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~復讐の夜~
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最初に想定していた通り、真樹に指示された場所までは十五分程度で到着した。ただ、その店を探すこと自体に、香奈は難儀した。何軒か店は並んでいるものの、言っていたようなバーは見当たらない。その周囲をフラフラとしているうち、小さい路地を入ったところに小さく店名が書かれているバーの看板と、その店への入り口を発見した。早めに家を出たものの、時間はいつの間にか約束の七時を僅かに過ぎていた。
「もうちょっと分かりやすくすれば良いのに。これじゃあ、評判を聞いてやってきた客も帰っちゃうでしょ」と心で呟きながらそのドアを押し開けた。
店内は少し薄暗い印象だった。バーカウンターの向こう側に、顎髭を蓄えた男が立っていた。「ちょっと、いい男じゃん」。香奈は一瞬、そう思ったが、警戒心を解くことはなかった。
「あの、五十嵐ですけれども」
入ってきた時にグラスを磨いていたその男は、すでにその手を止めており、丁寧にお辞儀をした。
「お待ちしておりました」
「あなたが…、真樹さんですか?」
男はゆっくりと微笑む。
「はい、私が真樹です。どうぞ、お掛けになってください」
電話では低い声だけを聞いていたため、香奈は勝手にいかつい男をイメージしていたが、対面してみると、その物腰の柔らかさと動きの優雅さ―と言えば良いのだろうか―が合わさり、真樹の印象は、最初の想像とはまったく違ったものになっていた。
真樹に促されるまま、香奈はカウンター席の中央付近に腰掛ける。
「来ていただいて、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ突然のお電話すいませんでした」
真樹は「いえいえ」と恐縮した様子を見せると、早速、本題を切り出した。
「回りくどい話は嫌いなので、こちらからお伺いしますが、あなたの望む奇跡というものはどんなものなのですか?」
その問い掛けに香奈は逆に疑問を投げ返す。
「そのことなのですが…、こちらは本当に奇跡が起きるバーなのですか?」
真樹の表情は急に、悲しそうな、苦しそうなものへと変わり、言葉を探し始める。
「うーん、そうですね。何と言えば良いでしょうか。やはり、奇跡というものは、そう簡単には起こらないものですから。それが頻繁に起こるバーではありません。ただ、極々稀に、そのようなケースを目の当たりにすることはあります」
よく分からない。何というか、説明が回りくどい。自ら「回りくどい話は嫌い」と言っておきながら、これだけ分かりにくいと閉口してしまう。まあ、核心に触れる部分は話せないと言うことなのかもしれないが。
「はあ。まあ、たまにそういう奇跡のようなことが起きると言うことですか」
「まあ、そうですね。そして、それは奇跡の内容にもよりますが…」
「先ほど、貴方がおっしゃっていた、私の願っている奇跡ですが。私は今、ある病気に犯されています。それは白血病です。骨髄移植をすれば助かるかもしれません。通常であれば家族がドナーとなれる可能性が高いらしいのですが、私は家族が居らず、唯一の血縁である遠い親戚は、ドナーとしての適合はしませんでした」
真樹は香奈の目を見ながらゆっくりと頷く。
「ということは、貴方の望みは、その病気を治して欲しいというものですか?」
香奈は急いで首を振る。
「いえ、違います。私は自分の命なんて、もうどうでもいいんです。これまで私は孤独と共に生きてきました。生きていれば良いことがあるなんて戯れ言です。苦しいことばかりで、それに一人で耐えてきました。唯一の家族である姉を失い、そう考えるようになりました」
「それでは、あなたの望みとは何なのでしょう?」
香奈の口の中はいつの間にかカラカラに乾いていた。「これまで口にしたことはなかったあの言葉を言うのか」。その事に対し、僅かに抵抗感があったものの、決心した香奈は口を開いた。
「姉を殺した男を、殺したいんです。それも出来るだけ苦しむ方法で」
真樹の表情は動かない。二、三秒程だろうか。静寂な時間が流れた後、真樹の顔が緩んだ。
「なるほど、そういうことですか」
真樹は声を上げて笑い出す。
「何故、笑ってるんですか?何が可笑しいんですか?私は真剣なんです。これまでに、この思いを口に出したことはなかった。それだけの覚悟を持って生きてきたんです」
「ははは、いや、すいません、あなたの願いって人を殺すことだったんですね。それが、あまりにくだらない願いすぎて。本当にもう、そりゃもう年末年始のバラエティでやっている漫才よりも笑えるほどのちゃちな願いです」
真樹は抱腹しながら、涙を流している。香奈の怒りのバロメーターは頂点を超えて振り切れた。
「帰ります。こんな所、来るんじゃなかった」
ドンッとカウンターを一度叩き、バッグを持って席を立ったとき、真樹が呼び止めた。
「いいんですか?」
この期に及んで、引き留めようとしてくる、この真樹という男の神経が、香奈にはどうにも理解できなかった。
「はあ?あんた何言ってんの?人の願いを聞いといて、くだらないとか言って笑うなんて。あんたにとってはくだらないことかもしれないけど、私にとっては命懸けてんのよ」
「そこです」
真樹の目は香奈を見つめていたが、そう言った時、真樹の眼力に香奈は圧倒された気がした。どうにも動けない。それが真樹の生来持っている威圧感なのかとも思ったが、これまでの人生で感じてきたそれとは種類が違うように感じた。「神通力」と言った方がしっくりくるだろうか。とにかく、真樹の穏やかな雰囲気は変わっていないにも関わらず、動くなという主人の命令に、忠実に従うロボットのような心境だった。
「そこですよ、五十嵐様。人を殺すことに、自分の命を懸けることが馬鹿馬鹿しいというのです」
身体が言うことをきかないまま、香奈は口だけを動かして言い返す。
「何が馬鹿馬鹿しいっていうの?私はたった一人の身内だった姉を殺されたのよ!」
怒鳴っているうちに、悔し涙が出てきた。私はその憎しみがあったからこそ、ここまで生きてこれたのに。香奈は唇を強く噛み締める。
「なるほど。あなたがそれほどまでに強い意志をお持ちと言うことは分かりました。それでは…」
真樹はゆっくりと一礼する。不思議なことにそこから香奈への金縛りが解けた。
「何か一杯お飲みになりませんか?そして、それほどまでに殺したいと思う理由を具体的に教えていただきたい。もしかしたらご協力出来るかもしれません」
そう言われたときに香奈はほんの少しだけ落ち着きを取り戻していた。真樹の口から「協力が出来るかも」という言葉が出てきたこともあったかもしれない。
その様子を見て、真樹は「何がよろしいですか?」と問い掛けてくる。
「…そうですね、私はこのような所に来たのが初めてなのでお任せします」
「承知致しました」と真樹はすぐさまシェーカーを取り出す。
「少々強めのものでもよろしいですか?」
香奈は小さく頷く。アルコールに強いわけではないが、人並みには飲める。少々、きつめのものでも一杯くらいなら問題ない。
真樹は後ろを振り向き、いくつかのお酒を選び出す。そして、レモンを搾り、それらをシェーカーに入れて振り出した。その動きは滑らかだ。数分後、香奈の目前に置かれたカクテルグラスに、濃いオレンジ色のカクテルが注がれた。バーで見るカクテルとはなんと美しいのだろう。
「これは…何というカクテルですか?」
先ほどまで抱いていた憤怒の感情を一時とはいえ忘れてしまった。
「お待たせしました。こちらはサイドカーというカクテルでございます」
香奈はしばらくそのグラスに見とれた後、自意識を取り戻して右手でグラスを持ち、口に運ぶ。
確かにこのアルコールは強い。一口でも喉を通る時に熱さを感じる。ただ、味のバランスは絶妙だ。何口でも飲みたいと思ってしまう。
パチン。
何か聞こえた。香奈は思わず周囲を見渡す。だが、真樹はその音に気付いていないようだ。「どうされました?」と訊かれたが、香奈は「いえ、何か聞こえたような。まあ、私の気のせいです」と言って、もう一度、グラスに口を付ける。
「いかがですか?実はですね、今日はいつも店を仕切っているバーテンダーが休みなものですから、私は久しぶりにシェーカーを振ったんです。そういう意味では、あなたは運が良いのかもしれませんよ。レアです。確実にレアですよ、数年に一度ですから、私がここに立つのは。ただ、味は確実にそのバーテンダーの方が上だと思いますので、逆に運が悪い気もしますが」
真樹はけらけらと笑う。だが、香奈はその表情を見て自分のするべき事を思い出した。また、あの怒りの感情がこみ上げてくる。
「確実に運は悪いと思います。私はこれまで運の良かったことがありませんでしたから。幸運だと思ったのはこれまでほんの僅かです。それも姉が生きていた時までのこと。姉が死んでからは…また、不幸で孤独な人生に逆戻りです」
「話してくれませんか?その不幸な人生というものが、どのようなものだったのかを」
このバーに何とか辿り着き、協力をしてもらえるかもしれないというところまできたのだ。ここで黙って帰ってしまえば、これまでの努力は水泡となる。
「…分かりました。でも一つだけ約束してください。ここで話すことは決して、他言しないと」
真樹は快く了承する。
「もちろんです。バーテンダーは昔から、お客様の話を聞く相手も務めてきました。そのお話がどんなものであろうとも、そう、たとえ人を殺したという話であっても他言は致しません。そういう人種なのです」
その話しぶりから香奈はゆっくりと納得して話を始めた。
「私の姉が殺されたのは、忘れもしません、ちょうど十年前の大晦日でした」
「もうちょっと分かりやすくすれば良いのに。これじゃあ、評判を聞いてやってきた客も帰っちゃうでしょ」と心で呟きながらそのドアを押し開けた。
店内は少し薄暗い印象だった。バーカウンターの向こう側に、顎髭を蓄えた男が立っていた。「ちょっと、いい男じゃん」。香奈は一瞬、そう思ったが、警戒心を解くことはなかった。
「あの、五十嵐ですけれども」
入ってきた時にグラスを磨いていたその男は、すでにその手を止めており、丁寧にお辞儀をした。
「お待ちしておりました」
「あなたが…、真樹さんですか?」
男はゆっくりと微笑む。
「はい、私が真樹です。どうぞ、お掛けになってください」
電話では低い声だけを聞いていたため、香奈は勝手にいかつい男をイメージしていたが、対面してみると、その物腰の柔らかさと動きの優雅さ―と言えば良いのだろうか―が合わさり、真樹の印象は、最初の想像とはまったく違ったものになっていた。
真樹に促されるまま、香奈はカウンター席の中央付近に腰掛ける。
「来ていただいて、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ突然のお電話すいませんでした」
真樹は「いえいえ」と恐縮した様子を見せると、早速、本題を切り出した。
「回りくどい話は嫌いなので、こちらからお伺いしますが、あなたの望む奇跡というものはどんなものなのですか?」
その問い掛けに香奈は逆に疑問を投げ返す。
「そのことなのですが…、こちらは本当に奇跡が起きるバーなのですか?」
真樹の表情は急に、悲しそうな、苦しそうなものへと変わり、言葉を探し始める。
「うーん、そうですね。何と言えば良いでしょうか。やはり、奇跡というものは、そう簡単には起こらないものですから。それが頻繁に起こるバーではありません。ただ、極々稀に、そのようなケースを目の当たりにすることはあります」
よく分からない。何というか、説明が回りくどい。自ら「回りくどい話は嫌い」と言っておきながら、これだけ分かりにくいと閉口してしまう。まあ、核心に触れる部分は話せないと言うことなのかもしれないが。
「はあ。まあ、たまにそういう奇跡のようなことが起きると言うことですか」
「まあ、そうですね。そして、それは奇跡の内容にもよりますが…」
「先ほど、貴方がおっしゃっていた、私の願っている奇跡ですが。私は今、ある病気に犯されています。それは白血病です。骨髄移植をすれば助かるかもしれません。通常であれば家族がドナーとなれる可能性が高いらしいのですが、私は家族が居らず、唯一の血縁である遠い親戚は、ドナーとしての適合はしませんでした」
真樹は香奈の目を見ながらゆっくりと頷く。
「ということは、貴方の望みは、その病気を治して欲しいというものですか?」
香奈は急いで首を振る。
「いえ、違います。私は自分の命なんて、もうどうでもいいんです。これまで私は孤独と共に生きてきました。生きていれば良いことがあるなんて戯れ言です。苦しいことばかりで、それに一人で耐えてきました。唯一の家族である姉を失い、そう考えるようになりました」
「それでは、あなたの望みとは何なのでしょう?」
香奈の口の中はいつの間にかカラカラに乾いていた。「これまで口にしたことはなかったあの言葉を言うのか」。その事に対し、僅かに抵抗感があったものの、決心した香奈は口を開いた。
「姉を殺した男を、殺したいんです。それも出来るだけ苦しむ方法で」
真樹の表情は動かない。二、三秒程だろうか。静寂な時間が流れた後、真樹の顔が緩んだ。
「なるほど、そういうことですか」
真樹は声を上げて笑い出す。
「何故、笑ってるんですか?何が可笑しいんですか?私は真剣なんです。これまでに、この思いを口に出したことはなかった。それだけの覚悟を持って生きてきたんです」
「ははは、いや、すいません、あなたの願いって人を殺すことだったんですね。それが、あまりにくだらない願いすぎて。本当にもう、そりゃもう年末年始のバラエティでやっている漫才よりも笑えるほどのちゃちな願いです」
真樹は抱腹しながら、涙を流している。香奈の怒りのバロメーターは頂点を超えて振り切れた。
「帰ります。こんな所、来るんじゃなかった」
ドンッとカウンターを一度叩き、バッグを持って席を立ったとき、真樹が呼び止めた。
「いいんですか?」
この期に及んで、引き留めようとしてくる、この真樹という男の神経が、香奈にはどうにも理解できなかった。
「はあ?あんた何言ってんの?人の願いを聞いといて、くだらないとか言って笑うなんて。あんたにとってはくだらないことかもしれないけど、私にとっては命懸けてんのよ」
「そこです」
真樹の目は香奈を見つめていたが、そう言った時、真樹の眼力に香奈は圧倒された気がした。どうにも動けない。それが真樹の生来持っている威圧感なのかとも思ったが、これまでの人生で感じてきたそれとは種類が違うように感じた。「神通力」と言った方がしっくりくるだろうか。とにかく、真樹の穏やかな雰囲気は変わっていないにも関わらず、動くなという主人の命令に、忠実に従うロボットのような心境だった。
「そこですよ、五十嵐様。人を殺すことに、自分の命を懸けることが馬鹿馬鹿しいというのです」
身体が言うことをきかないまま、香奈は口だけを動かして言い返す。
「何が馬鹿馬鹿しいっていうの?私はたった一人の身内だった姉を殺されたのよ!」
怒鳴っているうちに、悔し涙が出てきた。私はその憎しみがあったからこそ、ここまで生きてこれたのに。香奈は唇を強く噛み締める。
「なるほど。あなたがそれほどまでに強い意志をお持ちと言うことは分かりました。それでは…」
真樹はゆっくりと一礼する。不思議なことにそこから香奈への金縛りが解けた。
「何か一杯お飲みになりませんか?そして、それほどまでに殺したいと思う理由を具体的に教えていただきたい。もしかしたらご協力出来るかもしれません」
そう言われたときに香奈はほんの少しだけ落ち着きを取り戻していた。真樹の口から「協力が出来るかも」という言葉が出てきたこともあったかもしれない。
その様子を見て、真樹は「何がよろしいですか?」と問い掛けてくる。
「…そうですね、私はこのような所に来たのが初めてなのでお任せします」
「承知致しました」と真樹はすぐさまシェーカーを取り出す。
「少々強めのものでもよろしいですか?」
香奈は小さく頷く。アルコールに強いわけではないが、人並みには飲める。少々、きつめのものでも一杯くらいなら問題ない。
真樹は後ろを振り向き、いくつかのお酒を選び出す。そして、レモンを搾り、それらをシェーカーに入れて振り出した。その動きは滑らかだ。数分後、香奈の目前に置かれたカクテルグラスに、濃いオレンジ色のカクテルが注がれた。バーで見るカクテルとはなんと美しいのだろう。
「これは…何というカクテルですか?」
先ほどまで抱いていた憤怒の感情を一時とはいえ忘れてしまった。
「お待たせしました。こちらはサイドカーというカクテルでございます」
香奈はしばらくそのグラスに見とれた後、自意識を取り戻して右手でグラスを持ち、口に運ぶ。
確かにこのアルコールは強い。一口でも喉を通る時に熱さを感じる。ただ、味のバランスは絶妙だ。何口でも飲みたいと思ってしまう。
パチン。
何か聞こえた。香奈は思わず周囲を見渡す。だが、真樹はその音に気付いていないようだ。「どうされました?」と訊かれたが、香奈は「いえ、何か聞こえたような。まあ、私の気のせいです」と言って、もう一度、グラスに口を付ける。
「いかがですか?実はですね、今日はいつも店を仕切っているバーテンダーが休みなものですから、私は久しぶりにシェーカーを振ったんです。そういう意味では、あなたは運が良いのかもしれませんよ。レアです。確実にレアですよ、数年に一度ですから、私がここに立つのは。ただ、味は確実にそのバーテンダーの方が上だと思いますので、逆に運が悪い気もしますが」
真樹はけらけらと笑う。だが、香奈はその表情を見て自分のするべき事を思い出した。また、あの怒りの感情がこみ上げてくる。
「確実に運は悪いと思います。私はこれまで運の良かったことがありませんでしたから。幸運だと思ったのはこれまでほんの僅かです。それも姉が生きていた時までのこと。姉が死んでからは…また、不幸で孤独な人生に逆戻りです」
「話してくれませんか?その不幸な人生というものが、どのようなものだったのかを」
このバーに何とか辿り着き、協力をしてもらえるかもしれないというところまできたのだ。ここで黙って帰ってしまえば、これまでの努力は水泡となる。
「…分かりました。でも一つだけ約束してください。ここで話すことは決して、他言しないと」
真樹は快く了承する。
「もちろんです。バーテンダーは昔から、お客様の話を聞く相手も務めてきました。そのお話がどんなものであろうとも、そう、たとえ人を殺したという話であっても他言は致しません。そういう人種なのです」
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