106 / 188
106 貴族の勧誘は強気
しおりを挟む
多少のアクシデントはあっても、奉仕作業は順調だった。
低級冒険者の知り合いも増えた。
彼らの私への印象は、休憩中にエールを人に勧める「噂のユリナ様」
「プラス、ゴブリンキングを倒した加点がありながら、Cランク試験に落ちた愚か者か・・」
弱そうな見た目に反して脳筋武闘派だと思われている。
◆
奉仕作業も1ヶ月半が過ぎ、パンと焼きウズラで餌付けした子供達と仲良くなった。
子供達の引率がない日は、12ー14歳の子供達と初級ダンジョンに出向いている。
万が一があっても死なせないように1回に2人ずつ面倒を見ている。『超回復』でとっさに助けられて、抱えて走れる限界がそのあたりと思う。
ゴブリンをメインにウサギも狩っている。ウサギ、ゴブリンの討伐証明になる耳は子供行き。私は次のダンジョン攻略を見越して、「等価交換」の材料としてゴブリンの残骸をもらっている。
子供達に聞かれても「食料?」としか答えられない。
そうして子供達が安定してウサギ狩りができるレベルに上がると、次の子供と交代してもらう。ゴブリンは247匹も集まった。
奉仕作業の期間が終わったら、これを餌に上級ダンジョンでオークをつかまえに行く。
なぜ上級ダンジョンかと?
肉の量を増やすだけならペルセ中級ダンジョンのダチョウが一番。
だけどあそこには、色んなランクの冒険者がいる。
ランクがEに下がった以上、中途半端な情報で私のことを「弱い」と判別して馬鹿な行動を仕掛けてくる奴がいる。
だからあと11か月は、面倒事が起こる可能性が非常に高くなる場所なのだ。
逆に最低でもCランク冒険者の活動域にいれば、単独で動く私に「脅威」を感じてくれるらしい。
ノカヤ上級ダンジョン最下層で会ったオルットさん一行のように、実力がある上に仁義を切ってくれる人にも接してしまった。
上級ほどあんな素敵な人が多い。
『超回復』から派生した効果で、私は「目が肥えて」しまった。
「『超回復』使用をきっかけに、スマトラファミリーの5人、ミール、ギルマス、副ギルマス、魔法使いオルガさんとか、街の実力者と知り合った。一緒に酒も飲むという幸運だもんな」
ギルドまで子供達を送ったあとの夕暮れ時、私は5日連続で街の外に出る。
スマトラファミリーとミールでノカヤ上級ダンジョンにアタック中なのだ。
上級ダンジョンをクリアすればアルバ4兄弟が自動的にDからランクが上がり、ミールも昇格権利を得る。
実力Aランクが4人もいるので問題ないだろう。
しばらくは1人でのんびりやる。
「そういや、子供達と走ったあと『超回復』をかけて、体が縮んだままだった」
半分干からびたゴブリンを1匹出した。最近また、誰かに監視されている気がする。
手からゴブリンを「等価交換」に使う前に、視線に背を向けて発動。
皮と骨だけになったゴブリンを地面に置いた。
そしてエールをいただく。
◆
1時間して、ウイスキーも飲んでいる。
酔って干し肉と間違い、干からびたゴブリンをかじってしまった。
劇マズだ。この間違いは、もう10回以上やった。
お口直しで強めのウイスキーだ。
「明日はギルドに顔を出さないと。恐竜ダンジョンの情報を少しでも集めたいな」
目的はバイオレンスではない。
10日前にミールと数人の子供に風ドラゴンパピーの肉を振る舞った。
焼いて食ったら、すごくおいしかった。
ところが、ドラゴンパピーは私は皮と鱗が目的なので、大半の肉は商人さんに売ってしまった。
キセの街の下流にあるダンジョンは、私なら長時間活動ができる。未到達の5階以降も狙う。
◆◆
次の朝、街に入って冒険者ギルドで、活動報告をした。
ドラゴンダンジョンの情報は少なかったが存在した。ランクは暫定で「特級」。5階、8回にセーフティーゾーンがある。10階フロアボスは10メートルのランドドラゴン1匹、3メートル火属性プチドラゴンという早くも強力な布陣。12階から下の情報はない。
帰ろうとギルドを出ると、どこから聞き付けてきたか、とある伯爵家からスカウトに来ていた。
太った使者だか、それなりの地位がありそう。護衛は剣士5人。女の魔法使い風が2人入っている。
他にもスカウトっぽい人が7団体に見えるが、伯爵家に遠慮する立場なのか、伯爵家の人間と私を囲むように立っている。なんと合計で50人ほどに見える。
だけど注意すべきは、その外側にいる4人。ダンジョン、夜の川縁、所々で私を監視していた、教会関係者と思われる奴らがいる。
戦闘力も1人だけ飛び抜けた印象。教会の中の奴だ。立ち方がミールに似ていて、さらに2段階も強くした感じだ、
どうやらスカウトは、スマトラファミリーがいないタイミングで私に接触を図り、鉢合わせになったようだ。
なぜ今か。
私が冒険者ランク降格に不満を持っていると思ったようだ。
高位戦闘職、高位魔法使いの高ランク冒険者には、有力者も手を出しにくい。
狙ってくるなら、降格でギルドと不和が生じやすい今が多いらしく、ギルド関係者から覚悟しておけと言われている。
「モテモテだけど、困ったな」
伯爵家から提示された仕事内容は、当主の警護。プラス伯爵家に連なるものの「治療」。報酬は破格だか、完全な囲い込みだ。
「私、別にEランク降格に不満がないです。なので冒険者を辞める予定もありません」
ざわざわざわ。
「ドルン伯爵様の申し出を断るのか」
「それに治癒の力も「名もなき神様」に借りています。貴族と結託して汚い金儲けの手段にしたら、スキルを取り上げてられる契約なんです。もったいない話ですが、お断りさせていただきます」
私が何を言い違えたのか、空気が冷えた。私を取り囲んだ50人に睨まれている。
どうやら農村出身の私は、貴族家の使いへの返答を間違ってしまったようだ。
「我がドルン伯爵家のみでなく、7つもの貴族家も敵に回すのだな」
「いや、そんなつもりは・・」
「ならば、なぜ断る。孤児や貧乏人の面倒を見る生活などより、数段階もレベルが高い暮らしができるぞ」
「いりませんよ」
「それに、ミールという娘の身の安全のことも考えてやら・・ね・・ば」
「なにを言った!」
私は一瞬で臨戦態勢に入ってしまった。
「・・ミールや孤児院の子供がどうした?」
最低でもこの使者は、スライムパンチで肉片にしてやる。
「ストップだ。待ってくれユリナ」
収納指輪からスライムを出そうとした瞬間、ギルマスから待ったがかかった。
低級冒険者の知り合いも増えた。
彼らの私への印象は、休憩中にエールを人に勧める「噂のユリナ様」
「プラス、ゴブリンキングを倒した加点がありながら、Cランク試験に落ちた愚か者か・・」
弱そうな見た目に反して脳筋武闘派だと思われている。
◆
奉仕作業も1ヶ月半が過ぎ、パンと焼きウズラで餌付けした子供達と仲良くなった。
子供達の引率がない日は、12ー14歳の子供達と初級ダンジョンに出向いている。
万が一があっても死なせないように1回に2人ずつ面倒を見ている。『超回復』でとっさに助けられて、抱えて走れる限界がそのあたりと思う。
ゴブリンをメインにウサギも狩っている。ウサギ、ゴブリンの討伐証明になる耳は子供行き。私は次のダンジョン攻略を見越して、「等価交換」の材料としてゴブリンの残骸をもらっている。
子供達に聞かれても「食料?」としか答えられない。
そうして子供達が安定してウサギ狩りができるレベルに上がると、次の子供と交代してもらう。ゴブリンは247匹も集まった。
奉仕作業の期間が終わったら、これを餌に上級ダンジョンでオークをつかまえに行く。
なぜ上級ダンジョンかと?
肉の量を増やすだけならペルセ中級ダンジョンのダチョウが一番。
だけどあそこには、色んなランクの冒険者がいる。
ランクがEに下がった以上、中途半端な情報で私のことを「弱い」と判別して馬鹿な行動を仕掛けてくる奴がいる。
だからあと11か月は、面倒事が起こる可能性が非常に高くなる場所なのだ。
逆に最低でもCランク冒険者の活動域にいれば、単独で動く私に「脅威」を感じてくれるらしい。
ノカヤ上級ダンジョン最下層で会ったオルットさん一行のように、実力がある上に仁義を切ってくれる人にも接してしまった。
上級ほどあんな素敵な人が多い。
『超回復』から派生した効果で、私は「目が肥えて」しまった。
「『超回復』使用をきっかけに、スマトラファミリーの5人、ミール、ギルマス、副ギルマス、魔法使いオルガさんとか、街の実力者と知り合った。一緒に酒も飲むという幸運だもんな」
ギルドまで子供達を送ったあとの夕暮れ時、私は5日連続で街の外に出る。
スマトラファミリーとミールでノカヤ上級ダンジョンにアタック中なのだ。
上級ダンジョンをクリアすればアルバ4兄弟が自動的にDからランクが上がり、ミールも昇格権利を得る。
実力Aランクが4人もいるので問題ないだろう。
しばらくは1人でのんびりやる。
「そういや、子供達と走ったあと『超回復』をかけて、体が縮んだままだった」
半分干からびたゴブリンを1匹出した。最近また、誰かに監視されている気がする。
手からゴブリンを「等価交換」に使う前に、視線に背を向けて発動。
皮と骨だけになったゴブリンを地面に置いた。
そしてエールをいただく。
◆
1時間して、ウイスキーも飲んでいる。
酔って干し肉と間違い、干からびたゴブリンをかじってしまった。
劇マズだ。この間違いは、もう10回以上やった。
お口直しで強めのウイスキーだ。
「明日はギルドに顔を出さないと。恐竜ダンジョンの情報を少しでも集めたいな」
目的はバイオレンスではない。
10日前にミールと数人の子供に風ドラゴンパピーの肉を振る舞った。
焼いて食ったら、すごくおいしかった。
ところが、ドラゴンパピーは私は皮と鱗が目的なので、大半の肉は商人さんに売ってしまった。
キセの街の下流にあるダンジョンは、私なら長時間活動ができる。未到達の5階以降も狙う。
◆◆
次の朝、街に入って冒険者ギルドで、活動報告をした。
ドラゴンダンジョンの情報は少なかったが存在した。ランクは暫定で「特級」。5階、8回にセーフティーゾーンがある。10階フロアボスは10メートルのランドドラゴン1匹、3メートル火属性プチドラゴンという早くも強力な布陣。12階から下の情報はない。
帰ろうとギルドを出ると、どこから聞き付けてきたか、とある伯爵家からスカウトに来ていた。
太った使者だか、それなりの地位がありそう。護衛は剣士5人。女の魔法使い風が2人入っている。
他にもスカウトっぽい人が7団体に見えるが、伯爵家に遠慮する立場なのか、伯爵家の人間と私を囲むように立っている。なんと合計で50人ほどに見える。
だけど注意すべきは、その外側にいる4人。ダンジョン、夜の川縁、所々で私を監視していた、教会関係者と思われる奴らがいる。
戦闘力も1人だけ飛び抜けた印象。教会の中の奴だ。立ち方がミールに似ていて、さらに2段階も強くした感じだ、
どうやらスカウトは、スマトラファミリーがいないタイミングで私に接触を図り、鉢合わせになったようだ。
なぜ今か。
私が冒険者ランク降格に不満を持っていると思ったようだ。
高位戦闘職、高位魔法使いの高ランク冒険者には、有力者も手を出しにくい。
狙ってくるなら、降格でギルドと不和が生じやすい今が多いらしく、ギルド関係者から覚悟しておけと言われている。
「モテモテだけど、困ったな」
伯爵家から提示された仕事内容は、当主の警護。プラス伯爵家に連なるものの「治療」。報酬は破格だか、完全な囲い込みだ。
「私、別にEランク降格に不満がないです。なので冒険者を辞める予定もありません」
ざわざわざわ。
「ドルン伯爵様の申し出を断るのか」
「それに治癒の力も「名もなき神様」に借りています。貴族と結託して汚い金儲けの手段にしたら、スキルを取り上げてられる契約なんです。もったいない話ですが、お断りさせていただきます」
私が何を言い違えたのか、空気が冷えた。私を取り囲んだ50人に睨まれている。
どうやら農村出身の私は、貴族家の使いへの返答を間違ってしまったようだ。
「我がドルン伯爵家のみでなく、7つもの貴族家も敵に回すのだな」
「いや、そんなつもりは・・」
「ならば、なぜ断る。孤児や貧乏人の面倒を見る生活などより、数段階もレベルが高い暮らしができるぞ」
「いりませんよ」
「それに、ミールという娘の身の安全のことも考えてやら・・ね・・ば」
「なにを言った!」
私は一瞬で臨戦態勢に入ってしまった。
「・・ミールや孤児院の子供がどうした?」
最低でもこの使者は、スライムパンチで肉片にしてやる。
「ストップだ。待ってくれユリナ」
収納指輪からスライムを出そうとした瞬間、ギルマスから待ったがかかった。
0
あなたにおすすめの小説
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる