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前菜 開店準備に大車輪!
第15話 血の雨降れば大工が儲かる
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「あらやだ、風邪でもひいた?」
おれが盛大なくしゃみをぶっ放したから、クレアが心配げに見上げてきた。
「きっとそこらで昨夜のことが噂されてるだけだろ」
現在、おれとクレアは呑気に街を散策している。
別にデートじゃないぞ。
確かに残党処理は主にあの三人に任せてはいるが、おれはおれでやることがあるんだ。クレアの監視も兼ねてな。
それは、新しい物件探しだ。
昨日のやつははなから捨てるつもりのものだったし、せっかくこの町のすべてが詰まっているといってもいい書類を手に入れたんだ、商工会が所有している空き物件でいいのがあればそれがほしいに決まってる。
ああ、ちなみに書類はきちんと隠してきたぞ、クレアの魔法ででっかい穴を掘ってな。
そんなわけでおれは睡眠もそこそこに、明け方まで物件情報に目をとおして目ぼしいやつにあたりをつけ、適当に散歩しながらこうして現地まで確認にきているわけだ。
ちなみに、ここにくるまで十五人ほどガラの悪いやつに絡まれたが、おれが剣を抜く暇もなく全員クレアによってただの肉塊にされた。
やだねえ、誰だよ、この町の道端には死体が転がってるとかいってたやつ。
ホントじゃねえか。
くわばら、くわばら。
「もしかして、ここ?」
日傘を傾けてクレアはそいつを見上げた。
赤い屋根瓦が下からでも目立つ、地上五階、地下一階の石造り。
ただし現在改装中。
もともとはちょっとした食堂つきの宿屋で市内でもかなりのやり手が経営していたそうだが、残念なことにそいつはあまり商工会に好意的じゃなかった。そんでもって不幸なことにある日その経営者が酔っ払った冒険者に絡まれたとかいう触れ込みで酒場の裏で冷たくなっていたんだとさ。
んで、権利の引き継ぎとかなんやらであっという間に商工会に奪われ、やつらの手で新しいプランのもと経営していくとかで改装中。
どうせその費用も死んだ経営者の金庫をぶち壊して奪い取ったものなんだろうな。
ホントやだねえ、そういう町で商売なんてするもんじゃないぜ。
だから死んだ経営者の無念を晴らすためにも、おれが有効活用してやろうってわけだ。誰も文句のつけようがない。完璧だ。
だって権利書、おれのもんだし。
それに場所もいいしな。
この町は東西と南のみっつの地区に分かれていて、ここは商工会なんかがあった一番治安の悪い南区なんだが、東西と繋がる市内で一番大きい道路の交差点にある。つまり、一番人通りの多い場所だ。
よくこんな場所を商工会と敵対して確保できたもんだ。本当にやり手だったんだな、前の経営者は。生きていたらアドバイザーにほしかったくらいだ。
「そこのお二人さん、危ねえよ! 見物はいいがもうちょっと離れてな!」
さてこの店をどんな風にいじろうかと妄想に入りかけたとき、棟梁らしき厳つい中年男性が中からやってきた。
「あんたが責任者か?」
「ああ、そうだが?」
「突然ですまないが、今日からおれがここの所有者になった。これからよろしく」
「はあ?」
そりゃま、そうなるわな。
なので、権利書を見せてやる。
「え、なんでそれ……」
棟梁の顔が引きつった。
理解したらしい。
本来商工会が保管しているはずの財産が、別人の手にあるという事態の意味を。
「あっ、あわわ……」
まるで死神にでも遭遇したような怯えっぷりだ。まったく失敬な。
落ち着かせてやろうと口を開きかけたとき、今度はうしろから声がかかった。
「てめえらだな、商工会をやったのは」
振り返ると、武装した二十人ほどが。
「懲りないわねえ」
と、クレアが喋ってくれたお陰で今度こそこいつを制止する猶予が生まれた。
「おまえがやるとせっかくの店が汚れちまう、おれに任せろ」
「そうね、任せるわ、あ・な・た」
ウインクと投げキッスを残して、クレアは店内に入っていった。やっぱり少しでも太陽は避けたほうがいいんだろう。
「あんたも下がってな」
棟梁にも促し、おれは久々に剣を抜いた。
そこからはもう、言葉はいらない。怒号飛び交う殺し合いだけだ。
この中のどれほどが商工会に忠誠を誓っていたかは不明だが、どんな悪党でも悪党ならではの社会秩序を守り、その恩恵を受けて生きてきたのは間違いない。それを突然奪われたら仕返しをしたくなるというのは人間として実に自然な衝動だろう。
知ったこっちゃないがな!
最初に三人をまとめて斬り斃し、左右からの敵を単なる魔力の放出で吹き飛ばしておいて、正面に斬り込んだ。
五人までを一刀で斬り伏せ、六人目に防がれると蹴りを入れて距離を取り、再び包囲しようとしていた連中に今度はまともな魔法をぶちかます。
おれが得意とする雷の魔法だ。
両手から放たれた雷光は一瞬で七人ほどの体に穴を開け、その音と光に怯んだ残りをまた剣で真っ二つにしてやった。
それで終了、全滅だ。
「残念、あの姿が見たかったのに」
「それには桁がひとつ足りなかったな」
クレアを前にして自慢にはできないが、一応あの姿ならオーガ、ミノタウロス、ベヒーモスといった大型魔獣なんかも単独でやれる。それに匹敵する戦力を人間が用意しようと思ったら一個小隊でも足りないな。
「さて、棟梁」
結局店内に逃げ込むことができずその場で腰を抜かしていた棟梁を引き起こし、おれは改めて商談に入る。
「自己紹介が遅れたな。おれはルシエド・ウルフィス、ここのオーナーだ。悪いが一旦作業を中止し、おれの要望を聞いてほしいのだが?」
「あ、ハイ、ただちに……」
このぶんだとけっこうスムーズに行きそうだ。
儲けたね。
おれが盛大なくしゃみをぶっ放したから、クレアが心配げに見上げてきた。
「きっとそこらで昨夜のことが噂されてるだけだろ」
現在、おれとクレアは呑気に街を散策している。
別にデートじゃないぞ。
確かに残党処理は主にあの三人に任せてはいるが、おれはおれでやることがあるんだ。クレアの監視も兼ねてな。
それは、新しい物件探しだ。
昨日のやつははなから捨てるつもりのものだったし、せっかくこの町のすべてが詰まっているといってもいい書類を手に入れたんだ、商工会が所有している空き物件でいいのがあればそれがほしいに決まってる。
ああ、ちなみに書類はきちんと隠してきたぞ、クレアの魔法ででっかい穴を掘ってな。
そんなわけでおれは睡眠もそこそこに、明け方まで物件情報に目をとおして目ぼしいやつにあたりをつけ、適当に散歩しながらこうして現地まで確認にきているわけだ。
ちなみに、ここにくるまで十五人ほどガラの悪いやつに絡まれたが、おれが剣を抜く暇もなく全員クレアによってただの肉塊にされた。
やだねえ、誰だよ、この町の道端には死体が転がってるとかいってたやつ。
ホントじゃねえか。
くわばら、くわばら。
「もしかして、ここ?」
日傘を傾けてクレアはそいつを見上げた。
赤い屋根瓦が下からでも目立つ、地上五階、地下一階の石造り。
ただし現在改装中。
もともとはちょっとした食堂つきの宿屋で市内でもかなりのやり手が経営していたそうだが、残念なことにそいつはあまり商工会に好意的じゃなかった。そんでもって不幸なことにある日その経営者が酔っ払った冒険者に絡まれたとかいう触れ込みで酒場の裏で冷たくなっていたんだとさ。
んで、権利の引き継ぎとかなんやらであっという間に商工会に奪われ、やつらの手で新しいプランのもと経営していくとかで改装中。
どうせその費用も死んだ経営者の金庫をぶち壊して奪い取ったものなんだろうな。
ホントやだねえ、そういう町で商売なんてするもんじゃないぜ。
だから死んだ経営者の無念を晴らすためにも、おれが有効活用してやろうってわけだ。誰も文句のつけようがない。完璧だ。
だって権利書、おれのもんだし。
それに場所もいいしな。
この町は東西と南のみっつの地区に分かれていて、ここは商工会なんかがあった一番治安の悪い南区なんだが、東西と繋がる市内で一番大きい道路の交差点にある。つまり、一番人通りの多い場所だ。
よくこんな場所を商工会と敵対して確保できたもんだ。本当にやり手だったんだな、前の経営者は。生きていたらアドバイザーにほしかったくらいだ。
「そこのお二人さん、危ねえよ! 見物はいいがもうちょっと離れてな!」
さてこの店をどんな風にいじろうかと妄想に入りかけたとき、棟梁らしき厳つい中年男性が中からやってきた。
「あんたが責任者か?」
「ああ、そうだが?」
「突然ですまないが、今日からおれがここの所有者になった。これからよろしく」
「はあ?」
そりゃま、そうなるわな。
なので、権利書を見せてやる。
「え、なんでそれ……」
棟梁の顔が引きつった。
理解したらしい。
本来商工会が保管しているはずの財産が、別人の手にあるという事態の意味を。
「あっ、あわわ……」
まるで死神にでも遭遇したような怯えっぷりだ。まったく失敬な。
落ち着かせてやろうと口を開きかけたとき、今度はうしろから声がかかった。
「てめえらだな、商工会をやったのは」
振り返ると、武装した二十人ほどが。
「懲りないわねえ」
と、クレアが喋ってくれたお陰で今度こそこいつを制止する猶予が生まれた。
「おまえがやるとせっかくの店が汚れちまう、おれに任せろ」
「そうね、任せるわ、あ・な・た」
ウインクと投げキッスを残して、クレアは店内に入っていった。やっぱり少しでも太陽は避けたほうがいいんだろう。
「あんたも下がってな」
棟梁にも促し、おれは久々に剣を抜いた。
そこからはもう、言葉はいらない。怒号飛び交う殺し合いだけだ。
この中のどれほどが商工会に忠誠を誓っていたかは不明だが、どんな悪党でも悪党ならではの社会秩序を守り、その恩恵を受けて生きてきたのは間違いない。それを突然奪われたら仕返しをしたくなるというのは人間として実に自然な衝動だろう。
知ったこっちゃないがな!
最初に三人をまとめて斬り斃し、左右からの敵を単なる魔力の放出で吹き飛ばしておいて、正面に斬り込んだ。
五人までを一刀で斬り伏せ、六人目に防がれると蹴りを入れて距離を取り、再び包囲しようとしていた連中に今度はまともな魔法をぶちかます。
おれが得意とする雷の魔法だ。
両手から放たれた雷光は一瞬で七人ほどの体に穴を開け、その音と光に怯んだ残りをまた剣で真っ二つにしてやった。
それで終了、全滅だ。
「残念、あの姿が見たかったのに」
「それには桁がひとつ足りなかったな」
クレアを前にして自慢にはできないが、一応あの姿ならオーガ、ミノタウロス、ベヒーモスといった大型魔獣なんかも単独でやれる。それに匹敵する戦力を人間が用意しようと思ったら一個小隊でも足りないな。
「さて、棟梁」
結局店内に逃げ込むことができずその場で腰を抜かしていた棟梁を引き起こし、おれは改めて商談に入る。
「自己紹介が遅れたな。おれはルシエド・ウルフィス、ここのオーナーだ。悪いが一旦作業を中止し、おれの要望を聞いてほしいのだが?」
「あ、ハイ、ただちに……」
このぶんだとけっこうスムーズに行きそうだ。
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