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主菜 ただいま営業中!
第57話 災厄の扉は開かれた
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われわれ『探求の追い風隊』七人がこのギリアのラビリンスと呼ばれる場所へ足を踏み入れたのはこれで三度目だ。
バリザードの変事を聞いたときにはとくになんとも思わなかったが、そのすぐそばに未踏破の……それも新品に等しい状態のラビリンスがあるとなれば話は別だ。
われわれはラビリンスはもちろん、人工的な遺跡や自然の洞窟、果てはモンスターの巣などおよそ常人が近寄らない場所を主な活動場所とし、財宝の発掘の他に生態と歴史の解明に情熱を注ぐ、探求者と呼ばれる類の冒険者だ。手つかずのラビリンスが解禁されたと聞けば、心が躍らないわけがない。
しかし、早い時期にバリザードに入ることができたのはよかったのだが、このラビリンスは、少々厄介だった。
血塗れ乙女亭の連中から聞いたとおり、かなり広い。行ける範囲すべてを回るにも一日や二日では足りないほどで、そのうえ、下層への出入り口が見当たらないときた。
そのため長期探索の準備のため山賊狩りなどをしながら金を貯め、他のパーティーとも協力して二度目の探索に出たが、これも食料が尽きるまでに成果が得られず断念。
そうして三度目の探索と相成ったわけだが、前回訪れたときよりも明らかに同業者の数が少ない。
それもそうだろう。
遺跡の専門家はわれわれ以外にもいたが、そのいずれもがこの階層から一歩も進めずに引き返してしまっているのだから。
「ゴミが増えたな……」
トラップや暗号解析を専門とするエリオットが誰にともなく呟いた。
ゴミの増加は冒険者のモチベーション低下を表すひとつのサインだ。隅々まで探索しても手掛かりがないことから少々異物が転がっていても探索の邪魔にはならないと判断されてしまっているのだ。
前衛の中心であるダヤン族のイグルーンが部屋の中央に腰を下ろしたのを機に全員が輪を作って休息に入ると、イグルーンが私に問いかけた。
「歴史家先生よ、これで三度目だが、見立てはどうだ?」
「変わらないな。デイドリア期時代の構造物であることは疑いなく、集落型、それも都市型のラビリンスだろう」
「都市どころか大都市だよな、地下一階だけでこれだけ広いなら」
エリオットが補足すると私と同じ魔術師のトワリが「このやりとりも三度目だ」とつけ加えて全員の苦笑いを誘った。
「物資などを集積しておく倉庫のような場所だった可能性も否めないが、やはりそれにしては構造が他のデイドリア期の都市型ラビリンスと酷似しているからな……」
とはいってみるものの、なんの希望にもなりはしない。結局のところ行きつくのは下層への移動手段が見つからない、という行き詰った現実なのだ。
――デイドリア期とはおよそ五千年ほど前にこの大陸西部で栄えていたと見られる文明時代の呼称で、魔法はもちろん様々な技術が現代よりも遥かに発達しており、この時代の道具ひとつをとっても現代の技術では再現できないどころか解明できないことすら珍しくはないほどだ。
そんな文明がなぜ滅んだのかもいまだ謎のままだが、このラビリンスのように多くの遺跡が地下に埋もれていることがそのあたりを解明する鍵になるのではないか、というのが専門家の間では通説になっている。
そしてその説は大きく分けてふたつある。
ひとつは、都市が土に埋もれてしまうほどのなにかが起きたために滅亡した、とするもの。
もうひとつは、滅亡から逃れるために地下に潜ったが、それでも滅亡を回避できなかった、というものだ。
私はどちらかというなら後者の説を支持する。
なぜならデイドリア期の地下迷宮の類はいずれも地下にあることを前提として作られている節があるからだ。ゆえに前者の説では構造について説明ができない。
今現在われわれがため息をついているこの部屋にしてもそうだ。
壁も床も天井も主に明るい土色からオレンジ色をしており、このオレンジの部分が光を増幅して反射させるという特殊な材質でできている。
材質といっても主原料はただの土だ。その土に幾分かの別の物質を混ぜ、なんらかの魔術的処置を施して内装材となっているのだが、別の物質がなにかはわかってもそれをどのように配合してどのように処置すればそうなるのかは、不明だ。
なんにせよ、光を増幅させる必要があったということはこの構造物が結果として土に埋もれたわけではないと考える有力な思考材料となるだろう。もうひとついうなら、そもそも窓がないのだ。これは決定的といっていいのではないだろうか?
とはいえ、これはあくまでデイドリア文明滅亡と地下遺跡群との因果関係についての仮説だ。私も含め多くの学者が支持する説は別にある。
その説とは、この時代の人類の活動拠点がそもそも地下だった……つまり、地底人による文明だったのではないか、という説であり、ようするに地下遺跡と文明滅亡は無関係である、という説だ。
ああ、こんなことを考えてもなんの足しにもならないな……
だから私は、見飽きた壁の幾何学模様を眺めながらいおうかいうまいかずっと悩んでいることについて考えを巡らせた。
すると、やはりつき合いの長さか、メンバーにはすぐ気づかれてしまった。
「あんたのその顔はデメリットについて考えているときだな」
そう指摘したのは対面に座っていた治療担当の魔術師サール。
「……聞きたいか?」
「治療でも探索でもときには諦める勇気が重要だ」
「命術師にだけはいわれたくないセリフだな……」
「今は誰の命もかかってないんだ、時間を無駄にしないためにもスパッといっちまってくれ」
イグルーンの意見に賛成のようで、全員が私の言葉を待った。
「ではいおう……これだけ探索して下層への入り口が見つからないということは、考えられる可能性はよっつある」
「出たよ、お得意のもったいぶり」
「いいから聞いてやれ。ひとつはそもそも存在しない、ってことだろう?」
「ふたつ目は、おれたちには見つけられないような仕掛けって可能性だな」
「あとふたつはなんだ?」
「あああ、すでに別のやつが見つけてて隠してるってことも考えられるな」
「その場合、二重に仕掛けを見つけなきゃならないのか……最悪だな」
「最後のひとつは……?」
なかなか答えが出なかったので、私がいった。
「入り口は存在するが、故障していてその場所がわからないという可能性だ」
「うげっ……」
全員が唸った。
そう、それこそ真の意味での最悪の可能性なのだ。
なにせ、たとえ故障個所を見つけたとしてもそれを修復できる技術は現代人の誰も持ち合わせてはいないのだから。
「たとえば、そこに魔石らしいオブジェクトがあるだろう」
私は壁の一角を指差した。
壁から少しだけ突出した部位があり、その先端に魔石らしき丸い物体が取りつけられている。魔石は魔法の媒体にされる道具で、簡単な物はただの石を加工して増幅器とした物から、複雑な物は希少な鉱石を使いこういったラビリンスでなんらかの仕掛けを操作するためのオーバーテクノロジーが備わっていたりする。
もちろん調べた。
が、なんの反応もなし。
「他の部屋にもあったし、そのいずれもが外れだったためおそらくただの石飾りなのだろうが、仮にそれを扉の開閉装置とするなら、この階層すべての装置が故障していることになる。それを修復するのは、不可能だ」
「勘弁してくれよ……」
ぼやきながら、前衛担当のバザックがそのオブジェクトに近づいた。
「確かにこいつが一番怪しいっちゃ怪しいんだけどなあ」
無駄なことにバザックはその石飾りのついた台座を叩いたり揺らしたりし始めた。きっと鬱憤を晴らしたいのだろう。
そう思っていたら……
「おい!」
バザックが全員を呼び集めた。
「見ろここ、隙間があるぞ」
なるほど、見れば確かに台座と壁の間に隙間がある。バザックが揺らしたことで埃が落ちて見えるようになったようだ。
「こりゃあ、ルーベル、おまえの読みが当たりっぽいな」
「なんと不運な的中か……」
「いっそのこと引き抜いちまうか?」
パーティーの中で最も荒っぽいドガーらしい発言だったが、それをとめるのが私の役目だ。
「待て、まずはこれがどのような仕組みになっているのか……」
ドガーは聞かず、力任せに台座を揺らし続けた。
そして……
「うおっ!?」
バチッ、と電撃魔法を放出したときのような光と音が台座の根元から発せられた。
そして……
ゴ、ゴゴ……ゴゴ、ゴォォ……
大地を揺るがすような――ではない。
まさに大地の揺れる音がしたではないか。
そう、ドガーの無茶のお陰で幸運にも装置が作動し、床が開き始めたのだ。
「やったぜ!」
普段なら貴重な遺跡を傷つけるなと怒声のひとつでも浴びせるところだが、今回ばかりはお手柄といっていいだろう。
その床は完全には開かなかったが、人がとおるにはなんら問題ない程度には開いてくれたのでわれわれは早速下に降りてみることにした。
むろん、とっくに臨戦態勢だ。
下層は思いのほか暗かったが幸いなことに食料はまだ充分に残っている。この地下二階の広さが地下一階と同程度なのだとしたら、警戒しながらでもこの階ぐらいはくまなく見て回れるだろう。
「ルーベル、ここにもさっきの装置があるぞ。やっぱりこいつが当たりだったようだな」
前衛担当に周囲を警戒してもらいながら、私はその魔石に魔力を流し込んでみた。
「おいおい、こっちは生きてるじゃねえか」
なんと、扉が閉まりだしたのだ。
「これで他のやつらにだいぶ差をつけられるな」
「まあ、帰り際に鉢合わせる可能性はあるがな」
「そんときはそんときさ。さ、行こうぜ、冒険がおれたちを待っている!」
「おう!」
私も久々の熱い疼きをとめられず、未知なる領域へと踏み出した――
バリザードの変事を聞いたときにはとくになんとも思わなかったが、そのすぐそばに未踏破の……それも新品に等しい状態のラビリンスがあるとなれば話は別だ。
われわれはラビリンスはもちろん、人工的な遺跡や自然の洞窟、果てはモンスターの巣などおよそ常人が近寄らない場所を主な活動場所とし、財宝の発掘の他に生態と歴史の解明に情熱を注ぐ、探求者と呼ばれる類の冒険者だ。手つかずのラビリンスが解禁されたと聞けば、心が躍らないわけがない。
しかし、早い時期にバリザードに入ることができたのはよかったのだが、このラビリンスは、少々厄介だった。
血塗れ乙女亭の連中から聞いたとおり、かなり広い。行ける範囲すべてを回るにも一日や二日では足りないほどで、そのうえ、下層への出入り口が見当たらないときた。
そのため長期探索の準備のため山賊狩りなどをしながら金を貯め、他のパーティーとも協力して二度目の探索に出たが、これも食料が尽きるまでに成果が得られず断念。
そうして三度目の探索と相成ったわけだが、前回訪れたときよりも明らかに同業者の数が少ない。
それもそうだろう。
遺跡の専門家はわれわれ以外にもいたが、そのいずれもがこの階層から一歩も進めずに引き返してしまっているのだから。
「ゴミが増えたな……」
トラップや暗号解析を専門とするエリオットが誰にともなく呟いた。
ゴミの増加は冒険者のモチベーション低下を表すひとつのサインだ。隅々まで探索しても手掛かりがないことから少々異物が転がっていても探索の邪魔にはならないと判断されてしまっているのだ。
前衛の中心であるダヤン族のイグルーンが部屋の中央に腰を下ろしたのを機に全員が輪を作って休息に入ると、イグルーンが私に問いかけた。
「歴史家先生よ、これで三度目だが、見立てはどうだ?」
「変わらないな。デイドリア期時代の構造物であることは疑いなく、集落型、それも都市型のラビリンスだろう」
「都市どころか大都市だよな、地下一階だけでこれだけ広いなら」
エリオットが補足すると私と同じ魔術師のトワリが「このやりとりも三度目だ」とつけ加えて全員の苦笑いを誘った。
「物資などを集積しておく倉庫のような場所だった可能性も否めないが、やはりそれにしては構造が他のデイドリア期の都市型ラビリンスと酷似しているからな……」
とはいってみるものの、なんの希望にもなりはしない。結局のところ行きつくのは下層への移動手段が見つからない、という行き詰った現実なのだ。
――デイドリア期とはおよそ五千年ほど前にこの大陸西部で栄えていたと見られる文明時代の呼称で、魔法はもちろん様々な技術が現代よりも遥かに発達しており、この時代の道具ひとつをとっても現代の技術では再現できないどころか解明できないことすら珍しくはないほどだ。
そんな文明がなぜ滅んだのかもいまだ謎のままだが、このラビリンスのように多くの遺跡が地下に埋もれていることがそのあたりを解明する鍵になるのではないか、というのが専門家の間では通説になっている。
そしてその説は大きく分けてふたつある。
ひとつは、都市が土に埋もれてしまうほどのなにかが起きたために滅亡した、とするもの。
もうひとつは、滅亡から逃れるために地下に潜ったが、それでも滅亡を回避できなかった、というものだ。
私はどちらかというなら後者の説を支持する。
なぜならデイドリア期の地下迷宮の類はいずれも地下にあることを前提として作られている節があるからだ。ゆえに前者の説では構造について説明ができない。
今現在われわれがため息をついているこの部屋にしてもそうだ。
壁も床も天井も主に明るい土色からオレンジ色をしており、このオレンジの部分が光を増幅して反射させるという特殊な材質でできている。
材質といっても主原料はただの土だ。その土に幾分かの別の物質を混ぜ、なんらかの魔術的処置を施して内装材となっているのだが、別の物質がなにかはわかってもそれをどのように配合してどのように処置すればそうなるのかは、不明だ。
なんにせよ、光を増幅させる必要があったということはこの構造物が結果として土に埋もれたわけではないと考える有力な思考材料となるだろう。もうひとついうなら、そもそも窓がないのだ。これは決定的といっていいのではないだろうか?
とはいえ、これはあくまでデイドリア文明滅亡と地下遺跡群との因果関係についての仮説だ。私も含め多くの学者が支持する説は別にある。
その説とは、この時代の人類の活動拠点がそもそも地下だった……つまり、地底人による文明だったのではないか、という説であり、ようするに地下遺跡と文明滅亡は無関係である、という説だ。
ああ、こんなことを考えてもなんの足しにもならないな……
だから私は、見飽きた壁の幾何学模様を眺めながらいおうかいうまいかずっと悩んでいることについて考えを巡らせた。
すると、やはりつき合いの長さか、メンバーにはすぐ気づかれてしまった。
「あんたのその顔はデメリットについて考えているときだな」
そう指摘したのは対面に座っていた治療担当の魔術師サール。
「……聞きたいか?」
「治療でも探索でもときには諦める勇気が重要だ」
「命術師にだけはいわれたくないセリフだな……」
「今は誰の命もかかってないんだ、時間を無駄にしないためにもスパッといっちまってくれ」
イグルーンの意見に賛成のようで、全員が私の言葉を待った。
「ではいおう……これだけ探索して下層への入り口が見つからないということは、考えられる可能性はよっつある」
「出たよ、お得意のもったいぶり」
「いいから聞いてやれ。ひとつはそもそも存在しない、ってことだろう?」
「ふたつ目は、おれたちには見つけられないような仕掛けって可能性だな」
「あとふたつはなんだ?」
「あああ、すでに別のやつが見つけてて隠してるってことも考えられるな」
「その場合、二重に仕掛けを見つけなきゃならないのか……最悪だな」
「最後のひとつは……?」
なかなか答えが出なかったので、私がいった。
「入り口は存在するが、故障していてその場所がわからないという可能性だ」
「うげっ……」
全員が唸った。
そう、それこそ真の意味での最悪の可能性なのだ。
なにせ、たとえ故障個所を見つけたとしてもそれを修復できる技術は現代人の誰も持ち合わせてはいないのだから。
「たとえば、そこに魔石らしいオブジェクトがあるだろう」
私は壁の一角を指差した。
壁から少しだけ突出した部位があり、その先端に魔石らしき丸い物体が取りつけられている。魔石は魔法の媒体にされる道具で、簡単な物はただの石を加工して増幅器とした物から、複雑な物は希少な鉱石を使いこういったラビリンスでなんらかの仕掛けを操作するためのオーバーテクノロジーが備わっていたりする。
もちろん調べた。
が、なんの反応もなし。
「他の部屋にもあったし、そのいずれもが外れだったためおそらくただの石飾りなのだろうが、仮にそれを扉の開閉装置とするなら、この階層すべての装置が故障していることになる。それを修復するのは、不可能だ」
「勘弁してくれよ……」
ぼやきながら、前衛担当のバザックがそのオブジェクトに近づいた。
「確かにこいつが一番怪しいっちゃ怪しいんだけどなあ」
無駄なことにバザックはその石飾りのついた台座を叩いたり揺らしたりし始めた。きっと鬱憤を晴らしたいのだろう。
そう思っていたら……
「おい!」
バザックが全員を呼び集めた。
「見ろここ、隙間があるぞ」
なるほど、見れば確かに台座と壁の間に隙間がある。バザックが揺らしたことで埃が落ちて見えるようになったようだ。
「こりゃあ、ルーベル、おまえの読みが当たりっぽいな」
「なんと不運な的中か……」
「いっそのこと引き抜いちまうか?」
パーティーの中で最も荒っぽいドガーらしい発言だったが、それをとめるのが私の役目だ。
「待て、まずはこれがどのような仕組みになっているのか……」
ドガーは聞かず、力任せに台座を揺らし続けた。
そして……
「うおっ!?」
バチッ、と電撃魔法を放出したときのような光と音が台座の根元から発せられた。
そして……
ゴ、ゴゴ……ゴゴ、ゴォォ……
大地を揺るがすような――ではない。
まさに大地の揺れる音がしたではないか。
そう、ドガーの無茶のお陰で幸運にも装置が作動し、床が開き始めたのだ。
「やったぜ!」
普段なら貴重な遺跡を傷つけるなと怒声のひとつでも浴びせるところだが、今回ばかりはお手柄といっていいだろう。
その床は完全には開かなかったが、人がとおるにはなんら問題ない程度には開いてくれたのでわれわれは早速下に降りてみることにした。
むろん、とっくに臨戦態勢だ。
下層は思いのほか暗かったが幸いなことに食料はまだ充分に残っている。この地下二階の広さが地下一階と同程度なのだとしたら、警戒しながらでもこの階ぐらいはくまなく見て回れるだろう。
「ルーベル、ここにもさっきの装置があるぞ。やっぱりこいつが当たりだったようだな」
前衛担当に周囲を警戒してもらいながら、私はその魔石に魔力を流し込んでみた。
「おいおい、こっちは生きてるじゃねえか」
なんと、扉が閉まりだしたのだ。
「これで他のやつらにだいぶ差をつけられるな」
「まあ、帰り際に鉢合わせる可能性はあるがな」
「そんときはそんときさ。さ、行こうぜ、冒険がおれたちを待っている!」
「おう!」
私も久々の熱い疼きをとめられず、未知なる領域へと踏み出した――
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