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177 早くも60階到達
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50階フロアボスは、さくっと終わった。
エメラルドミノタウロスにミロリ牛4匹、各レベル120だったが、楽勝だった。
ステータスを底上げした黒ミールと黒ノエルはバケモノ。スキルによる敵の拘束が強烈。
黒ミシェルが徹底的に大剣を獲物に叩き込んだ。
1時間半かけ、討伐。ミシェルに大物の討伐履歴が付いた。
すでに有力者も警戒するクラスだ。
私は3人の魔力タンク。エールを飲みながら、気楽なもんだった。
ノエルによると、この場合、獲物を拘束した二人の方が貢献度は大きいそうだ。
経験値の割合はミールとノエルで合わせて7割。ミシェルが3割。
獲物は4人とも初めて相手にするレベル120。
最初の目標よりノエルとミールの方が上がりそうだが、ミシェルも上方修正できる。
3人の体力と魔力を回復した私。普通のスキルなら貢献度は大きく、経験値の2割は入るそうだ。
使用スキルが『超回復』だから、見事な経験値ゼロ。
これも平常運転。
◆
「さて、ここらで地上に戻って休もうか」
51階の転移装置を作動させた。
「超回復、等価交換」を多用した私の肌は普通に戻った。
3人は、肌がブラックだ。
「みんなの肌色に合わせようっと。行ってこい変換」ぱちっ。
「すごいよ、ユリナは」
「ん?私は50階で戦闘してないよ」
「特級ダンジョン50階のボス部屋でエールを飲んだのって、ユリナだけだと思うよ」
「だよね・・」
「えへへ」
「ほめてないからね」
「けど、全員の顔が黒光りしてるのは何て説明しよう」
「ギルド出張所では、ガングロトラップに引っかかったって言おうよ」
2週間ぶりの地上。
ダンジョン横にある高級ホテルを3泊取って、ゆったり過ごした。
私達はまだ、男女の関係になっていない。
じれたミールが、酔って寝ているノエルのパンツを脱がした。
おち○ん○んを強引に取り出した。
いよいよかと思った。
私の方を向くミール。
「ユリナ様、お先にどうぞ」
なんて言うから、ミシェルと爆笑してしまった。そんなムードには、ならなかった。
◆◆◆
52階から挑戦を始める日、ギルド出張所に入った。
ステータス測定。
受付嬢に特級ダンジョン50階到達を報告した。
30階の到達時点で情報公開していたから、商会と商人ギルドの人間が来ていた。
私個人は、商人で肉を売るのは付き合いがあるグルールさんのみ。
私の取り分はまず、彼に見せてから行き先を考える。
お金は2割程度を残す。
肉は「ふーどこーと」のみんなに格安で卸すか、孤児院への寄付か。
せっかく来てくれた商人さんには、4人で話して18~27階の獲物25匹を売った。
30階ミノタウロスはノエルの弟子、アンジュの結婚披露宴ディナーの目玉料理。
お披露目が終わるまでは、それ以上のものは、外に出さない。
レベル測定は私がレベル69。
ノエル96。
でミール78。
ミシェルは77、ミールに抜かれた。
ステータスは黒光り強化の私だけが測った。
HP310。本来は207だから、予想通り黒ミノタウロス強化は1・5倍。
目立たないため、私が計った。だけど、ギルド内がどよめいた。
HP310。
初級ダンジョン単独クリアも困難とされる低ステータス。なのに、特級50階到達。逆に目立った。
全員のステータスを測るのは避けた。
特にノエルは、HP1334が黒変身でHP2016まで跳ね上がっている。国内最高の恐れがあるそうだ。
「ちょっと成長が早すぎるわね」
「ユリナ様のスキルのお陰だよ」
「だね」
「それはあるけど、みんなの攻撃力があるからだよ。うまく噛み合うね」
◆
52階に降りた。
ここから60階まではブルーミノタウロス、アオ牛が出る。
レベル帯は116~125。60階フロアボスはレベル130。敵が強くなる。
ところが・・
50階エメラルドミノタウロスで、緑色変身をした私達。どんどん敵を倒してしまった。
上げ幅6割のミールとノエルは、ナイフ、風の刃でミノタウロスと牛の右後ろ足を切断する。
パワーアップしたミシェルが剣で敵にダメージを与えて行った。
「圧倒的だね」
「早く62階に行けるように進もうよ」
「だよね。ミノタウロスの色が白くなる62~70階でたくさん狩りをしよう」
パワーアップのためとはいえ、みんな緑のメタリック。顔を見るとテカテカで、笑ってしまうのだ。
逃げられる場合は逃げた。エンカウントは52~59階でわずか16回。
92時間後には60階フロアボス部屋でレベル130のアクアミノタウロス、マリン牛3匹を倒した。
だけど、まだ地上には戻らない。
今回は1度、62階に降りるのだ。
そう、62~70階には肌の色が真っ白なミルクミノタウロスとコンデンス牛が出る。
5セット捕まえて、地上に出る前に4人の肌を白くしておく。
そんで1度、違うダンジョンに潜る。
実は等価交換用の木材が尽きて、大型ダチョウも11匹まで減った。
残りは高ランクミノタウロスと牛、ドラゴンパピー20匹と、プチドラゴン1匹だ。
ノエル、ミールは大幅強化で怪我をしなくなった。
だけどミシェルの怪我回復、3人の魔力チャージでも肉を燃料に使いまくった。
その上に、4人揃って「超回復走法」も多用する。
いいムードだけど、私の『超回復』が戦闘以外で発動しっぱなし。
なので、ジャバル特級ダンジョン62階から最下層80階までに必要な肉を集める。
目星を付けていたのは、ジャバルから北に80キロ行ったジランド中級ダンジョン。
大型羊、大型ヤギ、大型カンガーラ、大型コーアラで構成されている。
全40階。肉集めに効率がいいと思われる29~34階で計100匹を目安に獲物を捕らえる。
ジャバル特級ダンジョンに1歩目を踏み入れてから52日。
ダンジョン踏破まで、早くて3ヶ月を越えるだろう
ただノエルから言わせると、特級ダンジョン攻略は負傷、物資不足などの影響で遅れることが当たり前。
高ランク冒険者10人程度で、計画を何度も練り直し、年単位でやる大仕事だそうだ。
前が底辺だった私には、常識がつかめない。
エメラルドミノタウロスにミロリ牛4匹、各レベル120だったが、楽勝だった。
ステータスを底上げした黒ミールと黒ノエルはバケモノ。スキルによる敵の拘束が強烈。
黒ミシェルが徹底的に大剣を獲物に叩き込んだ。
1時間半かけ、討伐。ミシェルに大物の討伐履歴が付いた。
すでに有力者も警戒するクラスだ。
私は3人の魔力タンク。エールを飲みながら、気楽なもんだった。
ノエルによると、この場合、獲物を拘束した二人の方が貢献度は大きいそうだ。
経験値の割合はミールとノエルで合わせて7割。ミシェルが3割。
獲物は4人とも初めて相手にするレベル120。
最初の目標よりノエルとミールの方が上がりそうだが、ミシェルも上方修正できる。
3人の体力と魔力を回復した私。普通のスキルなら貢献度は大きく、経験値の2割は入るそうだ。
使用スキルが『超回復』だから、見事な経験値ゼロ。
これも平常運転。
◆
「さて、ここらで地上に戻って休もうか」
51階の転移装置を作動させた。
「超回復、等価交換」を多用した私の肌は普通に戻った。
3人は、肌がブラックだ。
「みんなの肌色に合わせようっと。行ってこい変換」ぱちっ。
「すごいよ、ユリナは」
「ん?私は50階で戦闘してないよ」
「特級ダンジョン50階のボス部屋でエールを飲んだのって、ユリナだけだと思うよ」
「だよね・・」
「えへへ」
「ほめてないからね」
「けど、全員の顔が黒光りしてるのは何て説明しよう」
「ギルド出張所では、ガングロトラップに引っかかったって言おうよ」
2週間ぶりの地上。
ダンジョン横にある高級ホテルを3泊取って、ゆったり過ごした。
私達はまだ、男女の関係になっていない。
じれたミールが、酔って寝ているノエルのパンツを脱がした。
おち○ん○んを強引に取り出した。
いよいよかと思った。
私の方を向くミール。
「ユリナ様、お先にどうぞ」
なんて言うから、ミシェルと爆笑してしまった。そんなムードには、ならなかった。
◆◆◆
52階から挑戦を始める日、ギルド出張所に入った。
ステータス測定。
受付嬢に特級ダンジョン50階到達を報告した。
30階の到達時点で情報公開していたから、商会と商人ギルドの人間が来ていた。
私個人は、商人で肉を売るのは付き合いがあるグルールさんのみ。
私の取り分はまず、彼に見せてから行き先を考える。
お金は2割程度を残す。
肉は「ふーどこーと」のみんなに格安で卸すか、孤児院への寄付か。
せっかく来てくれた商人さんには、4人で話して18~27階の獲物25匹を売った。
30階ミノタウロスはノエルの弟子、アンジュの結婚披露宴ディナーの目玉料理。
お披露目が終わるまでは、それ以上のものは、外に出さない。
レベル測定は私がレベル69。
ノエル96。
でミール78。
ミシェルは77、ミールに抜かれた。
ステータスは黒光り強化の私だけが測った。
HP310。本来は207だから、予想通り黒ミノタウロス強化は1・5倍。
目立たないため、私が計った。だけど、ギルド内がどよめいた。
HP310。
初級ダンジョン単独クリアも困難とされる低ステータス。なのに、特級50階到達。逆に目立った。
全員のステータスを測るのは避けた。
特にノエルは、HP1334が黒変身でHP2016まで跳ね上がっている。国内最高の恐れがあるそうだ。
「ちょっと成長が早すぎるわね」
「ユリナ様のスキルのお陰だよ」
「だね」
「それはあるけど、みんなの攻撃力があるからだよ。うまく噛み合うね」
◆
52階に降りた。
ここから60階まではブルーミノタウロス、アオ牛が出る。
レベル帯は116~125。60階フロアボスはレベル130。敵が強くなる。
ところが・・
50階エメラルドミノタウロスで、緑色変身をした私達。どんどん敵を倒してしまった。
上げ幅6割のミールとノエルは、ナイフ、風の刃でミノタウロスと牛の右後ろ足を切断する。
パワーアップしたミシェルが剣で敵にダメージを与えて行った。
「圧倒的だね」
「早く62階に行けるように進もうよ」
「だよね。ミノタウロスの色が白くなる62~70階でたくさん狩りをしよう」
パワーアップのためとはいえ、みんな緑のメタリック。顔を見るとテカテカで、笑ってしまうのだ。
逃げられる場合は逃げた。エンカウントは52~59階でわずか16回。
92時間後には60階フロアボス部屋でレベル130のアクアミノタウロス、マリン牛3匹を倒した。
だけど、まだ地上には戻らない。
今回は1度、62階に降りるのだ。
そう、62~70階には肌の色が真っ白なミルクミノタウロスとコンデンス牛が出る。
5セット捕まえて、地上に出る前に4人の肌を白くしておく。
そんで1度、違うダンジョンに潜る。
実は等価交換用の木材が尽きて、大型ダチョウも11匹まで減った。
残りは高ランクミノタウロスと牛、ドラゴンパピー20匹と、プチドラゴン1匹だ。
ノエル、ミールは大幅強化で怪我をしなくなった。
だけどミシェルの怪我回復、3人の魔力チャージでも肉を燃料に使いまくった。
その上に、4人揃って「超回復走法」も多用する。
いいムードだけど、私の『超回復』が戦闘以外で発動しっぱなし。
なので、ジャバル特級ダンジョン62階から最下層80階までに必要な肉を集める。
目星を付けていたのは、ジャバルから北に80キロ行ったジランド中級ダンジョン。
大型羊、大型ヤギ、大型カンガーラ、大型コーアラで構成されている。
全40階。肉集めに効率がいいと思われる29~34階で計100匹を目安に獲物を捕らえる。
ジャバル特級ダンジョンに1歩目を踏み入れてから52日。
ダンジョン踏破まで、早くて3ヶ月を越えるだろう
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