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第7話
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「んっ……。」
目を覚まし、辺りを見渡してもそこは自分の知っている部屋ではなかった。
私、生きてるのね。
リリアナはゆっくりベットから身を起こしテラスに出る。
そこには見慣れない、風景が広がっていた。
赤い…月。
「ここは…。」
「おはようございます。ここは、ご主人様、ルシファー様の棺でございます。リリアナ様。」
リリアナは突然声が聞こえてびっくりして振り返れば、女性が立っていた。顎のところで揃えられた灰色の髪は老女に見えることなく彼女の中世的な美貌を引き立てていた。真っ白な肌は惜しみなく露出が多い服から出ており目のやり場に困る。妖艶とはこの事を言うのだと変なとこで納得してしまうがリリアナは頬を染め目をそらす。
「ふふ。可愛らしい人ですね。」
「あの、貴女様は?」
「私本日からリリアナ様専属の侍女を勤めさせていただきます。シエラにございます。」と綺麗に例をする。
ということは、この服もシエラ様が着させてくれたのだろうか。
「…目が覚めたようだな。」と低い声が耳元で聞こえリリアナは驚き振り返る。
そこには、命を助けてくれた、吸血鬼が立っていた。
吸血鬼はゆっくりとリリアナに近づき、その細い腰に腕を回し、自分の方へと引っ張る。
「吸血鬼様!」
リリアナはあまりの近さに驚き離れようとするがルシファー離れないようにより一層、腰を掴み固定してくる。
「シエラ、下がれ。」
え?
「はい。」
「まっ!」
まってくださいと言う前にシエラはその場から消えた。本当に目の前から消えたのだ。
「吸血鬼様!て、手をお離しください。」
リリアナはこんなにも近くに、しかも強く抱きしめられることがヴィルガー以外になかったためどうしていいか分からず。
その手から逃れようとしてみるが力が強く逃げられない。
「久しぶりの食事だ。あまり興が冷めることはやめろ。…安心しろ、快楽に溺れながら殺してやる。痛いのは初めだけだ。」
その声は甘いのに言っていることが、狂気的で、リリアナはみるみる青ざめるのがわかった。
「わ、私の血は美味しくありません!」
「大丈夫だ。処女の血は誰でも美味しい。それにお前からは花の香りがする。」
「いやっ…っい……。」
ルシファーの牙がリリアナの首筋に刺さる。
痛い…なのに。
それだけじゃない…体が熱い。
「なん…で、」
「吸血鬼が血を吸うときは毒が回るからな。」
毒っ!
リリアナは毒と聞き目を見開く。
「安心しろ、死ぬための毒じゃない。快楽を引き出す、毒だ。」
ルシファーは今度はリリアナの服を破り肩に牙を立てる。
「っ…んっ……、っい!…っん。」
ダメ。
こんなの間違ってる。
「ジュルッ。」と耳元で血を吸うをとが聞こえる。
「…聖女様はいったいいつまで本能に抗うんだ。」
ルシファーの手が太ももを撫でる。
敏感になった体は、触られるだけで背筋がゾワゾワと鳥肌が立つ。
「…っいや。んっ……っ。」
このままだと…。
違うのに…。
リリアナが理性を失いそうになった時首にかけてあったロザリオが目に入りそれを、ルシファーに当てる。
「……チッ。」
ルシファーは舌打ちをしながら手の甲を舐める。
その姿は絵に描いたように妖艶なのだがリリアナはそれどころではなかった。
「…何を抵抗する必要がある。お前は俺のものだ。快楽に溺れて仕舞えば楽になる。」
「私のこの心も身も、私自身のものです。…助けていただいたことは感謝しています。ですが、私は吸血鬼様のものにはなりません!」
殺されても構わない。
リリアナはロザリオを握りしめて目を閉じる。
しかし聞こえてきたのは笑い声だった。
「くっくく、面白い。俺が可愛がってやる。しかし、お前は痩せすぎだ、触り心地が悪い。」
「なっ!」
リリアナは顔を真っ赤にさせ、パクパクと声にならない声を発する。
「シエラ。」と名前を呼ばれた瞬間、またどこからともなく、シエラが現れる。
「はい。お呼びでしょうか。」
「こいつに、飯を与えろ。」
「はい。ご主人様。」
リリアナは顔を真っ赤にさせたまま、ついていけない現実に唖然としていた。
主様。お母様。私はどうやらとんでもないところに来てしまったようです。
目を覚まし、辺りを見渡してもそこは自分の知っている部屋ではなかった。
私、生きてるのね。
リリアナはゆっくりベットから身を起こしテラスに出る。
そこには見慣れない、風景が広がっていた。
赤い…月。
「ここは…。」
「おはようございます。ここは、ご主人様、ルシファー様の棺でございます。リリアナ様。」
リリアナは突然声が聞こえてびっくりして振り返れば、女性が立っていた。顎のところで揃えられた灰色の髪は老女に見えることなく彼女の中世的な美貌を引き立てていた。真っ白な肌は惜しみなく露出が多い服から出ており目のやり場に困る。妖艶とはこの事を言うのだと変なとこで納得してしまうがリリアナは頬を染め目をそらす。
「ふふ。可愛らしい人ですね。」
「あの、貴女様は?」
「私本日からリリアナ様専属の侍女を勤めさせていただきます。シエラにございます。」と綺麗に例をする。
ということは、この服もシエラ様が着させてくれたのだろうか。
「…目が覚めたようだな。」と低い声が耳元で聞こえリリアナは驚き振り返る。
そこには、命を助けてくれた、吸血鬼が立っていた。
吸血鬼はゆっくりとリリアナに近づき、その細い腰に腕を回し、自分の方へと引っ張る。
「吸血鬼様!」
リリアナはあまりの近さに驚き離れようとするがルシファー離れないようにより一層、腰を掴み固定してくる。
「シエラ、下がれ。」
え?
「はい。」
「まっ!」
まってくださいと言う前にシエラはその場から消えた。本当に目の前から消えたのだ。
「吸血鬼様!て、手をお離しください。」
リリアナはこんなにも近くに、しかも強く抱きしめられることがヴィルガー以外になかったためどうしていいか分からず。
その手から逃れようとしてみるが力が強く逃げられない。
「久しぶりの食事だ。あまり興が冷めることはやめろ。…安心しろ、快楽に溺れながら殺してやる。痛いのは初めだけだ。」
その声は甘いのに言っていることが、狂気的で、リリアナはみるみる青ざめるのがわかった。
「わ、私の血は美味しくありません!」
「大丈夫だ。処女の血は誰でも美味しい。それにお前からは花の香りがする。」
「いやっ…っい……。」
ルシファーの牙がリリアナの首筋に刺さる。
痛い…なのに。
それだけじゃない…体が熱い。
「なん…で、」
「吸血鬼が血を吸うときは毒が回るからな。」
毒っ!
リリアナは毒と聞き目を見開く。
「安心しろ、死ぬための毒じゃない。快楽を引き出す、毒だ。」
ルシファーは今度はリリアナの服を破り肩に牙を立てる。
「っ…んっ……、っい!…っん。」
ダメ。
こんなの間違ってる。
「ジュルッ。」と耳元で血を吸うをとが聞こえる。
「…聖女様はいったいいつまで本能に抗うんだ。」
ルシファーの手が太ももを撫でる。
敏感になった体は、触られるだけで背筋がゾワゾワと鳥肌が立つ。
「…っいや。んっ……っ。」
このままだと…。
違うのに…。
リリアナが理性を失いそうになった時首にかけてあったロザリオが目に入りそれを、ルシファーに当てる。
「……チッ。」
ルシファーは舌打ちをしながら手の甲を舐める。
その姿は絵に描いたように妖艶なのだがリリアナはそれどころではなかった。
「…何を抵抗する必要がある。お前は俺のものだ。快楽に溺れて仕舞えば楽になる。」
「私のこの心も身も、私自身のものです。…助けていただいたことは感謝しています。ですが、私は吸血鬼様のものにはなりません!」
殺されても構わない。
リリアナはロザリオを握りしめて目を閉じる。
しかし聞こえてきたのは笑い声だった。
「くっくく、面白い。俺が可愛がってやる。しかし、お前は痩せすぎだ、触り心地が悪い。」
「なっ!」
リリアナは顔を真っ赤にさせ、パクパクと声にならない声を発する。
「シエラ。」と名前を呼ばれた瞬間、またどこからともなく、シエラが現れる。
「はい。お呼びでしょうか。」
「こいつに、飯を与えろ。」
「はい。ご主人様。」
リリアナは顔を真っ赤にさせたまま、ついていけない現実に唖然としていた。
主様。お母様。私はどうやらとんでもないところに来てしまったようです。
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