63 / 83
63 サーシャ、レベル2の攻防
しおりを挟む
イレギュラー召喚の2ヶ月前、貴族家の跡取りナルタとのトラブルから2日がたった。
貴族家なんかに関わったことがない私は、「人前で恥をかかされた恨み」なんてものに無頓着すぎた。
短時間で罠が張られているとは思ってもいない。
薬草の採取場に行くと、私1人だった。
普段はなんとなく5人くらいがお互いに見える位置にいる。そうすれば、ゴブリンやホーンラビットに対処できる。
「たまには、こんな日もあるか。ま、薬草は独り占めだな」
唯一のスキル、空間収納微小からスコップを出した。薬草は根っ子まで煎じて使うが、根こそぎ採取すると次が育たない。
スコップで丁寧に土を掘りながら採取していると、草むらから音がした。
ガサッ。ガサガサ。
振り向くと、貴族家跡取りのナルタと見たことがないゴロツキ風2人が立っていた。
ヤバい。いつもの好色ではなく、怒りの目。
「こんにちはサーシャ君」
「・・こんちは」
ヤバい、ヤバい。
「周りを見ても無駄だよ。この辺を稼ぎ場にしてる冒険者はみんな、今日は違う仕事をしてる」
「違う仕事?」
「そう、ある貴族家別邸の掃除で、1人20000ゴールドと賃金がいい」
「誰も来ないようにしたのね。そこまでしてなんになるのよ」
「2日前、君のせいで僕は父上にまで怒られてね、人前で恥をかかされた。お仕置きしたくてね」
心の中でアラームが鳴りっぱなしだ。
ヤバい、ヤバい、ヤバい。
逃げたいが、私はレベル2。
ゴロツキもレベル10はあるだろう。
まさか、殺される?
逃げたい。
だけど、敵3人が街の方に向かう道を塞ぐ位置に立っている。森の奥に逃げるのは自殺行為だ。
奴らの間を抜けるしかない。
前にゴブリンから逃げたときのように、土を顔にかけてダッシュ。
どっ。
1歩目を踏み出した瞬間に腹を蹴られた。
「うぐっ、ごほっ、ごほっ」
「あんまり殴るな。特に顔はダメだ。この先の小屋に連れ込んでヤルときに萎えるからな」
「分かってますよ。デスラさんにうるさく言われてますから」
「デスラさんは、坊っちゃんと別の場所に狩りに行ったことにして、アリバイ作りでしょ」
「そろそろ小屋に連れていけ。表向きは狩猟の休憩所だけど、有効利用できてるよな」
「本当に運んだら帰っていいんですか?」
「いいんだよ」
「その女が魔法とか使ったらまずいですよ」
「大丈夫だよ。ギルドでも確認した。スキルなしの底辺。そんなやつが僕相手に恥をかかせやがった。このっ」
バチィ、バチッ、バチッ。
顔はやめろとゴロツキに言いながら、跡取りはビンタしやがった。
スキルなら「空間収納微小」を持ってる。ショボすぎて申告してないだけだ。
言う間もなく、ビンタを何発も食らって意識朦朧となった。
手足に何かで縛られた。
悔しい。無力って罪だ。
◆◆
「はっ、あ、いで、で」
寒さと顔、腹の痛みで目が覚めた。
今は室内。恐らくナルタが言ってた貴族家所有の小屋だ。外から見たことはあるけど、初めて中に入った。
質素なベッドに転がされ、素っ裸にされていた。
手足は縛られていたが、幸いに手は前で縛られているし、紐は細い。実際に非力だから、こんなのも解けないけどさ・・。
ナルタはズボンを脱ごうとしていたが、きちんと棚があり、すでに上着は折り畳んで入れてあった。手慣れてる。
常習犯だ、こいつ。
私に背中を向け、ズボンのベルトを外していた。
私はこのチャンスを逃さないように、奴が知らない「空間収納微小」からナイフを出した。いつも通りナイフ1本、スコップ3本、石3個が入っている。
縛られた左手の中、逆手にナイフを出すと、紐と一緒に手のひらにもナイフが当たり、血が出た。
痛みを我慢して紐にギリギリまで切れ目を入れて、またナイフを空間収納にしまった。
まだアクションは起こせない。
私は痩せた身体をしたレベル2。
ナルタは185センチ。レベル10程度らしいが、体格、レベルのハンデは大きい。
「なんだ、起きてたのか」
「もう済んだ?終わったんなら紐を解いて帰らせて。黙ってるから」
「まだだけど、帰せないね。取りあえず、しばらくこの小屋で暮らしてもらう」
「もう秋よ。裸で1日だって過ごせる時期じゃないわ」
「じゃあ、今だけ暖めてやるよ。あはは」
最終的には殺す気だ。全力で抵抗するしかない。
奴は裸で私の腹の上にまたがった。だから、切れ目を入れていた紐を引っ張って手を広げ、空間収納から左手にスコップを出し、大振りで顔の前を振りまくった。
「この馬鹿息子、くらえ」
もちろん奴は手首を捕もうとした。そこで本命の右手にナイフを出し、静かに下から滑らせた。そして、確実に戦意を刈り取れそうなものにナイフを向かわれた。
ザクッ。サクッ、サクッ。
硬くなっても所詮は柔らかい、ナルタ君のアレにナイフを当てた。
ばしゃっ。
ぼたぼたぼた。
ほどよい長さに股間から伸びたアレに、ナイフが面白いように当たった。太ももにも当たって血が吹き出た。
「うが、がが、何するんだ。あがあっ!」
私は転がってベッドから落ちる前に、首元にナイフを振った。落ちて打ったお尻は痛かったが、足の紐を切って素早く立ち上がった。
ちょっと話した冒険者は「ヒト型」に刃物を振るえるかどうかで、冒険者の適正が分かると言った。
「私に適正はあるみたいね。スキルはないけど」
「殺してやる・・」
「・・そう」
ぽたぽたぽたぽた。
こいつを死なせたら助かるのか、それとも生かしてたほうがいいのか、正直分からない。
ただ、太ももの血管も切れたようで、出血が激しい。
ぽたぽたぽた。
「ち、治療をさせてくれ。服の中に入っているポーションを取らせてくれ」
「・・」
奴が私の無言をどうとらえたのだろうか、後ろを向こうとした。だから、大きさ8センチの丸石を出して、ナルタの頭に投げつけた。
がきっ。
「がっ」
次の石を出して構えた。
場は再び膠着した。
傷は少ししか増えないけど、ナルタ君の血を確実に奪っていく。
最後の足掻きでドアに向かったのは素直に許した。
「誰がいないのか・・」
外を歩いて助けを求めるが、すでに足元がよろけているナルタ君に教えてあげた。
「今日は誰もこの辺りにいないよ。1日20000ゴールドのいい仕事がらあるから、そっちに行ったんだって」
「あっ・・。サ、サーシャ、助けてくれ。許してくれ」
「強姦して殺そうとした相手に命乞い? そんなやつ、あんたが初めてだよ」
やがて倒れたナルタ君。もう息絶え絶えだけど放置。日が暮れれば夜行性の肉食魔獣も出てくれる。
この街の冒険者では、夜の森には来られない。
「遺体が残らないよう、魔獣が片付けくれますように」
急いで服を着て、自分の家に帰った。
だけど、落ち着くと身体が震えだした。
吐き気もした。
ナルタの顔がちらついて、朝まで眠れなかった。
レベルは2から4に上がっていた。
貴族家なんかに関わったことがない私は、「人前で恥をかかされた恨み」なんてものに無頓着すぎた。
短時間で罠が張られているとは思ってもいない。
薬草の採取場に行くと、私1人だった。
普段はなんとなく5人くらいがお互いに見える位置にいる。そうすれば、ゴブリンやホーンラビットに対処できる。
「たまには、こんな日もあるか。ま、薬草は独り占めだな」
唯一のスキル、空間収納微小からスコップを出した。薬草は根っ子まで煎じて使うが、根こそぎ採取すると次が育たない。
スコップで丁寧に土を掘りながら採取していると、草むらから音がした。
ガサッ。ガサガサ。
振り向くと、貴族家跡取りのナルタと見たことがないゴロツキ風2人が立っていた。
ヤバい。いつもの好色ではなく、怒りの目。
「こんにちはサーシャ君」
「・・こんちは」
ヤバい、ヤバい。
「周りを見ても無駄だよ。この辺を稼ぎ場にしてる冒険者はみんな、今日は違う仕事をしてる」
「違う仕事?」
「そう、ある貴族家別邸の掃除で、1人20000ゴールドと賃金がいい」
「誰も来ないようにしたのね。そこまでしてなんになるのよ」
「2日前、君のせいで僕は父上にまで怒られてね、人前で恥をかかされた。お仕置きしたくてね」
心の中でアラームが鳴りっぱなしだ。
ヤバい、ヤバい、ヤバい。
逃げたいが、私はレベル2。
ゴロツキもレベル10はあるだろう。
まさか、殺される?
逃げたい。
だけど、敵3人が街の方に向かう道を塞ぐ位置に立っている。森の奥に逃げるのは自殺行為だ。
奴らの間を抜けるしかない。
前にゴブリンから逃げたときのように、土を顔にかけてダッシュ。
どっ。
1歩目を踏み出した瞬間に腹を蹴られた。
「うぐっ、ごほっ、ごほっ」
「あんまり殴るな。特に顔はダメだ。この先の小屋に連れ込んでヤルときに萎えるからな」
「分かってますよ。デスラさんにうるさく言われてますから」
「デスラさんは、坊っちゃんと別の場所に狩りに行ったことにして、アリバイ作りでしょ」
「そろそろ小屋に連れていけ。表向きは狩猟の休憩所だけど、有効利用できてるよな」
「本当に運んだら帰っていいんですか?」
「いいんだよ」
「その女が魔法とか使ったらまずいですよ」
「大丈夫だよ。ギルドでも確認した。スキルなしの底辺。そんなやつが僕相手に恥をかかせやがった。このっ」
バチィ、バチッ、バチッ。
顔はやめろとゴロツキに言いながら、跡取りはビンタしやがった。
スキルなら「空間収納微小」を持ってる。ショボすぎて申告してないだけだ。
言う間もなく、ビンタを何発も食らって意識朦朧となった。
手足に何かで縛られた。
悔しい。無力って罪だ。
◆◆
「はっ、あ、いで、で」
寒さと顔、腹の痛みで目が覚めた。
今は室内。恐らくナルタが言ってた貴族家所有の小屋だ。外から見たことはあるけど、初めて中に入った。
質素なベッドに転がされ、素っ裸にされていた。
手足は縛られていたが、幸いに手は前で縛られているし、紐は細い。実際に非力だから、こんなのも解けないけどさ・・。
ナルタはズボンを脱ごうとしていたが、きちんと棚があり、すでに上着は折り畳んで入れてあった。手慣れてる。
常習犯だ、こいつ。
私に背中を向け、ズボンのベルトを外していた。
私はこのチャンスを逃さないように、奴が知らない「空間収納微小」からナイフを出した。いつも通りナイフ1本、スコップ3本、石3個が入っている。
縛られた左手の中、逆手にナイフを出すと、紐と一緒に手のひらにもナイフが当たり、血が出た。
痛みを我慢して紐にギリギリまで切れ目を入れて、またナイフを空間収納にしまった。
まだアクションは起こせない。
私は痩せた身体をしたレベル2。
ナルタは185センチ。レベル10程度らしいが、体格、レベルのハンデは大きい。
「なんだ、起きてたのか」
「もう済んだ?終わったんなら紐を解いて帰らせて。黙ってるから」
「まだだけど、帰せないね。取りあえず、しばらくこの小屋で暮らしてもらう」
「もう秋よ。裸で1日だって過ごせる時期じゃないわ」
「じゃあ、今だけ暖めてやるよ。あはは」
最終的には殺す気だ。全力で抵抗するしかない。
奴は裸で私の腹の上にまたがった。だから、切れ目を入れていた紐を引っ張って手を広げ、空間収納から左手にスコップを出し、大振りで顔の前を振りまくった。
「この馬鹿息子、くらえ」
もちろん奴は手首を捕もうとした。そこで本命の右手にナイフを出し、静かに下から滑らせた。そして、確実に戦意を刈り取れそうなものにナイフを向かわれた。
ザクッ。サクッ、サクッ。
硬くなっても所詮は柔らかい、ナルタ君のアレにナイフを当てた。
ばしゃっ。
ぼたぼたぼた。
ほどよい長さに股間から伸びたアレに、ナイフが面白いように当たった。太ももにも当たって血が吹き出た。
「うが、がが、何するんだ。あがあっ!」
私は転がってベッドから落ちる前に、首元にナイフを振った。落ちて打ったお尻は痛かったが、足の紐を切って素早く立ち上がった。
ちょっと話した冒険者は「ヒト型」に刃物を振るえるかどうかで、冒険者の適正が分かると言った。
「私に適正はあるみたいね。スキルはないけど」
「殺してやる・・」
「・・そう」
ぽたぽたぽたぽた。
こいつを死なせたら助かるのか、それとも生かしてたほうがいいのか、正直分からない。
ただ、太ももの血管も切れたようで、出血が激しい。
ぽたぽたぽた。
「ち、治療をさせてくれ。服の中に入っているポーションを取らせてくれ」
「・・」
奴が私の無言をどうとらえたのだろうか、後ろを向こうとした。だから、大きさ8センチの丸石を出して、ナルタの頭に投げつけた。
がきっ。
「がっ」
次の石を出して構えた。
場は再び膠着した。
傷は少ししか増えないけど、ナルタ君の血を確実に奪っていく。
最後の足掻きでドアに向かったのは素直に許した。
「誰がいないのか・・」
外を歩いて助けを求めるが、すでに足元がよろけているナルタ君に教えてあげた。
「今日は誰もこの辺りにいないよ。1日20000ゴールドのいい仕事がらあるから、そっちに行ったんだって」
「あっ・・。サ、サーシャ、助けてくれ。許してくれ」
「強姦して殺そうとした相手に命乞い? そんなやつ、あんたが初めてだよ」
やがて倒れたナルタ君。もう息絶え絶えだけど放置。日が暮れれば夜行性の肉食魔獣も出てくれる。
この街の冒険者では、夜の森には来られない。
「遺体が残らないよう、魔獣が片付けくれますように」
急いで服を着て、自分の家に帰った。
だけど、落ち着くと身体が震えだした。
吐き気もした。
ナルタの顔がちらついて、朝まで眠れなかった。
レベルは2から4に上がっていた。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
倒した魔物が消えるのは、僕だけのスキルらしいです
桐山じゃろ
ファンタジー
日常のなんでもないタイミングで右眼の色だけ変わってしまうという特異体質のディールは、魔物に止めを刺すだけで魔物の死骸を消してしまえる能力を持っていた。世間では魔物を消せるのは聖女の魔滅魔法のみ。聖女に疎まれてパーティを追い出され、今度は魔滅魔法の使えない聖女とパーティを組むことに。瞳の力は魔物を消すだけではないことを知る頃には、ディールは世界の命運に巻き込まれていた。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる