道楽草

十三岡繁

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体内時計

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 人間には体内時計があると言われています。なので例えば明日は七時に起きようと思っていれば七時ぐらいに目が覚めますし、毎日同じ時刻に目覚まし時計をかけておくと、それが鳴る寸前に目覚めるなんてこともあります。しかしその割には若い頃は朝目覚めてももっと眠りたいななんて思ってました。
 体内時計というものがあって、起きる時刻が決まっているのであれば、なんで眠気が残るんだろう?神様も意地が悪いなと思っていたものでした。

 朝眠い理由として、地球での一日は二四時間ですが人間の体内時計はそれより長いからじゃないかという説があります。一説には人間の体内時計周期は二十五時間で、毎日起床時に日光を浴びるなどして調整して行くとの事です。地球の自転周期が二十四時間なのに対して、火星は二十五時間なので、元々人類が誕生したのは実は火星だったんじゃないかという人の論拠にもなっていたりします。

 まぁ人類の起源はともかくとして、歳をとってくると状況が変わってきます。よくお年寄りの朝は早いなんて事を言いますが、確かに自分も加齢とともに起床時間が早くなってきました。最近では6時前に目が覚めてしまいます。
 但し本当の問題はここからです。若い頃にも朝早く起き過ぎる事はありました。しかしながら二度寝をすればまた幸せな時間が訪れたものです。しかし今はこの二度寝というやつができません。
 まあこの現象は体内時計ではなくて、ホルモンの分泌量や加齢に伴う血圧の上昇などが主要因なんでしょうけどね。

 加齢の話はともかく、体内時計が惑星の自転周期に影響されていそうだという事で、じゃあ自転速度の飛び切り遅い惑星で生物が進化した場合はどうなるのかなと想像しました。例えば太陽系では最も太陽に近い水星は自転周期が五十八日もあります。もちろん水星には生物は存在して無さそうですが、もしいたとすれば体内時計は五十八日周期なんでしょうか?ややこしいのは公転周期で、水星の場合地球よりだいぶ短くて八十八日しかありません。つまり水星では一日半が一年になってしまいます。

 沖縄でサンゴが年に一度だけ一斉に産卵するという話は有名だと思います。これは公転というよりは月の重力と、そこから来る潮の満ち引きによる環境の変化に呼応してるんでしょう。いや季節の温度変化も関係しているので公転周期と全くの無関係だとは言えないかもしれません。
 しかしながら自転や公転の周期というよりは、それによる環境の変化の周期で生物の体内時計は決まっていくような感じがします。もし環境の変化が殆どないような宇宙船で、何世代にもわたって何千年もかけて外宇宙を航行した場合、人間の持つ体内時計はどう変化していくんでしょうね。
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