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22 ダンジョン5階のハプニング
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リュウと一緒に過ごした。
次の日の朝、冒険者ギルドでオーグとダリアと合流した。
2人に冷やかされた。
「いろんな意味で仲直りできたみたいね」
「初夜」
「こらっ」
オーグがダリアに頭を小突かれた。
こんな何気ない光景も新鮮に感じる。
私の回復スキルの異常さ。ダリアもオーグも薄々は気付いている。
リュウには、改めて話さなくてもいいと言われた。
だけど、二人に本当の危機が訪れたときには考えて欲しい。そう頼まれた。
私は、迷わず使う。
まだ2か月程度でも、大切な仲間だ。
◆
1ヶ月後。
森の奥にいるオーク狩りも楽勝になった。
ランクも4人そろってDに上がった。
珍しくオーグがしゃべり、中級のノイダンジョン挑戦が決定。
いきなり全40階制覇なんて、考えてない。
まず、3泊4日で10階を目標に潜る。
迷路型ダンジョン。
猿、牛、犬の魔物が出る。
10階まで行けば、エリアボスに挑戦。勝てば、11階の転移装置を使うことができる。
こんなシステムだったと、今さら知った。
私はダルクダンジョンで10階に落ちた。
11階を目指せば、あんな苦労はせず、すんだのかも。
オーク相手に貞操を守った日々は、なんだったのだろうか。
ダンジョン突入。
「小手調べは終わったし、何とかなりそうだね」
「だな、1階は楽勝だから、一気に何階か降りるか」
「5階」
「だねオーグ。ミドルバッファローが高く売れるもんね」
「よし。ユリナが素材も持ってくれるし、解体は後回しで一気に行こう」
2階オオカミ、3階猿、4階オオカミ、猿混成。
このメンバー、難なく勝った。少しフォーメーションも変わった。
「む?」
「な、なんだよ、オーグ」
「陣形変化」
「へえ~、リュウってば今までみたいにユリナさんを前にやらないんだね」
「ほら、ユリナの回復術、普通じゃない。人に見られない陣形の方がいいんだよ」
「虚位」
「本当は、あれでしょ。ユリナさんを怪我させたくないんでしょ」
「う、うるさい。ユリナは回復役で素材の運搬役だから後衛。これが本来の形なんだよ」
「ふふふ、ありがとう」
いざとなれば私が出る。
『敵を倒し生き残る』
この一点では私はモンスター相手に負けない。
そんな私の出番は少ない。みんな強い。
『超回復』は、みんなの疲労回復にしか使っていない。
私の出番がないのはいいこと。パーティーに余裕があるということだ。
しかし気が緩んでいた。
◆
2日目に5階に降りると、バッファローが一匹ずつ出てきた。
バッファロー系の肉は美味な割に流通量が少ない。
希少価値がある。
多く捕獲できれば、カナワだけでなく近隣の街でも売れる。
つまり、大量に持ち込んでも値崩れの心配はない。
4匹目まで難なく倒して、6つ目の分岐路に来た。
ちなみにダリアが止めを刺した獲物が1番綺麗。オーグ、リュウのもまずまず。
高価取引が期待できる。
私が「超回復、等価交換コンボ」で倒したやつは、変死体。
頭部の攻撃に徹し、干からびた部分を切り落とした。
「えっと、階段までまだ遠いけど、何となくギルドで写してきた簡易見取り図と違うな」
同じ景色ばかり続く。
30分前に角を曲がったのが、失敗だったようだ。
「反省」
「まあ、あせらずいこうよ。予定は3泊だけど、食料は1か月分くらい収納指輪に入っているし」
「うん分かった。あれ、壁の色が違う」
「だめ、リュウ」
ガコン、ゴゴゴゴゴゴ。
私達4人から10メートル位置で壁が降りた。前後の退路が塞がった。
今度は通路だった壁が開いて、大きくて閉じた部屋が出来てしまった。
「ユリナさん、ここはなんでしょうか」
「私もダンジョン自体は限りなく初心者だから・・・」
「すまん、俺が失敗した」
「無問題」
中は、縦横30メートルほどの四角い部屋。
奥に鉄格子があり、中にバッファロー、オオカミ、猿で計100匹ほどいる。少しずつ、下から格子が上がってきている。
「噂に聞いたモ、モンスターハウスですかね」
状況は厳しい。
しかし、想定していなかった訳ではない。
リュウたちと仲良くなったときから考えていた。
窮地に立たされたとき、みんなで生き残る方法。
もう仲間を失わない。
絶対に。
「ここは私が仕切る。反論は受け付けない」
「なにをやるんですか」
収納指輪から、手製のバリケードを出した。
鉄の柵を組み合わせ、大きな鳥籠。
不細工だが、隙間から槍を出せるし、強度だけは高い。
「槍を10本置いておく。3人でこの中に入って。私が数を減らしてくる」
「ダメだ、ユリナ」
「否」
「ダリアを守るためよ。ダリアは弓が使えない距離から襲いかかられたら、確実に死ぬわよ」
身体強化で防御力が上がる男子2人とは条件が違う。
「陳謝」
「く、すまない、ユリナ」
リュウに本気の不細工な戦い方は見せたくなかった。けど、これが、最善。
私は「超回復、等価交換コンボ」を最大限に生かすため、ミスリルタンクトップを脱いだ。
綿の短パンとタンクトップに裸足。
裸は覚悟。
手甲をつけ、100匹のモンスターの中に飛び込んだ。
次の日の朝、冒険者ギルドでオーグとダリアと合流した。
2人に冷やかされた。
「いろんな意味で仲直りできたみたいね」
「初夜」
「こらっ」
オーグがダリアに頭を小突かれた。
こんな何気ない光景も新鮮に感じる。
私の回復スキルの異常さ。ダリアもオーグも薄々は気付いている。
リュウには、改めて話さなくてもいいと言われた。
だけど、二人に本当の危機が訪れたときには考えて欲しい。そう頼まれた。
私は、迷わず使う。
まだ2か月程度でも、大切な仲間だ。
◆
1ヶ月後。
森の奥にいるオーク狩りも楽勝になった。
ランクも4人そろってDに上がった。
珍しくオーグがしゃべり、中級のノイダンジョン挑戦が決定。
いきなり全40階制覇なんて、考えてない。
まず、3泊4日で10階を目標に潜る。
迷路型ダンジョン。
猿、牛、犬の魔物が出る。
10階まで行けば、エリアボスに挑戦。勝てば、11階の転移装置を使うことができる。
こんなシステムだったと、今さら知った。
私はダルクダンジョンで10階に落ちた。
11階を目指せば、あんな苦労はせず、すんだのかも。
オーク相手に貞操を守った日々は、なんだったのだろうか。
ダンジョン突入。
「小手調べは終わったし、何とかなりそうだね」
「だな、1階は楽勝だから、一気に何階か降りるか」
「5階」
「だねオーグ。ミドルバッファローが高く売れるもんね」
「よし。ユリナが素材も持ってくれるし、解体は後回しで一気に行こう」
2階オオカミ、3階猿、4階オオカミ、猿混成。
このメンバー、難なく勝った。少しフォーメーションも変わった。
「む?」
「な、なんだよ、オーグ」
「陣形変化」
「へえ~、リュウってば今までみたいにユリナさんを前にやらないんだね」
「ほら、ユリナの回復術、普通じゃない。人に見られない陣形の方がいいんだよ」
「虚位」
「本当は、あれでしょ。ユリナさんを怪我させたくないんでしょ」
「う、うるさい。ユリナは回復役で素材の運搬役だから後衛。これが本来の形なんだよ」
「ふふふ、ありがとう」
いざとなれば私が出る。
『敵を倒し生き残る』
この一点では私はモンスター相手に負けない。
そんな私の出番は少ない。みんな強い。
『超回復』は、みんなの疲労回復にしか使っていない。
私の出番がないのはいいこと。パーティーに余裕があるということだ。
しかし気が緩んでいた。
◆
2日目に5階に降りると、バッファローが一匹ずつ出てきた。
バッファロー系の肉は美味な割に流通量が少ない。
希少価値がある。
多く捕獲できれば、カナワだけでなく近隣の街でも売れる。
つまり、大量に持ち込んでも値崩れの心配はない。
4匹目まで難なく倒して、6つ目の分岐路に来た。
ちなみにダリアが止めを刺した獲物が1番綺麗。オーグ、リュウのもまずまず。
高価取引が期待できる。
私が「超回復、等価交換コンボ」で倒したやつは、変死体。
頭部の攻撃に徹し、干からびた部分を切り落とした。
「えっと、階段までまだ遠いけど、何となくギルドで写してきた簡易見取り図と違うな」
同じ景色ばかり続く。
30分前に角を曲がったのが、失敗だったようだ。
「反省」
「まあ、あせらずいこうよ。予定は3泊だけど、食料は1か月分くらい収納指輪に入っているし」
「うん分かった。あれ、壁の色が違う」
「だめ、リュウ」
ガコン、ゴゴゴゴゴゴ。
私達4人から10メートル位置で壁が降りた。前後の退路が塞がった。
今度は通路だった壁が開いて、大きくて閉じた部屋が出来てしまった。
「ユリナさん、ここはなんでしょうか」
「私もダンジョン自体は限りなく初心者だから・・・」
「すまん、俺が失敗した」
「無問題」
中は、縦横30メートルほどの四角い部屋。
奥に鉄格子があり、中にバッファロー、オオカミ、猿で計100匹ほどいる。少しずつ、下から格子が上がってきている。
「噂に聞いたモ、モンスターハウスですかね」
状況は厳しい。
しかし、想定していなかった訳ではない。
リュウたちと仲良くなったときから考えていた。
窮地に立たされたとき、みんなで生き残る方法。
もう仲間を失わない。
絶対に。
「ここは私が仕切る。反論は受け付けない」
「なにをやるんですか」
収納指輪から、手製のバリケードを出した。
鉄の柵を組み合わせ、大きな鳥籠。
不細工だが、隙間から槍を出せるし、強度だけは高い。
「槍を10本置いておく。3人でこの中に入って。私が数を減らしてくる」
「ダメだ、ユリナ」
「否」
「ダリアを守るためよ。ダリアは弓が使えない距離から襲いかかられたら、確実に死ぬわよ」
身体強化で防御力が上がる男子2人とは条件が違う。
「陳謝」
「く、すまない、ユリナ」
リュウに本気の不細工な戦い方は見せたくなかった。けど、これが、最善。
私は「超回復、等価交換コンボ」を最大限に生かすため、ミスリルタンクトップを脱いだ。
綿の短パンとタンクトップに裸足。
裸は覚悟。
手甲をつけ、100匹のモンスターの中に飛び込んだ。
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