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主菜 ただいま営業中!
第28話 熱いハートで鉄を打て!
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……親方はさっきからずっと客のアダマンタイトを触ったり虫眼鏡で覗き込んだりしてるから、その間におれは客から話を聞いていた。
武者修行のために海を渡って大陸をずっと西に移動し続けてきたってだけで、この人が凄い冒険者だってことはよくわかる。おれには大陸がどれくらい広いかもわからねえんだ、きっとおれの見たことのないものを見て、想像もできないような戦いを繰り広げてきたんだろう。
その話にも大いに興味を引かれたが、なんといっても一番気になるのは刀だ!
こいつはすげえ……
見たこともない作りなのは当然としても、なによりめちゃくちゃ美しいんだ!
おれはこんなに美しい剣を見たことがねえ。
自然な角度で反った刀身なんていかにも斬りやすそうだし、そのためか重心が切先のほうにあって握ってみると見た目よりずっと暴力的な感じがする。だけど柄に巻かれた紐の巻き方もやっぱり見事だし、手を護るために円形に広がった鍔にもさり気なく彫刻が施してあって異国情緒に溢れてる。
しかしなんといっても、刃文だ!
どうやって現れてるのかわからねえし、見てると吸い込まれそうになるほど妖しい美しさを放つ波型の模様……
こいつはウケる!
間違いない。
うちの剣にもこの刃文を入れたら、絶対ウケるぞ!
おれがわくわくしてると、ようやく鑑賞し終わった親方が虫眼鏡を置いた。
「確かに本物の、それもかなり良質なアダマンタイトだ。しかし悪いが、うちでは受けられねえ」
「なんで!?」
ジョーさんより先におれが反応しちまったよ!
「あのなあ、ラウル。うちの人間が今までアダマンタイトなんて扱ったことがあると思うか?」
「ぐっ」
そうだった……
うちは鍛冶屋とは名ばかりのヘタレ工房だった……
「っつうわけだからよ、お客さん。悪いが他を当たってくれ」
「他ねえ。ここでだめとなると、もうこの町には期待できねえって意味だよな?」
「まあ……そうなるだろうな」
「参ったな……」
ジョーさんはぼさぼさの黒髪をぼりぼりかいて腕を組んだ。
まずい。
ここでこの人を逃がしたら、せっかくの美味しい話がなくなっちまう!
「やつらと合流できたらすぐに離れるしかねえか……」
ますますまずい!
「おれにやらせてくれ!」
でかい魚を逃がすまいと必死だったおれは、自分でも馬鹿だと断言できるほど馬鹿なことをいっちまった。
「調子に乗るな」
ゴツン、と親方の拳がおれの脳天を襲う。
「でも親方! 本が出回ってるぐらいだから扱い方は知ってるだろ!? アダマンタイトの剣を鍛えることができりゃあ、うちの看板にも箔がつくじゃねえかよ!」
もう一度拳が降ってきた。
さっきのより重かった。
「箔なんかを目当てにできもしねえ仕事を受けるのはクソボケ野郎のやることだ。職人のやることじゃねえ」
……なんか、久しぶりだ。
親方に本気で怒られたのは。
「あー、扱い方を知ってるってんなら、剣はおれが打つぞ?」
「はあ?」
おれと親方の反応が同じになったのも、随分久しぶりのことだった。
「あんた、剣を打てるのか?」
「今使ってるこいつも自作だ」
マジかよ……
「だいたい、おれがほしいのは刀だ、こっちの剣じゃねえ。あんたらに刀は打てねえだろ?」
このとき、おれは閃いちまった。
「じゃあおれに刀の作り方を教えてくれ!」
「はあ?」
今度は親方とジョーさんの反応が同じだった。
「おれも本読んでアダマンタイトの勉強するからよ! そんでもって刀も作れるようになれば文句ねえだろ!? 頼むよ、おれはこんなくたびれたまんまの工房で日用品ばっか作って終わりたくねえし、この工房もくたびれたまんまにしたくねえんだ! なあっ、頼むよ!」
おれはカウンターに額を叩きつけて頭を下げた。
「なんかすごいいわれようだぞ、親方」
「まったく、このガキは……」
三度目の拳がおれの後頭部を潰した。
「悪いが小僧、おれはもともとこの町に長く留まるつもりはねえんだ。おれの目的は強くなることと、強さを支える最高の剣を作ること。ここにアダマンタイトを扱える職人がいねえってんなら他を当たるまでだ」
させてたまるか!
「強くなりたいってんなら、ここは最高の場所だぜ?」
「ほう?」
「なんたってここには解禁されたばかりのラビリンスがあって、そこにはどんなバケモノがいるかわかりゃしねえ。それになにより、血塗れ乙女亭がある」
ジョーさんの眉がピクリと動いて、興味の方向がこっちに傾いた――ような気がした。
「血塗れ乙女亭か……確かに、その名は聞いてる。やつらはそんなに強いのか?」
「強いとも!」
おれは人生で初めて舌をフル回転させて血塗れ乙女亭の人たちがこの町でやったことをとにかく大袈裟に語ってやった。あることないこと思いつく限りぶち込んじまったから逆に怪しくなっちまったかもしれないが、もう知ったこっちゃねえ!
とにかくこの上客を引きとめておれの夢の第一歩に協力してもらうんだっ!
「親方、今の話はどれくらい本当だ?」
あ、やっぱりバレてた……
「半分以下だな」
お、親方……!
あんた今、初めておれに優しくしてくれたんじゃねえのか……!?
口にしといてなんだが、自分でも三分の一以下だと思ってたのに……!
「半分か……ふむ」
ジョーさんはちょっと楽しそうに微笑みながら顎鬚を撫でた。
「挑戦する価値はありそうだな」
「そうとも!」
「小僧、そんなに職人としての名誉がほしいか?」
「ほしいに決まってるだろ! 向上心のない職人なんて職人じゃねえ!」
「このガキ、一丁前に吠えやがる……」
悪いけど親方、今のはあんたに対する不満でもあるからな。
「それじゃあ小僧、ひとつおれと勝負するか」
「あんたと?」
「おれは今から血塗れ乙女亭の誰かに果たし状を叩きつけてくる。そいつとの勝負におれが勝てば諦めろ」
「負けたら?」
「おまえに刀の打ち方を教えてやる」
……これは、今まで不遇に耐え続けたおれへの神さまからのご褒美か?
この勝負、もはや勝敗は見えてる。
この人がどんなに強かろうが、あのゼルーグさんたちに敵うわけがない。
あの人たちは本物の化け物だぞ?
本当に一人で百人は殺せるような怪物だぞ?
……勝った。
おれは晴れて、一流武具職人への第一歩を踏み出したんだ!
「乗った!」
「ようし」
「お客さん、悪いことはいわねえから……」
「そういわれるとますますやりたくなるのが武芸者ってモンでな。邪魔したな」
やったぜ。
待ってろ刀!
待ってろアダマンタイト!
武者修行のために海を渡って大陸をずっと西に移動し続けてきたってだけで、この人が凄い冒険者だってことはよくわかる。おれには大陸がどれくらい広いかもわからねえんだ、きっとおれの見たことのないものを見て、想像もできないような戦いを繰り広げてきたんだろう。
その話にも大いに興味を引かれたが、なんといっても一番気になるのは刀だ!
こいつはすげえ……
見たこともない作りなのは当然としても、なによりめちゃくちゃ美しいんだ!
おれはこんなに美しい剣を見たことがねえ。
自然な角度で反った刀身なんていかにも斬りやすそうだし、そのためか重心が切先のほうにあって握ってみると見た目よりずっと暴力的な感じがする。だけど柄に巻かれた紐の巻き方もやっぱり見事だし、手を護るために円形に広がった鍔にもさり気なく彫刻が施してあって異国情緒に溢れてる。
しかしなんといっても、刃文だ!
どうやって現れてるのかわからねえし、見てると吸い込まれそうになるほど妖しい美しさを放つ波型の模様……
こいつはウケる!
間違いない。
うちの剣にもこの刃文を入れたら、絶対ウケるぞ!
おれがわくわくしてると、ようやく鑑賞し終わった親方が虫眼鏡を置いた。
「確かに本物の、それもかなり良質なアダマンタイトだ。しかし悪いが、うちでは受けられねえ」
「なんで!?」
ジョーさんより先におれが反応しちまったよ!
「あのなあ、ラウル。うちの人間が今までアダマンタイトなんて扱ったことがあると思うか?」
「ぐっ」
そうだった……
うちは鍛冶屋とは名ばかりのヘタレ工房だった……
「っつうわけだからよ、お客さん。悪いが他を当たってくれ」
「他ねえ。ここでだめとなると、もうこの町には期待できねえって意味だよな?」
「まあ……そうなるだろうな」
「参ったな……」
ジョーさんはぼさぼさの黒髪をぼりぼりかいて腕を組んだ。
まずい。
ここでこの人を逃がしたら、せっかくの美味しい話がなくなっちまう!
「やつらと合流できたらすぐに離れるしかねえか……」
ますますまずい!
「おれにやらせてくれ!」
でかい魚を逃がすまいと必死だったおれは、自分でも馬鹿だと断言できるほど馬鹿なことをいっちまった。
「調子に乗るな」
ゴツン、と親方の拳がおれの脳天を襲う。
「でも親方! 本が出回ってるぐらいだから扱い方は知ってるだろ!? アダマンタイトの剣を鍛えることができりゃあ、うちの看板にも箔がつくじゃねえかよ!」
もう一度拳が降ってきた。
さっきのより重かった。
「箔なんかを目当てにできもしねえ仕事を受けるのはクソボケ野郎のやることだ。職人のやることじゃねえ」
……なんか、久しぶりだ。
親方に本気で怒られたのは。
「あー、扱い方を知ってるってんなら、剣はおれが打つぞ?」
「はあ?」
おれと親方の反応が同じになったのも、随分久しぶりのことだった。
「あんた、剣を打てるのか?」
「今使ってるこいつも自作だ」
マジかよ……
「だいたい、おれがほしいのは刀だ、こっちの剣じゃねえ。あんたらに刀は打てねえだろ?」
このとき、おれは閃いちまった。
「じゃあおれに刀の作り方を教えてくれ!」
「はあ?」
今度は親方とジョーさんの反応が同じだった。
「おれも本読んでアダマンタイトの勉強するからよ! そんでもって刀も作れるようになれば文句ねえだろ!? 頼むよ、おれはこんなくたびれたまんまの工房で日用品ばっか作って終わりたくねえし、この工房もくたびれたまんまにしたくねえんだ! なあっ、頼むよ!」
おれはカウンターに額を叩きつけて頭を下げた。
「なんかすごいいわれようだぞ、親方」
「まったく、このガキは……」
三度目の拳がおれの後頭部を潰した。
「悪いが小僧、おれはもともとこの町に長く留まるつもりはねえんだ。おれの目的は強くなることと、強さを支える最高の剣を作ること。ここにアダマンタイトを扱える職人がいねえってんなら他を当たるまでだ」
させてたまるか!
「強くなりたいってんなら、ここは最高の場所だぜ?」
「ほう?」
「なんたってここには解禁されたばかりのラビリンスがあって、そこにはどんなバケモノがいるかわかりゃしねえ。それになにより、血塗れ乙女亭がある」
ジョーさんの眉がピクリと動いて、興味の方向がこっちに傾いた――ような気がした。
「血塗れ乙女亭か……確かに、その名は聞いてる。やつらはそんなに強いのか?」
「強いとも!」
おれは人生で初めて舌をフル回転させて血塗れ乙女亭の人たちがこの町でやったことをとにかく大袈裟に語ってやった。あることないこと思いつく限りぶち込んじまったから逆に怪しくなっちまったかもしれないが、もう知ったこっちゃねえ!
とにかくこの上客を引きとめておれの夢の第一歩に協力してもらうんだっ!
「親方、今の話はどれくらい本当だ?」
あ、やっぱりバレてた……
「半分以下だな」
お、親方……!
あんた今、初めておれに優しくしてくれたんじゃねえのか……!?
口にしといてなんだが、自分でも三分の一以下だと思ってたのに……!
「半分か……ふむ」
ジョーさんはちょっと楽しそうに微笑みながら顎鬚を撫でた。
「挑戦する価値はありそうだな」
「そうとも!」
「小僧、そんなに職人としての名誉がほしいか?」
「ほしいに決まってるだろ! 向上心のない職人なんて職人じゃねえ!」
「このガキ、一丁前に吠えやがる……」
悪いけど親方、今のはあんたに対する不満でもあるからな。
「それじゃあ小僧、ひとつおれと勝負するか」
「あんたと?」
「おれは今から血塗れ乙女亭の誰かに果たし状を叩きつけてくる。そいつとの勝負におれが勝てば諦めろ」
「負けたら?」
「おまえに刀の打ち方を教えてやる」
……これは、今まで不遇に耐え続けたおれへの神さまからのご褒美か?
この勝負、もはや勝敗は見えてる。
この人がどんなに強かろうが、あのゼルーグさんたちに敵うわけがない。
あの人たちは本物の化け物だぞ?
本当に一人で百人は殺せるような怪物だぞ?
……勝った。
おれは晴れて、一流武具職人への第一歩を踏み出したんだ!
「乗った!」
「ようし」
「お客さん、悪いことはいわねえから……」
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