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第一章
スペシャルデー
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「木佐さん、今日は、なんかスッキリした顔をしてますね。」
そう私に話しかけて来るのは、一つ後輩の金子くん。弁当組の仲間の一人である。
「そう?」
確かに、朝起きた時から、ちょっと前の自分と違うなって思った。
昨日は、私の人生では中々の修羅場を体験して、大変であったし疲れていた。
寝る時には、身体が重くなってて動くのも億劫となっていたが、朝になったら不思議と身体が軽くてスッキリと起きれた。
最近の精神的に参っていた嫌な事が、一つは片付けられたからではないかと理由をつける。
岡崎さんに、話し合いの前は冷静な対応をって念を押されて言われた事を、頭の片隅に置いて爆発してしまった。
岡崎さんには申し訳ないけど、モヤモヤと気持ち悪く押し込めていた本音を、遠慮なく言えたことでスッキリとしている。
そこからは完全に吹っ切れたのであった。
辛くて、どんよりしながらも仕事をしてた日々とサヨナラをして、今日からはルンルンと仕事が出来そうだ。
そんな朝の予感が当たって、いつもより上手く仕事が出来ていた。
辛かった事もスッキリした事も表情にも漏れてたのだろう。
金子くんにバレた。
「そうよ。最近、ちょっと暗いなって思ってた。何か悩んでる事でもあるのかなって......。でも、今日は憑き物が抜け落ちたような表情だったから元気になって良かった」
明るく話す岩波ちゃんに、心配してくれていたんだなと気づく。
周りに気を使われない様に、普段と変わらない言動を心がけて、バレないように仕事をしてたけど、2人の様子を見ると出来ていなかったようだ。
ふと、2人だけじゃなく、他の人も気づいていたけど、気を遣われて黙って見守ってくれたのかなと私は気づいた。
最近、飴玉等のちょっとした物を貰う機会が多かった事を思い出す。
普段から、ちょっとした物を貰うことがあって気にしてなかったけど、最近は貰う頻度が増えていたと感じていた。
こんな事に気づかないなんてね...。
社会人として、自分が情けなく思う。
「心配かけてゴメンなさい。でも、もう大丈夫ですよ!」
精一杯の笑顔で話した。
その後は、適当に雑談をしながら弁当を食べていた。
ご飯も食べ終わった後に岩波ちゃんが得意気に言った。
「今日はスペシャルデーです」
「スペシャルデーってなんですか?」
なんだろうと興味津々な態度を隠さない金子くん。
実は....ジャジャーンと言いながら手にはタッパーを持っていた。
なんだろうと私も興味を持って岩波ちゃんの方に身体を傾ける。
「エッグタルト作りました!食べよう!」
タッパーの蓋を開けた先には、三人分の小さめのサイズのエッグタルトだった。
「エッグタルトを作れるのって凄い。凄く、美味しそう。」
「エッグタルトって地味に好きなんだよね」
お店では中々に見かけない。
見かけたら、そのサイズでその値段なのかぁ...と思う事が多いのだ。
それでも、好きなので買うし、味に外れはなくて後悔しない。
けど、高いとは思っちゃう。
「エッグタルト大好きなんですよね」
子供の様にはしゃぐ私達に、岩波ちゃんは嬉しそうに食べてと勧める。
「頂きます」
食べた破片を零して汚さないように、空の弁当箱を受け皿にして一口を頬張る。
お店のエッグタルトみたいだ。
サクッとしてるパイ生地。
クリームは、程よい甘さで卵の味がしっかりと濃厚にかんじる。
トロッとしてる程よいクリームとサクッとした食感も楽しい。
「凄いよ!お店レベルに美味しい」
「俺、毎日通いたいレベルに好きです」
「そんなそんな、褒め過ぎだよ。でも、美味しそうに食べてくれて嬉しいよ」
嬉しそうな笑顔に私達はキュンとする。
岩波ちゃんは容姿も良いし性格も良い。
その笑顔は天使のようだ。
「そんな事ないよ。本当に心から美味しいと思ってるよ。本当にありがとう!ご馳走様でした」
「俺もありがとうございました。ご馳走様でした」
「うん。お粗末さまでした。また、今度作るね」
私と金子くんは楽しみって食い気味に言った。
その日の夜、岡崎さんから潤の浮気相手との話し合いについての連絡が来た。
相手の方が潤も一緒に来て欲しいとの要望があったらしい。
「どうしますか?」
「宮村さんも一緒で構いませんよ」
了承して、2人が一緒に居た方が面倒くさくなるのを予想はつくけど...。
好奇心が抑えられなくなった。
宮村が、どんな対応をするかが気になる。
色んなパターンを思い浮かべるけど、どちらにしても不愉快だが、私は言いたい事があったし2人の仲を壊したいって気持ちにもなった。
「どう転んでも不利になる事はないので、木佐さんがそう仰るならば、一緒で構わないとお伝えします」
さぁ、戦だ!!
そう私に話しかけて来るのは、一つ後輩の金子くん。弁当組の仲間の一人である。
「そう?」
確かに、朝起きた時から、ちょっと前の自分と違うなって思った。
昨日は、私の人生では中々の修羅場を体験して、大変であったし疲れていた。
寝る時には、身体が重くなってて動くのも億劫となっていたが、朝になったら不思議と身体が軽くてスッキリと起きれた。
最近の精神的に参っていた嫌な事が、一つは片付けられたからではないかと理由をつける。
岡崎さんに、話し合いの前は冷静な対応をって念を押されて言われた事を、頭の片隅に置いて爆発してしまった。
岡崎さんには申し訳ないけど、モヤモヤと気持ち悪く押し込めていた本音を、遠慮なく言えたことでスッキリとしている。
そこからは完全に吹っ切れたのであった。
辛くて、どんよりしながらも仕事をしてた日々とサヨナラをして、今日からはルンルンと仕事が出来そうだ。
そんな朝の予感が当たって、いつもより上手く仕事が出来ていた。
辛かった事もスッキリした事も表情にも漏れてたのだろう。
金子くんにバレた。
「そうよ。最近、ちょっと暗いなって思ってた。何か悩んでる事でもあるのかなって......。でも、今日は憑き物が抜け落ちたような表情だったから元気になって良かった」
明るく話す岩波ちゃんに、心配してくれていたんだなと気づく。
周りに気を使われない様に、普段と変わらない言動を心がけて、バレないように仕事をしてたけど、2人の様子を見ると出来ていなかったようだ。
ふと、2人だけじゃなく、他の人も気づいていたけど、気を遣われて黙って見守ってくれたのかなと私は気づいた。
最近、飴玉等のちょっとした物を貰う機会が多かった事を思い出す。
普段から、ちょっとした物を貰うことがあって気にしてなかったけど、最近は貰う頻度が増えていたと感じていた。
こんな事に気づかないなんてね...。
社会人として、自分が情けなく思う。
「心配かけてゴメンなさい。でも、もう大丈夫ですよ!」
精一杯の笑顔で話した。
その後は、適当に雑談をしながら弁当を食べていた。
ご飯も食べ終わった後に岩波ちゃんが得意気に言った。
「今日はスペシャルデーです」
「スペシャルデーってなんですか?」
なんだろうと興味津々な態度を隠さない金子くん。
実は....ジャジャーンと言いながら手にはタッパーを持っていた。
なんだろうと私も興味を持って岩波ちゃんの方に身体を傾ける。
「エッグタルト作りました!食べよう!」
タッパーの蓋を開けた先には、三人分の小さめのサイズのエッグタルトだった。
「エッグタルトを作れるのって凄い。凄く、美味しそう。」
「エッグタルトって地味に好きなんだよね」
お店では中々に見かけない。
見かけたら、そのサイズでその値段なのかぁ...と思う事が多いのだ。
それでも、好きなので買うし、味に外れはなくて後悔しない。
けど、高いとは思っちゃう。
「エッグタルト大好きなんですよね」
子供の様にはしゃぐ私達に、岩波ちゃんは嬉しそうに食べてと勧める。
「頂きます」
食べた破片を零して汚さないように、空の弁当箱を受け皿にして一口を頬張る。
お店のエッグタルトみたいだ。
サクッとしてるパイ生地。
クリームは、程よい甘さで卵の味がしっかりと濃厚にかんじる。
トロッとしてる程よいクリームとサクッとした食感も楽しい。
「凄いよ!お店レベルに美味しい」
「俺、毎日通いたいレベルに好きです」
「そんなそんな、褒め過ぎだよ。でも、美味しそうに食べてくれて嬉しいよ」
嬉しそうな笑顔に私達はキュンとする。
岩波ちゃんは容姿も良いし性格も良い。
その笑顔は天使のようだ。
「そんな事ないよ。本当に心から美味しいと思ってるよ。本当にありがとう!ご馳走様でした」
「俺もありがとうございました。ご馳走様でした」
「うん。お粗末さまでした。また、今度作るね」
私と金子くんは楽しみって食い気味に言った。
その日の夜、岡崎さんから潤の浮気相手との話し合いについての連絡が来た。
相手の方が潤も一緒に来て欲しいとの要望があったらしい。
「どうしますか?」
「宮村さんも一緒で構いませんよ」
了承して、2人が一緒に居た方が面倒くさくなるのを予想はつくけど...。
好奇心が抑えられなくなった。
宮村が、どんな対応をするかが気になる。
色んなパターンを思い浮かべるけど、どちらにしても不愉快だが、私は言いたい事があったし2人の仲を壊したいって気持ちにもなった。
「どう転んでも不利になる事はないので、木佐さんがそう仰るならば、一緒で構わないとお伝えします」
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