最深部からのダンジョン攻略 此処の宝ものは、お転婆過ぎる

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第二話 薄暗い大広間

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「だあああ。おちるうう」公一の声が暗闇に響く。
 公一は目を閉じたまま反射的に掴める物は無いか無闇に手足をバタバタさせていた。


「何してる? 横に動いただけだぞ。あっ、わかった。お前はそうやって空を飛ぶんだな」


「え?」
 腹這いのまま、手足をバタつかせていた公一は動きを止め、暗闇に慣れていない目を声の主の方に向けた。
 公一の視線の先には、先程の少女が顔を覗き込むようにして座っている。
 
 
 公一は、うつ伏せのまま床を確かめるようにまさぐり軽く叩いた。
「あれ、石だ。石畳になってるのか。どうして?」
 ざらついてはいるが、きっりちと合った石の繋ぎ目を指先でなぞった。

「なんだ、驚いただけなのか?」

「お前がいきなり変な穴に突っ込んだからだろう。真っ暗だから落っこちたと思ったんだよ」

 
 公一は照れ隠しの咳払いをして立ち上がろうと床に手をついた。公一の四つん這いになった背中に少女は乱暴に飛び乗ってきた。

「よし、ようやく捕まえた人間だ。絶対に逃がさないぞ」

「よーし。歩け、歩けえ」
 上着の襟首を持って身体を前後にゆすり、無邪気に乗馬の真似を始める。たてがみをなぜているつもりなのか、刈り上げたうなじを触ってきた。

「なんだこの頭、キノコみたいだな」

「あーあ、降りてくれないかなあもう。なあ、ここはどこだ? 名前とかも教えてもらえるかな」
 ため息交じりに尋ねた。


 少女は馬替わりの公一からひらりと降りて胸を張って答える。


「私の事か? 私はノイ・モーント・ドラッヘ。皆はノイ様って呼んでくれたぞ」
 少女は早口で続けた。
「で、お前の名前はなんだ? 無いならつけてやる」

 公一は立ち上がって言った。
「親からもらった名前があるから。俺の名前は鳥居公一、公一でいいよ」


 ノイは口を尖らせ視線を逸らしながら小声で呟いた。
「ふん、つまんない。もっと格好の良い名前つけてやったのに」


 そして公一の前に立ち両腕を広げて続けて言う。
「それじゃあ、コーイチ。今日からお前は私の下僕になるんだ」


「ちょ、ちょっと待て、なんでいきなりそうなる」


「私は偉いんだから、当たり前だろう?」
 ノイは小鼻を膨らませ当然とばかりと言う。



 公一は立ち上がってノイを見下ろした。
「その舌足らずで言われても、迫力が全然無いなあ」

「私の下僕では不満か? じゃあ家来ならどうだ? ご褒美もあげるぞ」


 ノイは両手を握り締め、体を前のめりにして、すがりつかんばかりになっていた。


「ここには金や銀だけじゃない、珍しい宝物も置いてあるんだ。いくらでも持って行っていいぞ」

 両手を大きく広げくるりと回って見せた。大きな麻の袋に穴をあけた様な服から伸びている手足は、弱い光を受けて白い帯となって公一の目に映った。


 公一はようやく暗闇に慣れた目で辺りを見回した。天井は湾曲した構造が連なり、床には見上げるほどの高さの金銀がボタ山の様になっていた。天井や壁に不規則に並んだ青白い光はどこまでも続いているように見える。

「いいか、わかるか好きなだけいいんだぞ」


「いや、ひと欠片もいらん。ご褒美よりも元にいた場所に帰して欲しんだが」
 公一は話を続けようとしてたノイを遮る様に返事をした。


「でも他にも良いことがあるんだぞ」


「ここで、死ぬまで宝物の番人しながら部屋の掃除でもさせる気か」


「そんなことさせない」


「例え宝物を貰ったとしても、どうやって運ぶ? 帰り方とか判ってんのか?」
 腰に腕をあて前屈みになり芝居かがった格好で問い詰めた。


 ノイは返答に窮して視線を逸らす。
「それは……」


「そらみろ何も考えてないじゃないか、お前は本当は何者だ? ここに引きずり込んだ人を食らう化物か?」
 公一は畳み掛けるように挑発した。


「違う、私をそんな位の低い者と一緒にするな。コーイチは私の事、キライか?」
  頭を振ったせいでノイの髪が耳の辺りで左右に大きく振れた。


「いきなり訳のわからない事をされて好きな訳ないだろう」


 ノイの表情は公一の言葉に反応して哀しげに歪んだ。

「……グ、グッ」
 そしてノイの喉がおおきく鳴り、体が小刻みに震えだした。

 
 公一はノイから目を離さず右手首の数珠を触る。
「おっと、やっと本性のお出ましか。逃げるぐらいの時間稼ぎ位は出来るかな」

 
 公一は間合いを取るため数歩下がった。左手を開いた形でノイに向け、二本指をたてた右手は耳の近くまで上げ何かを投げつける様に身構えた。

 公一の構えた二本の指先の空気が陽炎の様にゆらゆらと揺らぎ始めた
 
 
 その時、ノイは俯きしゃくりあげ始めた。公一をすがる様に見つめた目から涙がハラハラと零れ落ちる。ノイはきつく目をつぶって、こぼれる涙を止めようとするがどうにもならない。


 人差し指をくの字に曲げて、目尻にたまった涙を拭いてはみるが、次から次と溢れて来る涙はどうしても止まらなかった。ついには声を出して泣き出してしまった。


「嫌だ、嫌だよ。せっかくここから出られると思ったのに」
「やっと人間に会えたのに」

 
 ノイは大泣きをしたせいか、涙や鼻水が気管に入り込んでしまい激しく咳き込んだ。
何か胃から出てきそうな嗚咽と咳き込みだった。


 公一は暫く周りの様子を窺っていたが、何も起こらずノイのすすり泣く声だけが広間に響いていた。


「何も起こらずか。泣かしただけ俺の方が悪者だったな」
 公一はノイに声を掛ける。

「ごめん、ごめんなあ、意地悪言って。お前が人間でないのは判ってたけど、良い奴か悪い奴か試したんだ」


 同じ目線になる様にしゃがみこみ、親が自分の子供をあやす様に抱きしめて優しく背中を叩たたいた。
 ノイは公一の肩に顔をうずめ顔をこすりつけて涙を拭う。


「もー判ったから泣かない、泣かない」そう言って頭をなでる。
「帰るって言わない?」涙声が公一の腕の中から聞こえた。


「今は言わない、お前の事は嫌いじゃないから」
「今だけ?」


「人間はね、自由が好きなんだ。だから簡単に下僕になったり家来になったりしないんだよ」
 子供騙しをするつもりのない公一は真剣な表情になって話しかけた。


 自分の小さな姪っ子にでも話しかけるように優しく尋ねる。
「まずね、ちゃんと訳をきかせてもらえるかな?」


「捕まってるの、助けてほしいの」
 ノイは大きくうなずき、しゃくりあげながら話し始めた。

「誰に捕まったの? 悪い事でもやったの?」

 
 ノイは涙を腕でぬぐい、真っ直ぐに公一の目を見つめて話を続ける。
「違うよ、悪い奴らと戦って負けたの。ズンダって奴に捕まってるの」
「私ね、いーっぱいやっけたんだよ。でも負けちゃったの」
 公一の腕のから離れたノイの両手は大きく半円を描いた。


「それで、ズンダって奴に閉じ込められたんだね」
 公一の表情は口調とは裏腹に厳しいものになっていった。


「ウン、こっから絶対出たいの。今度は負けないから。だってコーイチが居てくれるから」


「どうして? 置いて逃げちゃうかもしれないよ」


「意地悪言うな。コーイチはそんな奴じゃない」
 ノイは少しむくれて続ける。

「神様にお願いしたの。強い人間と引き合わせてくれるように、お願いしていたんだ。コーイチといた爺を見せられたけど断った。若い方がいいもん」


「それ俺の師匠じゃないか。お前、選ぶ人間を間違えてるぞ。その爺の方が絶対強いぞ」


「まあ見た目は、耳の長いやつらの様に美しくないが我慢しとく。若いからな。
でも、見た目だけでは選んでないぞ」

「け、けっこう毒舌だね」

 公一は考え込む様に目を閉じてノイに尋ねる。
「じゃこの世で一番強いのは誰?」

 
「神様」ノイは当然とばかり頷いて答える。

「じゃ、二番目は誰?」
「私とズンダ」ノイの返事は大きく辺りに響いた。


 公一は額に手を当てて溜息をつく。
「あーこりゃ、とんでもない事に巻き込まれたな。話しが本当なら神格同士の戦いじゃないか」


「さすがに神格をお前呼ばわりは無いな。ノイ様とお呼びしないと」
 そして、ひざまずいてノイの頭をなぜながらいった。


「ふん。コーイチ、やっと私の偉さが判ったのか?」
 公一は疑わしいと言わんばかりの表情であったが軽くうなずいた。


 ノイ両手を突きだすように伸ばした。そして大きなアクビをしながら、公一の首にしがみついてきた。
「どうしました? 疲れましたか」


「うん、休む時間が来たみたい。抱っこして。それで、あっちの壁の方に連れて行って」
ノイは金銀の山の向こう側を指さす。


 ノイを抱えた公一は財宝の山の隙間を縫う様につけられた小道を歩き、教えられた方向を目指した。

「こっちの方向でいいのですか?」


「こっちの道じゃないよ。むこうだよ」眠たそうな声でノイが返事をする。


 ノイは公一の眉毛を触ったり、まぶたを引っ張ったりしてイタズラついでに方向の指示をだす。


「ああ、もう。もうちょっと大人しくして下さい」

「それにしても目が細いなあ。鼻も低い」

 目つきが鋭く精悍と言われた事の有る公一は、思わず口から出た文句も荒い物言いになった。


「いや、これでも目を閉じてる訳じゃないんだぞ。低い鼻はしょうがないにしても」


 そう言って公一はわざとらしく大きく目を見開いたり、鼻に皴を寄せたりした。

 ノイもご機嫌でイタズラを続ける。

 
「あ、もう少し行ったら開けたところがあるよ。そこで降ろして」


 ノイの言うとおり進むと、今までの小道とは違う少しだけ広くなった場所に出た。
「ここで、よろしいのですか?」


「うん、ここで少し待っていろ」
 ノイは公一の腕から滑る様に石畳の上に降りた。

「絶対について来るなよ」
 念を押す様に言って足音も立てず、暗がりの中に溶け込むように消えて行った。
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