂い、か……」
「そうです。これを嗅げば、私達も理性を保つのは難しくなる。……でも、良いでしょう?」
「あー……はぁー……っ……ぁぁ……」
「今は、理性など無い方が。フレリアを戻しやすいのですから」
フレリア自身は気が付いていなかったが、今この部屋にはシアとランスの言う通り、甘くて美味しそうな匂いが充満していた。まだうっすらとした匂いではあるが、フレリアから体液が放出されればされるほど、その体液が一部媚薬と同じような効果を持ち、フレリア以外の人間を発情させる。
いわばフェロモンと同等で、相手の心をくすぐり気持ちに働きかけるが、媚薬のような快楽を上乗せする効果はないし、感度を上げる効果もない。しかし、今のこの状況で、そのフェロモンとしての効果は、恐ろしいほどシアとランスの心を乱し蝕んでいた。
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