ここは血塗れ乙女亭!

景丸義一

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デザート 誰得ナニナゼうんちくコーナー

第15回 パンツとブラ誕生秘話

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※ 主菜第38話「下着の名は」までをお読みになってからのお目通しを推奨します。




 はっぷーぱっぷーぱらりこぷー!

 知らなくても問題ない、むしろ知ったからってなんになる? な自己満足的蛇足閑話、『誰得ナニナゼうんちくコーナー』の時間だよーっ!


 さあさあ、ついにあたしが本編でも大活躍し始めちゃいましたよ奥さん!
 そう、あたしの正体は超世界的一流有名デザイナー(予定)だったのだあああ!!

 と、ゆーワケで、今回はあたしが考案したことになってるおパンツとブラについて解説しちゃうぞー!


 まずはパンツから。
 38話でシャルナが語ったように、本編中のパンツの由来は大道芸人の衣装なんだけど、実はコレ、現実でもほぼ同じなんだよね。ただし下着のパンツじゃなく、脚衣としてのパンツのほう。
 現実で(ズボンという意味での)パンツの由来となったのは、イタリア喜劇に登場する欲深な老商人パンタローネ。彼の衣装である細くて長いズボンが(コッドピースで無駄に強調された股間もだけど)印象的だったことからズボンをパンタルーンズ(パンタロン)と呼ぶようになったんだ~
 だけど作中には既にズボンは存在してるってゆーことになってるから、この由来を下着のパンツに当てはめたワケ!

 パンツについてはそれでヨシ。
 だけど大変だったのはブラジャーのほう!
 作中でシャルナが思い悩んでいたのと同じように、作者も作者でどうやってブラジャーと名づけるに至るかで随分苦労したみたい。
 どうせファンタジーなんだしブラジャーっていう名前にこだわる必要もないんだけど、やっぱり現実世界と同じ物を登場させるなら名前も同じじゃないと違和感があるよね~。パンをパンと呼ぶように! ドレスをドレスと呼ぶように!

 と、ゆーことで、ブラジャーの由来とはなんぞや?

 作中では、びっくりするほど長生きしてるクレアさんが意外な知識を披露して決定しちゃったけど、現実ではどうなのか?
 ブラジャーがブラジャーという名詞として社会に登場したのは、1913年のアメリカにて、メアリー・フェルプス・ジェイコブさんという人がコルセットに変わるものとして特許を取ったとき。そのとき初めてブラジャーという名前が世に出てきた……
 ハズです。
 だけどなんでブラジャーという名前にしたのかは、わかりません!
 ごめんちゃい! これ以上は調査できなかったんだよ!
 苦情は作者にお願いね!
 多分あの人聞かないけど!

 そもそもブラジャーはフランス語の「brassiere」を英語読みしたもので、本来の意味は女性や赤ちゃん用の袖つき胴着のことだったトカ。
 この「袖つき」ってのがちょっとミソで、例えばブレスレット。これのつづりは「bracelet」。「brassiere」の元となってる古フランス語の「braciere」は「腕の防具」を意味するらしいのね。
 つまり「ブラ」「ブラス」「ブレイス」ってのは「腕」を意味するらしい……
 だからブラジャーも「袖つき」っていう意味がついた言葉なんだトカ、なんトカ?

 でもそんなのカンケーねえッ!!

 ブラが腕だとわかったところで作中にブラジャーとゆー名前を登場させる理由になりはしないッ!
 そこで目をつけたのが、ブラジャーのもうひとつの意味、「おんぶ紐(負ぶい紐)」。
 そう。
 ブラジャーには現実でもちゃんと「おんぶ紐」とゆー意味があるのだよッ!!

 とゆーことを、散々調べたけど全然いい展開が浮かばなくてどうしようかと頭を抱えていたときに天の導きであるかのように偶然知った作者はクレアさんの長生きにつけ込んでああいう形でまとめちゃいましたとさ。

 以上が、現実におけるパンツとブラの由来、そしてそこから派生した作中でのパンツとブラの由来でした!
 これによってとうとうついに、作中世界でも女性の下着でハァハァする変態的伝統嗜好が生まれるよ! やったねそこの変態ちゃん!


 そいじゃっ、今回も今回とて無駄にひとつ賢くなったトコロでお開きっ!
 お相手はアナタの読書の恋人、本編登場希望の声が皆無だったクセに登場しちゃったケドもうそんなのカンケーねえッ! と鼻息荒く開店準備中の超世界的一流有名デザイナー、ピリムちゃんでしたーっ!

 ばいばいび~!
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