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主菜 ただいま営業中!
第5話 手折られた花の涙
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その夜、私たちは最重要人物からの訪問を受けた。
ルシエド・ウルフィスだ。
用向きは、ギルドの運営について直接話したいことがある、とのこと。
近頃、市長や商業ギルドが近隣の町と協力して乗合馬車を運行させようと張り切っているから、開通後の娼婦の行動などについてのお達しでもあるのか……
そうであればこちらを呼びつければいいだけだから、ついでに店で遊んでいきたいのか、とにかく突然の訪問だったのでこちらとしては少々驚き、私が自ら出迎えてイクティノーラさまの執務室まで案内した。
お伝えしてあるので臨戦態勢で待ち構えておられることだろう。私はドアをノックし、返事を確認してからルシエド卿とともに入室した。
「ようこそ、ルシエドさま」
完璧な笑顔だったことに私は内心胸を撫で下ろし、ソファーの脇に控える。既にそこで待機なされていたイクティノーラさまは立ち上がって挨拶なされ、卿に席を勧めて私を挟んだやり取りが開始された。
「わざわざお越しにならなくともお呼びくださればこちらから伺いますのに」
「おや? おれとしてはそちらからのお誘いだと思ったから乗っただけなんだがな」
「お誘い、ですか? 私が?」
「こそこそ嗅ぎ回るだけなら放っておくが、ああもあからさまに探られるとさすがに腹のあたりがかゆくなる」
私はルシエド卿から目を離さないまま、イクティノーラさまの様子を窺った。きっとイクティノーラも私に対しそうなされただろう。幸いお互いの表面上にはいささかの変化もなかったが、少々厄介なことになった。
彼がいうほどあからさまに探りを入れた覚えはないのに、彼はわれわれの微妙な変化を大きな変化として捉えたようだ。
確かに、私たちは焦っていた。
なにか弱みになるものはないか、素性を知る手掛かりはないかと、店に送り込んだ娘たちやギルド内の協力者らを介して明確な意図のもと動いていた。
まさかその気配に気づくとは……
「あんたがおれをよく思ってないのはわかってるし、それは構わん。だが知ってるはずだな。おれはおれの領域に踏み込もうとするやつには容赦しないと」
空気が変わりつつある。
ルシエド卿は明らかな敵意をもって、乗り込んできたのだ。
当然娼館内での武器の携帯は許可できないから丸腰だが、それはこちらも同じこと。彼がその気になれば一人で館内を血の海にしてしまえるだろう。
気づかれたのは計算外だったが、これ以上機嫌を損ねるのは得策ではない。
「出過ぎた真似を致しました、お許しください」
イクティノーラさまは笑顔のまま頭を下げられた。
「ですがひとつ誤解をなさっておいでです」
「ほう?」
「私はあなたさまを嫌ってなどおりませんよ」
完璧だった。
表情も声色も仕種も、完璧に整えられて男の気を別の方向へと向ける洗練された技。これこそがここで身につけた、屈辱という名の武器。われわれが矜持と引き換えに手に入れた、男に対抗するための武器なのだ。
「探りを入れたほうはどういう言い訳を用意してるんだ?」
だというのに……
この男はまるで石像のように表情ひとつ変えず追撃を加えた。もしかすると私の表情にこそ動揺が現れたかもしれないほど、冷酷に。
「あらゆる情報を仕入れようとするのはこういったお店の常ですので、どうかお気を悪くしないでください。もういたしませんので」
イクティノーラさまもイクティノーラさまで、まるで気になされた様子もなく当たり障りなく返された。さすがにこういうところは私などよりよほど肝が据わっておられる。
「そうかい、そうしてくれるとありがたいが、あいにくそんな言葉を額面どおり信用するほどお人好しじゃないんでな。こっちもこっちで調べさせてもらった」
「あら、私に興味をもっていただけたのでしょうか?」
「大いに湧いたね。たとえばラジェル商会のヤーム・シュトラ、あるいはホフトーズ商会のランス・イヴリス、ついでにエランドル王国の大貴族ヤウシュトル侯爵……」
ついに私は表情を保つことができなくなってしまった。
その名は……!
その者たちは……!
「特にホフトーズにご執心らしいな。察するにホフトーズ経由で売られてきたか」
「いったいなんのお話でしょう? 商会のかたがたのお名前はそれなりには存じておりますが……」
イクティノーラさまの表情も硬化している。
まずい。
これは、非常にまずい!
いったいどういう手段で知ったかわからないが、その名を辿られると……!
「とぼけなくていい。あんたがそこの書棚の隠し戸に大事にしまってある資料にあった名だ。確か、二段目だったかな?」
もう、言葉もない……
いったいどうやって、などと、考える余裕もない。
すべて知られている……
われわれが十八年間積み上げてきた、怨敵どもの名を……!
「そうだったよな、ウィラ?」
卿の言葉でわれに返った私は、彼が見やる方向へと反射的に目を向けた。
いるはずがないのだ、誰も。
ここにはわれわれ三人以外、誰も!
それなのに……
「ひっ!?」
私は、イクティノーラさまの背後に立つ、黒ずくめの獣人女を見て思わず悲鳴を上げてしまった。
「そう、みっつあるうちの二段目」
いるはずがない!
今の今までどこにもいなかった!
それなのにどうして!?
「紹介しよう、おれの優秀な手駒、ウィラ・グルナイだ」
「グルナイ……?」
「聞いたことぐらいはあるようだな。振り返っても構わないぞ、危害を加えるつもりはない」
イクティノーラさまはゆっくり振り返り、その暗い目をした暗殺者を見た。
私も聞いたことがある。
ラジェル商会は幾人も凄腕の暗殺者を抱えていて、その中でもグルナイという名の刺客がとにかく優秀で、今まで誰にもその姿を見られることもなく任務を遂行していたと……
「ま、まさか、グルナイを引き込んでいたの……!?」
「ラジェルの連中をやったのもそいつだ」
ああ、そんな!
それがどんな意味をもつのか、わからなければよかったのに!
どうかイクティノーラさま、情けなくも腰を抜かしてしまった私をお許しください!
「嘘でしょう……じゃあ、この者が、ヴァンパイア……!?」
「そういうことだ」
敵うわけがない。
敵方の暗殺者を取り込んだだけでなく、ヴァンパイアをも従えるような男に、武力を一切もたぬわれわれが敵うはずがなかった!
「改めて訊こう。なにが狙いだ?」
イクティノーラさまのお顔から、みるみるうちに色という色が抜け落ちていくように、私には見えてしまった……
「わかるでしょう」
その声にも力はなく、ホフトーズが潰れたと知ったときのイクティノーラさまに戻ろうとしていた……
「復讐か」
「そうよ」
「ならもうカタはついたはずだ。せっかく自由の身になれるというのに、なぜ今度はおれに狙いを定めた? この町がほしいのか?」
「なぜですって?」
火が、ついた。
「帰れる場所なんてないからよッ!」
どんなに怒り狂っていても、どんなに嘆き悲しんでいても、どんなときでも音楽的な響きを失わなかった高貴なお声が、とうとう崩れ去ってしまった……
ただただ怒りと、悲しみと、憎しみで塗り固められた、私すら初めて聞くお声、初めて見るお顔……
もう、本当に終わってしまったのだと、イクティノーラさまのすべてが、そう告げていた。
「あなたにはわからないでしょう、十五の娘が薄汚い奴隷商に売られこの身を穢されていく苦しみがッ! わからないでしょう、国を侵され、家族を殺され、すべてを奪われてただ一人娼婦として落ちていくこの苦しみがッ! 十八年もかけてあと一歩のところまで迫ったのに、すべてをぶち壊しにされたこの苦しみもッ! あなたにはわからないでしょうッ!」
すべてを吐き出し、イクティノーラさまは泣き崩れた。
私にはもう、なにもできない。
なにもして差し上げられることがない。
ただともに、今度こそ本当にすべてを失った悲しみを共有することしか、私にはできなかった……
「どうしてよ……どうしてなのよ……!」
ああ、イクティノーラさま……
「どうして、そんなに強いなら……!」
イクティノーラさま、いいえ、エレオノーラお嬢さま……
「そんなに強いのなら、どうして……!」
いけません、お嬢さま……
それだけは、それだけは決して、口になさっては……
「どうして、もっと早くきてくれなかったの……!」
ああ……
それを口にしてしまった以上、あなたさまはもう……
ただの無力な女になってしまうのですよ……
「どんな悪党でもいい、なにをしてもいいから、もっと早く、やつらを殺してほしかった……!」
ルシエド・ウルフィスだ。
用向きは、ギルドの運営について直接話したいことがある、とのこと。
近頃、市長や商業ギルドが近隣の町と協力して乗合馬車を運行させようと張り切っているから、開通後の娼婦の行動などについてのお達しでもあるのか……
そうであればこちらを呼びつければいいだけだから、ついでに店で遊んでいきたいのか、とにかく突然の訪問だったのでこちらとしては少々驚き、私が自ら出迎えてイクティノーラさまの執務室まで案内した。
お伝えしてあるので臨戦態勢で待ち構えておられることだろう。私はドアをノックし、返事を確認してからルシエド卿とともに入室した。
「ようこそ、ルシエドさま」
完璧な笑顔だったことに私は内心胸を撫で下ろし、ソファーの脇に控える。既にそこで待機なされていたイクティノーラさまは立ち上がって挨拶なされ、卿に席を勧めて私を挟んだやり取りが開始された。
「わざわざお越しにならなくともお呼びくださればこちらから伺いますのに」
「おや? おれとしてはそちらからのお誘いだと思ったから乗っただけなんだがな」
「お誘い、ですか? 私が?」
「こそこそ嗅ぎ回るだけなら放っておくが、ああもあからさまに探られるとさすがに腹のあたりがかゆくなる」
私はルシエド卿から目を離さないまま、イクティノーラさまの様子を窺った。きっとイクティノーラも私に対しそうなされただろう。幸いお互いの表面上にはいささかの変化もなかったが、少々厄介なことになった。
彼がいうほどあからさまに探りを入れた覚えはないのに、彼はわれわれの微妙な変化を大きな変化として捉えたようだ。
確かに、私たちは焦っていた。
なにか弱みになるものはないか、素性を知る手掛かりはないかと、店に送り込んだ娘たちやギルド内の協力者らを介して明確な意図のもと動いていた。
まさかその気配に気づくとは……
「あんたがおれをよく思ってないのはわかってるし、それは構わん。だが知ってるはずだな。おれはおれの領域に踏み込もうとするやつには容赦しないと」
空気が変わりつつある。
ルシエド卿は明らかな敵意をもって、乗り込んできたのだ。
当然娼館内での武器の携帯は許可できないから丸腰だが、それはこちらも同じこと。彼がその気になれば一人で館内を血の海にしてしまえるだろう。
気づかれたのは計算外だったが、これ以上機嫌を損ねるのは得策ではない。
「出過ぎた真似を致しました、お許しください」
イクティノーラさまは笑顔のまま頭を下げられた。
「ですがひとつ誤解をなさっておいでです」
「ほう?」
「私はあなたさまを嫌ってなどおりませんよ」
完璧だった。
表情も声色も仕種も、完璧に整えられて男の気を別の方向へと向ける洗練された技。これこそがここで身につけた、屈辱という名の武器。われわれが矜持と引き換えに手に入れた、男に対抗するための武器なのだ。
「探りを入れたほうはどういう言い訳を用意してるんだ?」
だというのに……
この男はまるで石像のように表情ひとつ変えず追撃を加えた。もしかすると私の表情にこそ動揺が現れたかもしれないほど、冷酷に。
「あらゆる情報を仕入れようとするのはこういったお店の常ですので、どうかお気を悪くしないでください。もういたしませんので」
イクティノーラさまもイクティノーラさまで、まるで気になされた様子もなく当たり障りなく返された。さすがにこういうところは私などよりよほど肝が据わっておられる。
「そうかい、そうしてくれるとありがたいが、あいにくそんな言葉を額面どおり信用するほどお人好しじゃないんでな。こっちもこっちで調べさせてもらった」
「あら、私に興味をもっていただけたのでしょうか?」
「大いに湧いたね。たとえばラジェル商会のヤーム・シュトラ、あるいはホフトーズ商会のランス・イヴリス、ついでにエランドル王国の大貴族ヤウシュトル侯爵……」
ついに私は表情を保つことができなくなってしまった。
その名は……!
その者たちは……!
「特にホフトーズにご執心らしいな。察するにホフトーズ経由で売られてきたか」
「いったいなんのお話でしょう? 商会のかたがたのお名前はそれなりには存じておりますが……」
イクティノーラさまの表情も硬化している。
まずい。
これは、非常にまずい!
いったいどういう手段で知ったかわからないが、その名を辿られると……!
「とぼけなくていい。あんたがそこの書棚の隠し戸に大事にしまってある資料にあった名だ。確か、二段目だったかな?」
もう、言葉もない……
いったいどうやって、などと、考える余裕もない。
すべて知られている……
われわれが十八年間積み上げてきた、怨敵どもの名を……!
「そうだったよな、ウィラ?」
卿の言葉でわれに返った私は、彼が見やる方向へと反射的に目を向けた。
いるはずがないのだ、誰も。
ここにはわれわれ三人以外、誰も!
それなのに……
「ひっ!?」
私は、イクティノーラさまの背後に立つ、黒ずくめの獣人女を見て思わず悲鳴を上げてしまった。
「そう、みっつあるうちの二段目」
いるはずがない!
今の今までどこにもいなかった!
それなのにどうして!?
「紹介しよう、おれの優秀な手駒、ウィラ・グルナイだ」
「グルナイ……?」
「聞いたことぐらいはあるようだな。振り返っても構わないぞ、危害を加えるつもりはない」
イクティノーラさまはゆっくり振り返り、その暗い目をした暗殺者を見た。
私も聞いたことがある。
ラジェル商会は幾人も凄腕の暗殺者を抱えていて、その中でもグルナイという名の刺客がとにかく優秀で、今まで誰にもその姿を見られることもなく任務を遂行していたと……
「ま、まさか、グルナイを引き込んでいたの……!?」
「ラジェルの連中をやったのもそいつだ」
ああ、そんな!
それがどんな意味をもつのか、わからなければよかったのに!
どうかイクティノーラさま、情けなくも腰を抜かしてしまった私をお許しください!
「嘘でしょう……じゃあ、この者が、ヴァンパイア……!?」
「そういうことだ」
敵うわけがない。
敵方の暗殺者を取り込んだだけでなく、ヴァンパイアをも従えるような男に、武力を一切もたぬわれわれが敵うはずがなかった!
「改めて訊こう。なにが狙いだ?」
イクティノーラさまのお顔から、みるみるうちに色という色が抜け落ちていくように、私には見えてしまった……
「わかるでしょう」
その声にも力はなく、ホフトーズが潰れたと知ったときのイクティノーラさまに戻ろうとしていた……
「復讐か」
「そうよ」
「ならもうカタはついたはずだ。せっかく自由の身になれるというのに、なぜ今度はおれに狙いを定めた? この町がほしいのか?」
「なぜですって?」
火が、ついた。
「帰れる場所なんてないからよッ!」
どんなに怒り狂っていても、どんなに嘆き悲しんでいても、どんなときでも音楽的な響きを失わなかった高貴なお声が、とうとう崩れ去ってしまった……
ただただ怒りと、悲しみと、憎しみで塗り固められた、私すら初めて聞くお声、初めて見るお顔……
もう、本当に終わってしまったのだと、イクティノーラさまのすべてが、そう告げていた。
「あなたにはわからないでしょう、十五の娘が薄汚い奴隷商に売られこの身を穢されていく苦しみがッ! わからないでしょう、国を侵され、家族を殺され、すべてを奪われてただ一人娼婦として落ちていくこの苦しみがッ! 十八年もかけてあと一歩のところまで迫ったのに、すべてをぶち壊しにされたこの苦しみもッ! あなたにはわからないでしょうッ!」
すべてを吐き出し、イクティノーラさまは泣き崩れた。
私にはもう、なにもできない。
なにもして差し上げられることがない。
ただともに、今度こそ本当にすべてを失った悲しみを共有することしか、私にはできなかった……
「どうしてよ……どうしてなのよ……!」
ああ、イクティノーラさま……
「どうして、そんなに強いなら……!」
イクティノーラさま、いいえ、エレオノーラお嬢さま……
「そんなに強いのなら、どうして……!」
いけません、お嬢さま……
それだけは、それだけは決して、口になさっては……
「どうして、もっと早くきてくれなかったの……!」
ああ……
それを口にしてしまった以上、あなたさまはもう……
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