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巻き戻しの引き金
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幾度となく過ちは繰り返される。
自業自得とはいえ、そろそろ限界なのも理解しつつあった。
「無限ループって怖いなあ」
「え?」
図々しくも突然自宅に訪問してきた、幼なじみの桐島 桜子の前で思わず口にすると怪訝そうな顔をされる。
ああ、また訳が分からなくなってきている。オレはいつもそう。
「義幸くん。大丈夫?」
一般的に言えばこの幼なじみは美人だと思う。うっかり惚れてしまいそうな――俺でなければの話だけどね。
「先輩のこと心配なのね」
「別に、そんなんじゃあないけど」
むしろ関係は良好。というか、これだけの代償を払えばね。
込み上げる自嘲的な笑みを噛み殺す。
「この前、お泊まりデートだったんだよね」
「まあな」
あの時は余計な邪魔しやがって、と殺したい気分になる。
この女、すぐに人の恋人を寝取ろうとするから困るんだ。彼は未来も過去も現在もすべてオレのものなのに。
「でも私たち高校生だからね、節度のある……」
「分かってるよ、桜子」
恋人の親がいないのを狙って、入り浸る気満々の後ろめたい逢瀬って燃えるよね。
一晩中、彼の部屋で組み敷いてやろうか。それともリビングで?
親の寝室だとさすがに抵抗されるかな。
「わかってないから言ってるの」
大きな黒目がちの瞳がオレを捉える。
警戒されているのは理解している。でも彼女だってそろそろ理解すべきだろう。
……オレは、欲しがったモノを得るまで諦めることは無いって。
「やっぱりもしかしてもう――」
「まだオレたちは童貞と処女だよ」
あ、男に処女っておかしい? でもいいか。オレは彼と、彼はオレとだけの人生を歩むのだから。
「大切にしたいんだ」
それなのになぜか酷く壊したくなるのは何故だろう。もしかしたら、一種の幼児性なのかもしれない。
ほら、だれにだってあっただろう。作り上げた積み木の城を、一瞬で破壊する幼児期なんて。
「桜子はもう心配しなくていいよ」
幼なじみという厄介者。
他人はオレたちが美男美女カップルだとか、お似合いだとか。そういうくだらない事をいうけど、やめて欲しいのが本音だ。
確かに根暗で陰気な子供だったオレに、まるで姉のように寄り添ってくれた時もあった。
でも昔の話。それなのにいつまでも保護者ヅラされるのも心外だ。
「でもね義幸くん……」
ああ、限界だ。張り倒してしまいたい。
この女はことごとくオレの初恋を邪魔するんだ。
いつの時もそうだった。
「大丈夫だから。オレは今、すごく幸せだから」
かろうじて作った笑みを見せても、彼女は釈然しない表情をくずさない。
きっとまたこのアバズレ女は、彼を不幸にしてしまうのだろう。そんなこと絶対に許さない。
「そうね」
小さなため息とともに呟かれた言葉に、ほんの少しだけ溜飲が下がる。
それからきわめて優しく、もう自宅へ帰るようにうながした。
「ほら、親御さんも心配してるだろ」
「……」
一刻も早く帰って欲しい。彼に誤解されたら困るじゃないか。
「ねえ、義幸くん。本当に大丈夫?」
「なにが」
そろそろまたイラついてきた。いつまで居座る気なんだ、このクソ女。
わざわざ玄関のドアを開けてやってるのに。
時間がもったいない。
「……実は先輩、まだ家に帰ってきてないらしいの。もう三日も」
「へえ」
知らないわけがないだろう、このオレが。
本当にこの立ち話にうんざりしてきて、腕を組んで肩をすくめてみせる。
「まさか心配じゃないの?」
「いいや」
あの人が俺の元からいなくなることがあれば、そりゃあ心配だろうね。そんなことが実際にあれば、の話だけど。
「おじさん達は、まだ帰国しないのかしら」
「そうみたいだな」
オレの両親は今はそろって日本にいない。
父親の海外赴任に、母がついて行く形になったのだ。息子が高校生にもなれば、どうにでもなると説得したのはオレ自身。
これでオレは自由だ。
「一人で寂しくないの」
「いや、全然」
むしろそうでなければ困る。
というかさっきからなんなんだ、このバカ女。媚びをうってるつもりなのか、言葉を選んでる風なのに視線は家の中をチラチラと。
本当に泥棒猫の目付きで不愉快すぎる。
「もう帰れよ」
「で、でも」
「帰れって言ってるだろ」
努めて声を荒げないように。でもどうしても抑えられなかったようだ。
ビクリと怯えたように彼女の肩が震える。
「じゃ、じゃあ……」
「はいはい。さようなら」
最後まで聞かず、鼻先でドアを閉めてやった。
引きずり込んで滅多刺しにしてやっても良かったのかもしれない。いや、短絡的なことをすれば後々が面倒だ。
とはいえ切り札はしっかりある。つまり、時をさかのぼればいい。
――オレには特別な能力が備わっている。
簡単に言うとタイムリープと言えばいいのか。
たった一つ、とある条件を満たした瞬間。オレは自由に時を戻す事ができる。
「あ、いけね」
ぼやっとしてたら彼が起きてしまう。
今回は、少し早めに目覚めてしまうだろうし。
オレは玄関ドアの鍵をきっちりと掛けた。
またあの女が入り込んできたらたまらない。今度こそ殺して埋めてしまうかもしれないから。
「起きてなきゃいいけど」
あの女のせいで、彼の目が覚めてしまったらどうするんだ。
今日は少し薬を減らしたことだし、また逃げ出されたら困る。
「葵さん」
「……」
奥にある寝室のドアをそっと開けてそっと呼びかける。
返事はなく、代わりに小さなため息が聞こえた気がした。
「やっぱり起こしてしまいましたね」
「桜子か」
ベッドのスプリングが軋んで、布団から愛しい顔がのぞく。
そのまま組み敷いてしまいたい気持ちをぐっと抑えつつ、オレはベッドの端に腰を下ろす。
「葵さんはなにも心配しなくていい」
望まぬ結末は、またすぐにリセマラができるのだから。
「俺を家に、帰してくれ」
「それはまだダメです」
オレの即答に彼は顔をゆがめた。
「母さんも多分心配してる。友達も、先生も……」
「だめですよ」
優しく言ったのに、彼の顔は今にも泣きだしそうだ。可哀想な反面、それもまたたまらなく興奮する。
「貴方はオレのモノなんだから」
これは運命だ。
そうでなければならない、いわゆる摂理というもの。だからこそ、オレはこうやって何度も何度も繰り返す。
彼を刺し殺すたびに、時はさかのぼっる。
そう、巻き戻しの引き金はオレが彼を殺すこと。そうすればまた再び時間はきっちり十七年巻きもどる。
なぜこうなったのか、いつからそうなのかもう分からない。
しかしわずかに覚えているのは、彼をナイフで刺し殺した生々しい感触。とても厳かな気分での過ちだったと断言できる。
経験はないが、結婚式のケーキ入刀はこんな気分なのではないか。
高揚しているのに妙に穏やかで晴れ晴れとした気持ちだった。
――思えば、幾度となく繰り返してきたもので。
最初はただ好きだった。彼の幸せのためには自分の恋心を無理やりにでも胸の奥に抑え込めるくらいに。
桐山 桜子と結婚した時も子供が出来た時も、オレは素直に祝福した。そうするしかないだろう。
隠れて何度も泣いたし吐いたけど、それでものたうち回りながらも彼の幸せを願った。
それなのに。
「義幸。たのむから……」
「そんなことより葵さん、起きたならまた愛し合いましょうか」
「っ、やめ」
布団を剥がして微笑めばあからさまにビクつかせた身体。もちろん、そこにはなにも身につけていない。
常にオレと愛し合えるように、彼の衣服はすべて処分したのだ。
「やだっ……も、もう……」
「駄々っ子みたいで可愛いですね」
「やめろよ、やめろって」
力では敵わないことを既に知っている。いや、分からせてきた。それにいつもより少量とはいえ薬の効果もあって、必死でオレを押し返そうとする腕は赤子のそれより弱々しい。
「貴方はなにも気にしなくていいんです」
「ひぃ……あっ、あ、ぅ……っ」
舌を耳朶に這わせ囁きながら、そのままゆっくり押し倒す。
逃げを打とうとする腰にさりげなく、オレの下腹部を押し付ければ。
「っ、う!?」
とうとうその綺麗な瞳から、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。
「やめ……おねがい、だから……もう、もう……したくない」
「大丈夫。すぐに気持ちよくなりますからね」
いくら諭してもイヤイヤと首をふる彼に、また愛しさが込み上げてくる。
このままひとつに溶け合いたい。そうしたら、オレはもうこの人を――。
「愛してます、葵さん」
未来永劫。
自業自得とはいえ、そろそろ限界なのも理解しつつあった。
「無限ループって怖いなあ」
「え?」
図々しくも突然自宅に訪問してきた、幼なじみの桐島 桜子の前で思わず口にすると怪訝そうな顔をされる。
ああ、また訳が分からなくなってきている。オレはいつもそう。
「義幸くん。大丈夫?」
一般的に言えばこの幼なじみは美人だと思う。うっかり惚れてしまいそうな――俺でなければの話だけどね。
「先輩のこと心配なのね」
「別に、そんなんじゃあないけど」
むしろ関係は良好。というか、これだけの代償を払えばね。
込み上げる自嘲的な笑みを噛み殺す。
「この前、お泊まりデートだったんだよね」
「まあな」
あの時は余計な邪魔しやがって、と殺したい気分になる。
この女、すぐに人の恋人を寝取ろうとするから困るんだ。彼は未来も過去も現在もすべてオレのものなのに。
「でも私たち高校生だからね、節度のある……」
「分かってるよ、桜子」
恋人の親がいないのを狙って、入り浸る気満々の後ろめたい逢瀬って燃えるよね。
一晩中、彼の部屋で組み敷いてやろうか。それともリビングで?
親の寝室だとさすがに抵抗されるかな。
「わかってないから言ってるの」
大きな黒目がちの瞳がオレを捉える。
警戒されているのは理解している。でも彼女だってそろそろ理解すべきだろう。
……オレは、欲しがったモノを得るまで諦めることは無いって。
「やっぱりもしかしてもう――」
「まだオレたちは童貞と処女だよ」
あ、男に処女っておかしい? でもいいか。オレは彼と、彼はオレとだけの人生を歩むのだから。
「大切にしたいんだ」
それなのになぜか酷く壊したくなるのは何故だろう。もしかしたら、一種の幼児性なのかもしれない。
ほら、だれにだってあっただろう。作り上げた積み木の城を、一瞬で破壊する幼児期なんて。
「桜子はもう心配しなくていいよ」
幼なじみという厄介者。
他人はオレたちが美男美女カップルだとか、お似合いだとか。そういうくだらない事をいうけど、やめて欲しいのが本音だ。
確かに根暗で陰気な子供だったオレに、まるで姉のように寄り添ってくれた時もあった。
でも昔の話。それなのにいつまでも保護者ヅラされるのも心外だ。
「でもね義幸くん……」
ああ、限界だ。張り倒してしまいたい。
この女はことごとくオレの初恋を邪魔するんだ。
いつの時もそうだった。
「大丈夫だから。オレは今、すごく幸せだから」
かろうじて作った笑みを見せても、彼女は釈然しない表情をくずさない。
きっとまたこのアバズレ女は、彼を不幸にしてしまうのだろう。そんなこと絶対に許さない。
「そうね」
小さなため息とともに呟かれた言葉に、ほんの少しだけ溜飲が下がる。
それからきわめて優しく、もう自宅へ帰るようにうながした。
「ほら、親御さんも心配してるだろ」
「……」
一刻も早く帰って欲しい。彼に誤解されたら困るじゃないか。
「ねえ、義幸くん。本当に大丈夫?」
「なにが」
そろそろまたイラついてきた。いつまで居座る気なんだ、このクソ女。
わざわざ玄関のドアを開けてやってるのに。
時間がもったいない。
「……実は先輩、まだ家に帰ってきてないらしいの。もう三日も」
「へえ」
知らないわけがないだろう、このオレが。
本当にこの立ち話にうんざりしてきて、腕を組んで肩をすくめてみせる。
「まさか心配じゃないの?」
「いいや」
あの人が俺の元からいなくなることがあれば、そりゃあ心配だろうね。そんなことが実際にあれば、の話だけど。
「おじさん達は、まだ帰国しないのかしら」
「そうみたいだな」
オレの両親は今はそろって日本にいない。
父親の海外赴任に、母がついて行く形になったのだ。息子が高校生にもなれば、どうにでもなると説得したのはオレ自身。
これでオレは自由だ。
「一人で寂しくないの」
「いや、全然」
むしろそうでなければ困る。
というかさっきからなんなんだ、このバカ女。媚びをうってるつもりなのか、言葉を選んでる風なのに視線は家の中をチラチラと。
本当に泥棒猫の目付きで不愉快すぎる。
「もう帰れよ」
「で、でも」
「帰れって言ってるだろ」
努めて声を荒げないように。でもどうしても抑えられなかったようだ。
ビクリと怯えたように彼女の肩が震える。
「じゃ、じゃあ……」
「はいはい。さようなら」
最後まで聞かず、鼻先でドアを閉めてやった。
引きずり込んで滅多刺しにしてやっても良かったのかもしれない。いや、短絡的なことをすれば後々が面倒だ。
とはいえ切り札はしっかりある。つまり、時をさかのぼればいい。
――オレには特別な能力が備わっている。
簡単に言うとタイムリープと言えばいいのか。
たった一つ、とある条件を満たした瞬間。オレは自由に時を戻す事ができる。
「あ、いけね」
ぼやっとしてたら彼が起きてしまう。
今回は、少し早めに目覚めてしまうだろうし。
オレは玄関ドアの鍵をきっちりと掛けた。
またあの女が入り込んできたらたまらない。今度こそ殺して埋めてしまうかもしれないから。
「起きてなきゃいいけど」
あの女のせいで、彼の目が覚めてしまったらどうするんだ。
今日は少し薬を減らしたことだし、また逃げ出されたら困る。
「葵さん」
「……」
奥にある寝室のドアをそっと開けてそっと呼びかける。
返事はなく、代わりに小さなため息が聞こえた気がした。
「やっぱり起こしてしまいましたね」
「桜子か」
ベッドのスプリングが軋んで、布団から愛しい顔がのぞく。
そのまま組み敷いてしまいたい気持ちをぐっと抑えつつ、オレはベッドの端に腰を下ろす。
「葵さんはなにも心配しなくていい」
望まぬ結末は、またすぐにリセマラができるのだから。
「俺を家に、帰してくれ」
「それはまだダメです」
オレの即答に彼は顔をゆがめた。
「母さんも多分心配してる。友達も、先生も……」
「だめですよ」
優しく言ったのに、彼の顔は今にも泣きだしそうだ。可哀想な反面、それもまたたまらなく興奮する。
「貴方はオレのモノなんだから」
これは運命だ。
そうでなければならない、いわゆる摂理というもの。だからこそ、オレはこうやって何度も何度も繰り返す。
彼を刺し殺すたびに、時はさかのぼっる。
そう、巻き戻しの引き金はオレが彼を殺すこと。そうすればまた再び時間はきっちり十七年巻きもどる。
なぜこうなったのか、いつからそうなのかもう分からない。
しかしわずかに覚えているのは、彼をナイフで刺し殺した生々しい感触。とても厳かな気分での過ちだったと断言できる。
経験はないが、結婚式のケーキ入刀はこんな気分なのではないか。
高揚しているのに妙に穏やかで晴れ晴れとした気持ちだった。
――思えば、幾度となく繰り返してきたもので。
最初はただ好きだった。彼の幸せのためには自分の恋心を無理やりにでも胸の奥に抑え込めるくらいに。
桐山 桜子と結婚した時も子供が出来た時も、オレは素直に祝福した。そうするしかないだろう。
隠れて何度も泣いたし吐いたけど、それでものたうち回りながらも彼の幸せを願った。
それなのに。
「義幸。たのむから……」
「そんなことより葵さん、起きたならまた愛し合いましょうか」
「っ、やめ」
布団を剥がして微笑めばあからさまにビクつかせた身体。もちろん、そこにはなにも身につけていない。
常にオレと愛し合えるように、彼の衣服はすべて処分したのだ。
「やだっ……も、もう……」
「駄々っ子みたいで可愛いですね」
「やめろよ、やめろって」
力では敵わないことを既に知っている。いや、分からせてきた。それにいつもより少量とはいえ薬の効果もあって、必死でオレを押し返そうとする腕は赤子のそれより弱々しい。
「貴方はなにも気にしなくていいんです」
「ひぃ……あっ、あ、ぅ……っ」
舌を耳朶に這わせ囁きながら、そのままゆっくり押し倒す。
逃げを打とうとする腰にさりげなく、オレの下腹部を押し付ければ。
「っ、う!?」
とうとうその綺麗な瞳から、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。
「やめ……おねがい、だから……もう、もう……したくない」
「大丈夫。すぐに気持ちよくなりますからね」
いくら諭してもイヤイヤと首をふる彼に、また愛しさが込み上げてくる。
このままひとつに溶け合いたい。そうしたら、オレはもうこの人を――。
「愛してます、葵さん」
未来永劫。
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