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166 4人の目標
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私、ミール、ミシェル、ノエルの4人で結婚する。
「アイリス」は4人になった。
だけど、諸事情から、正式に公表するのは半年後。
目立つ私達。
有力者からの悪意を牽制するため、準備期間が必要。
最低でも私がBランクだけど、今の私はEランクに降格して昇格は1年間の凍結状態。
解凍まで189日。
当分は私達、表向きはソロで過ごす。
まあ焦らず、ミシェルに誰か1人は付くことにする。
たった今も、リキン領主の関係者のような人間が私達を見ている。
私はリキン領主に1度は捕らえられた。
そのとき、領主邸を半壊させて逃げた。ステータスに現れない大技があるのを知っている。
監視者に鑑定持ちがいてもノエルのレベル91、HP1274とミールのレベル51、HP765を知れば、手を出さない。
ミシェルのレベル54、HP324は狙われる。
中級ダンジョン中層に潜れる。相手の目を暗がりに包む「ダーク」の魔法も1日に100回近く使える。
食っていくには十分な力量だけど・・
「ミシェルにリスクがあるのが申し訳ないわ。本当は現状維持が、彼の安全を考えたら最善なのに」
「いいんだよユリナ様、ミシェルだって私達を嫁にするには何が必要か、分かってる。ねえ」
「うん。とにかくユリナに甘えさせてもらう。行けるとこまで行くよ」
私が魔力ゼロ、自分が闇属性E。それで個人ランクBとか、ちょっとワクワクする。そう笑ってる。
手を取られた。
「言ってなかったね。助けられたことがきっかけだけど、俺の方が弱いけど、ユリナと一緒にいたい」
「私、スキルをもらった代償に、体の中は普通の人間じゃない。子供も望めないよ」
「それもユリナでしょ。それでいいんだ」
「・・うん。私達といるとデストロイな日も増えるけど、離れていかないでね」
「あっ、私のことも忘れないでね。突然の登場だけど、よろしくね」
ノエルも加わった。
その日は街で宿を取り、4人で同じ部屋で過ごした。
ミールが、ミシェルかノエルの子供を生むと言い出した。
男女で子供を作ることは知ってたけど、普通の子供時代を歩んでいない子だった。
裸になって意気込んだけど、性知識がそこまでだった。
具体的なことを知らない。半年の間に、少しずつ教えよう。
とりあえず、大きなベッドで4人一緒に寝た。
◆◆◆
ミシェルの強制レベリングは20日後に始める。
私達にも、多少はやることが残っている。
ミールは初心者冒険者を連れて、初級ダンジョン踏破のお手伝い。私も参加する。
オルシマに帰り、「ふーどこーと」、スマトラさんとこに顔を出したりしたあと、活動開始だ。
ミシェルは、世話になっているケインのパーティーと中級ダンジョンに潜る。
リキンの南東にあるサハギンが出る砂浜ダンジョンの踏破に挑戦する。
ノエルがミシェルに付いて行ってサポートする。
ケインも快諾してくれたが、ノエルの精霊魔法を見て驚くのだろう。
私とミールはオルシマに帰ってきた。
「ふーどこーと」直行。
だいぶ昼も過ぎ、少し客が減ったころ。
「あ、ユリナだ。もう、顔出してくれないから心配してたんだよ」
タルモが出迎えてくれて、他2人とサルバさんも出てきた。
「お帰りなさい」
「任せっきりでごめんなさい。サルバさん」
「3人が頑張ってくれるから順調ですよ」
一応は私もここの影の経営者。簡単な報告を受けた。
今は12店舗。弱い闇属性の子なんかが増えて、仕入れ係とか仕事は回っている。
それより気になることがある。
タルモ達3人とサルバさんの距離が妙に近い。
サルバさんに、居住スペースの最上階でタルモ、サーラ、カミーラと4人で住ませて欲しいと言われた。
にやけながらOKした。
サルバさんを手伝う「凶信者部隊」のマルコ君とも会った。
新たに4人の闇の子を連れてきていて、乾杯した。
それが「名もなき神の祝福」になるそうだ。
マルコに案内してもらい、死なせてしまったカミユのお墓に来た。
手を合わせた。
「カミユもう、ごめんねとは言わない。けど、あなたのような闇の子が来たら、やれるだけのサポートはするからね」
やっぱり悲しい。最近は泣いてばかりだ。
一緒に8人の闇の子が来たから強くあろうとしたけど、涙がこぼれてしまった。
「ユリナ様、次はスマトラさんのとこに婚約の報告に行こうよ」
私達の関係を気にかけていたスマトラさんにも心配をかけていたようだ。
悪意を持つ人間がどこに潜んでいるかわからない。ミシェルとのことはしばらく公にしない。
でもミールがお世話になってきたスマトラさんには報告すべきだ。
◆
スマトラ邸に行くといつも思う。
元豪商の家を買い取ったと言うが、Bランク冒険者が簡単に買い取れるもんではないだろう。
オルシマの領主である男爵家に意見する力もある。貴族の関係者だと思う。
家にはスマトラさんと、護衛のジェルバさんがいた。
応接間に通され、お茶が出された。
出してくれた人を見て驚いた。
「あれ、オルガさん。なんでここに・・」
上級ダンジョン前で知り合い、その後も有用なアドバイスをくれる魔法使いだ。
「久しぶりですユリナ様。ミールちゃんから聞いてないのね。あはは」
にやにやするミール。わざと教えなかっただろ。
何やら私の『超回復』絡みで知り合い、その後に色々と、チョメチョメがあり、スマトラさんに交際を申し込まれたそうだ。
スマトラ38歳、オルガ25歳。一回り以上年は離れている。
オルガさんがスマトラさんを「スマちゃん」と呼ぶから、まあ上下関係は分かった。
スマトラさんに、エルも含めた、4人婚の話をした。ことのほか喜んでくれた。
「アイリス」は4人になった。
だけど、諸事情から、正式に公表するのは半年後。
目立つ私達。
有力者からの悪意を牽制するため、準備期間が必要。
最低でも私がBランクだけど、今の私はEランクに降格して昇格は1年間の凍結状態。
解凍まで189日。
当分は私達、表向きはソロで過ごす。
まあ焦らず、ミシェルに誰か1人は付くことにする。
たった今も、リキン領主の関係者のような人間が私達を見ている。
私はリキン領主に1度は捕らえられた。
そのとき、領主邸を半壊させて逃げた。ステータスに現れない大技があるのを知っている。
監視者に鑑定持ちがいてもノエルのレベル91、HP1274とミールのレベル51、HP765を知れば、手を出さない。
ミシェルのレベル54、HP324は狙われる。
中級ダンジョン中層に潜れる。相手の目を暗がりに包む「ダーク」の魔法も1日に100回近く使える。
食っていくには十分な力量だけど・・
「ミシェルにリスクがあるのが申し訳ないわ。本当は現状維持が、彼の安全を考えたら最善なのに」
「いいんだよユリナ様、ミシェルだって私達を嫁にするには何が必要か、分かってる。ねえ」
「うん。とにかくユリナに甘えさせてもらう。行けるとこまで行くよ」
私が魔力ゼロ、自分が闇属性E。それで個人ランクBとか、ちょっとワクワクする。そう笑ってる。
手を取られた。
「言ってなかったね。助けられたことがきっかけだけど、俺の方が弱いけど、ユリナと一緒にいたい」
「私、スキルをもらった代償に、体の中は普通の人間じゃない。子供も望めないよ」
「それもユリナでしょ。それでいいんだ」
「・・うん。私達といるとデストロイな日も増えるけど、離れていかないでね」
「あっ、私のことも忘れないでね。突然の登場だけど、よろしくね」
ノエルも加わった。
その日は街で宿を取り、4人で同じ部屋で過ごした。
ミールが、ミシェルかノエルの子供を生むと言い出した。
男女で子供を作ることは知ってたけど、普通の子供時代を歩んでいない子だった。
裸になって意気込んだけど、性知識がそこまでだった。
具体的なことを知らない。半年の間に、少しずつ教えよう。
とりあえず、大きなベッドで4人一緒に寝た。
◆◆◆
ミシェルの強制レベリングは20日後に始める。
私達にも、多少はやることが残っている。
ミールは初心者冒険者を連れて、初級ダンジョン踏破のお手伝い。私も参加する。
オルシマに帰り、「ふーどこーと」、スマトラさんとこに顔を出したりしたあと、活動開始だ。
ミシェルは、世話になっているケインのパーティーと中級ダンジョンに潜る。
リキンの南東にあるサハギンが出る砂浜ダンジョンの踏破に挑戦する。
ノエルがミシェルに付いて行ってサポートする。
ケインも快諾してくれたが、ノエルの精霊魔法を見て驚くのだろう。
私とミールはオルシマに帰ってきた。
「ふーどこーと」直行。
だいぶ昼も過ぎ、少し客が減ったころ。
「あ、ユリナだ。もう、顔出してくれないから心配してたんだよ」
タルモが出迎えてくれて、他2人とサルバさんも出てきた。
「お帰りなさい」
「任せっきりでごめんなさい。サルバさん」
「3人が頑張ってくれるから順調ですよ」
一応は私もここの影の経営者。簡単な報告を受けた。
今は12店舗。弱い闇属性の子なんかが増えて、仕入れ係とか仕事は回っている。
それより気になることがある。
タルモ達3人とサルバさんの距離が妙に近い。
サルバさんに、居住スペースの最上階でタルモ、サーラ、カミーラと4人で住ませて欲しいと言われた。
にやけながらOKした。
サルバさんを手伝う「凶信者部隊」のマルコ君とも会った。
新たに4人の闇の子を連れてきていて、乾杯した。
それが「名もなき神の祝福」になるそうだ。
マルコに案内してもらい、死なせてしまったカミユのお墓に来た。
手を合わせた。
「カミユもう、ごめんねとは言わない。けど、あなたのような闇の子が来たら、やれるだけのサポートはするからね」
やっぱり悲しい。最近は泣いてばかりだ。
一緒に8人の闇の子が来たから強くあろうとしたけど、涙がこぼれてしまった。
「ユリナ様、次はスマトラさんのとこに婚約の報告に行こうよ」
私達の関係を気にかけていたスマトラさんにも心配をかけていたようだ。
悪意を持つ人間がどこに潜んでいるかわからない。ミシェルとのことはしばらく公にしない。
でもミールがお世話になってきたスマトラさんには報告すべきだ。
◆
スマトラ邸に行くといつも思う。
元豪商の家を買い取ったと言うが、Bランク冒険者が簡単に買い取れるもんではないだろう。
オルシマの領主である男爵家に意見する力もある。貴族の関係者だと思う。
家にはスマトラさんと、護衛のジェルバさんがいた。
応接間に通され、お茶が出された。
出してくれた人を見て驚いた。
「あれ、オルガさん。なんでここに・・」
上級ダンジョン前で知り合い、その後も有用なアドバイスをくれる魔法使いだ。
「久しぶりですユリナ様。ミールちゃんから聞いてないのね。あはは」
にやにやするミール。わざと教えなかっただろ。
何やら私の『超回復』絡みで知り合い、その後に色々と、チョメチョメがあり、スマトラさんに交際を申し込まれたそうだ。
スマトラ38歳、オルガ25歳。一回り以上年は離れている。
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