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62 イレギュラー召喚の2ヶ月前
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「次は魔国に誘われたけど、逃げるんだ。正解ね」
「表向きは魔王様に会うことになってる。ゲルダも会いたいなら、いずれ行くけど・・」
反魔王派らしき魔族の襲撃は受けたが無事、10日に1度しかないゲルダとの逢瀬を楽しんでいる。
湖のほとりにある高級な食堂で、ご飯を食べている。
「私はいいよ。沼の秘密を詮索される原因になるし、3年間は隠れてる」
「体はおかしくならない?」
「大丈夫。たまに眠りが浅くなるとき沼様が話かけてくれるから。ただ・・」
「何かあった?」
「18歳男子の下半身をつけられてるから変なの。今日もサーシャの顔を見たとたん、心はポカポカ、どこかはガッチガチ。別の生き物を飼ってるみたい・・」
「そうか、まさに心と身体が別ってやつだ」
「まいっちゃう。サーシャのワンピ姿が可愛いって思うほど、ヤバいのよ。笑わないでってば」
「あはは、ごめん。今からどうする?」
「前回が室内だったから、一緒に外を歩きたい」
ゲルダ自身が欲望まみれでもないし「男女?」の営みは状況次第でいい。
だけど、ご飯を食べて散歩してたら、あっという間にタイムリミットがきた。4時間って意外と短い。
次元を隔てた不思議な「遠距離恋愛カップル」はまた、10日間のお別れをした。
◆◆
もう国境は越えた。
ジュライに作ってもらった「A級冒険者ナタスリー」の偽名ギルドカードでブライト王国南検問所をすんなり通れた。
で、もう1回の寄り道をしている。今、いるのはブライト王国と魔国の間にあるハプン共和国。東西に伸びた、魚フライのような形をしている。
東側に逸れ私が育った街、ナンスに向かっている。
「街に未練はないけど、もう来ないかも知れない故郷。育ててくれたお婆ちゃんシスターのお墓参りくらいしたいしな」
危険なブライト王国との国境も近く、城壁の中と外に25000人が暮らす街。
冒険者になってから私の根城はもちろん、城壁の外スラム1丁目。その前はギリギリ城壁の中にある教会兼孤児院で暮らしていた。
街には入りたくないけど、シスターのお墓は街の中にある。
「次、身分証はあるか」
「はい冒険者ギルドカード。名前はナタスリー」
「この街は初めてだな。見たことがない顔だ」
「・・ええ。拠点は西の国のダンガーラにある。今回は依頼のついでにきたの」
門番の名前はジョイ。この街にいたころ、誰よりも顔を合わせていた人物だ。
「よし間違いないな。次」
冒険者時代も含め、かなり会話も交わした人がもう私が分からない。美人改造された私は、本当に別人レベルに変化している。
◆
もう私は別人レベルに変身していると言ったが、そうなると次の問題が起こっている。
午後の往来のど真ん中だ。
「ねえ僕さ、ここを収めるポロトフ家の跡取りなの。ちょっと時間いいかな」
確か今年で15歳だったかな。175センチ、運動不足。跡継ぎに「繰り上がった」ポロトフ家次男が、青いワンピースで微エロをムンムンの私を通せんぼしている。
「あなた、まだ若いでしょ。護衛の3人まで使って、年上のおばさんをからかっちゃダメよ」
「そこでお茶するだけだからさ」
指差したのは高級な喫茶店。ただし奥にお休み処があり、裕福層が使うと聞いている。
ちょっと高級な連れ込み宿だ。
「おばさん急ぐから、どきなさい」
「何を!不敬だぞ」
護衛みたいのが前に出てきた。こいつを見たから気が変わった。
因縁がある。
「噂は聞いてるわよ、繰り上がり当主候補君。おいたしてると、お兄ちゃんみたいに死んじゃうよ」
「な、なんの話だ」
私は「沼」を得る前に、襲われたことがある。やったのは、この「繰り上がり君」の兄だ。
「本当の話を聞いてるわ、坊っちゃん。8歳上のお兄ちゃんが行方不明になって、繰り上がりの当主候補一番手でしょ」
「なっ」
「旅で知り合ったこの街出身の冒険者に聞いたの。女癖が悪い元当主候補が女を襲ったとき、行方不明になったそうよ」
「ゆ、行方不明になったが、そんないきさつとは、知られてない・・」
私が「イレギュラー召喚」をされる2ヶ月前の話をしている。
人も集まってきた。
「森の中のポロトフ家が管理する小屋で犯され、仕返しに長男を殺したった言ってた。暴行殺人の常習犯だから、心は痛まなかったってさ」
ざわ。
ざわ、ざわ。
どよどよどよどよ。
「だ、誰がそんな話を」
「サーシャ。旅で知り合った、この街で育ったE級冒険者」
どよどよどよ。
「なっ、なな」
「だから、あなたも気を付けなさい」
通り過ぎるときに、護衛の1人につぶやいた。
「デスラ、あなた今度は次男の手下になったのね。またご主人様を悪の道に誘い込んでるの?」
そう、私は沼で人を殺すときに何も感じない。なのにゲルダが初の殺人に手を染めたとき、受けたショックと心情は分かった。
なぜか。
それはすでに、「沼」を手にする前に人を殺していたからだ。
◆◇「沼」を得る2ヶ月前のサーシャ◇◆
仲良くなって関係を持った男がオークに殺されてから数ヶ月。
またいつものように、薬草を摘んで街中に入った。ゴブリン狩りの冒険者パーティーに便乗させてもらい、ちょっと森の奥に入れたから薬草も多く採れた。
冒険者に便乗したのは私を含めた顔見知りの3人。普段より稼げたから、ギルド併設の食堂でエールと焼きウサギセットを頼んだ。
一週間ぶりの贅沢だ。
「カンパーイ。今日は稼げたね」
「エールも、もう一杯くらい飲めそう」
「私はエールより、焼きウサギかな」
ふいに声をかけかれた。
「ねえ、一緒に飲まない?」
ちょっと場違いな、きれいな服を着た3人組が声をかけてきた。
私達は顔をしかめた。
「また来たんですか跡継ぎ様。立派な護衛のお二人も含め、場違いですよ」
「いやいや、次期当主としては、街の隅々まで把握しておかないとな」
言葉の裏側の「帰ってくれ」を理解してくれない。
私はこの辺では珍しい銀髪。北の国の王族にいる「銀髪美人」が美の象徴になっているが、私は化粧をしたとろこで十人並み。
領主の跡取りが私にこだわるのは、単に珍味を食べたいだけだ。
横にいた子が、酔った勢いで大声を出した。
「女とやりたきゃ娼館でも行きなよ。金けちんなよ」
「ナルタ様に無礼な!」
「やめろデスラ!」
バチィ。
殴られた子は椅子から転げ落ちて倒れた。
すぐにギルド職員が飛んできた。
「ナルタさん、貴族法が変わったのはご存知ですよね。たとえ貴族であっても、護衛を使いギルドに所属する冒険者を害するのは重罪です。多くの人が目撃しています」
次の日、50万ゴールドもの大金を持って、貴族家から「示談」を申し出てきた。
殴られた冒険者は喜んで受けた。
ひとまずトラブルは終息したように見えたが、メンツを気にする貴族の執念を知らなかった。
貴族家の跡取りナルタ君は、私のせいで公衆の面前で恥をかかされたと思っていた。
「表向きは魔王様に会うことになってる。ゲルダも会いたいなら、いずれ行くけど・・」
反魔王派らしき魔族の襲撃は受けたが無事、10日に1度しかないゲルダとの逢瀬を楽しんでいる。
湖のほとりにある高級な食堂で、ご飯を食べている。
「私はいいよ。沼の秘密を詮索される原因になるし、3年間は隠れてる」
「体はおかしくならない?」
「大丈夫。たまに眠りが浅くなるとき沼様が話かけてくれるから。ただ・・」
「何かあった?」
「18歳男子の下半身をつけられてるから変なの。今日もサーシャの顔を見たとたん、心はポカポカ、どこかはガッチガチ。別の生き物を飼ってるみたい・・」
「そうか、まさに心と身体が別ってやつだ」
「まいっちゃう。サーシャのワンピ姿が可愛いって思うほど、ヤバいのよ。笑わないでってば」
「あはは、ごめん。今からどうする?」
「前回が室内だったから、一緒に外を歩きたい」
ゲルダ自身が欲望まみれでもないし「男女?」の営みは状況次第でいい。
だけど、ご飯を食べて散歩してたら、あっという間にタイムリミットがきた。4時間って意外と短い。
次元を隔てた不思議な「遠距離恋愛カップル」はまた、10日間のお別れをした。
◆◆
もう国境は越えた。
ジュライに作ってもらった「A級冒険者ナタスリー」の偽名ギルドカードでブライト王国南検問所をすんなり通れた。
で、もう1回の寄り道をしている。今、いるのはブライト王国と魔国の間にあるハプン共和国。東西に伸びた、魚フライのような形をしている。
東側に逸れ私が育った街、ナンスに向かっている。
「街に未練はないけど、もう来ないかも知れない故郷。育ててくれたお婆ちゃんシスターのお墓参りくらいしたいしな」
危険なブライト王国との国境も近く、城壁の中と外に25000人が暮らす街。
冒険者になってから私の根城はもちろん、城壁の外スラム1丁目。その前はギリギリ城壁の中にある教会兼孤児院で暮らしていた。
街には入りたくないけど、シスターのお墓は街の中にある。
「次、身分証はあるか」
「はい冒険者ギルドカード。名前はナタスリー」
「この街は初めてだな。見たことがない顔だ」
「・・ええ。拠点は西の国のダンガーラにある。今回は依頼のついでにきたの」
門番の名前はジョイ。この街にいたころ、誰よりも顔を合わせていた人物だ。
「よし間違いないな。次」
冒険者時代も含め、かなり会話も交わした人がもう私が分からない。美人改造された私は、本当に別人レベルに変化している。
◆
もう私は別人レベルに変身していると言ったが、そうなると次の問題が起こっている。
午後の往来のど真ん中だ。
「ねえ僕さ、ここを収めるポロトフ家の跡取りなの。ちょっと時間いいかな」
確か今年で15歳だったかな。175センチ、運動不足。跡継ぎに「繰り上がった」ポロトフ家次男が、青いワンピースで微エロをムンムンの私を通せんぼしている。
「あなた、まだ若いでしょ。護衛の3人まで使って、年上のおばさんをからかっちゃダメよ」
「そこでお茶するだけだからさ」
指差したのは高級な喫茶店。ただし奥にお休み処があり、裕福層が使うと聞いている。
ちょっと高級な連れ込み宿だ。
「おばさん急ぐから、どきなさい」
「何を!不敬だぞ」
護衛みたいのが前に出てきた。こいつを見たから気が変わった。
因縁がある。
「噂は聞いてるわよ、繰り上がり当主候補君。おいたしてると、お兄ちゃんみたいに死んじゃうよ」
「な、なんの話だ」
私は「沼」を得る前に、襲われたことがある。やったのは、この「繰り上がり君」の兄だ。
「本当の話を聞いてるわ、坊っちゃん。8歳上のお兄ちゃんが行方不明になって、繰り上がりの当主候補一番手でしょ」
「なっ」
「旅で知り合ったこの街出身の冒険者に聞いたの。女癖が悪い元当主候補が女を襲ったとき、行方不明になったそうよ」
「ゆ、行方不明になったが、そんないきさつとは、知られてない・・」
私が「イレギュラー召喚」をされる2ヶ月前の話をしている。
人も集まってきた。
「森の中のポロトフ家が管理する小屋で犯され、仕返しに長男を殺したった言ってた。暴行殺人の常習犯だから、心は痛まなかったってさ」
ざわ。
ざわ、ざわ。
どよどよどよどよ。
「だ、誰がそんな話を」
「サーシャ。旅で知り合った、この街で育ったE級冒険者」
どよどよどよ。
「なっ、なな」
「だから、あなたも気を付けなさい」
通り過ぎるときに、護衛の1人につぶやいた。
「デスラ、あなた今度は次男の手下になったのね。またご主人様を悪の道に誘い込んでるの?」
そう、私は沼で人を殺すときに何も感じない。なのにゲルダが初の殺人に手を染めたとき、受けたショックと心情は分かった。
なぜか。
それはすでに、「沼」を手にする前に人を殺していたからだ。
◆◇「沼」を得る2ヶ月前のサーシャ◇◆
仲良くなって関係を持った男がオークに殺されてから数ヶ月。
またいつものように、薬草を摘んで街中に入った。ゴブリン狩りの冒険者パーティーに便乗させてもらい、ちょっと森の奥に入れたから薬草も多く採れた。
冒険者に便乗したのは私を含めた顔見知りの3人。普段より稼げたから、ギルド併設の食堂でエールと焼きウサギセットを頼んだ。
一週間ぶりの贅沢だ。
「カンパーイ。今日は稼げたね」
「エールも、もう一杯くらい飲めそう」
「私はエールより、焼きウサギかな」
ふいに声をかけかれた。
「ねえ、一緒に飲まない?」
ちょっと場違いな、きれいな服を着た3人組が声をかけてきた。
私達は顔をしかめた。
「また来たんですか跡継ぎ様。立派な護衛のお二人も含め、場違いですよ」
「いやいや、次期当主としては、街の隅々まで把握しておかないとな」
言葉の裏側の「帰ってくれ」を理解してくれない。
私はこの辺では珍しい銀髪。北の国の王族にいる「銀髪美人」が美の象徴になっているが、私は化粧をしたとろこで十人並み。
領主の跡取りが私にこだわるのは、単に珍味を食べたいだけだ。
横にいた子が、酔った勢いで大声を出した。
「女とやりたきゃ娼館でも行きなよ。金けちんなよ」
「ナルタ様に無礼な!」
「やめろデスラ!」
バチィ。
殴られた子は椅子から転げ落ちて倒れた。
すぐにギルド職員が飛んできた。
「ナルタさん、貴族法が変わったのはご存知ですよね。たとえ貴族であっても、護衛を使いギルドに所属する冒険者を害するのは重罪です。多くの人が目撃しています」
次の日、50万ゴールドもの大金を持って、貴族家から「示談」を申し出てきた。
殴られた冒険者は喜んで受けた。
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