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第二十四話 牙 その二
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老猿は子ザルまで殺されたのが余程こたえようで静かだった息使いも乱れきっていた。
「おい。あんた心が乱れると剣の運びも乱れるぞ。これからが大事なところなんだから」
「そうだぞ、公一もたまに良い事を言う」
見かねた二人は老猿に声をかけた。
老猿は振り返り二人に向かって胸をはり息を大きく吸い込みゆっくりとはいて見せた。
歯肉まで見せた自分の胸を拳で軽く叩いて見せ、今度はその拳で公一の胸を軽く突いた。
浅かった呼吸も普段の落ち着いた深く静かなものに戻っていた。
ノイも突いてもらおうと自分の胸をつき出したが、老猿はノイ胸を指差したあと自分の胸の肉を掴んで乳房の形にしたあと離した。
強引に集めた肉はすぐに元に戻って平たくなった。老猿は胸をなぜてノイに向かってワザとらしく歯肉を見せた。
「サルお前、私をバカにしているな」
ノイは老猿を懲らしめようと青白く放電する平手を振り上げた。
老猿は大げさに頭を抱えて跳びはね逃げ出していった。
「まったくふざけおって」
「あれで普段の力が出せればいいのですが」
「無理は禁物だな。頼んだぞ公一」
「承知してますよ。あの人が必ず一対一の戦いを出来るようにして御覧に入れてみますよ」
公一は老猿のひょうげ後姿を見つめてた。ノイに声を掛けられ我に返った。
「さて公一、ボンヤリしてる場合ではないぞ」
「そうですね。ついていきましょう」
二人は先に行く老猿に追いつこうと駆けだした。
再び落ち着きを取り戻した老猿は大股で通路のど真ん中を歩き出した。正体のわからぬ敵対者に自分の姿をさらけ出し注意を自分に向ける為だった。
「ほう、私好みになって来たな」
「相手も今のところは飛び道具は使っていませんが油断は禁物ですよ」
「だがな、こうでもしないと死ぬ者がもっと増えるぞ」
「もとにいた群れの連中がどう思うかによりますね。あの人の意図を汲みきれるか」
「他に頼れるもがいると思うか? あいつに矢を放つ者がいれば余程の阿呆だ」
広い通路は先に進むにつれ凄惨の度合いが増していった。あるものは奇妙な格好で串刺されて強引に立たされ、しまたあるもは皮を剥がされて目を見開いたまま死んでいた。
公一は通路に折り重なっている死体を見て思わず呻いた。
「酷いな……」
「しっ、これ以上は口にするな。今いる奴とは別の余計な奴を呼ばんとも限らん」
ノイは上目遣いで公一のぼやきを制した。
「そうですね。俺は出来ることをやるだけですよ」
ノイは足を止め辺りを見回した。
「ここの道はさっきより広がっているな」
「そうですね。通路と言うよりも広場と言った方がいいですね」
「お前の見ていた… あれは、なんて言ったか?」
「地図ですか? 俺の見立てが正しいなら、もう少し先から始まっています」
ノイと公一の少し先を歩いていた老猿が二人の立っている場所に戻って来た。
老猿は悄然として肩を落とし、先程まで逆立っていた体毛も今は力なく体に張りつついてしまっている。
「どうした? 何かあったな」
老猿は目をうるませ首を振るばかりだった。
凶事。二人の頭にはその言葉しか浮かばなかった
ノイと公一は呆然と立ちすくむ戦士であるはずの老猿の横を駆け抜けた。
二人が行き着いた先は無数の瓦礫で作られた塚が有る場所だった。
塚の辺りには数多くの剣や槍が打ち捨てられ多くの猿の亡骸が横たわっている。
公一は瓦礫の塚のに入り口が有る事を見つけると早速覗き込んだ。
「中は見ない方が良いですよ。気分が悪くなるだけです」
「合戦だな。しかも、ここの連中の負け戦だ。生きている連中がいたとしても、どこかに連れ去られたな」
「どうやら根絶やしされたみたいですね」
「むごい話だ。判っていたが、ここでは裏切りや殺戮は当たり前になってしまったのだな」
「それにしても、ここを襲った奴は恐ろしい奴ですよ。何匹猿がいたか判りませんが全滅させてしまったのですから」
「見てください。塚もほとんどが壊されてます」
「そうか、サルの奴、自棄にならなければ良いが……」
ノイの心配は当たり前のことで縄張りを荒らされ、あまつさえ自分の一族をも殺されたとなると老猿の胸中を察するにはいられなかった。
公一が振り返ると遠目からみても老猿の落胆具合は一目瞭然で肩が抜けた様に下がってしまっていた。
「公一、こいつら矢筒を見てみろ」
ノイは猿が腰に下げていた矢筒を取り上げて公一に見せた。
「撃たなかったのか。撃てなかったのか。矢だけは一本も落ちてないですね」
公一が探してみても矢だけは一本も落ちていなかった。
「変だ。弓を持って死んでいる奴もいるのに」
「サルに聞いてみるか」
老猿は先程の場所から動かないで惨憺たる有様の元の住処だった所を見回していた。
「おいサル、ボンヤリとしてないでこっちへ来い。お前には、これからやる事が増えたんだぞ」
ノイの叱責にも近い言葉が老猿を打った。
老猿はノイの言葉に反応して身体を引きずるようにしてやってきた。
ノイは老猿のそばにより腰をひっぱたく。軽く叩いたにもかかわらず老猿はよろけてしまう。
「シャンしろ。ガッカリししている暇はないぞ。一度は一族の長だった者がこの体たらくでは死んでいった奴らも浮かばれんぞ」
「おもいっきり言いますね」
ノイは全く遠慮なく老猿の腰を突いた。
「公一覚えておけよ。男なんぞ力ばかりで、自分の考え及ばぬとすぐに惚ける。力に自信を持ちすぎなんだよ。余程の奴でない限り大概はこうだ」
「お前のここだってそうだろうが」
「確かに縮みあがりますが… ちょっ! わざわざ確認しなくてもいいでしょ」
「えへへ。でもな、どちらも大切なことだと思うぞ」
公一は股間に伸びてくるノイの手を腰をひねってかわした。
「ふざけてると思われます。止めましょう」
「そうだな、きっかけさえあればな。きっかけがな」
ノイは公一の顔を下から舐めるように覗き込んだ。
「嫌な予感がするんですが気のせいでしょうかね?」
「おい。あんた心が乱れると剣の運びも乱れるぞ。これからが大事なところなんだから」
「そうだぞ、公一もたまに良い事を言う」
見かねた二人は老猿に声をかけた。
老猿は振り返り二人に向かって胸をはり息を大きく吸い込みゆっくりとはいて見せた。
歯肉まで見せた自分の胸を拳で軽く叩いて見せ、今度はその拳で公一の胸を軽く突いた。
浅かった呼吸も普段の落ち着いた深く静かなものに戻っていた。
ノイも突いてもらおうと自分の胸をつき出したが、老猿はノイ胸を指差したあと自分の胸の肉を掴んで乳房の形にしたあと離した。
強引に集めた肉はすぐに元に戻って平たくなった。老猿は胸をなぜてノイに向かってワザとらしく歯肉を見せた。
「サルお前、私をバカにしているな」
ノイは老猿を懲らしめようと青白く放電する平手を振り上げた。
老猿は大げさに頭を抱えて跳びはね逃げ出していった。
「まったくふざけおって」
「あれで普段の力が出せればいいのですが」
「無理は禁物だな。頼んだぞ公一」
「承知してますよ。あの人が必ず一対一の戦いを出来るようにして御覧に入れてみますよ」
公一は老猿のひょうげ後姿を見つめてた。ノイに声を掛けられ我に返った。
「さて公一、ボンヤリしてる場合ではないぞ」
「そうですね。ついていきましょう」
二人は先に行く老猿に追いつこうと駆けだした。
再び落ち着きを取り戻した老猿は大股で通路のど真ん中を歩き出した。正体のわからぬ敵対者に自分の姿をさらけ出し注意を自分に向ける為だった。
「ほう、私好みになって来たな」
「相手も今のところは飛び道具は使っていませんが油断は禁物ですよ」
「だがな、こうでもしないと死ぬ者がもっと増えるぞ」
「もとにいた群れの連中がどう思うかによりますね。あの人の意図を汲みきれるか」
「他に頼れるもがいると思うか? あいつに矢を放つ者がいれば余程の阿呆だ」
広い通路は先に進むにつれ凄惨の度合いが増していった。あるものは奇妙な格好で串刺されて強引に立たされ、しまたあるもは皮を剥がされて目を見開いたまま死んでいた。
公一は通路に折り重なっている死体を見て思わず呻いた。
「酷いな……」
「しっ、これ以上は口にするな。今いる奴とは別の余計な奴を呼ばんとも限らん」
ノイは上目遣いで公一のぼやきを制した。
「そうですね。俺は出来ることをやるだけですよ」
ノイは足を止め辺りを見回した。
「ここの道はさっきより広がっているな」
「そうですね。通路と言うよりも広場と言った方がいいですね」
「お前の見ていた… あれは、なんて言ったか?」
「地図ですか? 俺の見立てが正しいなら、もう少し先から始まっています」
ノイと公一の少し先を歩いていた老猿が二人の立っている場所に戻って来た。
老猿は悄然として肩を落とし、先程まで逆立っていた体毛も今は力なく体に張りつついてしまっている。
「どうした? 何かあったな」
老猿は目をうるませ首を振るばかりだった。
凶事。二人の頭にはその言葉しか浮かばなかった
ノイと公一は呆然と立ちすくむ戦士であるはずの老猿の横を駆け抜けた。
二人が行き着いた先は無数の瓦礫で作られた塚が有る場所だった。
塚の辺りには数多くの剣や槍が打ち捨てられ多くの猿の亡骸が横たわっている。
公一は瓦礫の塚のに入り口が有る事を見つけると早速覗き込んだ。
「中は見ない方が良いですよ。気分が悪くなるだけです」
「合戦だな。しかも、ここの連中の負け戦だ。生きている連中がいたとしても、どこかに連れ去られたな」
「どうやら根絶やしされたみたいですね」
「むごい話だ。判っていたが、ここでは裏切りや殺戮は当たり前になってしまったのだな」
「それにしても、ここを襲った奴は恐ろしい奴ですよ。何匹猿がいたか判りませんが全滅させてしまったのですから」
「見てください。塚もほとんどが壊されてます」
「そうか、サルの奴、自棄にならなければ良いが……」
ノイの心配は当たり前のことで縄張りを荒らされ、あまつさえ自分の一族をも殺されたとなると老猿の胸中を察するにはいられなかった。
公一が振り返ると遠目からみても老猿の落胆具合は一目瞭然で肩が抜けた様に下がってしまっていた。
「公一、こいつら矢筒を見てみろ」
ノイは猿が腰に下げていた矢筒を取り上げて公一に見せた。
「撃たなかったのか。撃てなかったのか。矢だけは一本も落ちてないですね」
公一が探してみても矢だけは一本も落ちていなかった。
「変だ。弓を持って死んでいる奴もいるのに」
「サルに聞いてみるか」
老猿は先程の場所から動かないで惨憺たる有様の元の住処だった所を見回していた。
「おいサル、ボンヤリとしてないでこっちへ来い。お前には、これからやる事が増えたんだぞ」
ノイの叱責にも近い言葉が老猿を打った。
老猿はノイの言葉に反応して身体を引きずるようにしてやってきた。
ノイは老猿のそばにより腰をひっぱたく。軽く叩いたにもかかわらず老猿はよろけてしまう。
「シャンしろ。ガッカリししている暇はないぞ。一度は一族の長だった者がこの体たらくでは死んでいった奴らも浮かばれんぞ」
「おもいっきり言いますね」
ノイは全く遠慮なく老猿の腰を突いた。
「公一覚えておけよ。男なんぞ力ばかりで、自分の考え及ばぬとすぐに惚ける。力に自信を持ちすぎなんだよ。余程の奴でない限り大概はこうだ」
「お前のここだってそうだろうが」
「確かに縮みあがりますが… ちょっ! わざわざ確認しなくてもいいでしょ」
「えへへ。でもな、どちらも大切なことだと思うぞ」
公一は股間に伸びてくるノイの手を腰をひねってかわした。
「ふざけてると思われます。止めましょう」
「そうだな、きっかけさえあればな。きっかけがな」
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