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映画館デートはいかがですか2
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結果としてはとんだ拍子抜けというか。
「ホラー映画苦手だって、この前言ってましたもんね」
目尻を穏やかにして言う義幸に、やっぱりしてやられた感が拭えない。
「そ、そうだったか?」
「オレはちゃんと覚えてますよ」
どこからどこまでの記憶だ。
ったく、本人なのに全然噛み合わないじゃないか。
とはいえ一応よかったと安心すべき、なのか?
「だとしてもこれはなぁ」
これ以上ないってほどの典型的な恋愛映画。切ない死別を題材にした純愛モノだった。
これもたしかに話題になったし、十七年後でも泣ける映画してあげる人は多いと思う。
「いやだった?」
「うっ」
いや、しょんぼりと目を伏せた顔をするなよ。なんかこっちが申し訳なくなるじゃないか!
とはいえ苦手なホラーじゃないだけマシなのか。でも男ふたりで恋愛モノっていうのもなぁ。
「……」
「っ、うるせえな。みないなんて言ってないだろ」
こんな顔されて言えるわけもない。なんなら少しだけ――かわいいかも、って思ったり。
「い、居眠りすんじゃないぞ」
「もちろん」
不器用さが垣間見える笑顔に、俺は思わず顔をごと視線を逸らした。
ちくしょう、義幸のクセにあざとすぎんだよ!!!
流れてる新作映画予告なんて目にも耳にも入らない。
何故か妙に心拍数が上がって、あいつの方を盗み見ることすらはばかられた。なんだこれ、まだ映画も始まってないのにドキドキするとか。
俺ってバカなのか!?
――そんな自問自答も、しっちゃかめっちゃかの落ち着かない脳内で映画が始まった。
※※※
内容はまあ、知ったものだ。
高校生カップル。不治の病に犯されるヒロインと、なんとか運命に抗おうとする主人公と。
少しずつ、でも確実に悪化する病状には彼らの純粋な愛なんて届かない。
ビニールカーテンごしのキスも、半ば拉致のような形で彼女を病院から連れ出したシーンも。すべてが美しく切なく、哀しかった。
「っ……やばかった」
これだけ泣けるなんて。
俺は目元の涙を拭いながら、目の前のグラスに手を伸ばす。
「たしかに綺麗な映像でしたよね」
映画を観終わってとりあえず近くのカフェに立ち寄った俺たちは、その余韻に浸っていた。
「ていうかあれは悲しすぎるだろ」
あれだけお互いを想っていた二人が、こんな形で引き裂かれるなんて。しかもよかったのはヒロインが自らの病気を悲観して、一度は嘘をついてでも主人公を遠ざけようとした所だ。
もう切なくてもどかしかった。
辛すぎるはずなのに、すべてを超えた愛があんな若者たちから生まれるなんて。
心はオッサンなのに涙が止まらなかったぞ。
「葵さん、すごく泣いてましたね」
「う、うるせえ。これが泣かずにいられるかってんだ」
恋愛モノはなぜか苦手意識があったのと、だいたいドラマとかだと顔も名前もよく知らないアイドルがわんさか出てるんだよな。
そこで一気に冷めちゃうというか。もちろん素晴らしい役者も多いんだろうけど、そこで没入感がなくなっていたんだ。
でもこの映画は違う。
最初の青春映画ならではのまぶしい感じからの深いヒューマンドラマ、そして悲恋。
あー。語れば語るほどに涙があふれてくる。
「大丈夫ですか」
「うぅっ、ひぐっ……無理」
「とりあえず落ち着きましょう」
そう言われてウェイトレスがもってきたオレンジジュースを一口飲む。
爽やかな酸味と甘みが口の中に広がっていく。
「美味い」
なんだろう、すごく美味い。オレンジそのものがグラスに突き刺さってる訳でもない。オシャレなコースターでもないし、なんならよくある感じのものなのに。
「すごい美味しい」
身体に染み渡るっていうのはこういうことか。
ちなみにオッサンだった俺は、酒飲んだ次の日はオレンジジュースが無性に飲みたくなってたな。
今もそれに似た飢餓感? というか身体が欲する感じがすごい。
「それはよかったですね」
「いやホント美味いぞ。お前も飲む?」
「……」
「あっ」
普通に差し出してから焦った。
女の子ならいざ知らず、男同士で回し飲みなんて気持ち悪くないはずはない。
キョドりながら下を向く俺に。
「じゃあいただきます」
とグラスにかかってた俺の手に、重ねるような形で義幸の指が触れた。
「!?」
「ああ。たしかに美味いですね」
こ、こいつ、ストローに口付けやがった。しかも手が、あいつの、手が。
「え、あ、ちょ……」
「俺のも飲みます?」
「いらんっ!」
動揺するのは俺ばっか。あいつはシレッとそう言って首を傾げて見せてることにすごくムカついた。
「そうですか」
あっさり引き下がるところもだ。なんか俺ばかりが動揺しているみたいじゃないかよ。
「――オレには無理かもしれません」
「え?」
しまった、どうやら話を聞き落としてしまったらしい。
慌てて顔をあげると。
「いや映画のラスト」
「ああ、それか」
ずっと主人公は死別したヒロインの事を想って生きてきた。そこへ、そんな哀しみを一緒に背負っていきたいと言う健気な女性が現れて……っていう結末だったな。
「たしかに少し薄情に見える、かもな」
特に高校生のガキにとってはな。でもこれだってオッサンを経験した俺には、何となく理解できる。
結局、人はひとりで生きていくことが難しい生き物だ。しかも初恋であり、最愛の彼女とのトラウマ級の別れ。
一生、この愛と共に生きたいってのも分からんではないよ。
でもな、それだって残酷で孤独な人生だぞ。
差し伸べてくれる手にすがりたくなる事もあるだろう。
そうしみじみと考えていると。
「オレなら殺しちゃう、かも」
「へ?」
「病気なんかで死なせるくらいなら、自らの手で殺したい」
「ちょっ……えぇ!?」
「その場で心中するのもロマンチックだし」
「おい」
なんなんだそのヤンデレ思考は。こっちのドン引きなんておかまいなしに、義幸はそしらぬ顔でコーヒーを飲んでいる。
「オレ、一番好きな人が死ぬ時は一緒にって決めてるんで」
「そんなこと決めんな。そしてこっち見んな」
こ、怖……冗談だろうがどこかガチ感がする。
でもそんな俺の反応をみてか、パッと表情を変えて方をすくめた。
「あはは。冗談ですよ」
ほんとそう願う。
――それから俺たちは小一時間、映画の話から他愛のない雑談で時間を過ごした。
「今日は楽しかったです」
家まで送ると言い出して聞かない彼はポツリと口を開く。
「俺もだな。悪くなかった」
映画もだけど、なによりコイツと一緒にいる事がこんなに心地よいとは思わなかった。
最初はそりゃあ緊張もしたし、どうなる事かって思ったけどさ。でも気がつくと、まるで長く付き合った友達みたいな感覚。
話だってペラペラするタイプじゃないけど、とにかく聞き上手だってことが分かった。
俺の話を楽しそうに聞いてくれるのもなんだか嬉しかったし、それにアイツは映画好きなのかなかなか面白かった。
「でもなんか俺ばっかり奢ってもらって」
そう。映画のチケット代だって出してもらったし、その後のお茶代も割り勘だと言いつつもなんだかんだでアイツの方が多かった。
とにかくスマートに振る舞われるもので。これは女に苦労しないなあ、なんて寝盗られた分際で呑気な事を考えてしまう。
「いいんです。でも」
日が長くなってきて、まだ外は明るい。
ふと足を止めた彼に合わせて、俺は彼を見上げた。
「次もまたデートしてくれますか」
「え?」
ああそうか。これってデートだった。
そう考えた瞬間、ブワッと顔に熱が集まったのを感じた。
「ダメですか」
「い、いや……その……」
なんだろう。意識したらめちゃくちゃ恥ずかしくなってきたぞ。まともに顔すら見れない。
でもなんでだ? コイツが俺のことを女みたいに扱うから? 恋愛映画を二人で見たから??
「葵さん」
「て……っ、手すらにぎらなかったクセにッ!!!」
叫ぶように吐いた言葉に、一番驚いたのは当の本人。つまり俺だ。
「葵さん?」
「あ、あ、あのっ……」
違う。違うんだ。別に主人公とヒロインが初めてのキスをしたシーンで、なんともなしに隣をチラ見したとか。
ジュースを取ろうと一瞬だけ触れた指先が、電気が走ったような感覚だったとか。
そういうんじゃないんだ。だから。
「すいません」
「へ?」
ふわりと頭の上になにか乗せられた感じ。
そしてそれは。
「これ以上したら我慢できなくなりそうですから」
「!」
頭を優しく撫でる大きな手は、すぐに離れていく。
「行きましょうか」
「お、おいっ、義幸……!」
呆けた俺を置いて、さっさと歩き出す長身を慌てて追いかける。
まだまだ日が高い。
夕陽が差すのはもう少し先だ。なのに、目の前の男の耳は一目瞭然で真っ赤に染まっていた。
「ホラー映画苦手だって、この前言ってましたもんね」
目尻を穏やかにして言う義幸に、やっぱりしてやられた感が拭えない。
「そ、そうだったか?」
「オレはちゃんと覚えてますよ」
どこからどこまでの記憶だ。
ったく、本人なのに全然噛み合わないじゃないか。
とはいえ一応よかったと安心すべき、なのか?
「だとしてもこれはなぁ」
これ以上ないってほどの典型的な恋愛映画。切ない死別を題材にした純愛モノだった。
これもたしかに話題になったし、十七年後でも泣ける映画してあげる人は多いと思う。
「いやだった?」
「うっ」
いや、しょんぼりと目を伏せた顔をするなよ。なんかこっちが申し訳なくなるじゃないか!
とはいえ苦手なホラーじゃないだけマシなのか。でも男ふたりで恋愛モノっていうのもなぁ。
「……」
「っ、うるせえな。みないなんて言ってないだろ」
こんな顔されて言えるわけもない。なんなら少しだけ――かわいいかも、って思ったり。
「い、居眠りすんじゃないぞ」
「もちろん」
不器用さが垣間見える笑顔に、俺は思わず顔をごと視線を逸らした。
ちくしょう、義幸のクセにあざとすぎんだよ!!!
流れてる新作映画予告なんて目にも耳にも入らない。
何故か妙に心拍数が上がって、あいつの方を盗み見ることすらはばかられた。なんだこれ、まだ映画も始まってないのにドキドキするとか。
俺ってバカなのか!?
――そんな自問自答も、しっちゃかめっちゃかの落ち着かない脳内で映画が始まった。
※※※
内容はまあ、知ったものだ。
高校生カップル。不治の病に犯されるヒロインと、なんとか運命に抗おうとする主人公と。
少しずつ、でも確実に悪化する病状には彼らの純粋な愛なんて届かない。
ビニールカーテンごしのキスも、半ば拉致のような形で彼女を病院から連れ出したシーンも。すべてが美しく切なく、哀しかった。
「っ……やばかった」
これだけ泣けるなんて。
俺は目元の涙を拭いながら、目の前のグラスに手を伸ばす。
「たしかに綺麗な映像でしたよね」
映画を観終わってとりあえず近くのカフェに立ち寄った俺たちは、その余韻に浸っていた。
「ていうかあれは悲しすぎるだろ」
あれだけお互いを想っていた二人が、こんな形で引き裂かれるなんて。しかもよかったのはヒロインが自らの病気を悲観して、一度は嘘をついてでも主人公を遠ざけようとした所だ。
もう切なくてもどかしかった。
辛すぎるはずなのに、すべてを超えた愛があんな若者たちから生まれるなんて。
心はオッサンなのに涙が止まらなかったぞ。
「葵さん、すごく泣いてましたね」
「う、うるせえ。これが泣かずにいられるかってんだ」
恋愛モノはなぜか苦手意識があったのと、だいたいドラマとかだと顔も名前もよく知らないアイドルがわんさか出てるんだよな。
そこで一気に冷めちゃうというか。もちろん素晴らしい役者も多いんだろうけど、そこで没入感がなくなっていたんだ。
でもこの映画は違う。
最初の青春映画ならではのまぶしい感じからの深いヒューマンドラマ、そして悲恋。
あー。語れば語るほどに涙があふれてくる。
「大丈夫ですか」
「うぅっ、ひぐっ……無理」
「とりあえず落ち着きましょう」
そう言われてウェイトレスがもってきたオレンジジュースを一口飲む。
爽やかな酸味と甘みが口の中に広がっていく。
「美味い」
なんだろう、すごく美味い。オレンジそのものがグラスに突き刺さってる訳でもない。オシャレなコースターでもないし、なんならよくある感じのものなのに。
「すごい美味しい」
身体に染み渡るっていうのはこういうことか。
ちなみにオッサンだった俺は、酒飲んだ次の日はオレンジジュースが無性に飲みたくなってたな。
今もそれに似た飢餓感? というか身体が欲する感じがすごい。
「それはよかったですね」
「いやホント美味いぞ。お前も飲む?」
「……」
「あっ」
普通に差し出してから焦った。
女の子ならいざ知らず、男同士で回し飲みなんて気持ち悪くないはずはない。
キョドりながら下を向く俺に。
「じゃあいただきます」
とグラスにかかってた俺の手に、重ねるような形で義幸の指が触れた。
「!?」
「ああ。たしかに美味いですね」
こ、こいつ、ストローに口付けやがった。しかも手が、あいつの、手が。
「え、あ、ちょ……」
「俺のも飲みます?」
「いらんっ!」
動揺するのは俺ばっか。あいつはシレッとそう言って首を傾げて見せてることにすごくムカついた。
「そうですか」
あっさり引き下がるところもだ。なんか俺ばかりが動揺しているみたいじゃないかよ。
「――オレには無理かもしれません」
「え?」
しまった、どうやら話を聞き落としてしまったらしい。
慌てて顔をあげると。
「いや映画のラスト」
「ああ、それか」
ずっと主人公は死別したヒロインの事を想って生きてきた。そこへ、そんな哀しみを一緒に背負っていきたいと言う健気な女性が現れて……っていう結末だったな。
「たしかに少し薄情に見える、かもな」
特に高校生のガキにとってはな。でもこれだってオッサンを経験した俺には、何となく理解できる。
結局、人はひとりで生きていくことが難しい生き物だ。しかも初恋であり、最愛の彼女とのトラウマ級の別れ。
一生、この愛と共に生きたいってのも分からんではないよ。
でもな、それだって残酷で孤独な人生だぞ。
差し伸べてくれる手にすがりたくなる事もあるだろう。
そうしみじみと考えていると。
「オレなら殺しちゃう、かも」
「へ?」
「病気なんかで死なせるくらいなら、自らの手で殺したい」
「ちょっ……えぇ!?」
「その場で心中するのもロマンチックだし」
「おい」
なんなんだそのヤンデレ思考は。こっちのドン引きなんておかまいなしに、義幸はそしらぬ顔でコーヒーを飲んでいる。
「オレ、一番好きな人が死ぬ時は一緒にって決めてるんで」
「そんなこと決めんな。そしてこっち見んな」
こ、怖……冗談だろうがどこかガチ感がする。
でもそんな俺の反応をみてか、パッと表情を変えて方をすくめた。
「あはは。冗談ですよ」
ほんとそう願う。
――それから俺たちは小一時間、映画の話から他愛のない雑談で時間を過ごした。
「今日は楽しかったです」
家まで送ると言い出して聞かない彼はポツリと口を開く。
「俺もだな。悪くなかった」
映画もだけど、なによりコイツと一緒にいる事がこんなに心地よいとは思わなかった。
最初はそりゃあ緊張もしたし、どうなる事かって思ったけどさ。でも気がつくと、まるで長く付き合った友達みたいな感覚。
話だってペラペラするタイプじゃないけど、とにかく聞き上手だってことが分かった。
俺の話を楽しそうに聞いてくれるのもなんだか嬉しかったし、それにアイツは映画好きなのかなかなか面白かった。
「でもなんか俺ばっかり奢ってもらって」
そう。映画のチケット代だって出してもらったし、その後のお茶代も割り勘だと言いつつもなんだかんだでアイツの方が多かった。
とにかくスマートに振る舞われるもので。これは女に苦労しないなあ、なんて寝盗られた分際で呑気な事を考えてしまう。
「いいんです。でも」
日が長くなってきて、まだ外は明るい。
ふと足を止めた彼に合わせて、俺は彼を見上げた。
「次もまたデートしてくれますか」
「え?」
ああそうか。これってデートだった。
そう考えた瞬間、ブワッと顔に熱が集まったのを感じた。
「ダメですか」
「い、いや……その……」
なんだろう。意識したらめちゃくちゃ恥ずかしくなってきたぞ。まともに顔すら見れない。
でもなんでだ? コイツが俺のことを女みたいに扱うから? 恋愛映画を二人で見たから??
「葵さん」
「て……っ、手すらにぎらなかったクセにッ!!!」
叫ぶように吐いた言葉に、一番驚いたのは当の本人。つまり俺だ。
「葵さん?」
「あ、あ、あのっ……」
違う。違うんだ。別に主人公とヒロインが初めてのキスをしたシーンで、なんともなしに隣をチラ見したとか。
ジュースを取ろうと一瞬だけ触れた指先が、電気が走ったような感覚だったとか。
そういうんじゃないんだ。だから。
「すいません」
「へ?」
ふわりと頭の上になにか乗せられた感じ。
そしてそれは。
「これ以上したら我慢できなくなりそうですから」
「!」
頭を優しく撫でる大きな手は、すぐに離れていく。
「行きましょうか」
「お、おいっ、義幸……!」
呆けた俺を置いて、さっさと歩き出す長身を慌てて追いかける。
まだまだ日が高い。
夕陽が差すのはもう少し先だ。なのに、目の前の男の耳は一目瞭然で真っ赤に染まっていた。
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