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第一章
バチン
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「なぁ、このまま婚約を破棄にしていいのか?」
潤が私を見て問いかける。
私からすると、今日1日で散々と話し合ってることなのに、今更?としか思えない。
一応、岡崎さんを見ると頷いてるかららGOですね!って内心テンション高めに頷き返す。
私は対して崩れてない姿勢を正した。
今日の岡崎さんの凛とした姿を脳内で思い描いて自分も真似る。
「何故、今更そんな事を言うのかは分からないけど、私は宮村さんと婚約を続行し、結婚をする気は一切ございません」
「なっ」
本気で驚いてショックを受けた顔をした。
何故、そんな顔が出来たのかが理解不能である。
「俺の事好きだったろ」
そんな時期もあったわね。
「愛してるって...」
えぇ、不思議ね。
浮気を知った時は、あんなにもショックを受けたのに....その時もこの人を愛してると思えてたの。
今のあなたを見て、かつての愛情が幻想であったと思えるだけでなく、腹正しいって感情しか芽生えないのだ。
何故、貴方がそんなにショックを受けた表情や態度なの?
まるで、貴方が被害者じゃない。
自分は悪くない
お前が悪いんだと叩きつかれてるような感覚だ。
「冷たい女ね。結婚しなくて正解よ潤ちゃん。大金を取る位にお金に執着をする守銭奴だし、ずっと真顔で冷めた顔よ。心がないんだわ。潤がこんなにも苦しんで...本当に可哀想だわ。」
言われて初めて気づくのは、私はずっと、真顔だったのか...。
内心では貴方達の意味不明で理解できない言葉にツッコミで一杯なんだけどね。
一周まわってある意味愉快だわ。
それに私を財布にしようとした、その男は守銭奴では無いのか?
本当に、ちゃんとケジメをつけて立派な方ならば、ごねずにさっさとお金を支払って頂ければ、その称号を少しだけ、ほんの少しの欠片だけでも、あげてもいいと思う。
本当のちゃんとケジメをつけられて立派な方は、そもそもこんな事しないと思われるけどね。
「優香、10年間も一緒に居たのに、そんなにあっさり別れるんだな」
その言葉を聞いた私は、何かが切れる音ってのは、プツンと思っていた。
若しくは、プツッとか...。
私の場合は、バチンっとゴムのような物が切れる音が聞こえた。
「宮村さんに言われたくない。私を約10年も騙してて、よくもそんな言葉が言えたわね。私の10年を返して!宮村さんと過ごした10年が無駄だったわ。宮村さんも無駄だったみたいね」
爆発した私をポカーンと見てるのが分かるけど、私は言い足りなくて更に言葉を重ねる。
「好きでも、なんでもない相手と結婚して、子供を産ませて適当な理由で取り上げる気だったんだっけ?」
カフェで録音した会話を確認する
潤は、顔を真っ赤にして下を向いた。
「可哀想ね。好きでもない女に健気ね。本当に好きな女の子供は抱けない俺達は悲劇だ。だと思ってたりしてるでしょ?」
「そんな事」
無いとは言わせない。
「ねぇ、会話を聞いた私の気持ちを聞いてくれるかしら?」
下に向いてた潤の顎に手を添えて、下から上へと顔をあげる。
恐怖を隠しきれない表情が見れて、心から私は笑いながら、あの会話を聞いた時からの私の気持ちを伝えた。
「馬鹿じゃないの?お前らの悲劇に私を巻き込むなよ。勝手にしろよ。私はお前らの孕ませマシーンじゃないんだよ。財布でもないんだよ。本当に無駄だわ。宮村さんに使った時間は全てが無駄が過ぎる」
ビクッと体が反応していたが無視して本音を話す。
「ねぇ、お願い。お願いだから、私が無駄にした10年を返してよ」
「優香 ...」
「無理だったら、せめて黙って金だそうよ。
「結局は金じゃねぇか」
宮村の父親が吐き捨てるように言った。
「私の10年を返せないなら、せめて、常識的に請求した慰謝料だけは払ってもらいたいのに...。それすらも、ごねるってどんだけ自分勝手なのかしら?先程から、ご両親も上から目線で馬鹿にしやがって、何様なの?」
「小娘が」
「あんたら家族が心底に気持ち悪い。私こそ婚約破棄バンザーイ。クズ男にクズ親と縁続きにならなくて正解よ。」
「木佐さん」
ピシッと切るように私を呼ぶ岡崎さん
あーあ。やっちゃった。
冷静になれてると思ってたんだけどなぁ。
「では、取り敢えずは、木佐優香さんと宮村潤さんの婚約破棄に対しての話は、終了でよろしいでしょうか?」
木佐家は、ハッキリ頷く。
宮村のご両親は、ウンザリそうな顔で頷き、宮村はずっと私を見ていただけだった。
「それでは、次は...。」
ん?次なんて、まだあります?
潤が私を見て問いかける。
私からすると、今日1日で散々と話し合ってることなのに、今更?としか思えない。
一応、岡崎さんを見ると頷いてるかららGOですね!って内心テンション高めに頷き返す。
私は対して崩れてない姿勢を正した。
今日の岡崎さんの凛とした姿を脳内で思い描いて自分も真似る。
「何故、今更そんな事を言うのかは分からないけど、私は宮村さんと婚約を続行し、結婚をする気は一切ございません」
「なっ」
本気で驚いてショックを受けた顔をした。
何故、そんな顔が出来たのかが理解不能である。
「俺の事好きだったろ」
そんな時期もあったわね。
「愛してるって...」
えぇ、不思議ね。
浮気を知った時は、あんなにもショックを受けたのに....その時もこの人を愛してると思えてたの。
今のあなたを見て、かつての愛情が幻想であったと思えるだけでなく、腹正しいって感情しか芽生えないのだ。
何故、貴方がそんなにショックを受けた表情や態度なの?
まるで、貴方が被害者じゃない。
自分は悪くない
お前が悪いんだと叩きつかれてるような感覚だ。
「冷たい女ね。結婚しなくて正解よ潤ちゃん。大金を取る位にお金に執着をする守銭奴だし、ずっと真顔で冷めた顔よ。心がないんだわ。潤がこんなにも苦しんで...本当に可哀想だわ。」
言われて初めて気づくのは、私はずっと、真顔だったのか...。
内心では貴方達の意味不明で理解できない言葉にツッコミで一杯なんだけどね。
一周まわってある意味愉快だわ。
それに私を財布にしようとした、その男は守銭奴では無いのか?
本当に、ちゃんとケジメをつけて立派な方ならば、ごねずにさっさとお金を支払って頂ければ、その称号を少しだけ、ほんの少しの欠片だけでも、あげてもいいと思う。
本当のちゃんとケジメをつけられて立派な方は、そもそもこんな事しないと思われるけどね。
「優香、10年間も一緒に居たのに、そんなにあっさり別れるんだな」
その言葉を聞いた私は、何かが切れる音ってのは、プツンと思っていた。
若しくは、プツッとか...。
私の場合は、バチンっとゴムのような物が切れる音が聞こえた。
「宮村さんに言われたくない。私を約10年も騙してて、よくもそんな言葉が言えたわね。私の10年を返して!宮村さんと過ごした10年が無駄だったわ。宮村さんも無駄だったみたいね」
爆発した私をポカーンと見てるのが分かるけど、私は言い足りなくて更に言葉を重ねる。
「好きでも、なんでもない相手と結婚して、子供を産ませて適当な理由で取り上げる気だったんだっけ?」
カフェで録音した会話を確認する
潤は、顔を真っ赤にして下を向いた。
「可哀想ね。好きでもない女に健気ね。本当に好きな女の子供は抱けない俺達は悲劇だ。だと思ってたりしてるでしょ?」
「そんな事」
無いとは言わせない。
「ねぇ、会話を聞いた私の気持ちを聞いてくれるかしら?」
下に向いてた潤の顎に手を添えて、下から上へと顔をあげる。
恐怖を隠しきれない表情が見れて、心から私は笑いながら、あの会話を聞いた時からの私の気持ちを伝えた。
「馬鹿じゃないの?お前らの悲劇に私を巻き込むなよ。勝手にしろよ。私はお前らの孕ませマシーンじゃないんだよ。財布でもないんだよ。本当に無駄だわ。宮村さんに使った時間は全てが無駄が過ぎる」
ビクッと体が反応していたが無視して本音を話す。
「ねぇ、お願い。お願いだから、私が無駄にした10年を返してよ」
「優香 ...」
「無理だったら、せめて黙って金だそうよ。
「結局は金じゃねぇか」
宮村の父親が吐き捨てるように言った。
「私の10年を返せないなら、せめて、常識的に請求した慰謝料だけは払ってもらいたいのに...。それすらも、ごねるってどんだけ自分勝手なのかしら?先程から、ご両親も上から目線で馬鹿にしやがって、何様なの?」
「小娘が」
「あんたら家族が心底に気持ち悪い。私こそ婚約破棄バンザーイ。クズ男にクズ親と縁続きにならなくて正解よ。」
「木佐さん」
ピシッと切るように私を呼ぶ岡崎さん
あーあ。やっちゃった。
冷静になれてると思ってたんだけどなぁ。
「では、取り敢えずは、木佐優香さんと宮村潤さんの婚約破棄に対しての話は、終了でよろしいでしょうか?」
木佐家は、ハッキリ頷く。
宮村のご両親は、ウンザリそうな顔で頷き、宮村はずっと私を見ていただけだった。
「それでは、次は...。」
ん?次なんて、まだあります?
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