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第十二話 呪いと門出の歌 2/2 (十一話 分割しました)
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「この忌まわしい支配を止める時は今しか有りません」
「今すぐにか」
「はい」
「よしわかった。一暴れしてやる」
ノイは素早く身体を起こし、離れ際に手を伸ばして公一を確認した。
「良いぞ、縮こまっては無いな。一気に行くぞ」
「今はそこは確認するとこじゃ無いでしょうに」
公一もノイに文句を言いながら跳ね起きた。
再び二人は慎重に中の様子を窺う。まだ虫に憑り付かれた入道は暴れ続けており、収まる気配は一向に無かった。
「あれは腹いっぱいになると自然に離れますか?」
「熟した果実が落ちる様に外れる。あ、奴ら代わりを持って来たぞ」
ノイは小鬼達の集団を指さした。
四匹の小鬼がそれぞれに担ぎ棒を持ち輿を運んで来るところだった。
輿は人が乗るには、いささか小さい物で、人の代わりに運ばれているのは平たい身体に無数の足を持った吸血の虫だった。腹を上にした虫は憑りつき先を探すように鋭いカギ爪がついた足をせわしなく動かしている。
「さあ、こっからが勝負ですよ。あいつらにとって宝物はどれだってことです」
「そんなの決まったことだ。今切り込めば絶対に血を吸ったやつを持って逃げるさ」
公一はノイの返事を聞いてニヤリとした。
「持っていた先には一番の悪がいるってことですね」
「お前は結構、悪い顔で笑うんだな。まあ、目が細いから仕方ないか」
公一は左手で自分の顔を撫ぜた。
「簡単に作戦立てましょう」
「作戦? 判っている。先に血を吸っていない奴を先につぶす」
「それからは? 考えてないでしょう」
「うーん。暴れている奴を止めるか」
「それも一つの手ですが、そこは入道達一族の問題になります。私達のやる事は血を吸った虫を運ぶ連中を追い立てることです。良い道案内になりますよ」
「虫が外れたら一気に飛び込みます。ノイ様少し失礼を」
公一はノイを横抱きに抱えた。
「出来れば軽くなってほしいのですが。あと虫が外れる時の合図を出してください」
「言わずとも判っている」
ノイは公一の腕の中で鴻毛の重さになり、公一に合図を出す為に暴れている入道をじっと見つめた。
「よし、外れる。行け、走れ」
公一はノイの合図で脱兎のごとく部屋に飛び込んでいった。
腹ペコの虫を運び込んだ小鬼達は、今度は腹いっぱいに血を溜めこんだ虫を輿に乗せ部屋から運び出そうとしているところだった。
一方の虫は腹を上にして数匹の小鬼に担がれるように運ばれていた。虫は血の気配を感じてか、先程よりせわしなく茶色く足を動かしていた。
縮地、神歩、箭疾歩。敵との間合いを詰める歩法は数あるが、ノイの力を借りて走る速さは電撃が地を這うごとく一気に間を詰めていた。
虫を運んでいる一匹の小鬼が偶然振り返ると、床を這うように近づいて来る大きな陰に気付き、驚きで顔が歪む。
小鬼が仲間に異常を知らせるようと口を開く。が、その口を塞ぐように公一が繰り出した槍の穂が突き刺さった。
一匹がうずくまる様に倒れこんだせいで、他の小鬼達はバランスを失い虫を投げ出す様に落としてしまった。
自由を取り戻した虫は、転んでしまった哀れな小鬼に憑りこうとして頭の先端にある鋭利な三角錐の嘴を小鬼の首筋にゆっくりと突き刺し始めた。
嘴を刺された小鬼はだらしなく口を半開きにして涎を垂らし始め、あっという間に干からびてしまった。
虫は次の獲物に憑りつこうと小鬼達を追い回し始めた。
「お前達、命が欲しいなら邪魔だけはするな」
公一は小鬼達を怒鳴りつけながら虫に槍を突き立てる。槍の穂は虫を貫き虫を床に縫いつけたが虫は足を激しく動かし抵抗した。
「やっぱ、ダニ系統はしぶといな。ちょっと我慢するか。ノイ様、私に雷を落して下さい」
公一は虫の頭を足で押さえつけながらノイに叫ぶように声を掛ける。
ノイは公一の腕の間からするりと抜けだして公一から離れた。
「わかった耐えて見せろよ。我が僕、雷の精霊王シエムツキ、力を顕せ」
「王ってなんだよ。そんなデカい呪……」
間髪をいれず耳をつんざく破裂音と共に電光が公一を中心に踊り狂う。
一瞬にして虫は勿論の事、周りにいた小鬼達も雷撃の巻き添えを喰い、両手両足を天井に伸ばす様に硬直したまま絶命していた。公一は身体から煙を立て、よろめきながら立ち上がった。
公一は念の為とばかりに虫の頭を踏みつけ、すりつぶす様に潰した。
「おっ、旨く行ったな。お前の狙い通りじゃないか」
「ああ? 何ですか? 耳が痛くて全然聞こえませんよ」
公一は怒鳴り声を上げた。
「やりすぎですよ。辺りをご覧なさい。そりゃ虫は死にますが、他の奴らまで痺れているじゃないですか」
「問題無い生きてるからな。それよりもこいつらだ」
電撃が部屋中を駆け回ったらしく、ほとんどの入道達も横になって、うめき声を上げている。
だだ二人の入道を除いて。
ノイは睨み合う二人の入道が聞こえるだけでなく、部屋全体に響き渡るよく通る声で叫んだ。
「ここからは、お前ら一族が仕事と心得よ」
痺れて動くことが出来ない者たちにもの耳にも届くであろう声で続けた。
「おい、そっちのでかい奴。今、正気ならしっかり聞け。お前はじきに死ぬ。このままなら、この干からびた小鬼のように惨めな死だ。だがな、今ならば族長らしく雄々しく戦い、勲を残して死ぬことは出来るぞ」
「今度は若い方だ、聞け。辛い戦いになるだろうが、力が有る物が一族を率いる。それが定めだ。お前の決められた道だ。だから頼む、でかい方が逝く花道を作ってやってくれ。そして小鬼を二度と近づけるな」
細い華奢な身体から出るとは思えない大音声は部屋に響き渡った。
「我らは先ほど、ここより逃げ去った小鬼どもを追う。お前たちに長年の苦しみを与えてきた根源を必ずや滅する。後は任せろ」
ノイは槍を伏せ斜め後ろに跪いて控えた公一に向かって顎をしゃくった。
「公一、いくぞ」
ノイの言葉を合図にして、二人の入道は壮絶な殴り合いを始めた。
双方が振るう拳は重く一打当たるごとに、不気味な音を立て顔はひしゃげ、血が飛散った。かっての偉大な族長、若き戦士は互いに譲ることなく殴り合いを続ける。
ノイは殴り合いを横目で見ながら公一の横に立った。
「おい、何をボンヤリとしている? まったくお前は気の利かない奴だ。さっきみたいに抱きかかえろ」
ノイは催促する様に公一の脇に体を滑り込ませた。
「早く行け。見失うぞ」
公一は返事をする代わりに胸いっぱいに息を吸い込み足を一歩踏み出した。
殴り合う音を背にしながら一気に部屋を駆け抜け、虫を持って逃げた小鬼達を追った。
「公一ちょっと待て。一度、降ろせ」
部屋から暫く走ると急にノイは足をバタつかせた。
公一はたたらを踏んで止まり、ノイをそっと床に降ろした。
「ああ、何か聞こえてきますね。歌ですかね……」
耳を澄ますと微かに低い歌の調べが元いた部屋の方向から聞こえてくる。
「間違いない。奴らが歌を唄っているのさ。勝利の歌だ」
「幸先は良いみたいですね。歌に送られるとは」
「よし、公一急げよ」
「はい、はい」
公一はノイを抱え直すと通路の暗がりに飛び込んで行った。
二人の消えた通路には、力強い歌声が響いていた。
「今すぐにか」
「はい」
「よしわかった。一暴れしてやる」
ノイは素早く身体を起こし、離れ際に手を伸ばして公一を確認した。
「良いぞ、縮こまっては無いな。一気に行くぞ」
「今はそこは確認するとこじゃ無いでしょうに」
公一もノイに文句を言いながら跳ね起きた。
再び二人は慎重に中の様子を窺う。まだ虫に憑り付かれた入道は暴れ続けており、収まる気配は一向に無かった。
「あれは腹いっぱいになると自然に離れますか?」
「熟した果実が落ちる様に外れる。あ、奴ら代わりを持って来たぞ」
ノイは小鬼達の集団を指さした。
四匹の小鬼がそれぞれに担ぎ棒を持ち輿を運んで来るところだった。
輿は人が乗るには、いささか小さい物で、人の代わりに運ばれているのは平たい身体に無数の足を持った吸血の虫だった。腹を上にした虫は憑りつき先を探すように鋭いカギ爪がついた足をせわしなく動かしている。
「さあ、こっからが勝負ですよ。あいつらにとって宝物はどれだってことです」
「そんなの決まったことだ。今切り込めば絶対に血を吸ったやつを持って逃げるさ」
公一はノイの返事を聞いてニヤリとした。
「持っていた先には一番の悪がいるってことですね」
「お前は結構、悪い顔で笑うんだな。まあ、目が細いから仕方ないか」
公一は左手で自分の顔を撫ぜた。
「簡単に作戦立てましょう」
「作戦? 判っている。先に血を吸っていない奴を先につぶす」
「それからは? 考えてないでしょう」
「うーん。暴れている奴を止めるか」
「それも一つの手ですが、そこは入道達一族の問題になります。私達のやる事は血を吸った虫を運ぶ連中を追い立てることです。良い道案内になりますよ」
「虫が外れたら一気に飛び込みます。ノイ様少し失礼を」
公一はノイを横抱きに抱えた。
「出来れば軽くなってほしいのですが。あと虫が外れる時の合図を出してください」
「言わずとも判っている」
ノイは公一の腕の中で鴻毛の重さになり、公一に合図を出す為に暴れている入道をじっと見つめた。
「よし、外れる。行け、走れ」
公一はノイの合図で脱兎のごとく部屋に飛び込んでいった。
腹ペコの虫を運び込んだ小鬼達は、今度は腹いっぱいに血を溜めこんだ虫を輿に乗せ部屋から運び出そうとしているところだった。
一方の虫は腹を上にして数匹の小鬼に担がれるように運ばれていた。虫は血の気配を感じてか、先程よりせわしなく茶色く足を動かしていた。
縮地、神歩、箭疾歩。敵との間合いを詰める歩法は数あるが、ノイの力を借りて走る速さは電撃が地を這うごとく一気に間を詰めていた。
虫を運んでいる一匹の小鬼が偶然振り返ると、床を這うように近づいて来る大きな陰に気付き、驚きで顔が歪む。
小鬼が仲間に異常を知らせるようと口を開く。が、その口を塞ぐように公一が繰り出した槍の穂が突き刺さった。
一匹がうずくまる様に倒れこんだせいで、他の小鬼達はバランスを失い虫を投げ出す様に落としてしまった。
自由を取り戻した虫は、転んでしまった哀れな小鬼に憑りこうとして頭の先端にある鋭利な三角錐の嘴を小鬼の首筋にゆっくりと突き刺し始めた。
嘴を刺された小鬼はだらしなく口を半開きにして涎を垂らし始め、あっという間に干からびてしまった。
虫は次の獲物に憑りつこうと小鬼達を追い回し始めた。
「お前達、命が欲しいなら邪魔だけはするな」
公一は小鬼達を怒鳴りつけながら虫に槍を突き立てる。槍の穂は虫を貫き虫を床に縫いつけたが虫は足を激しく動かし抵抗した。
「やっぱ、ダニ系統はしぶといな。ちょっと我慢するか。ノイ様、私に雷を落して下さい」
公一は虫の頭を足で押さえつけながらノイに叫ぶように声を掛ける。
ノイは公一の腕の間からするりと抜けだして公一から離れた。
「わかった耐えて見せろよ。我が僕、雷の精霊王シエムツキ、力を顕せ」
「王ってなんだよ。そんなデカい呪……」
間髪をいれず耳をつんざく破裂音と共に電光が公一を中心に踊り狂う。
一瞬にして虫は勿論の事、周りにいた小鬼達も雷撃の巻き添えを喰い、両手両足を天井に伸ばす様に硬直したまま絶命していた。公一は身体から煙を立て、よろめきながら立ち上がった。
公一は念の為とばかりに虫の頭を踏みつけ、すりつぶす様に潰した。
「おっ、旨く行ったな。お前の狙い通りじゃないか」
「ああ? 何ですか? 耳が痛くて全然聞こえませんよ」
公一は怒鳴り声を上げた。
「やりすぎですよ。辺りをご覧なさい。そりゃ虫は死にますが、他の奴らまで痺れているじゃないですか」
「問題無い生きてるからな。それよりもこいつらだ」
電撃が部屋中を駆け回ったらしく、ほとんどの入道達も横になって、うめき声を上げている。
だだ二人の入道を除いて。
ノイは睨み合う二人の入道が聞こえるだけでなく、部屋全体に響き渡るよく通る声で叫んだ。
「ここからは、お前ら一族が仕事と心得よ」
痺れて動くことが出来ない者たちにもの耳にも届くであろう声で続けた。
「おい、そっちのでかい奴。今、正気ならしっかり聞け。お前はじきに死ぬ。このままなら、この干からびた小鬼のように惨めな死だ。だがな、今ならば族長らしく雄々しく戦い、勲を残して死ぬことは出来るぞ」
「今度は若い方だ、聞け。辛い戦いになるだろうが、力が有る物が一族を率いる。それが定めだ。お前の決められた道だ。だから頼む、でかい方が逝く花道を作ってやってくれ。そして小鬼を二度と近づけるな」
細い華奢な身体から出るとは思えない大音声は部屋に響き渡った。
「我らは先ほど、ここより逃げ去った小鬼どもを追う。お前たちに長年の苦しみを与えてきた根源を必ずや滅する。後は任せろ」
ノイは槍を伏せ斜め後ろに跪いて控えた公一に向かって顎をしゃくった。
「公一、いくぞ」
ノイの言葉を合図にして、二人の入道は壮絶な殴り合いを始めた。
双方が振るう拳は重く一打当たるごとに、不気味な音を立て顔はひしゃげ、血が飛散った。かっての偉大な族長、若き戦士は互いに譲ることなく殴り合いを続ける。
ノイは殴り合いを横目で見ながら公一の横に立った。
「おい、何をボンヤリとしている? まったくお前は気の利かない奴だ。さっきみたいに抱きかかえろ」
ノイは催促する様に公一の脇に体を滑り込ませた。
「早く行け。見失うぞ」
公一は返事をする代わりに胸いっぱいに息を吸い込み足を一歩踏み出した。
殴り合う音を背にしながら一気に部屋を駆け抜け、虫を持って逃げた小鬼達を追った。
「公一ちょっと待て。一度、降ろせ」
部屋から暫く走ると急にノイは足をバタつかせた。
公一はたたらを踏んで止まり、ノイをそっと床に降ろした。
「ああ、何か聞こえてきますね。歌ですかね……」
耳を澄ますと微かに低い歌の調べが元いた部屋の方向から聞こえてくる。
「間違いない。奴らが歌を唄っているのさ。勝利の歌だ」
「幸先は良いみたいですね。歌に送られるとは」
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