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176 噛み合いすぎる私達
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ジャバル特級ダンジョンの32階から、再び下層を目指す。
敵は強くても、ミシェルを狙う女がいない快適な場所だ。
ダンジョンは全80階。まだ先は遠い。
だけど、最初にこのダンジョンを選んだのは、肉意外にも理由がある。
敵が魔法やブレスを使わない。
あと2ヵ所、行こうと思う特級ダンジョンは敵に中距離攻撃がある。
ドラゴンダンジョンは、1階からブレス攻撃を食らう。
ダルクダンジョンでは、30階から魔法攻撃を持つ敵が出る。
ミシェルの防御力が低い初期は、物理特化の牛ダンジョンが守りやすい。
そう思った。
肉目当てで、後付けの理由? てへへ・・
まず32階から39階。ミノタウロスのレベルは96~105。
思い切って、一気に62階の126ミルクミノタウロスに行きたい。
だけど、今回は「アイリス」の戦力底上げが大切なテーマ。
一歩ずつ、手応えを確認しながら40階を目指す。
「スライムパンチ」の投入は、下層に降りてからだ。
◆◆
52時間後、40階のフロアボス部屋に入った。ここまで休憩は2回。
今のミシェルは真っ黒だ。
32階からミノタウロスが色黒になった。牛もクロゲヲ牛が出ている。
ミシェルを39階ミノタウロスの皮で強化変換したが、とにかく黒い。
ゴゴゴゴ!
フロアボスはノワールミノタウロスレベル110。
仲間はクロゲサ牛レベル110が3匹。
ノエルの精霊魔法は相変わらず効果がある。
だけどミールの忍術、ミシェルの闇魔法ダークで敵に効きにくくなってきた。
作戦Bに変更だ。
「私が牛に行く」
「了解!」
ミノタウロスを3人で担当。私が牛3匹と戦う。
「スライムパンチ」解禁。
体高1・8メートルの牛3匹が私一人に迫る。
「スライム変換」
ぽよよんな私の胸に、先頭の牛が頭を低くして突っ込んできた。
「スライムアタック」
ドン、ドン、ドンッ。弾いてやった。
体高1・8メートル、体重700キロの牛が負けた。
160センチ、Bカップの私に弾き返された。
その瞬間に頭部が弾け飛び、体もすっ飛んだ。
全力で走っていた2匹目に、1匹目の飛んだ体が激突した。
両方の前足骨折。
私は3匹目に向かった。
そしてまたも頭部に「スライムアタック」
身体が頑丈だから、肩ロースから後ろは無傷。
スライムパンチ、特級ダンジョン向きかも。
体は90センチに小さくなったまま。倒れている1匹の首に手を当てて「等価交換」
気道がつぶれた感じ。
「ぶ、ぶも、ぶぷっ」
大剣を出して弱った首に斬りまくった。
皮だけになっても、私の攻撃を跳ね返す牛の首。
跳ね返されるのが、本当の私の実力。
よく、自分がこんなとこに来れたなと思う。
ミノタウロスはノエルとミールで拘束して、ミシェルが首への攻撃を30分続けて討伐。
フロアボス部屋が終了した。
41階に降りて転移装置に登録後、30時間の休憩となった。
「ユリナ、ワイバーンの時も思ったけど、スライムパンチって、強くて大きな獲物に有効だね」
「だよね。牛3匹の素材がかなり残ってる。素材が強力な方が爆発する部分も少ない。これはいい傾向」
「せっかくだから、アマク家の人達にもお裾分けしたいね」
「やっぱ、ミシェルは優しい」
「だけどミシェルがまたモテてしまう」
「メリンダ嬢がミシェルから離れなくなる」
却下である。
◆◆
42階から49階はグリーンミノタウロス、メリカ牛。レベルは106~115。
私は休憩中に3回40階フロアボスを倒しに行った。
ミシェル強化の強い皮集めだ。
そしてミシェルは今、体が黒光りしている。
「ユリナ様、予定通り50階まで行って地上に帰るとき、ミシェルは何色にしよう」
「私、ミシェルは白い肌の方がいい」
「ここの50階ボスは緑だから、それに変える? 」
「私は黒ミシェルもアリかな」
「みんな、俺で遊んでない?」
42階の最初のエンカウントだ。
みんなが驚いたのは、ミシェルの動き。
大剣に持ち変えたミシェルのスピンソードが有効。
私達も多少は援護したが、ミノタウロスの首に剣撃を叩き込んだ。
「もうぅうぅぅ、・・」
ノエルの分析。
今のミシェルの動きはスピードを上方修正されたHP750クラス。
ミシェルがレベル76と想定。ノワールミノタウロス強化率は1・6倍になる。
一階層で平均6回の戦闘。49階まで降りた。
44階からノエルの精霊魔法以外は通じにくくなった。
私のスキルを多用する前に、可能な方法をすべて試す。
思い切ってノエル、ミールの2人も、38階ブラックミノタウロスの皮で強化変換。
推定強化率は1・5倍。
私もおそろいで黒くなった。
ミールだと推定レベル72のHP1080が1620、ノエルはレベル95のHP1330が1995の計算だ。
あれ・・これってノエル、上級ダンジョンのボスを素手で倒せない?
やはりだ。
44~46階のミールとノエルは、体高2・2メートル牛を二人で、素手で押さえ込んだ。
とどめを刺すミシェルが驚いていた。
42~49階の戦闘59回と休憩のスケジュールを10日間で終わらせ、50階フロアボスに挑戦した。
私の推定ステータスを言っておくと、レベル69でHP207。1・5倍のブラック強化でHP310。
地上のノーマルオークより少しだけ強くなれた。
敵は強くても、ミシェルを狙う女がいない快適な場所だ。
ダンジョンは全80階。まだ先は遠い。
だけど、最初にこのダンジョンを選んだのは、肉意外にも理由がある。
敵が魔法やブレスを使わない。
あと2ヵ所、行こうと思う特級ダンジョンは敵に中距離攻撃がある。
ドラゴンダンジョンは、1階からブレス攻撃を食らう。
ダルクダンジョンでは、30階から魔法攻撃を持つ敵が出る。
ミシェルの防御力が低い初期は、物理特化の牛ダンジョンが守りやすい。
そう思った。
肉目当てで、後付けの理由? てへへ・・
まず32階から39階。ミノタウロスのレベルは96~105。
思い切って、一気に62階の126ミルクミノタウロスに行きたい。
だけど、今回は「アイリス」の戦力底上げが大切なテーマ。
一歩ずつ、手応えを確認しながら40階を目指す。
「スライムパンチ」の投入は、下層に降りてからだ。
◆◆
52時間後、40階のフロアボス部屋に入った。ここまで休憩は2回。
今のミシェルは真っ黒だ。
32階からミノタウロスが色黒になった。牛もクロゲヲ牛が出ている。
ミシェルを39階ミノタウロスの皮で強化変換したが、とにかく黒い。
ゴゴゴゴ!
フロアボスはノワールミノタウロスレベル110。
仲間はクロゲサ牛レベル110が3匹。
ノエルの精霊魔法は相変わらず効果がある。
だけどミールの忍術、ミシェルの闇魔法ダークで敵に効きにくくなってきた。
作戦Bに変更だ。
「私が牛に行く」
「了解!」
ミノタウロスを3人で担当。私が牛3匹と戦う。
「スライムパンチ」解禁。
体高1・8メートルの牛3匹が私一人に迫る。
「スライム変換」
ぽよよんな私の胸に、先頭の牛が頭を低くして突っ込んできた。
「スライムアタック」
ドン、ドン、ドンッ。弾いてやった。
体高1・8メートル、体重700キロの牛が負けた。
160センチ、Bカップの私に弾き返された。
その瞬間に頭部が弾け飛び、体もすっ飛んだ。
全力で走っていた2匹目に、1匹目の飛んだ体が激突した。
両方の前足骨折。
私は3匹目に向かった。
そしてまたも頭部に「スライムアタック」
身体が頑丈だから、肩ロースから後ろは無傷。
スライムパンチ、特級ダンジョン向きかも。
体は90センチに小さくなったまま。倒れている1匹の首に手を当てて「等価交換」
気道がつぶれた感じ。
「ぶ、ぶも、ぶぷっ」
大剣を出して弱った首に斬りまくった。
皮だけになっても、私の攻撃を跳ね返す牛の首。
跳ね返されるのが、本当の私の実力。
よく、自分がこんなとこに来れたなと思う。
ミノタウロスはノエルとミールで拘束して、ミシェルが首への攻撃を30分続けて討伐。
フロアボス部屋が終了した。
41階に降りて転移装置に登録後、30時間の休憩となった。
「ユリナ、ワイバーンの時も思ったけど、スライムパンチって、強くて大きな獲物に有効だね」
「だよね。牛3匹の素材がかなり残ってる。素材が強力な方が爆発する部分も少ない。これはいい傾向」
「せっかくだから、アマク家の人達にもお裾分けしたいね」
「やっぱ、ミシェルは優しい」
「だけどミシェルがまたモテてしまう」
「メリンダ嬢がミシェルから離れなくなる」
却下である。
◆◆
42階から49階はグリーンミノタウロス、メリカ牛。レベルは106~115。
私は休憩中に3回40階フロアボスを倒しに行った。
ミシェル強化の強い皮集めだ。
そしてミシェルは今、体が黒光りしている。
「ユリナ様、予定通り50階まで行って地上に帰るとき、ミシェルは何色にしよう」
「私、ミシェルは白い肌の方がいい」
「ここの50階ボスは緑だから、それに変える? 」
「私は黒ミシェルもアリかな」
「みんな、俺で遊んでない?」
42階の最初のエンカウントだ。
みんなが驚いたのは、ミシェルの動き。
大剣に持ち変えたミシェルのスピンソードが有効。
私達も多少は援護したが、ミノタウロスの首に剣撃を叩き込んだ。
「もうぅうぅぅ、・・」
ノエルの分析。
今のミシェルの動きはスピードを上方修正されたHP750クラス。
ミシェルがレベル76と想定。ノワールミノタウロス強化率は1・6倍になる。
一階層で平均6回の戦闘。49階まで降りた。
44階からノエルの精霊魔法以外は通じにくくなった。
私のスキルを多用する前に、可能な方法をすべて試す。
思い切ってノエル、ミールの2人も、38階ブラックミノタウロスの皮で強化変換。
推定強化率は1・5倍。
私もおそろいで黒くなった。
ミールだと推定レベル72のHP1080が1620、ノエルはレベル95のHP1330が1995の計算だ。
あれ・・これってノエル、上級ダンジョンのボスを素手で倒せない?
やはりだ。
44~46階のミールとノエルは、体高2・2メートル牛を二人で、素手で押さえ込んだ。
とどめを刺すミシェルが驚いていた。
42~49階の戦闘59回と休憩のスケジュールを10日間で終わらせ、50階フロアボスに挑戦した。
私の推定ステータスを言っておくと、レベル69でHP207。1・5倍のブラック強化でHP310。
地上のノーマルオークより少しだけ強くなれた。
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