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第16話:貧民街での配布
第16話:貧民街での配布
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ヨシュアが来たその夜、月明かりが静かに森の木々の間を照らし、ログハウスの周囲に銀色の光を降り注いでいた。
離れの石造りの温泉風呂からは湯気が立ち上り、夜の冷たさを和らげるかのように、温かい空気が漂っていた。
フェイ、ネロ、リオの三人はいつものように湯船に浸かりながら、湯上がりのほてりを楽しむように、それぞれの手を股間に這わせていた。
ネロはまだ11歳ながらも、兄ちゃんの前では少しでも男らしくいたいと、真剣な顔で手を動かしている。
リオは黒狼族の血を引くだけあって、本能的に身体の感覚に敏感で、時折小さく喘ぎ声を漏らす。
フェイは騎士団長としての威厳を保ちつつも、この場だけは心を解き放ち、湯の中でゆっくりと手を上下させ、時折「シュウ様⋯⋯」と、甘えるような声を漏らす。
三人とも、互いの存在を気にするどころか、むしろその光景を共有することで安心感を得ているようで、湯船の中は妙に穏やかで、どこか家庭的な雰囲気に包まれていた。
一方、俺はアレンとヨシュアと共に、もう一つの温泉風呂に浸かっていた。
アレンは21歳、かつての第一王子でありながら、王位を弟のヨシュアに譲った男。
落ち着いた黒髪と茶眼に、星の守護者の末裔としての威厳を湛えているが、俺の前ではどこか素の部分を見せてくれる。
ヨシュアは19歳、銀髪碧眼の美青年で、第二王子としての華やかさを持ちながらも、子供のように無邪気な一面がある。
彼は湯船に浸かりながらも、すぐに「温泉風呂なんて王宮にもないよ! まるで絵本に出てくるみたい!」と、目を輝かせてはしゃいでいた。
アレンは苦笑しながら「お前、本当に子どもだな」と肩を叩くが、その目には優しさが宿っている。
やがて二人は湯船から上がり、洗い場に移動した。
俺は湯船に浸かりながら、二人の様子をぼんやりと眺めていた。
ヨシュアは石鹸を手に取り、泡だらけの手で股間を優しく洗い始めた。
その手つきは初々しく、どこか恥ずかしそうではあるが、好奇心に満ちていた。
アレンはそんなヨシュアの隣に座り、自分も同じように股間を洗い始めたが、すぐにその手の動きが洗浄から快楽へと移行していく。
彼は目を閉じ、ゆっくりと手を上下させ、時折「⋯⋯はぁ」と、小さく息を吐いた。
ヨシュアはそれを見て「アレン兄さん、どうしたの?」と尋ねたが、アレンは「別に⋯⋯ただ、気持ちいいだけだ」と答えると、手の動きを止めなかった。
ヨシュアは少し戸惑いながらも、自分も真似して手を動かし始めた。
初めはぎこちなかったが、次第にリズムを掴み、顔を赤らめながらも、手を速めていく。
二人とも、湯気の中で喘ぎ声を漏らし、泡だらけの手で何度も何度も股間を愛撫し続けた。
俺はそれを見ながら、「⋯⋯またか」と呆れつつも、内心では「まあ、若ければこそだよな」と思い返していた。
かつて地球で甥っ子を育て上げた経験がある俺にとって、このような光景は決して珍しくない。
むしろ、彼らが心を開いてくれている証拠だと、どこかで微笑ましく感じていた。
やがて二人は限界を迎え、洗い場の上に白濁した液体を幾度も放出した。
その瞬間、ヨシュアは「うわっ! なんだこれ!?」と驚きながらも、すぐに「なんだか⋯⋯スッキリした」と笑った。
アレンも「⋯⋯はぁ、久しぶりに解放された気がする」と、満足げに湯船に戻ってきた。
俺は「ヨシュアは初めてだったのか⋯⋯」と黙ってそれを見守り、特に何も言わなかった。
言わなくても、彼らはわかっている。
ここは、心を解き放てる場所だと。
夜は更け、湯気と共に静けさが戻り、俺たちはそれぞれの部屋に戻ってその日の1日を終えた。
翌日、朝日が森を照らし始めた頃、ミラが薬草の準備を始めていた。
彼女は金髪赤眼の薬師で、家事全般も得意な18歳の女性。
ログハウスの裏庭には、俺が女神エリシアから授かった【万物生成】の能力で作り出した薬草園があり、ミント、カモミール、アロエ、マリーゴールド、セイヨウオトギリソウ、ゲンチアナ、エキナセアなど、ありとあらゆる薬草が整然と並んでいた。
ミラはそれらを丁寧に摘み取り、石臼で挽き、蒸留器で抽出し、それぞれの薬草の特性に応じて調合を始めた。
俺も手伝い、アレンとヨシュアも「俺たちもやる!」と、張り切って作業に加わった。
アレンは星の守護者の生まれ変わりとしての知識を持ち、薬草の組み合わせや効能について詳しかった。
ヨシュアは王宮で薬学の基礎を学んでいたため、ミラの指示に素直に従い、丁寧に作業をこなした。
傷薬は、マリーゴールドとアロエ、セイヨウオトギリソウを混ぜ、蜂蜜と蜂の巣のワックスで固める。
飲み薬は、カモミールとゲンチアナを煎じ、甘味料として野生のハチミツを加える。
肌荒れには、アロエとミントのエキスをベースに、抗炎症作用のあるマロウの花を加えた軟膏を作成。
熱冷ましは、ウィローバークの樹皮から抽出した成分を主に、解熱鎮痛作用を持たせる。
腹痛には、フェンネルとカモミールのブレンドティー。
下痢止めは、オークの樹皮のエキスと、乾燥させたベリー類を粉末にして混ぜたもの。
痒み止めは、セイヨウアキレアとカレンデュラの油性抽出物。
化膿止めは、プロポリスとティーツリーオイルを混ぜた強力な抗菌剤。
これらすべてを、ミラの指示のもと、小さな瓶や壺、布包みに丁寧に詰めていった。
準備が整うと、俺たちは馬車に薬を積み、貧民街へと向かった。
貧民街は王都の南西に位置し、石畳もまばらで、木造の小屋が密集している。
人々は衣服も古びており、病に苦しむ者、怪我をした者、子供たちの肌に湿疹を持つ者たちが多かった。
しかし、俺たちの馬車が姿を見せると、人々は一斉に集まり始めた。
「あっ! シュウ様の薬師たちだ!」
「今日も来てくれたんだ!」
「早く、娘の熱が下がらないのよ!」
と、次々と声が上がる。
ミラは優しく笑みを浮かべ、
「大丈夫、今日はたくさん持ってきたから」
と声をかけ、アレンとヨシュアも、
「順番にお渡ししますので、並んでください」
と呼びかけた。
薬の販売は、驚くほどスムーズに進んだ。
傷薬は戦士や労働者たちに、飲み薬は高熱に苦しむ老人や子供たちに、肌荒れの軟膏は主婦たちに、熱冷ましは病床の家族のために買い求める母親たちにと、需要は多岐にわたった。
価格はすべて極めて安く設定しており、お金のない者には「次回来たときに返してくれればいい」と、俺が声をかけると、人々は涙を浮かべて感謝した。
ヨシュアは「王宮の薬は高すぎて買えない⋯⋯でも、これは安いし、効くって評判なんだね」と、感動しながら言った。
アレンも「民の声を聞くことが、本当の統治だ。ヨシュアが王になっても、この街を忘れるな」と、静かに言った。
午前中から始まった販売は、昼を過ぎても止まらず、夕刻にはすべての薬が売り切れた。
人々は「また来週も来てください!」「家族にも話しておくから、もっと必要になるかもしれない」と、次々と声をかけ、俺たちは満足げにログハウスへと帰路についた。
夕食はミラが作ってくれた野菜スープと、森で獲れた鹿肉のロースト。
全員で囲んで食べる食卓は、いつも以上に温かく、笑い声が絶えなかった。
夜になり、風呂場ではまたもやフェイ、ネロ、リオの三人が湯船で股間を愛撫し始める。
ネロは「兄ちゃん、俺も大人になったよ」と、少し得意げに手を動かす。
リオは「星の守護者の血が、敏感なんだ」と言い訳しながらも、フェイと視線を合わせて微笑む。
俺はそれを見ながら、「⋯⋯またか」と呆れつつも、心の底から安堵していた。
ミラは風呂場に来なかったので、男たちの行為には気づいていない。
彼女は今、次の薬作りのための薬草のリストを書き出しているのだろう。
その純真さが、逆にこの場を和ませていた。
そして翌日――朝からログハウスの前に、人々が列を作っていた。
貧民街だけでなく、周辺の村々からも人がやってきていた。
「昨日の薬、効いたよ!」
「息子の熱が下がった」
「肌の湿疹が消えた」
と、次々と感謝の言葉が聞こえる。
ミラは驚きながらも、
「今日はもっと作っておこう」
と、早速薬草園に向かった。
俺も【万物生成】の能力で、薬草の量を増やし、アレンとヨシュア、ネロ、リオ、フェイも作業に加わった。
ネロは未来視の瞳を使って、
「この薬草、三日後に枯れるから、今日中に使った方がいい」
と教えてくれる。
リオは狼の嗅覚で、
「このハーブ、腐ってる」
と見抜き、品質管理も担当した。
薬作りは昼夜を問わず続き、昼には再び貧民街へと向かい、販売を始めた。
今度は行列が長すぎて、ミラが「順番を番号札で管理しましょう」と提案し、俺が紙とペンで番号札を作った。
人々はそれを受け取り、順番を待つ間、互いに昨日の薬の効果を語り合っていた。
子供たちは「お父さんの傷、治ったよ!」と笑い、老人たちは「久しぶりに痛みが消えた」と涙を流した。
ヨシュアはそんな光景を見て、「これが⋯⋯民の笑顔か」と、胸を打たれたように立ち尽くしていた。
夜になり、ようやく販売が終わり、俺たちは疲れ果ててログハウスに戻った。
夕食もそこそこに、風呂に入り、またもや男たちの股間愛撫が始まる。
ネロは「今日は疲れたから、ちょっとだけね」と言いながらも、湯の中で手を動かし続け、リオとフェイは互いに見つめ合い、手の動きを速めていく。
俺は湯船の端でそれを見ながら、「⋯⋯まったく、毎日だな」と呟きつつ、心の奥で「これが、俺の選んだ人生か」と、しみじみと感じていた。
かつて地球で55歳のおっさんだった俺が、女神のミスで死に、若返り、異世界で公爵となり、養子を持ち、王子たちと肩を並べ、貧民を救い、毎晩男たちのオナニーを見守る――こんな人生、誰が予想しただろう。
だが、俺は後悔していない。
むしろ、この日々に、生きている実感を感じていた。
明日もまた、薬を作り、人々の笑顔を見ることだろう。
そして夜には、変わらぬ光景が繰り広げられる。
それが、俺たちの、小さな、しかし確かな幸せだった。
離れの石造りの温泉風呂からは湯気が立ち上り、夜の冷たさを和らげるかのように、温かい空気が漂っていた。
フェイ、ネロ、リオの三人はいつものように湯船に浸かりながら、湯上がりのほてりを楽しむように、それぞれの手を股間に這わせていた。
ネロはまだ11歳ながらも、兄ちゃんの前では少しでも男らしくいたいと、真剣な顔で手を動かしている。
リオは黒狼族の血を引くだけあって、本能的に身体の感覚に敏感で、時折小さく喘ぎ声を漏らす。
フェイは騎士団長としての威厳を保ちつつも、この場だけは心を解き放ち、湯の中でゆっくりと手を上下させ、時折「シュウ様⋯⋯」と、甘えるような声を漏らす。
三人とも、互いの存在を気にするどころか、むしろその光景を共有することで安心感を得ているようで、湯船の中は妙に穏やかで、どこか家庭的な雰囲気に包まれていた。
一方、俺はアレンとヨシュアと共に、もう一つの温泉風呂に浸かっていた。
アレンは21歳、かつての第一王子でありながら、王位を弟のヨシュアに譲った男。
落ち着いた黒髪と茶眼に、星の守護者の末裔としての威厳を湛えているが、俺の前ではどこか素の部分を見せてくれる。
ヨシュアは19歳、銀髪碧眼の美青年で、第二王子としての華やかさを持ちながらも、子供のように無邪気な一面がある。
彼は湯船に浸かりながらも、すぐに「温泉風呂なんて王宮にもないよ! まるで絵本に出てくるみたい!」と、目を輝かせてはしゃいでいた。
アレンは苦笑しながら「お前、本当に子どもだな」と肩を叩くが、その目には優しさが宿っている。
やがて二人は湯船から上がり、洗い場に移動した。
俺は湯船に浸かりながら、二人の様子をぼんやりと眺めていた。
ヨシュアは石鹸を手に取り、泡だらけの手で股間を優しく洗い始めた。
その手つきは初々しく、どこか恥ずかしそうではあるが、好奇心に満ちていた。
アレンはそんなヨシュアの隣に座り、自分も同じように股間を洗い始めたが、すぐにその手の動きが洗浄から快楽へと移行していく。
彼は目を閉じ、ゆっくりと手を上下させ、時折「⋯⋯はぁ」と、小さく息を吐いた。
ヨシュアはそれを見て「アレン兄さん、どうしたの?」と尋ねたが、アレンは「別に⋯⋯ただ、気持ちいいだけだ」と答えると、手の動きを止めなかった。
ヨシュアは少し戸惑いながらも、自分も真似して手を動かし始めた。
初めはぎこちなかったが、次第にリズムを掴み、顔を赤らめながらも、手を速めていく。
二人とも、湯気の中で喘ぎ声を漏らし、泡だらけの手で何度も何度も股間を愛撫し続けた。
俺はそれを見ながら、「⋯⋯またか」と呆れつつも、内心では「まあ、若ければこそだよな」と思い返していた。
かつて地球で甥っ子を育て上げた経験がある俺にとって、このような光景は決して珍しくない。
むしろ、彼らが心を開いてくれている証拠だと、どこかで微笑ましく感じていた。
やがて二人は限界を迎え、洗い場の上に白濁した液体を幾度も放出した。
その瞬間、ヨシュアは「うわっ! なんだこれ!?」と驚きながらも、すぐに「なんだか⋯⋯スッキリした」と笑った。
アレンも「⋯⋯はぁ、久しぶりに解放された気がする」と、満足げに湯船に戻ってきた。
俺は「ヨシュアは初めてだったのか⋯⋯」と黙ってそれを見守り、特に何も言わなかった。
言わなくても、彼らはわかっている。
ここは、心を解き放てる場所だと。
夜は更け、湯気と共に静けさが戻り、俺たちはそれぞれの部屋に戻ってその日の1日を終えた。
翌日、朝日が森を照らし始めた頃、ミラが薬草の準備を始めていた。
彼女は金髪赤眼の薬師で、家事全般も得意な18歳の女性。
ログハウスの裏庭には、俺が女神エリシアから授かった【万物生成】の能力で作り出した薬草園があり、ミント、カモミール、アロエ、マリーゴールド、セイヨウオトギリソウ、ゲンチアナ、エキナセアなど、ありとあらゆる薬草が整然と並んでいた。
ミラはそれらを丁寧に摘み取り、石臼で挽き、蒸留器で抽出し、それぞれの薬草の特性に応じて調合を始めた。
俺も手伝い、アレンとヨシュアも「俺たちもやる!」と、張り切って作業に加わった。
アレンは星の守護者の生まれ変わりとしての知識を持ち、薬草の組み合わせや効能について詳しかった。
ヨシュアは王宮で薬学の基礎を学んでいたため、ミラの指示に素直に従い、丁寧に作業をこなした。
傷薬は、マリーゴールドとアロエ、セイヨウオトギリソウを混ぜ、蜂蜜と蜂の巣のワックスで固める。
飲み薬は、カモミールとゲンチアナを煎じ、甘味料として野生のハチミツを加える。
肌荒れには、アロエとミントのエキスをベースに、抗炎症作用のあるマロウの花を加えた軟膏を作成。
熱冷ましは、ウィローバークの樹皮から抽出した成分を主に、解熱鎮痛作用を持たせる。
腹痛には、フェンネルとカモミールのブレンドティー。
下痢止めは、オークの樹皮のエキスと、乾燥させたベリー類を粉末にして混ぜたもの。
痒み止めは、セイヨウアキレアとカレンデュラの油性抽出物。
化膿止めは、プロポリスとティーツリーオイルを混ぜた強力な抗菌剤。
これらすべてを、ミラの指示のもと、小さな瓶や壺、布包みに丁寧に詰めていった。
準備が整うと、俺たちは馬車に薬を積み、貧民街へと向かった。
貧民街は王都の南西に位置し、石畳もまばらで、木造の小屋が密集している。
人々は衣服も古びており、病に苦しむ者、怪我をした者、子供たちの肌に湿疹を持つ者たちが多かった。
しかし、俺たちの馬車が姿を見せると、人々は一斉に集まり始めた。
「あっ! シュウ様の薬師たちだ!」
「今日も来てくれたんだ!」
「早く、娘の熱が下がらないのよ!」
と、次々と声が上がる。
ミラは優しく笑みを浮かべ、
「大丈夫、今日はたくさん持ってきたから」
と声をかけ、アレンとヨシュアも、
「順番にお渡ししますので、並んでください」
と呼びかけた。
薬の販売は、驚くほどスムーズに進んだ。
傷薬は戦士や労働者たちに、飲み薬は高熱に苦しむ老人や子供たちに、肌荒れの軟膏は主婦たちに、熱冷ましは病床の家族のために買い求める母親たちにと、需要は多岐にわたった。
価格はすべて極めて安く設定しており、お金のない者には「次回来たときに返してくれればいい」と、俺が声をかけると、人々は涙を浮かべて感謝した。
ヨシュアは「王宮の薬は高すぎて買えない⋯⋯でも、これは安いし、効くって評判なんだね」と、感動しながら言った。
アレンも「民の声を聞くことが、本当の統治だ。ヨシュアが王になっても、この街を忘れるな」と、静かに言った。
午前中から始まった販売は、昼を過ぎても止まらず、夕刻にはすべての薬が売り切れた。
人々は「また来週も来てください!」「家族にも話しておくから、もっと必要になるかもしれない」と、次々と声をかけ、俺たちは満足げにログハウスへと帰路についた。
夕食はミラが作ってくれた野菜スープと、森で獲れた鹿肉のロースト。
全員で囲んで食べる食卓は、いつも以上に温かく、笑い声が絶えなかった。
夜になり、風呂場ではまたもやフェイ、ネロ、リオの三人が湯船で股間を愛撫し始める。
ネロは「兄ちゃん、俺も大人になったよ」と、少し得意げに手を動かす。
リオは「星の守護者の血が、敏感なんだ」と言い訳しながらも、フェイと視線を合わせて微笑む。
俺はそれを見ながら、「⋯⋯またか」と呆れつつも、心の底から安堵していた。
ミラは風呂場に来なかったので、男たちの行為には気づいていない。
彼女は今、次の薬作りのための薬草のリストを書き出しているのだろう。
その純真さが、逆にこの場を和ませていた。
そして翌日――朝からログハウスの前に、人々が列を作っていた。
貧民街だけでなく、周辺の村々からも人がやってきていた。
「昨日の薬、効いたよ!」
「息子の熱が下がった」
「肌の湿疹が消えた」
と、次々と感謝の言葉が聞こえる。
ミラは驚きながらも、
「今日はもっと作っておこう」
と、早速薬草園に向かった。
俺も【万物生成】の能力で、薬草の量を増やし、アレンとヨシュア、ネロ、リオ、フェイも作業に加わった。
ネロは未来視の瞳を使って、
「この薬草、三日後に枯れるから、今日中に使った方がいい」
と教えてくれる。
リオは狼の嗅覚で、
「このハーブ、腐ってる」
と見抜き、品質管理も担当した。
薬作りは昼夜を問わず続き、昼には再び貧民街へと向かい、販売を始めた。
今度は行列が長すぎて、ミラが「順番を番号札で管理しましょう」と提案し、俺が紙とペンで番号札を作った。
人々はそれを受け取り、順番を待つ間、互いに昨日の薬の効果を語り合っていた。
子供たちは「お父さんの傷、治ったよ!」と笑い、老人たちは「久しぶりに痛みが消えた」と涙を流した。
ヨシュアはそんな光景を見て、「これが⋯⋯民の笑顔か」と、胸を打たれたように立ち尽くしていた。
夜になり、ようやく販売が終わり、俺たちは疲れ果ててログハウスに戻った。
夕食もそこそこに、風呂に入り、またもや男たちの股間愛撫が始まる。
ネロは「今日は疲れたから、ちょっとだけね」と言いながらも、湯の中で手を動かし続け、リオとフェイは互いに見つめ合い、手の動きを速めていく。
俺は湯船の端でそれを見ながら、「⋯⋯まったく、毎日だな」と呟きつつ、心の奥で「これが、俺の選んだ人生か」と、しみじみと感じていた。
かつて地球で55歳のおっさんだった俺が、女神のミスで死に、若返り、異世界で公爵となり、養子を持ち、王子たちと肩を並べ、貧民を救い、毎晩男たちのオナニーを見守る――こんな人生、誰が予想しただろう。
だが、俺は後悔していない。
むしろ、この日々に、生きている実感を感じていた。
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そして夜には、変わらぬ光景が繰り広げられる。
それが、俺たちの、小さな、しかし確かな幸せだった。
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