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58 無茶苦茶な人に認定された
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30階フロアボスに挑戦だ。
3人組の冒険者と共闘である。
作戦。ボスのビッグチキンに私が当たる。残りのウズラを、3人に倒してもらう。
3人は剣士、シーフ、弓使いの構成。
身体も5センチほど縮んだし「等価交換」で一気に倒す。
「あれ?等価交換を使うなら、ソロでも良かったかな」
まあ、誰かと交流しておくのもいい。私は孤独に耐えられるタイプでもない。
酒飲み友達も欲しい。
ゴゴゴゴゴ!
「さあ、扉が空いたよ。ユリナ、ボスは頼んだ」
「任せて。いってきま~す」
「わ、ユリナ、ノリが軽い」
さすがは鶏頭。大きなチキンは真っ直ぐ突っ込んできた。
というか、ウズラも私の方に来てる。
だったら私の「普通」で戦う。
敵が同時に攻撃してきたけど、狙うはチキンのみ。
頭から突っ込んできたチキンの左目に手を伸ばし、クロスカウンターで「等価交換」。
パニクるチキンの首に手を回し、残った右目を殴打。
もちろん、ウズラの攻撃は食らってる。
足や腰が傷ついてるけど、自動で『超回復』。
その間に3人がウズラの背後から攻撃して、わずか3分で勝利が確定した。
10分後。ザクッ。「ゴゲー!」
マルタにチキンに止めを刺してもらい、31階転移装置へ。
ダンジョンに潜って何日目か分からなくなってた。1度、地上に出ることにした。
このダンジョンの出口近くには施設が3つ。
1つは簡易のギルド出張所。
そして、冒険者相手の少し割高な酒場兼ホテルが2軒ある。
早速、30階で捕まえた4体を売って4等分する。
受付所。受付カウンターが2つと、買い取り品預かり所がある。かなり簡素。
「マルタさん。おかえりなさい。30階には到達できましたか?」
「途中でそこのユリナに助けてもらって、何とかね」
「ユリナ・・。あ、行方不明者の。生きておられたんですね」
「私が行方不明?」
言われて驚いた。
登録したその日に、薬草採取を受けたF級冒険者。
見るからに弱そう。ソロ。貧相。
勝手にダンジョンアタックして、12日もダンジョンから出て来なかった。
「いやあ。道に迷ってダンジョンに入って・・。31階の転移装置で帰ってきました」
「・・冒険者の行動は基本的に自己責任です」
ギルドに止める権利はない。だけど、命を大事になさって下さい、と釘を刺された。
受付の人は、優しいのだ。
薬草採取の期限まで、残り3日。薬草を出して「オルシマのユリナ」で、初依頼を達成した。
プラスして、マルタ達と倒した30階ボスの素材を提出。
個人ではビッグウズラ、ビッグチキン各10匹を収納指輪から追加した。これでEランクになった。
Dランクへの昇格は、最低でも登録から2ヶ月の期間が必要。
追加のウズラとチキンはタイミングを見て出すことにした。
その間、マルタ達は口を空けて私の方を見ている。
とりあえず人と話もしたいし、彼女らを誘って酒場に入った。
「驚いたよ。ユリナってあんなに強いのに登録したてなんだね」
「初心者じゃないんだよね。離れた街で冒険者をやってた」
「一回、冒険者をやめたの?」
「うん。さっきのマルタに使った回復の気功術。あれを巡って、悪い貴族に目をつけられたの」
「同じような話をたまに聞くよ」
「最近ではカナワの街で奇跡を起こした女性が、領主の包囲網をかいくぐって逃げおおせたって話もあるし・・」
モロに私のことだ。
「私も逃げたけど・・」
また同じことの繰り返しは嫌。だから、方向を変えて冒険者ランクとレベルを上げて、対処する。
そんな話を、酒を飲みながらした。
久々のお酒に、かなり酔った。『超回復』で治さず酔いを楽しんだ。
勢いでマリアとマイミの傷も治した。
胸に持病を抱えていたマイミ。感謝と同時に、私が逃げた理由が解ったと言っていた。
マリアには治療院開業を勧められたが、トラブルの元だから恐らくやらない。
幸いに私は戦闘でお金を稼げるし、回復スキルを過剰に披露する必要もない。
次の日、彼女ら3人は拠点を置くオルシマに帰った。
私はのんびり。
残り2泊をダンジョンそばのホテルで過ごした。
2泊目の朝に、女性の護衛5人を連れた、貴族の子息のような女子が食堂に入ってきた。
装備が高そうだ。
私と同じ32階からダンジョンアタックする話をしていた。
同じ獲物を巡って、鉢合わせにならないことだけ祈ろう。
◆
いよいよ。ダンジョン32階に挑戦する。
ギルドから買った情報では35階と38階にセーフティーゾーンが発見されている。
出て来る魔物は、肉が固いダチョウと、高級食材のターキー。
今回は経験値獲得を重視。
「等価交換」は封印。休憩も入れて、20日以上になるのを覚悟している。
中級ダンジョン単独踏破者の称号をもらえば、それなりに周囲への牽制になる。
32階に降りて早速、ダチョウとターキーの魔物が同時に現れた。
「でかい。立つと3メートルある。これで最小なのか」
ここから最下層の40階までは、足が速いダチョウとターキーの、走る鳥が現れる。
最後のダンジョンボスのビッグダチョウは、頭を立てると5メートルになるという。
同じ中級でも、難度が高いそうだ。
ギルドの情報通り、必ずセットで出るそうだ。
まずダチョウだ。
手甲をはめ、上から嘴でつつきにきたタイミングに合わせて胸元にパンチ。
相手に効いてない。私の頭はへこんだ。
2発目はミスリル剣で首。これは効いた。長い首から上ならダメージを与えられる。
5回の激突で、私の身長は10センチ縮んでいる。ダチョウも血まみれだ。
私は非力でも、致命傷OKの相討ちができる。
ダチョウも逃げず、立ち向かってくる。ターキーもだ。
「よし、ギルドの情報通り」
32階以降のダチョウは難敵指定。理由がこれ。
1度出会うと、ダチョウ型魔物は死ぬまで暴れる。
追ってくる、距離取らない。捨て身で暴れる。
体力を温存したい冒険者からしたら、面倒なのだ。
私も攻略目的なら大変だけど、経験値が目当て。
『超回復』で体力も無尽蔵だし、ウエルカムなのだ。
15分で1体目を倒した。
体は大丈夫だけど、鎖かたびらに早くも穴が空いている。
左乳首をさらして、先に進んだ。
3人組の冒険者と共闘である。
作戦。ボスのビッグチキンに私が当たる。残りのウズラを、3人に倒してもらう。
3人は剣士、シーフ、弓使いの構成。
身体も5センチほど縮んだし「等価交換」で一気に倒す。
「あれ?等価交換を使うなら、ソロでも良かったかな」
まあ、誰かと交流しておくのもいい。私は孤独に耐えられるタイプでもない。
酒飲み友達も欲しい。
ゴゴゴゴゴ!
「さあ、扉が空いたよ。ユリナ、ボスは頼んだ」
「任せて。いってきま~す」
「わ、ユリナ、ノリが軽い」
さすがは鶏頭。大きなチキンは真っ直ぐ突っ込んできた。
というか、ウズラも私の方に来てる。
だったら私の「普通」で戦う。
敵が同時に攻撃してきたけど、狙うはチキンのみ。
頭から突っ込んできたチキンの左目に手を伸ばし、クロスカウンターで「等価交換」。
パニクるチキンの首に手を回し、残った右目を殴打。
もちろん、ウズラの攻撃は食らってる。
足や腰が傷ついてるけど、自動で『超回復』。
その間に3人がウズラの背後から攻撃して、わずか3分で勝利が確定した。
10分後。ザクッ。「ゴゲー!」
マルタにチキンに止めを刺してもらい、31階転移装置へ。
ダンジョンに潜って何日目か分からなくなってた。1度、地上に出ることにした。
このダンジョンの出口近くには施設が3つ。
1つは簡易のギルド出張所。
そして、冒険者相手の少し割高な酒場兼ホテルが2軒ある。
早速、30階で捕まえた4体を売って4等分する。
受付所。受付カウンターが2つと、買い取り品預かり所がある。かなり簡素。
「マルタさん。おかえりなさい。30階には到達できましたか?」
「途中でそこのユリナに助けてもらって、何とかね」
「ユリナ・・。あ、行方不明者の。生きておられたんですね」
「私が行方不明?」
言われて驚いた。
登録したその日に、薬草採取を受けたF級冒険者。
見るからに弱そう。ソロ。貧相。
勝手にダンジョンアタックして、12日もダンジョンから出て来なかった。
「いやあ。道に迷ってダンジョンに入って・・。31階の転移装置で帰ってきました」
「・・冒険者の行動は基本的に自己責任です」
ギルドに止める権利はない。だけど、命を大事になさって下さい、と釘を刺された。
受付の人は、優しいのだ。
薬草採取の期限まで、残り3日。薬草を出して「オルシマのユリナ」で、初依頼を達成した。
プラスして、マルタ達と倒した30階ボスの素材を提出。
個人ではビッグウズラ、ビッグチキン各10匹を収納指輪から追加した。これでEランクになった。
Dランクへの昇格は、最低でも登録から2ヶ月の期間が必要。
追加のウズラとチキンはタイミングを見て出すことにした。
その間、マルタ達は口を空けて私の方を見ている。
とりあえず人と話もしたいし、彼女らを誘って酒場に入った。
「驚いたよ。ユリナってあんなに強いのに登録したてなんだね」
「初心者じゃないんだよね。離れた街で冒険者をやってた」
「一回、冒険者をやめたの?」
「うん。さっきのマルタに使った回復の気功術。あれを巡って、悪い貴族に目をつけられたの」
「同じような話をたまに聞くよ」
「最近ではカナワの街で奇跡を起こした女性が、領主の包囲網をかいくぐって逃げおおせたって話もあるし・・」
モロに私のことだ。
「私も逃げたけど・・」
また同じことの繰り返しは嫌。だから、方向を変えて冒険者ランクとレベルを上げて、対処する。
そんな話を、酒を飲みながらした。
久々のお酒に、かなり酔った。『超回復』で治さず酔いを楽しんだ。
勢いでマリアとマイミの傷も治した。
胸に持病を抱えていたマイミ。感謝と同時に、私が逃げた理由が解ったと言っていた。
マリアには治療院開業を勧められたが、トラブルの元だから恐らくやらない。
幸いに私は戦闘でお金を稼げるし、回復スキルを過剰に披露する必要もない。
次の日、彼女ら3人は拠点を置くオルシマに帰った。
私はのんびり。
残り2泊をダンジョンそばのホテルで過ごした。
2泊目の朝に、女性の護衛5人を連れた、貴族の子息のような女子が食堂に入ってきた。
装備が高そうだ。
私と同じ32階からダンジョンアタックする話をしていた。
同じ獲物を巡って、鉢合わせにならないことだけ祈ろう。
◆
いよいよ。ダンジョン32階に挑戦する。
ギルドから買った情報では35階と38階にセーフティーゾーンが発見されている。
出て来る魔物は、肉が固いダチョウと、高級食材のターキー。
今回は経験値獲得を重視。
「等価交換」は封印。休憩も入れて、20日以上になるのを覚悟している。
中級ダンジョン単独踏破者の称号をもらえば、それなりに周囲への牽制になる。
32階に降りて早速、ダチョウとターキーの魔物が同時に現れた。
「でかい。立つと3メートルある。これで最小なのか」
ここから最下層の40階までは、足が速いダチョウとターキーの、走る鳥が現れる。
最後のダンジョンボスのビッグダチョウは、頭を立てると5メートルになるという。
同じ中級でも、難度が高いそうだ。
ギルドの情報通り、必ずセットで出るそうだ。
まずダチョウだ。
手甲をはめ、上から嘴でつつきにきたタイミングに合わせて胸元にパンチ。
相手に効いてない。私の頭はへこんだ。
2発目はミスリル剣で首。これは効いた。長い首から上ならダメージを与えられる。
5回の激突で、私の身長は10センチ縮んでいる。ダチョウも血まみれだ。
私は非力でも、致命傷OKの相討ちができる。
ダチョウも逃げず、立ち向かってくる。ターキーもだ。
「よし、ギルドの情報通り」
32階以降のダチョウは難敵指定。理由がこれ。
1度出会うと、ダチョウ型魔物は死ぬまで暴れる。
追ってくる、距離取らない。捨て身で暴れる。
体力を温存したい冒険者からしたら、面倒なのだ。
私も攻略目的なら大変だけど、経験値が目当て。
『超回復』で体力も無尽蔵だし、ウエルカムなのだ。
15分で1体目を倒した。
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