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第6話:仲間
第6話:仲間
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シュウは、囲炉裏の火を背に立ち、その瞳に静かな決意を宿らせていた。
外は深い闇に包まれ、星々がまるで神々の目のように瞬いていた。
風が木々を揺らし、遠くの森から狼の遠吠えが聞こえてくる。
その声は、まるで過去の記憶を呼び覚ますように、心の奥底に響いた。
この小さな家——かつては森の一軒家だった場所が、今は星の守護者たちの心の拠り所となっていた。
六人の絆が、少しずつ、確実に、再び世界を動かし始めようとしていた。
「俺たちは、もう一人じゃない」
シュウの声は、静かだったが、その一言には、重く深い力が込められていた。
彼の言葉は、壁を越えて、森を越えて、星々にまで届いているかのようだった。
リオは床に膝をついたまま、火を見つめ、震える手を握りしめていた。
ネロは小さな体を震わせながらも、シュウの袖をぎゅっと掴み、その温もりを確かめるようにしていた。
フェイは剣を腰に下げたまま、シュウの言葉に深く頷き、銀髪を揺らした。
フェンリルのウォルフは狼の姿のまま、壁際に座り、鋭い目で全員を見守っている。
ラムは九尾の狐の姿で、天井近くの梁に優雅に腰を下ろし、その長い尾をゆらゆらと揺らしていた。
「これから先、どんな敵が来ようとも、どんな闇が襲ってこようとも——俺たちは、この絆で乗り越える」
シュウはそう言って、一つ一つの名前を呼んだ。
「リオ、お前が先頭を歩く」
リオはゆっくりと顔を上げた。
黒い髪の下、茶色の瞳に、かつての恐れや迷いはもうない。
代わりに、覚悟の光が宿っていた。
彼は小さく頷き、声を絞り出すように言った。
「⋯⋯俺は、星の守護者になる。忘れていた記憶を呼び覚まし、歪んだ世界を正す。それが、俺の運命なら——受け入れます」
その瞬間、彼の背後に、黒い狼の影が一瞬だけ浮かび上がった。
それは、かつて星の守護者たちを導いた伝説の守護霊——「影狼」と呼ばれる存在の印だった。
フェンリルが耳をぴくりと動かし、その影に敬意を示すように頭を下げた。
ラムも尾を静かに止め、その目を細めた。
「⋯⋯祝福だね。星の血が、再び目覚めた証拠」
ラムの声は、年を重ねた者のような落ち着きと、どこか遠い記憶を呼び覚ますような響きを持っていた。
彼女の言葉に、全員の胸が熱くなった。
シュウはリオの頭を優しく撫でた。
「⋯⋯そうか。じゃあ、これからが、本当の旅の始まりだな」
その直後、外から軽い足音が聞こえた。
誰かが近づいている。
フェイが剣に手をかけ、警戒の構えに入る。
ウォルフも立ち上がり、牙を剥き出しにした。
だが、シュウは手を上げて制止した。
「大丈夫だ。敵じゃない」
彼の瞳には、特殊な能力——「真実の眼」が働いていた。
それは神から与えられたチート能力の一つで、相手の本性や隠された真実を見抜く力。
その力によって、シュウはすでに、外に立つ人物の正体を知っていた。
扉がゆっくりと開き、一人の青年が姿を現した。
二十歳前後だろうか。
金髪碧眼——一見、典型的な王族の若者に見えるが、シュウの眼には、その姿が「偽りの外見」として映っていた。
実際の彼は、黒髪茶眼の青年で、その瞳には、星の守護者に共通する「星の紋」が微かに光っていた。
シュウは心の中で呟いた。
『⋯⋯アレン・エレスティア。第1王子。そして、かつての星の守護者『光の守護者』の末裔か』
青年——アレンは、少し緊張した様子で室内を見渡した。
彼の手には、小さな瓶が一つ。
中には、淡い金色の液体が入っている。
「⋯⋯失礼します。この家に、シュウ・タチバナ様がお住まいだと聞いたのですが⋯⋯」
シュウは穏やかに頷いた。
「あぁ、俺がシュウだ。君は?」
「アレンと申します。エレスティア王国の⋯⋯ただの旅行者です」
嘘だ。
シュウの真実の眼が、その言葉が偽りであることを即座に見抜いた。
だが、シュウはそれを指摘せず、むしろ微笑んだ。
「旅行者か。珍しい場所に来たね。こんな森の奥まで」
「はい⋯⋯実は、ある噂を聞きつけて来てみました。この辺りで、王室調合レベルのポーションが出回っていると。とても高価な薬で、王族しか調合できないはずのもの。それが、なぜか闇市場に流れていると聞いて⋯⋯」
アレンの声には、真剣さと、どこか苦悩が混ざっていた。
シュウはその表情を見て、この青年がただのスパイや調査官ではないことを理解した。
彼は本気で、真実を知りたいと思っている。
そして、その目的の裏には、もっと深い動機がある。
「⋯⋯なるほど。王室のポーションが流出している? それは確かに気になる話だね」
シュウは立ち上がり、棚からいくつかの薬草を取り出した。
ネロが素早く火を強め、小さな釜を用意する。
リオも黙って水を汲みに外へ出かけた。
フェイは剣を戻しながらも、アレンをちらりと見たが、シュウが警戒していないのを見て、肩の力を抜いた。
「君、調合の知識はあるかい?」
「はい。王室の秘伝書を学んできました」
「なら、見ていてくれ」
シュウは静かに言い、調合を始めた。
彼の手さばきは、まるで舞っているように滑らかだった。
薬草を刻み、火加減を調整し、魔法の言葉を唱えながら、金色の光が釜の中で渦を巻く。
ネロが未来を見通す眼で、反応のタイミングをシュウに伝える。
リオが水の純度を確認し、フェイが魔力の流れを安定させる。
ウォルフが森の精気を呼び寄せ、ラムが古代の知識をシュウの頭に流し込む。
そして——。
「完成!」
シュウが瓶に金色の液体を注ぎ終えると、その瞬間、部屋中に甘く清涼な香りが広がった。
アレンは目を見開いた。
「これは⋯⋯王室の『星輝の癒し』⋯⋯! 本物だ! しかも、王室のものより、純度がかなり高い⋯⋯!」
シュウは瓶をアレンに差し出した。
「どうだ? 俺が王室のポーションを流出させてると思えるか?」
アレンは瓶を受け取り、手に取ってじっと見つめた。
そして、ゆっくりと頭を下げた。
「⋯⋯申し訳ありません。疑いの目を向けたことを、心よりお詫びします。ですが、王室のポーションが闇に流れているのは事実。それが、誰かの陰謀によるものなら、私は止めなければなりません」
シュウは微笑んだ。
「君の覚悟は伝わった。だが、一つだけ教えてくれ。なぜ、君は俺たちを信じようと思った?
調合を見せただけで、疑いを晴らすなんて、普通はしないだろう?」
アレンは一瞬、迷ったように唇を噛んだ。
そして、静かに言った。
「⋯⋯あなたの目を見て、わかりました。その瞳には、偽りがない。そして⋯⋯私の記憶の奥に、あなたの顔が浮かんだんです。昔、どこかで会ったような⋯⋯いや、戦ったような⋯⋯そんな気がして」
シュウの瞳が、微かに揺れた。
真実の眼が、アレンの魂に刻まれた記憶の断片を読み取った。
かつて、星の守護者たちが最後に戦った戦い——その時、アレンの前世は、光の守護者としてシュウと共に戦っていた。
そして、その戦いで、彼は命を落とした。
その記憶が、今、少しずつ目覚めようとしていた。
「⋯⋯君は、星の守護者だったな」
シュウの言葉に、アレンは息を吞んだ。
「どうして⋯⋯その名を?」
「俺には、君の真の姿が見える。金髪碧眼は偽りだ。君の本当の姿は、黒髪茶眼の青年。そして、君の魂には、星の紋が刻まれている。君は、光の守護者の末裔。いや、それ以上だ。君自身が、かつての守護者の一人だ」
アレンは膝をついた。
その顔には、驚きと、安堵、そして深い感慨が混ざっていた。
「⋯⋯そうだったのか。だから、この場所に来た時、胸が熱くなった。この火の匂い、この風の音、みんなの声⋯⋯全部、どこかで聞いたことがある気がして⋯⋯」
ラムが梁から飛び降り、九尾を揺らしながらアレンの前に立った。
「アレン・エレスティア。君の記憶は封印されていた。王族としての立場、国の平和を守るため、星の守護者としての記憶は封じられた。だが、今、その封印が解けようとしている。君は、再び光を掲げる者となるのか?」
アレンは顔を上げ、全員を見渡した。
そして、シュウの目を見つめた。
「⋯⋯私は、星の守護者として、この世界を守りたい。力があるなら、それを正しく使いたい。王族としてではなく、一人の人間として、仲間として——加わらせてください」
静寂が部屋を包んだ。
誰もが、その言葉の重みを感じ取っていた。
だが、その時。
「待て」
フェイが一歩前に出た。
銀髪をなびかせ、剣を床に突き刺すようにして立ち、鋭い目でアレンを見据えた。
「星の守護者になるというなら、一つだけ試練を課す」
「⋯⋯試練?」
「そうだ。俺たちが戦うのは、闇だ。その闇に立ち向かうには、ただの覚悟だけでは足りない。肉体も、精神も、そして——」
フェイは胸を張り、声を大きくした。
「男としての資格も必要だ」
全員が一瞬、ポカーンとした。
「⋯⋯え?」
ネロが首を傾げ、リオは顔を赤くした。
ラムは笑いをこらえるように口元を押さえ、ウォルフは呆れたように耳を伏せた。
シュウだけは、内心で苦笑した。
フェイの性格なら、こういうことを言い出すだろうと思っていた。
かつての騎士団長としてのプライドが、新しい仲間に対して「格」を見せたいのだろう。
「つまり⋯⋯サイズ比べか?」
シュウが冷静に言うと、フェイは堂々と頷いた。
「そうだ。男としての証。大きさ、形、硬さ——すべてが完璧でなければ、俺の仲間にはなれない」
アレンは目を丸くした。
「⋯⋯まさか、今からそれですか?」
「当然だ。俺はシュウ様の右腕。このチームの戦力の柱。その俺が、小さければ認めないと言っている」
シュウはため息をつきつつも、内心では笑っていた。
こんなバカげた展開になるとは。
だが、これがフェイのやり方なら、受け入れるしかない。
それに、アレンの覚悟を試すには、これも一つの方法かもしれない。
「⋯⋯わかった。やってみるか」
シュウはそう言うと、自分のズボンのチャックをゆっくりと下ろした。
全員の視線が集中する中、彼は手で扱いて勃起させた。
その瞬間——。
「⋯⋯うわっ」
アレンの声が漏れた。
シュウのそれは、18cm。
太さも、形も、完璧なまでに整っていた。
まるで神が造ったような理想の形。
ネロは目を丸くして「兄ちゃん、すごーい!」と叫び、リオは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
フェイは悔しそうに唇を噛んだ。
「⋯⋯シュウ様は、さすがだ」
次にフェイが挑戦した。
彼も迷わずズボンを下ろし、15センチの勃起を披露。
形は美しく、先端はぴんと上を向いていた。
銀髪の騎士団長らしい、誇り高き一物だ。
「どうだ? この完璧なライン。これでこそ、星の守護者に相応しい」
アレンは緊張しながらも、覚悟を決め、ズボンを下ろした。
そして——。
手で扱いて勃起させると⋯⋯16.5cm。
太さも、形も、シュウに次ぐ完璧な一物。
先端はやや上向き、血管の浮き方も均等。
フェイは目を見開き、口をぽかんと開けた。
「⋯⋯まさか、俺より⋯⋯!?」
「⋯⋯す、すみません⋯⋯昔から弄ってたら、少し大きくなっちゃいまして⋯⋯」
アレンが照れくさそうに謝ると、フェイはしばらく黙ってそれを凝視していた。
そして、突然、深々と頭を下げた。
「⋯⋯認めよう。君のそれは、俺より上だ。大きさも、形も、完璧。男としての資格は、十分すぎるほどある。しかし、弄っていると大きくなるものなのか?」
シュウも頷いた。
「フェイの基準をクリアしたとなれば、俺も文句はない。アレン、君は正式に、星の守護者の仲間だ」
アレンは涙を浮かべながら、全員を見渡した。
「⋯⋯ありがとうございます。これからは、皆さんと共に、この世界を守ります」
その瞬間、天井から星の光が差し込み、六人の影が一つに重なった。
ウォルフが遠吠えを上げ、ラムが九尾を輝かせ、ネロの未来の眼が金色に光った。
リオの背後には再び黒い狼の影が浮かび、フェイの剣が微かに震えた。
風が囁いた。
——再び、星の守護者が目覚める時が来た。
そして、その火は、もう二度と消えることはない。
外は深い闇に包まれ、星々がまるで神々の目のように瞬いていた。
風が木々を揺らし、遠くの森から狼の遠吠えが聞こえてくる。
その声は、まるで過去の記憶を呼び覚ますように、心の奥底に響いた。
この小さな家——かつては森の一軒家だった場所が、今は星の守護者たちの心の拠り所となっていた。
六人の絆が、少しずつ、確実に、再び世界を動かし始めようとしていた。
「俺たちは、もう一人じゃない」
シュウの声は、静かだったが、その一言には、重く深い力が込められていた。
彼の言葉は、壁を越えて、森を越えて、星々にまで届いているかのようだった。
リオは床に膝をついたまま、火を見つめ、震える手を握りしめていた。
ネロは小さな体を震わせながらも、シュウの袖をぎゅっと掴み、その温もりを確かめるようにしていた。
フェイは剣を腰に下げたまま、シュウの言葉に深く頷き、銀髪を揺らした。
フェンリルのウォルフは狼の姿のまま、壁際に座り、鋭い目で全員を見守っている。
ラムは九尾の狐の姿で、天井近くの梁に優雅に腰を下ろし、その長い尾をゆらゆらと揺らしていた。
「これから先、どんな敵が来ようとも、どんな闇が襲ってこようとも——俺たちは、この絆で乗り越える」
シュウはそう言って、一つ一つの名前を呼んだ。
「リオ、お前が先頭を歩く」
リオはゆっくりと顔を上げた。
黒い髪の下、茶色の瞳に、かつての恐れや迷いはもうない。
代わりに、覚悟の光が宿っていた。
彼は小さく頷き、声を絞り出すように言った。
「⋯⋯俺は、星の守護者になる。忘れていた記憶を呼び覚まし、歪んだ世界を正す。それが、俺の運命なら——受け入れます」
その瞬間、彼の背後に、黒い狼の影が一瞬だけ浮かび上がった。
それは、かつて星の守護者たちを導いた伝説の守護霊——「影狼」と呼ばれる存在の印だった。
フェンリルが耳をぴくりと動かし、その影に敬意を示すように頭を下げた。
ラムも尾を静かに止め、その目を細めた。
「⋯⋯祝福だね。星の血が、再び目覚めた証拠」
ラムの声は、年を重ねた者のような落ち着きと、どこか遠い記憶を呼び覚ますような響きを持っていた。
彼女の言葉に、全員の胸が熱くなった。
シュウはリオの頭を優しく撫でた。
「⋯⋯そうか。じゃあ、これからが、本当の旅の始まりだな」
その直後、外から軽い足音が聞こえた。
誰かが近づいている。
フェイが剣に手をかけ、警戒の構えに入る。
ウォルフも立ち上がり、牙を剥き出しにした。
だが、シュウは手を上げて制止した。
「大丈夫だ。敵じゃない」
彼の瞳には、特殊な能力——「真実の眼」が働いていた。
それは神から与えられたチート能力の一つで、相手の本性や隠された真実を見抜く力。
その力によって、シュウはすでに、外に立つ人物の正体を知っていた。
扉がゆっくりと開き、一人の青年が姿を現した。
二十歳前後だろうか。
金髪碧眼——一見、典型的な王族の若者に見えるが、シュウの眼には、その姿が「偽りの外見」として映っていた。
実際の彼は、黒髪茶眼の青年で、その瞳には、星の守護者に共通する「星の紋」が微かに光っていた。
シュウは心の中で呟いた。
『⋯⋯アレン・エレスティア。第1王子。そして、かつての星の守護者『光の守護者』の末裔か』
青年——アレンは、少し緊張した様子で室内を見渡した。
彼の手には、小さな瓶が一つ。
中には、淡い金色の液体が入っている。
「⋯⋯失礼します。この家に、シュウ・タチバナ様がお住まいだと聞いたのですが⋯⋯」
シュウは穏やかに頷いた。
「あぁ、俺がシュウだ。君は?」
「アレンと申します。エレスティア王国の⋯⋯ただの旅行者です」
嘘だ。
シュウの真実の眼が、その言葉が偽りであることを即座に見抜いた。
だが、シュウはそれを指摘せず、むしろ微笑んだ。
「旅行者か。珍しい場所に来たね。こんな森の奥まで」
「はい⋯⋯実は、ある噂を聞きつけて来てみました。この辺りで、王室調合レベルのポーションが出回っていると。とても高価な薬で、王族しか調合できないはずのもの。それが、なぜか闇市場に流れていると聞いて⋯⋯」
アレンの声には、真剣さと、どこか苦悩が混ざっていた。
シュウはその表情を見て、この青年がただのスパイや調査官ではないことを理解した。
彼は本気で、真実を知りたいと思っている。
そして、その目的の裏には、もっと深い動機がある。
「⋯⋯なるほど。王室のポーションが流出している? それは確かに気になる話だね」
シュウは立ち上がり、棚からいくつかの薬草を取り出した。
ネロが素早く火を強め、小さな釜を用意する。
リオも黙って水を汲みに外へ出かけた。
フェイは剣を戻しながらも、アレンをちらりと見たが、シュウが警戒していないのを見て、肩の力を抜いた。
「君、調合の知識はあるかい?」
「はい。王室の秘伝書を学んできました」
「なら、見ていてくれ」
シュウは静かに言い、調合を始めた。
彼の手さばきは、まるで舞っているように滑らかだった。
薬草を刻み、火加減を調整し、魔法の言葉を唱えながら、金色の光が釜の中で渦を巻く。
ネロが未来を見通す眼で、反応のタイミングをシュウに伝える。
リオが水の純度を確認し、フェイが魔力の流れを安定させる。
ウォルフが森の精気を呼び寄せ、ラムが古代の知識をシュウの頭に流し込む。
そして——。
「完成!」
シュウが瓶に金色の液体を注ぎ終えると、その瞬間、部屋中に甘く清涼な香りが広がった。
アレンは目を見開いた。
「これは⋯⋯王室の『星輝の癒し』⋯⋯! 本物だ! しかも、王室のものより、純度がかなり高い⋯⋯!」
シュウは瓶をアレンに差し出した。
「どうだ? 俺が王室のポーションを流出させてると思えるか?」
アレンは瓶を受け取り、手に取ってじっと見つめた。
そして、ゆっくりと頭を下げた。
「⋯⋯申し訳ありません。疑いの目を向けたことを、心よりお詫びします。ですが、王室のポーションが闇に流れているのは事実。それが、誰かの陰謀によるものなら、私は止めなければなりません」
シュウは微笑んだ。
「君の覚悟は伝わった。だが、一つだけ教えてくれ。なぜ、君は俺たちを信じようと思った?
調合を見せただけで、疑いを晴らすなんて、普通はしないだろう?」
アレンは一瞬、迷ったように唇を噛んだ。
そして、静かに言った。
「⋯⋯あなたの目を見て、わかりました。その瞳には、偽りがない。そして⋯⋯私の記憶の奥に、あなたの顔が浮かんだんです。昔、どこかで会ったような⋯⋯いや、戦ったような⋯⋯そんな気がして」
シュウの瞳が、微かに揺れた。
真実の眼が、アレンの魂に刻まれた記憶の断片を読み取った。
かつて、星の守護者たちが最後に戦った戦い——その時、アレンの前世は、光の守護者としてシュウと共に戦っていた。
そして、その戦いで、彼は命を落とした。
その記憶が、今、少しずつ目覚めようとしていた。
「⋯⋯君は、星の守護者だったな」
シュウの言葉に、アレンは息を吞んだ。
「どうして⋯⋯その名を?」
「俺には、君の真の姿が見える。金髪碧眼は偽りだ。君の本当の姿は、黒髪茶眼の青年。そして、君の魂には、星の紋が刻まれている。君は、光の守護者の末裔。いや、それ以上だ。君自身が、かつての守護者の一人だ」
アレンは膝をついた。
その顔には、驚きと、安堵、そして深い感慨が混ざっていた。
「⋯⋯そうだったのか。だから、この場所に来た時、胸が熱くなった。この火の匂い、この風の音、みんなの声⋯⋯全部、どこかで聞いたことがある気がして⋯⋯」
ラムが梁から飛び降り、九尾を揺らしながらアレンの前に立った。
「アレン・エレスティア。君の記憶は封印されていた。王族としての立場、国の平和を守るため、星の守護者としての記憶は封じられた。だが、今、その封印が解けようとしている。君は、再び光を掲げる者となるのか?」
アレンは顔を上げ、全員を見渡した。
そして、シュウの目を見つめた。
「⋯⋯私は、星の守護者として、この世界を守りたい。力があるなら、それを正しく使いたい。王族としてではなく、一人の人間として、仲間として——加わらせてください」
静寂が部屋を包んだ。
誰もが、その言葉の重みを感じ取っていた。
だが、その時。
「待て」
フェイが一歩前に出た。
銀髪をなびかせ、剣を床に突き刺すようにして立ち、鋭い目でアレンを見据えた。
「星の守護者になるというなら、一つだけ試練を課す」
「⋯⋯試練?」
「そうだ。俺たちが戦うのは、闇だ。その闇に立ち向かうには、ただの覚悟だけでは足りない。肉体も、精神も、そして——」
フェイは胸を張り、声を大きくした。
「男としての資格も必要だ」
全員が一瞬、ポカーンとした。
「⋯⋯え?」
ネロが首を傾げ、リオは顔を赤くした。
ラムは笑いをこらえるように口元を押さえ、ウォルフは呆れたように耳を伏せた。
シュウだけは、内心で苦笑した。
フェイの性格なら、こういうことを言い出すだろうと思っていた。
かつての騎士団長としてのプライドが、新しい仲間に対して「格」を見せたいのだろう。
「つまり⋯⋯サイズ比べか?」
シュウが冷静に言うと、フェイは堂々と頷いた。
「そうだ。男としての証。大きさ、形、硬さ——すべてが完璧でなければ、俺の仲間にはなれない」
アレンは目を丸くした。
「⋯⋯まさか、今からそれですか?」
「当然だ。俺はシュウ様の右腕。このチームの戦力の柱。その俺が、小さければ認めないと言っている」
シュウはため息をつきつつも、内心では笑っていた。
こんなバカげた展開になるとは。
だが、これがフェイのやり方なら、受け入れるしかない。
それに、アレンの覚悟を試すには、これも一つの方法かもしれない。
「⋯⋯わかった。やってみるか」
シュウはそう言うと、自分のズボンのチャックをゆっくりと下ろした。
全員の視線が集中する中、彼は手で扱いて勃起させた。
その瞬間——。
「⋯⋯うわっ」
アレンの声が漏れた。
シュウのそれは、18cm。
太さも、形も、完璧なまでに整っていた。
まるで神が造ったような理想の形。
ネロは目を丸くして「兄ちゃん、すごーい!」と叫び、リオは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
フェイは悔しそうに唇を噛んだ。
「⋯⋯シュウ様は、さすがだ」
次にフェイが挑戦した。
彼も迷わずズボンを下ろし、15センチの勃起を披露。
形は美しく、先端はぴんと上を向いていた。
銀髪の騎士団長らしい、誇り高き一物だ。
「どうだ? この完璧なライン。これでこそ、星の守護者に相応しい」
アレンは緊張しながらも、覚悟を決め、ズボンを下ろした。
そして——。
手で扱いて勃起させると⋯⋯16.5cm。
太さも、形も、シュウに次ぐ完璧な一物。
先端はやや上向き、血管の浮き方も均等。
フェイは目を見開き、口をぽかんと開けた。
「⋯⋯まさか、俺より⋯⋯!?」
「⋯⋯す、すみません⋯⋯昔から弄ってたら、少し大きくなっちゃいまして⋯⋯」
アレンが照れくさそうに謝ると、フェイはしばらく黙ってそれを凝視していた。
そして、突然、深々と頭を下げた。
「⋯⋯認めよう。君のそれは、俺より上だ。大きさも、形も、完璧。男としての資格は、十分すぎるほどある。しかし、弄っていると大きくなるものなのか?」
シュウも頷いた。
「フェイの基準をクリアしたとなれば、俺も文句はない。アレン、君は正式に、星の守護者の仲間だ」
アレンは涙を浮かべながら、全員を見渡した。
「⋯⋯ありがとうございます。これからは、皆さんと共に、この世界を守ります」
その瞬間、天井から星の光が差し込み、六人の影が一つに重なった。
ウォルフが遠吠えを上げ、ラムが九尾を輝かせ、ネロの未来の眼が金色に光った。
リオの背後には再び黒い狼の影が浮かび、フェイの剣が微かに震えた。
風が囁いた。
——再び、星の守護者が目覚める時が来た。
そして、その火は、もう二度と消えることはない。
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冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
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