七転び八起きの盗賊_e

ヒマツブ

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討伐隊の編成決定とおじさんのその後

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その後、俺の討伐隊の編成はセランとアナの三番目に起用されました。

「これなら宜しくね!!」

「宜しくお願いいたします!!」

「ああ、宜しく。」

さて、おじさんの方はどうなったというと…あ、何か軽い作業ではあはあ言ってる。

「…くそ、働かず者食うべからずか…腹へった…。」

「頑張れおじさん、後少しじゃないか。」

「お前…何しに来た?」

「ちょいと冷やかしに来た。」

「…んで、討伐隊とやらはどうなった?」

「結構手を抜いたけど、ちゃんと雇用されたよ。」

おじさんは何とも言えない表情で相変わらず、息を切らしている。
その様子を何も言わずに突っ立っていると、おじさんの担当者らしき人が近寄ってきた。

「げ…。」

「なんだね、君は?」

「元おじさんの連れ、今は魔王討伐隊の一員よ。」

「ふむ…確か、ヒロシとか言ったか?」

「そうだけど?」

「見慣れない武器で魔法を切ったのはとても驚いた…一体どんなことをしたんだ?」

どっかの噂で武器で魔法を切ったことを知ったらしいな。
さて、どう答えようか。

「ヒロシ…ふっ、随分と普通の名前じゃねえか。」

「日本…ジャハンナらしい名前だろ?」

「君はこのおっさんの知り合いかい?」

「ああ、そうだな。」

「…だったら、こいつのやる気をなんとかしてくれないか?さっきから作業が進まないんだ。」

「おじさん、またこいつを飲むかい?」

おじさんが名前の件で反らしてくれて、担当者がおじさんの知り合いの件で結構あやふやにしてくれたので、俺は薬の事を切り出すことができた。

「…なんだい、それは?」

「体力増大薬。副作用付きだがな。」

「副作用付き!?俺はそんなの聞いてないぞ!?」

「副作用の説明する前に飲み干してしまったからな…まあ、その副作用については後日、その身で体感すると良い。」

おじさんの担当者は黄色く発光する液体を見て、何かヤバげな感じを感じ取る。
おじさんは副作用付きという発言で、驚いている。
一度飲んでいる以上、その副作用からは逃れられないが。

「…これで、このおっさんのやる気は回復するんだな?」

「ああ、回復するんだが…。」

「な、なんだよ?」

「一回飲めば、三日後に激しい激痛に襲われるんだよな。」

「…二回目を飲んだら…どうなるんだ?」

「んー、三日が二日になるんじゃないか?」

「どうして、適当な感じなんだよ!?」

「普通は何かと組み合わせて効能を安定させるんだが…おじさんは原液を飲んでしまった訳だから…実のところ良く分からないんだ。」

うん、まあ…恐らくは体が爆発しそうな激痛が走るかと思うんだ。
普通なら軽く死ぬくらいのな。

「…俺、生きてるかな?」

「別に死んでても構わないがな。」

「いやいや、死んでても構わないとか…おかしくね?」

「さて、どうする?飲んで死期を早めるか、飲まないで激痛に耐えぬくか。」

「お…俺は飲まないぞ!?」

「でも、この状態だと仕事がいつまでたっても終わらないから…担当者が困るだけだが。」

担当者を見るとうーん…と考え込んでいる。
原液を飲んだことに対する代償が遅かれ早かれ確実にくるんだ…せめて飲んでこの仕事を終わらせてくれや。

結局の所、担当者的にもこのまま進まないのは困るので…おじさんを羽交い締めにして無理やり飲ませることにした。
再び飲んだおじさんの活躍は凄かった…担当者が用意した仕事を次々と終わらせてしまったのだからな。
そして、おじさんの勢いが止まった。

「はぁ…はぁ…うぐ!?」

「どうした!?」

「限界か…ここまで良く頑張ったことを褒めて上げようか。」

「そうだな…良く頑張ってくれた!!おかげで助かったよ!!」

「か…勝手に終わらせるな…!?」

おじさんの動きが激しくなった。
どうやら副作用が出るらしい。

「うが!?うごごご…!!」

「離れろ!!爆発するぞ!!」

ボコッ!!ボコッ!!っとおじさんが膨らみ始めた…そろそろ爆発しそうなので、担当者と俺はその場から急いで離れた。
そして…バーン!!!!っと破裂音が聞こえた。

「ああ…おっさん…酷いことに…。」

「せめてもの冥福を祈らせてもらうよ。」

こうしておじさんは消滅した…が、魂は回収したのでどっかで転生させます。
さて、セランとアナと合流しよう。

おじさんの魂をこの世界でそれなりに強くなるように転生させました。
魔王が存在する以上、どっかで焼け出されるのがおちなのでその際に会いましょうか。
…さて、合流先の宿に着きました。
セランとアナは待ち飽きてるかな?

「あ!!ヒロシさん!!」

「随分と遅かったですね…おじさんの様子はどうでしたか?」

「ああ、薬の副作用で爆死したよ。」

さらっと言ったが、副作用で爆死したことの衝撃が強かったのでセランに「いや!?それはどういうことですか!?」…とつっこまれたので、かくかくしかじかと事情を説明した。
セランとアナは悲しそうだ。

「おじさん…そんな…。」

「あの薬はそれほどまでにヤバかったんですね…。」

「ちゃんと調合すれば、そんなに危なくないよ?」

「危なくないって…具体的には?」

「ちゃんと調合すれば、副作用は出ないが…使用制限が付くぐらいだ。」

使用制限は月始めに一度、使用制限を越えたら…暴走するな。

「それでも使用制限が付くんですか…。」

「なるべく、そんな薬に頼らないようにしないとね!!」

それでも、想定外の敵や強さがあれば容易に求めるさ。
先程も言ったが、使用制限にさえ気をつければ何も問題ないよ。
そんなこんなでおじさんの存在は消滅した。
その事実は揺るぎないだろうね。
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