107 / 188
107 貴族の次は『闇』
しおりを挟む
複数の貴族家の勧誘が来たが断った。すると一番強気な太った使者が、ミールのことを言い始めた。
私には「害する」としか聞こえていない。
暴れようと思ったが、ギルマスが来ていて待ったが掛かった。副ギルマスもいる。
「ユリナ、ちょっと待て。ここで貴族家の人間50人以上を皆殺しにするのはやめてくれ」
「なにを言う」
ざわざわざわざわ。
貴族家の人間どもがざわついている。
ドルン伯爵家の一番強そうな護衛が怒気を込めて言った。
「それは、私達も含めてということか」
「いや」
「ではなんだ」
「止めに入る俺達も危ない」
「なっ」
「ユリナ、お前が倒した魔物について話していいか」
「情報隠してないから、いいよ」
「騎士さんよ。あんたレベル75のオークジェネラルを1人で倒せるか」
「なめるな。それに相当するレベル70のハイオーガは倒したことがあるぞ」
「あんた、無傷だったか」
「さすがにそんな訳がなかろう」
「ユリナは無傷だったぞ」
「は?」
「それどころか、オークジェネラルのレベル75にプラスして、オークソルジャーレベル70が2匹、ノーマルオークレベル70が2匹、オークヒーラーレベル65が1匹も同時に単独で討伐している」
「ば、馬鹿な」
「受付嬢によると、ダンジョンを出てきたかすり傷もないユリナが、ノカヤ上級ダンジョンクリアの証明を出したそうだ」
「嘘じゃないだろうな」
「目撃者も多数いるから調べたらよかろう」
「そんな弱そうな女が・・」
「だが、誰にも見せてない奥の手も持ってるようだ。な、ユリナ」
「人を人間兵器みたいに言わないでよ。街中でやらないくらいの常識は・・あるのかな?」
「ふざけるな。我ら貴族家の精鋭はオークどもとは違うぞ」
「だね。ダンジョンオークと違って逃げたりしそうだから、仕留めるのに時間がかかりそう」
「き、貴様」
「気にさわったんならごめんなさい」
「ふざけるな!」殴りかかってきた。
うっかり口を滑らせて、収まりがつかなくなった。
一発はしゃあないか。
ごぎっ。
私のようなスキルではなく、剣で高レベルなハイオーガを倒せる人間のパンチ。久々に顔面が陥没した。
『超回復』
5メートル飛んで後の人を巻き込んだが、どうせ似たり寄ったりの貴族家の人間だと思う。だから治療はしない。
私はゆっくり立ち上がって無傷をアピールした。
「ねえ騎士さん」
「な、なんで無傷で・・」
「後ろで怪我した人の責任はドルン伯爵家で取ってね」
近づいて、私を殴った奴の胸をつついた。
「うう」
私は彼らに背を向けて歩き出した。
「ど、どこに行く」
「街を出て4キロ行ったら初級ダンジョンがあるから、そこに行きましょう」
ざわざわ。
「あそこなら時間が経てば死体も消えるからさ。人間50体の処理って、かなり面倒なのよね」
まあ、やったことはないが・・
街の出入口の方に再び歩き出すと、貴族家の人間が私を避けながら、根こそぎ門の方に向かい出した。
私より遅れて街から出たら、外で殺されるとでも思っているのだろうか。
「ふう、ギルマス。ありがとう、止めてくれて」
「見てるだけの予定だったが、ユリナの雰囲気が変わったもんでな」
「反省します」
「そうだな。街中で大量殺人とか不味いぞ」
「てへへ」
◆
教会上層の関係者と予測している4人だけが残っている。
「ところで、あそこに立ってる4人、何者かしら」
ダンジョン、街道、最近では私が夜過ごす、木の近くにも現れる。今日は隠れない。
しばらくは鬱陶しかったが、ここ数日はそこまで気にならない。なぜだろうか。
「あいつらか、恐らく教会上層の関係者だな」
「やっぱり・・」
「何かされたか?」
「ずっと監視されてる。ノカヤ上級ダンジョンの40階にも付いてきたよ。ところで、なんで教会関係者って分かったの?」
「奴らの中の1人が怪我をしてるらしい。全員が手練れのようだが、ユリナを監視しながら上級ダンジョンに入るのは厳しかったとみえる」
「よく分かったね」
ギルマスがニヤニヤし始めた。
「2日ほど前に、薬屋のベカンさんのとこに、腕の骨折がうまく治らない若い奴が来たそうだ。そいつの持ち物に真っ赤な色の十字架マークがあったそうだ」
ベカンさん。メルバさんとの「ホネマスク活動」で心臓を治した人だ。
「気になったから、俺のとこに来たのさ。「謎のEランク冒険者ホネマスク1号」に伝言で、気をつけるように言ってくれとさ」
「げふん!」
危ない。エールを飲んでいたら、噴き出してるとこだった。
例の男子4人に近付いた。今回は逃げない。
1番強そうな30歳くらいの奴もいる。
「なんで逃げないのかな」
若いのが3人いるが、1人がギルマスからもらった情報通りに具合が悪そうだ。それも普通じゃないくらい。
それを3人で庇っている感じだ。
「ああそうか。暗部っぽいのに感じた違和感がこれだ」
暗殺系なイメージの割に、仲間を庇い合っている。ダンジョンでもリーダーぽい人が若手3人を助けながら私に付いて来てたのだろう。
そっちを優先していなければ、探知力がない私に見つかるはずがない。
彼らはずっとこっちを見ている。おかしな事に、視線が暖かいというか、善意すら感じる。
細身の男子は顔色が悪すぎる。だけど、私に助けを求めない。
私が回復スキルを持つことを知っているはずなのに・・。
「ユリナ様、マルコをお助け下さい」
ユリナ「様」の様はともかく、顔色が悪いマルコ君の手を取って診断しようとすると、意外なことを言い出した。
「何を言い出す、ヤン。ユ、ユリナ様、あなたが闇スキル持ちの私に触ってはなりません」
本気で言っている。目がマジだ。
教会上層で年月をかけて洗脳されたのだろう。
「馬鹿なこと言わないで!」
「あっ」
両手でマルコ君の右手を捕まえた。左腕の怪我から血が腐ったんだろうか。色んな場所に毒のようなものが飛び火している。
危険だ。
「闇は影に馴染みやすいだけの、立派なスキル。光は明るい技が多いだけの、ただのスキル」
マルコ君はじっとこちらを見ている。
「名もなき神が叫ぶ。光は心の中にあればいい。それをはき違えている人間なんて死んでもいい。だから、マルコは助けろと!」
「わ、私にも明るい場所で生きる資格があるのですか」
いつの間にか人が集まった中でスキルを使った。
『超回復』
マルコ君が泣いている。
私には「害する」としか聞こえていない。
暴れようと思ったが、ギルマスが来ていて待ったが掛かった。副ギルマスもいる。
「ユリナ、ちょっと待て。ここで貴族家の人間50人以上を皆殺しにするのはやめてくれ」
「なにを言う」
ざわざわざわざわ。
貴族家の人間どもがざわついている。
ドルン伯爵家の一番強そうな護衛が怒気を込めて言った。
「それは、私達も含めてということか」
「いや」
「ではなんだ」
「止めに入る俺達も危ない」
「なっ」
「ユリナ、お前が倒した魔物について話していいか」
「情報隠してないから、いいよ」
「騎士さんよ。あんたレベル75のオークジェネラルを1人で倒せるか」
「なめるな。それに相当するレベル70のハイオーガは倒したことがあるぞ」
「あんた、無傷だったか」
「さすがにそんな訳がなかろう」
「ユリナは無傷だったぞ」
「は?」
「それどころか、オークジェネラルのレベル75にプラスして、オークソルジャーレベル70が2匹、ノーマルオークレベル70が2匹、オークヒーラーレベル65が1匹も同時に単独で討伐している」
「ば、馬鹿な」
「受付嬢によると、ダンジョンを出てきたかすり傷もないユリナが、ノカヤ上級ダンジョンクリアの証明を出したそうだ」
「嘘じゃないだろうな」
「目撃者も多数いるから調べたらよかろう」
「そんな弱そうな女が・・」
「だが、誰にも見せてない奥の手も持ってるようだ。な、ユリナ」
「人を人間兵器みたいに言わないでよ。街中でやらないくらいの常識は・・あるのかな?」
「ふざけるな。我ら貴族家の精鋭はオークどもとは違うぞ」
「だね。ダンジョンオークと違って逃げたりしそうだから、仕留めるのに時間がかかりそう」
「き、貴様」
「気にさわったんならごめんなさい」
「ふざけるな!」殴りかかってきた。
うっかり口を滑らせて、収まりがつかなくなった。
一発はしゃあないか。
ごぎっ。
私のようなスキルではなく、剣で高レベルなハイオーガを倒せる人間のパンチ。久々に顔面が陥没した。
『超回復』
5メートル飛んで後の人を巻き込んだが、どうせ似たり寄ったりの貴族家の人間だと思う。だから治療はしない。
私はゆっくり立ち上がって無傷をアピールした。
「ねえ騎士さん」
「な、なんで無傷で・・」
「後ろで怪我した人の責任はドルン伯爵家で取ってね」
近づいて、私を殴った奴の胸をつついた。
「うう」
私は彼らに背を向けて歩き出した。
「ど、どこに行く」
「街を出て4キロ行ったら初級ダンジョンがあるから、そこに行きましょう」
ざわざわ。
「あそこなら時間が経てば死体も消えるからさ。人間50体の処理って、かなり面倒なのよね」
まあ、やったことはないが・・
街の出入口の方に再び歩き出すと、貴族家の人間が私を避けながら、根こそぎ門の方に向かい出した。
私より遅れて街から出たら、外で殺されるとでも思っているのだろうか。
「ふう、ギルマス。ありがとう、止めてくれて」
「見てるだけの予定だったが、ユリナの雰囲気が変わったもんでな」
「反省します」
「そうだな。街中で大量殺人とか不味いぞ」
「てへへ」
◆
教会上層の関係者と予測している4人だけが残っている。
「ところで、あそこに立ってる4人、何者かしら」
ダンジョン、街道、最近では私が夜過ごす、木の近くにも現れる。今日は隠れない。
しばらくは鬱陶しかったが、ここ数日はそこまで気にならない。なぜだろうか。
「あいつらか、恐らく教会上層の関係者だな」
「やっぱり・・」
「何かされたか?」
「ずっと監視されてる。ノカヤ上級ダンジョンの40階にも付いてきたよ。ところで、なんで教会関係者って分かったの?」
「奴らの中の1人が怪我をしてるらしい。全員が手練れのようだが、ユリナを監視しながら上級ダンジョンに入るのは厳しかったとみえる」
「よく分かったね」
ギルマスがニヤニヤし始めた。
「2日ほど前に、薬屋のベカンさんのとこに、腕の骨折がうまく治らない若い奴が来たそうだ。そいつの持ち物に真っ赤な色の十字架マークがあったそうだ」
ベカンさん。メルバさんとの「ホネマスク活動」で心臓を治した人だ。
「気になったから、俺のとこに来たのさ。「謎のEランク冒険者ホネマスク1号」に伝言で、気をつけるように言ってくれとさ」
「げふん!」
危ない。エールを飲んでいたら、噴き出してるとこだった。
例の男子4人に近付いた。今回は逃げない。
1番強そうな30歳くらいの奴もいる。
「なんで逃げないのかな」
若いのが3人いるが、1人がギルマスからもらった情報通りに具合が悪そうだ。それも普通じゃないくらい。
それを3人で庇っている感じだ。
「ああそうか。暗部っぽいのに感じた違和感がこれだ」
暗殺系なイメージの割に、仲間を庇い合っている。ダンジョンでもリーダーぽい人が若手3人を助けながら私に付いて来てたのだろう。
そっちを優先していなければ、探知力がない私に見つかるはずがない。
彼らはずっとこっちを見ている。おかしな事に、視線が暖かいというか、善意すら感じる。
細身の男子は顔色が悪すぎる。だけど、私に助けを求めない。
私が回復スキルを持つことを知っているはずなのに・・。
「ユリナ様、マルコをお助け下さい」
ユリナ「様」の様はともかく、顔色が悪いマルコ君の手を取って診断しようとすると、意外なことを言い出した。
「何を言い出す、ヤン。ユ、ユリナ様、あなたが闇スキル持ちの私に触ってはなりません」
本気で言っている。目がマジだ。
教会上層で年月をかけて洗脳されたのだろう。
「馬鹿なこと言わないで!」
「あっ」
両手でマルコ君の右手を捕まえた。左腕の怪我から血が腐ったんだろうか。色んな場所に毒のようなものが飛び火している。
危険だ。
「闇は影に馴染みやすいだけの、立派なスキル。光は明るい技が多いだけの、ただのスキル」
マルコ君はじっとこちらを見ている。
「名もなき神が叫ぶ。光は心の中にあればいい。それをはき違えている人間なんて死んでもいい。だから、マルコは助けろと!」
「わ、私にも明るい場所で生きる資格があるのですか」
いつの間にか人が集まった中でスキルを使った。
『超回復』
マルコ君が泣いている。
0
あなたにおすすめの小説
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる