10 / 12
お泊まりデートはいかがでしょう3
しおりを挟む
まったく意味がわからない。
「ハァ……」
放課後になっても迎えに来ない彼を、俺が待ってるというこの現状が。
別に浮気してたとかじゃないのに。勝手に怒って突き放した義幸に対して、腹立つ以外の感情はない。
ないはず、だったのに。
「義幸のバカ」
バカもバカ。大バカ者だ。彼氏を置いて自己完結して行っちまうなんてさ。
っておい、今なにを考えた?
彼氏って、あいつが俺の彼氏?? あー……確かにそうか。身に覚えがないけど、俺と義幸は付き合ってるらしいもんな。
最初はどうしようかって思ったけど、なんか気がついたらそれを受け入れつつあった。
むしろ『それでもいいかも』なんて考えてたんだ。
愛されない人生からここにきて、求められる人生を手放せなくなっていたのかもしれない。
それが同性であの男だってのが最高に皮肉なわけだけども。
『――もういい』
なのに簡単に手を離されて、まるでこっちがフラれたみたいじゃないか。そんなのってないだろう。
「なんだよ、あいつ」
言いようのない不安。でもどうすればいいのか分からない。
十七年後であればスマホなりで簡単に連絡がとれるだろう。だけど、ここにはそんなものはない。
確かに携帯はあるけど未来でいうガラケーだし、学校で取り出すと色々とめんどくさい。
なんて言い訳。
その気になればバカみたいなデコメだらけのメールを送ることも出来るはずなのに、それをしない俺は臆病なだけだ。
これ以上、拒絶されたくない。つくづくダメな奴だよ、俺は。
「弥夢……」
そんな時、ふと口から零れ落ちたのは会いたくてたまらなかったはずの娘の名前。
薄情なもので、今の今まで忘れていた。いや違うな、見ないふりをしてきたんだ。きっと未来に出会えるという希望的観測の元に。
でも、それもよく分からなくなってきた。
「――葵さん」
「え?」
だれもいなくなった放課後の教室。そろそろ帰ろうかと立ち上がりかけた時だった。
長身がのそりとはいってきてつぶやく。
「帰りましょう」
「お前、先に帰ったんじゃ……」
「そんなわけないでしょう。俺が貴方を置いて帰る、なんて」
一見、穏やかに笑っているかのような彼。
俺は心臓が止まりそうになった。
「よ、義幸?」
笑ってない。
光のまったく感じない瞳が、ジッとこちらを見つめている。
まるで無機質な何かに魅入られたかのような。すごく嫌な予感がした。
「葵さん」
「ヒッ……!」
急激に距離を詰められた。
並んだ机の間をすり抜けるかのように。そして、俺の目の前期立ちはだかる男。
「愛してます」
彼はそう言って口元だけで微笑むと、俺の腰に手を回した。
「お、おい」
これはまずい――本能的に悟る。得体の知れないバケモノに捕食されるかのような胸騒ぎに、語尾が震えた。
「恋人なんですから、キスくらいできるでしょう?」
「やめろっ、離せ!」
背中にぶわっと鳥肌が立つ。怖い、なんか凄く怖い気がする。
思わず逃げ出そうとするがそんなヒマもなく、彼の腕に捕らわれてしまう。
「やだっ、ちょっと待てって!!」
「待たない。キスしましょうよ」
有無を言わさぬ言葉はひどく冷たい。
こっちに決定権も拒否権もない、なんて口調に愕然とする。
「なあ、貴方はオレのモノだろう?」
「!」
彼を必死で押しのけるも強引に抱き込まれ、突っ張ろうとした手もかわされた。目の前に大写しになった顔に慌て、俺はなおも暴れろうと躍起になる。
「やっ……やめ、ふざけんな!!」
「ふざけてなんてない。それより認めてよ、貴方はオレの恋人だって」
淡々と、まるでさも当然のように吐かれる妄言に恐怖と同時に怒りが込み上げる。
「だ、だれがてめぇのだ! このクソ野郎!!」
突然現れて何言い出すかと思いきや、俺をバカにしてんのか。
「ホモがっ、きもちわりぃんだよッ!!!」
彼を怒鳴りつけた。
意識もしてなかった本音が、他に人のいない教室に響き渡る。
だれかが来るとか、みられたらとかそういうことなんて考えられなかった。ただイライラして仕方ない。
なんでこんな茶番に付き合わないといけないんだ。俺はこんな奴のこと、これっぽっちも好きじゃない!
「……それが貴方の本心?」
さらに冷たさを増した声。絡みつくように締めあげられた身体に突如として鋭い痛みが走った。
「あ゙ッ!?」
「ゆるさない」
焼けた鉄を押し付けられたかのような、ジクジクとした熱は激痛に変わる。
「あ……ぁ……あ゙……ああ……」
目の前が真っ赤に染まった。見ずともわかる、どろりとした生あたたかいそれが半身を流れ落ち染めた感触。
「い、いた……ぃ……い、ぃ、アアア゙ァァッ!!!」
刺された、滅多刺しだ。なぜかそう思った。
彼は俺を強く優しく抱きしめたまま。その腹に包丁を何度も何度もつき立てられる、そんな感覚。
「っが……ッ! あ゙、っ、や゙、い゙ぃっ!?」
「あんたが悪い。オレを愛さない貴方なんて――」
痛みと絶望にぐらりと揺れる視界。
「やめ……ひっ……ぅ……」
激しいデジャヴ。
いつかも俺はこうやってころされた。何度も、何度も。命を酷く奪われ、蹂躙されたんだ。
それなのに、目の前の男に縋り付く事しかできない。
「弥夢……み……ゆ……、さく、らこ……」
仄暗い死を覚悟した時。俺は記憶にある限りの愛しい名を呼ぶ。
かつて愛した女とその愛くるしい娘。特に、娘に会いたい。
苦痛に泣きながら、宙に唯一自由になる左手をさ迷わせれば。
「弥夢なら、いるじゃないですか」
そう半笑いで応えられた。
するとその時。
『うみゃあ』
と俺の足元に擦り寄る――黒猫。そして高い窓。
※※※
「っ……!!」
「大丈夫ですか、葵さん」
ビクッ、と身体を震わせて目を覚ました。
夕陽の差した教室。
どうやら俺は机に突っ伏して寝ていたらしい。
まだ重いばかりこ頭を上げながら、まるで他人事のようにつぶやく。
『酷い夢だったな』
と。
「待たせてしまってごめんなさい、葵さん」
なんでコイツがここにいる?
申し訳無さそうに目を伏せていたのは義幸だった。
「メールしたのに全然返してくれないから」
「へ? メール……??」
軽くすねるような言葉に、俺はみずからの制服のポケットを軽く叩く。
確かに、どこかへしまい込んでしまったか自宅に忘れてしまったかもしれない。
「まだ寝ぼけてるんですか」
呆れ半分、でも優しい声に視線を上げた。
「変な姿勢で寝ると身体痛くなりますよ」
穏やかな目。不器用そうに笑う口元に、ようやく安堵した。
「なあ……義幸」
気だるいが手を伸ばせば、確かにとってくれる。
「どうしました、なんかおかしいですよ」
「うるさいな」
余計な心配するなよ。ただ俺は変な夢を見ただけ。
恋人に滅多刺しにされる、そんな物騒でイカれた悪夢だ。
「なあ、義幸」
俺は髪をなでる、彼の手に擦り寄る。
「この週末、うちに泊まりに来いよ」
「えっ」
彼の黒目がちの瞳が、一瞬揺れたのに気をよくする。さらに追撃せんと、口を開く。
「母さん、いないんだ。だから……」
そのあとは言葉にならなかった。後ろから椅子ごと抱きしめられたから。
「よ、義幸」
「いいんですか、オレで」
熱を孕んだ声にこちらの息も上がる。
「お泊まりデートでも、するか」
そうやって微笑むも。俺の心はたまらなく不安でぐちゃぐちゃだった。でもそうしなければならない、何故かそう叫ぶ自分がいる。
この男を受け入れなければまた繰り返される、悲劇。
手を替え品を替え、見舞われる恐怖と絶望。
「葵さん」
降ってくるキスを受け入れながら、俺は自分が壊れる音を聞いた――。
「ハァ……」
放課後になっても迎えに来ない彼を、俺が待ってるというこの現状が。
別に浮気してたとかじゃないのに。勝手に怒って突き放した義幸に対して、腹立つ以外の感情はない。
ないはず、だったのに。
「義幸のバカ」
バカもバカ。大バカ者だ。彼氏を置いて自己完結して行っちまうなんてさ。
っておい、今なにを考えた?
彼氏って、あいつが俺の彼氏?? あー……確かにそうか。身に覚えがないけど、俺と義幸は付き合ってるらしいもんな。
最初はどうしようかって思ったけど、なんか気がついたらそれを受け入れつつあった。
むしろ『それでもいいかも』なんて考えてたんだ。
愛されない人生からここにきて、求められる人生を手放せなくなっていたのかもしれない。
それが同性であの男だってのが最高に皮肉なわけだけども。
『――もういい』
なのに簡単に手を離されて、まるでこっちがフラれたみたいじゃないか。そんなのってないだろう。
「なんだよ、あいつ」
言いようのない不安。でもどうすればいいのか分からない。
十七年後であればスマホなりで簡単に連絡がとれるだろう。だけど、ここにはそんなものはない。
確かに携帯はあるけど未来でいうガラケーだし、学校で取り出すと色々とめんどくさい。
なんて言い訳。
その気になればバカみたいなデコメだらけのメールを送ることも出来るはずなのに、それをしない俺は臆病なだけだ。
これ以上、拒絶されたくない。つくづくダメな奴だよ、俺は。
「弥夢……」
そんな時、ふと口から零れ落ちたのは会いたくてたまらなかったはずの娘の名前。
薄情なもので、今の今まで忘れていた。いや違うな、見ないふりをしてきたんだ。きっと未来に出会えるという希望的観測の元に。
でも、それもよく分からなくなってきた。
「――葵さん」
「え?」
だれもいなくなった放課後の教室。そろそろ帰ろうかと立ち上がりかけた時だった。
長身がのそりとはいってきてつぶやく。
「帰りましょう」
「お前、先に帰ったんじゃ……」
「そんなわけないでしょう。俺が貴方を置いて帰る、なんて」
一見、穏やかに笑っているかのような彼。
俺は心臓が止まりそうになった。
「よ、義幸?」
笑ってない。
光のまったく感じない瞳が、ジッとこちらを見つめている。
まるで無機質な何かに魅入られたかのような。すごく嫌な予感がした。
「葵さん」
「ヒッ……!」
急激に距離を詰められた。
並んだ机の間をすり抜けるかのように。そして、俺の目の前期立ちはだかる男。
「愛してます」
彼はそう言って口元だけで微笑むと、俺の腰に手を回した。
「お、おい」
これはまずい――本能的に悟る。得体の知れないバケモノに捕食されるかのような胸騒ぎに、語尾が震えた。
「恋人なんですから、キスくらいできるでしょう?」
「やめろっ、離せ!」
背中にぶわっと鳥肌が立つ。怖い、なんか凄く怖い気がする。
思わず逃げ出そうとするがそんなヒマもなく、彼の腕に捕らわれてしまう。
「やだっ、ちょっと待てって!!」
「待たない。キスしましょうよ」
有無を言わさぬ言葉はひどく冷たい。
こっちに決定権も拒否権もない、なんて口調に愕然とする。
「なあ、貴方はオレのモノだろう?」
「!」
彼を必死で押しのけるも強引に抱き込まれ、突っ張ろうとした手もかわされた。目の前に大写しになった顔に慌て、俺はなおも暴れろうと躍起になる。
「やっ……やめ、ふざけんな!!」
「ふざけてなんてない。それより認めてよ、貴方はオレの恋人だって」
淡々と、まるでさも当然のように吐かれる妄言に恐怖と同時に怒りが込み上げる。
「だ、だれがてめぇのだ! このクソ野郎!!」
突然現れて何言い出すかと思いきや、俺をバカにしてんのか。
「ホモがっ、きもちわりぃんだよッ!!!」
彼を怒鳴りつけた。
意識もしてなかった本音が、他に人のいない教室に響き渡る。
だれかが来るとか、みられたらとかそういうことなんて考えられなかった。ただイライラして仕方ない。
なんでこんな茶番に付き合わないといけないんだ。俺はこんな奴のこと、これっぽっちも好きじゃない!
「……それが貴方の本心?」
さらに冷たさを増した声。絡みつくように締めあげられた身体に突如として鋭い痛みが走った。
「あ゙ッ!?」
「ゆるさない」
焼けた鉄を押し付けられたかのような、ジクジクとした熱は激痛に変わる。
「あ……ぁ……あ゙……ああ……」
目の前が真っ赤に染まった。見ずともわかる、どろりとした生あたたかいそれが半身を流れ落ち染めた感触。
「い、いた……ぃ……い、ぃ、アアア゙ァァッ!!!」
刺された、滅多刺しだ。なぜかそう思った。
彼は俺を強く優しく抱きしめたまま。その腹に包丁を何度も何度もつき立てられる、そんな感覚。
「っが……ッ! あ゙、っ、や゙、い゙ぃっ!?」
「あんたが悪い。オレを愛さない貴方なんて――」
痛みと絶望にぐらりと揺れる視界。
「やめ……ひっ……ぅ……」
激しいデジャヴ。
いつかも俺はこうやってころされた。何度も、何度も。命を酷く奪われ、蹂躙されたんだ。
それなのに、目の前の男に縋り付く事しかできない。
「弥夢……み……ゆ……、さく、らこ……」
仄暗い死を覚悟した時。俺は記憶にある限りの愛しい名を呼ぶ。
かつて愛した女とその愛くるしい娘。特に、娘に会いたい。
苦痛に泣きながら、宙に唯一自由になる左手をさ迷わせれば。
「弥夢なら、いるじゃないですか」
そう半笑いで応えられた。
するとその時。
『うみゃあ』
と俺の足元に擦り寄る――黒猫。そして高い窓。
※※※
「っ……!!」
「大丈夫ですか、葵さん」
ビクッ、と身体を震わせて目を覚ました。
夕陽の差した教室。
どうやら俺は机に突っ伏して寝ていたらしい。
まだ重いばかりこ頭を上げながら、まるで他人事のようにつぶやく。
『酷い夢だったな』
と。
「待たせてしまってごめんなさい、葵さん」
なんでコイツがここにいる?
申し訳無さそうに目を伏せていたのは義幸だった。
「メールしたのに全然返してくれないから」
「へ? メール……??」
軽くすねるような言葉に、俺はみずからの制服のポケットを軽く叩く。
確かに、どこかへしまい込んでしまったか自宅に忘れてしまったかもしれない。
「まだ寝ぼけてるんですか」
呆れ半分、でも優しい声に視線を上げた。
「変な姿勢で寝ると身体痛くなりますよ」
穏やかな目。不器用そうに笑う口元に、ようやく安堵した。
「なあ……義幸」
気だるいが手を伸ばせば、確かにとってくれる。
「どうしました、なんかおかしいですよ」
「うるさいな」
余計な心配するなよ。ただ俺は変な夢を見ただけ。
恋人に滅多刺しにされる、そんな物騒でイカれた悪夢だ。
「なあ、義幸」
俺は髪をなでる、彼の手に擦り寄る。
「この週末、うちに泊まりに来いよ」
「えっ」
彼の黒目がちの瞳が、一瞬揺れたのに気をよくする。さらに追撃せんと、口を開く。
「母さん、いないんだ。だから……」
そのあとは言葉にならなかった。後ろから椅子ごと抱きしめられたから。
「よ、義幸」
「いいんですか、オレで」
熱を孕んだ声にこちらの息も上がる。
「お泊まりデートでも、するか」
そうやって微笑むも。俺の心はたまらなく不安でぐちゃぐちゃだった。でもそうしなければならない、何故かそう叫ぶ自分がいる。
この男を受け入れなければまた繰り返される、悲劇。
手を替え品を替え、見舞われる恐怖と絶望。
「葵さん」
降ってくるキスを受け入れながら、俺は自分が壊れる音を聞いた――。
10
あなたにおすすめの小説
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~
トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。
突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。
有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。
約束の10年後。
俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。
どこからでもかかってこいや!
と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。
そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変?
急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。
慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし!
このまま、俺は、絆されてしまうのか!?
カイタ、エブリスタにも掲載しています。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる