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断罪場という公衆の面前で処刑されそうになったケイが、自分の過去だと思うと苦しい。
逃げを打つように身をよじるが、それを阻むように一層抱き込まれるから苦しいが終わらない。
「あっ……はっ……も、やめ……んあっ」
「好きだ」
「やめっ、はっ、あっ、あ、あ、あ」
「番になりたい」
「やめ、ろっ」
必死に伝えるが伝わらない。互いに思いを伝えるも届かない。
苦しい。
息も薄く感じられ、脳内が白んでくる。
ケイが自分のように感じられ、ケイと目が合っていた彼が宗弥と重なる。惨めに散っただろう自分を知られているのではないかと訝しんでしまう。けれども拒絶の言葉とは裏腹に、内壁を擦っている熱い質量求めてしまう。
「啓介」
愛おしいものを呼ぶような声音に泣きたくなる。
「んんん――っ」
「噛むよ」
腰が浮き、啓介の性器から白濁が飛んだ瞬間、内壁を擦っている熱が最奥で止まり、熱い飛沫を感じる。同時にうなじに熱い吐息がかかり戦く。
「やっ、やめっ、ああ、あ――……っ」
「……」
うなじに熱い吐息がかかったが、耳朶に息を吹き込まれる。
「――っ」
「……今は」
懇願しながらも堪えるような声音に、啓介の胸は軋む。
なんで、そんな悲しそうな――わからない。
あの時の自分を、宗弥は知るはずはないだろうと思う。自分という存在を、何故こうも求めるのかわからないし、番の意味もわからない。
いや本当はわかっているけれども、認めたくないだけだ。認めてしまえば今までの自分が崩れていくようで――怖い。
どくどくと注ぎ込まれる飛沫に身震いする。
「んん……」
四肢を投げ出しながら、啓介は息荒く宗弥を見つめた。
「好きだ、ずっとずっと――」
声が薄れていく。同時に啓介の意識は、夢の中へと引き込まれていった。
どこだ、ここは。
ああ、あの夢の中か。
どうして俺はこの夢を見るのだろうか。
この夢は、俺の過去なのだろうか。
そして……宗弥は、あの時の彼なのだろうか。
知っている?
宗弥は……俺を知っている?
夢を知るはずはない。
でも……そうだとすれば……惨めだ。
あの惨めな後を知られているのが運命の番なのだとすれば、なんて残酷な現実なのだろうかと思う。こんな記憶は知りたくはなかった。何故自分と宗弥は、過去の記憶を知っているのだろう。
夢が脳内に再生される。断罪場で、熱い日差しを浴びながら見た後の光景が、さきほど見たもののように鮮明に思い出される。
『――っ』
目が合った運命だろう彼の口元が動く。何かを叫んでいるがわからない。
なんて言ってる?
それを知ったところで、俺の夢か過去かは変わらないだろう。
過去の様な夢に縛られ苦しみ、今ケイは啓介としてここで生きている。公衆の面前で処刑されたであろう姿に苦しみながら生きている。
そこに現れた運命だろう宗弥との出会いに、何の意味があるかわからない。
ケイの目線で見つめる彼の口元が動く。
『――』
え?
その瞬間、熱い日差しが暖かな温もりに変わり、意識が空に引き上げられる。
待って! 待って!
なんて言ってる?
わからない、知りたい。
彼は――自分は、なんて言った?
「啓介? ああ、よかった」
「……え? あ……」
突如視界に飛び込んできた宗弥の顔に困惑する。どちらが本当の自分なのか戸惑い混乱する。抱きしめられた瞬間、今この時が現実なのだと感じた。
「意識が飛んだから心配した」
「え……?」
「これからは」
「……え?」
それは偶然か必然か。
定められたかなような運命の縛りの前では、抗っても赤子のよう。半ば諦観しながらも、啓介は宗弥に惹かれている自分の思いにも気付く。
抱き上げられ背に回された温もりが熱い。ふうっ、と長く息を吐きながら、啓介は宗弥の首に腕を回す。
この夢か過去かわからないものに縛られ、そして運命に縛られ、それでもこの出会いに意味があるのだろう。
……見定めてやるよ。
誰にともなく心に思う。あの夢か過去かわからない熱さを、心に思い出しながら。
逃げを打つように身をよじるが、それを阻むように一層抱き込まれるから苦しいが終わらない。
「あっ……はっ……も、やめ……んあっ」
「好きだ」
「やめっ、はっ、あっ、あ、あ、あ」
「番になりたい」
「やめ、ろっ」
必死に伝えるが伝わらない。互いに思いを伝えるも届かない。
苦しい。
息も薄く感じられ、脳内が白んでくる。
ケイが自分のように感じられ、ケイと目が合っていた彼が宗弥と重なる。惨めに散っただろう自分を知られているのではないかと訝しんでしまう。けれども拒絶の言葉とは裏腹に、内壁を擦っている熱い質量求めてしまう。
「啓介」
愛おしいものを呼ぶような声音に泣きたくなる。
「んんん――っ」
「噛むよ」
腰が浮き、啓介の性器から白濁が飛んだ瞬間、内壁を擦っている熱が最奥で止まり、熱い飛沫を感じる。同時にうなじに熱い吐息がかかり戦く。
「やっ、やめっ、ああ、あ――……っ」
「……」
うなじに熱い吐息がかかったが、耳朶に息を吹き込まれる。
「――っ」
「……今は」
懇願しながらも堪えるような声音に、啓介の胸は軋む。
なんで、そんな悲しそうな――わからない。
あの時の自分を、宗弥は知るはずはないだろうと思う。自分という存在を、何故こうも求めるのかわからないし、番の意味もわからない。
いや本当はわかっているけれども、認めたくないだけだ。認めてしまえば今までの自分が崩れていくようで――怖い。
どくどくと注ぎ込まれる飛沫に身震いする。
「んん……」
四肢を投げ出しながら、啓介は息荒く宗弥を見つめた。
「好きだ、ずっとずっと――」
声が薄れていく。同時に啓介の意識は、夢の中へと引き込まれていった。
どこだ、ここは。
ああ、あの夢の中か。
どうして俺はこの夢を見るのだろうか。
この夢は、俺の過去なのだろうか。
そして……宗弥は、あの時の彼なのだろうか。
知っている?
宗弥は……俺を知っている?
夢を知るはずはない。
でも……そうだとすれば……惨めだ。
あの惨めな後を知られているのが運命の番なのだとすれば、なんて残酷な現実なのだろうかと思う。こんな記憶は知りたくはなかった。何故自分と宗弥は、過去の記憶を知っているのだろう。
夢が脳内に再生される。断罪場で、熱い日差しを浴びながら見た後の光景が、さきほど見たもののように鮮明に思い出される。
『――っ』
目が合った運命だろう彼の口元が動く。何かを叫んでいるがわからない。
なんて言ってる?
それを知ったところで、俺の夢か過去かは変わらないだろう。
過去の様な夢に縛られ苦しみ、今ケイは啓介としてここで生きている。公衆の面前で処刑されたであろう姿に苦しみながら生きている。
そこに現れた運命だろう宗弥との出会いに、何の意味があるかわからない。
ケイの目線で見つめる彼の口元が動く。
『――』
え?
その瞬間、熱い日差しが暖かな温もりに変わり、意識が空に引き上げられる。
待って! 待って!
なんて言ってる?
わからない、知りたい。
彼は――自分は、なんて言った?
「啓介? ああ、よかった」
「……え? あ……」
突如視界に飛び込んできた宗弥の顔に困惑する。どちらが本当の自分なのか戸惑い混乱する。抱きしめられた瞬間、今この時が現実なのだと感じた。
「意識が飛んだから心配した」
「え……?」
「これからは」
「……え?」
それは偶然か必然か。
定められたかなような運命の縛りの前では、抗っても赤子のよう。半ば諦観しながらも、啓介は宗弥に惹かれている自分の思いにも気付く。
抱き上げられ背に回された温もりが熱い。ふうっ、と長く息を吐きながら、啓介は宗弥の首に腕を回す。
この夢か過去かわからないものに縛られ、そして運命に縛られ、それでもこの出会いに意味があるのだろう。
……見定めてやるよ。
誰にともなく心に思う。あの夢か過去かわからない熱さを、心に思い出しながら。
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