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第1話
ドン!

(んん  あれ?   ここは? なんか声も出ないし)

すると突然頭に無機質な声が響く

『(解。ここはオーリン地下墓地迷宮2階層です。貴方はスケルトンなので整体声帯が存在しないため声を出すことができません。)』

(だ、誰なんだ?)

と辺りを見回すが誰もいない

『(解。私はーーー様の固有スキル『賢者』です。冷静になることを推奨致します。)』

賢者?の言う通り1回落ち着こう、深呼吸をしようとするが息のようなものは吐けなかったし吸えなかった。それにしても迷宮か、、、それにさっき俺の事をスケルトンって言ったんだここは地球ではないはず。ぱっと手を見てみると確かに骨だった。骨が自分で動くことはまずない、ということはここは異世界なのだろうか。小説の定番ではここは剣と魔法の世界だろう、ならステータスとかも存在するのか?などと考えていると

『(ステータスを閲覧しますか?)』  
 
(まさか、本当にあったとは・・・)

俺は『はい』と思考すると、ゲームのようなステータス板が目の前に現れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:ー
種族:スケルトン  3/10  
称号:「転生者」「我に目覚めるもの」「知識あるもの」

特性:亡者Lv.ー
固有能力:賢者Lv.1・???Lv.?

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亡者・・・アンデットの種族スキル。HPが0になった後浄化されてない場合、一定時間経つと復活するスキル。
賢者・・・ーーーの固有スキル。主に主人公の補佐を行う。また、アカシックレコードLv.1を閲覧する権限を有する。
???・・・%°:>♪…%〒〆*=〒々○○…|々+÷*×^。÷*…(<*〆#+*\&々~&…○〆
転生者・・・前世の記憶を持つもの。スキルレベル上昇補正(大)。
我に目覚めるもの・・・自我に目覚めたもの。スキル取得率上昇。
知識あるもの・・・大量の知識を持つもの。言語理解・スキル取得率上昇。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(これがステータスなのか。名前のところが空欄になってる。そういえば前世の記憶・・いや、これは知識か?みたいなのがあるな。名前についてはまた後で考えよう。スケルトンという種族は強さ的にどの位置にいるんだ?)

『(解。スケルトンは魔物の中でほとんど再最下位になっています。)』

(まじか・・ま、まぁいいか、いや、良くないけど・・とりあえず次を見るか。固有スキル、つまり俺だけのスキルだな、これは賢者と???か、賢者はさっきから疑問に答えてくれているスキルなのだろう。試しに賢者に質問してみるか。賢者、???っていうスキルはどんなスキルなんだ?)

『(解。現時点では判定できません)』

(賢者でも分からないのならしょうがないな。とりあえず現状をどうにかする為にもレベルを上げようか。)

(賢者、レベルを上げるにはどうしたらいい?)

『(解。近くにいる魔物を討伐するとこを推奨致します。)』

(そうか、なら探すか。)

数分後・・・・

(お、いたいた。あれは・・スケルトンか)

まず俺は石を数個拾い思いっきり投げ付けるカーンといい音を立ててスケルトンにあたる。スケルトンもこちらに気づき全速力で走ってくるがこっちはもう一個を投げつける今度は頭にあたりスケルトンがよろける。その隙にダッシュで近ずき思いっきり殴り飛ばす、そして後ろに倒れたところを馬乗りにし頭蓋骨を壊した。

ーーレベルが上がりましたーー
スキル『格闘術』を取得しました


(おぉ、レベルが上がったか。新しいスキルを手に入れたみたいだな。とりあえず)

『ステータス』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:ー
種族:スケルトン  5/10  
称号:「転生者」「我に目覚めるもの」「知識あるもの」「同族殺し」

特性:亡者Lv.ー
能力:格闘術Lv.1
固有能力:賢者Lv.1・???Lv.?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
格闘術・・・剛を元にした体術(ゴリ押し)
同族殺し・・・同族を殺したもの。同族に対して攻撃防御補正(中)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(なんか、おぞましい称号が手に入ってしまったが、生きるためだから仕方がない。)

(賢者、スキルってレベルアップの時にしか手に入らないのか?)

『(否。条件を満たすと取得できます。)』

(そうか、ならあれも手に入るかな。とりあえず試してみるか。)

そうやって俺は石を拾っては投げを繰り返した・・・

ーースキル『投擲』を取得しましたーー

(お、やっと手に入った。称号があるとはいえやっぱり取得速度が早いのかな。いや、先頭の方が早く手に入ったかな?)

(とりあえずレベル上げ頑張るか。)
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