38 / 64
後編
扉を抜けて
しおりを挟む
私がドキドキしながら見ていると、ファイ様は上着を脱いだ。
みんなの前に厚い胸板が晒されて、周囲は安心したように胸を撫で下ろしている。
ほ・・・よかった。
と、いうことは目の前のこの人は、お義姉様。
彼女に護衛してもらうのね。
ヴィノガン様はあてが外れたのか、驚いていた。
「馬鹿な!
ファイ、お前は本物か!?
アイスローズ妃の護衛に必ずついていくと、踏んでいたのに!」
「もういいでしょう?
今から彼女の生還を願って、祝福のキスをしてきます。」
ファイ様は肩をすくめて歩いてくると、私をぎゅっと抱き締めた。
そして、軽くキスをしてきて手を握る。
私はみるみる顔が真っ赤になって、口から言葉が出てこない。
その様子を見たレドリシアが、
「祝福のキスでしたら、私にもしてください!
不公平ですわ!!」
と、叫んだ。
ファイ様は、目を細めて彼女を見ていたんだけど、ため息をついて、彼女にもキスをしていた。
彼はすぐに離れようとしたのに、彼女はこの時とばかりに彼の首に腕を回して、しっかりとキスを交わした。
そして、私の方を見ると勝ち誇ったように笑うの。
・・・ほんっとに嫌な人。
貞操の焼印で、私が出来ないのを知ってるのに。
ファイ様はようやく解放されて、口を拭いながら、王様たちの方に向かって歩いていく。
私はまだ顔が熱くて、両手が顔から離せなかった。
「ふふふ。幸先がいいですわ。
アイスリー様、では、お先に。」
レドリシアが、火の試練の入り口に立つと、目の前に扉が現れる。
レドリシアとサラマンダムは、自然と開いた扉の中に入っていった。
扉はすぐに閉まって消えてしまい、私はその場でしばらく待つことになった。
私はまだ、キスされた恥ずかしさに、その場で軽くジャンプしたりして、必死に落ち着こうとしている。
向こうのファイ様も、私の方を見て頭を掻いたりして、照れているようだった。
やがて、レドリシアと同じように扉が現れて自然と開いていく。
「え・・・もう?」
レドリシアたち、そんなに進んだのかな。
そう思って開いた扉を見つめると、私の目の前に、私と同じ髪の色の男性の後ろ姿が、ぼんやり浮かび上がる。
だ、誰?
驚いて声も出せずにいると、その男性は、扉の中にスーッと消えていった。
「うははは!どうした?
怖気づいたのか?
今更尻尾を巻いて逃げるとは言わせぬぞ?」
後ろから、ヴィノガン様の声がする。
もしかして、私にしか見えてない?
私はファイリアお義姉様と顔を見合わせて、中に入った。
中に足を踏み入れた途端、後ろで扉が閉まって消えていく。
い、いよいよだ。
流石に中は熱い。
さっきの幻のような男性は、ここにはいない。
気のせいだったのかしら。
私は赤くなった顔を、パチパチ叩いて気合を入れる。
「そんなに、あのキスがよかった?」
兜をはずした彼女・・・いえ、ファイリアお義姉様に変装したファイ様が私をチラリと睨んでいる。
「そ、そうじゃないけど、驚いているの!
ファイリアお義姉様が本当は男性だったなんて、聞いてなかったんですもの!」
私はまたさっきのキスを思い出して、恥ずかしがった。
あの時、近づいてきたファイ様の顔を見た途端、ファイ様でないことに気づいた。
よく似ているけど別人。
つまり、ファイリア様だと。
「身内だけの秘密なんだよ。
姉様が、女装した男性だというのは。
ヴィノガン様は知らないことだから、うまくいったけど。」
そう言って、彼は私の手を取る。
あ、貞操の焼印は消えたかな。
籠手をとって手の甲を見ると、焼印は目の前で、溶けるように消えていった。
私はぴょん!と、飛び上がって喜び、ファイ様に抱きついた。
「やったー!!」
二人でクルクルそのまま回る。
これであとは、このダンジョンを攻略すればいい。
・・・もちろん罠も注意しながら。
「行きましょう!」
私が防具を付け直すと、ファイ様がすっと顔を寄せてきた。
私は慌てて彼の顔を止める。
「フ・・・ファイ、後にしましょう。
今からダンジョンに挑むのに・・・。」
私が言うと、彼は少し悲しそうな顔をして、ふっと笑った。
「悪い、そうだよな。
キスだけで終わらないかもしれないし。」
「もう!」
私は思わず彼の胸を押した。
ごめんなさい。全部終わったら必ず。
私たちは改めて、ダンジョンの奥に向かって歩き出そうとした。
「ミュウ。」
ふとダイヤモンドダストが鳴いて、私の足を後ろから押してくる。
「なに、どうしたの?」
そのまま押されて、何か光る物体が壁に埋め込まれているのが見えてきた。
「これは・・・氷の魔法で造られた鏡。」
私は驚いてその鏡を見る。
ファイ様も横から覗き込んで、
「前に来た時は、こんなものはなかったはずだ。」
と言った。
「でも、かなり昔の魔法みたい。
もしかしたら、氷の民が来た時しか現れないのかも。」
私はそっと、鏡に手を触れる。
鏡は淡く輝いて、その中に見知らぬ男性が浮かび上がった。
「あっ・・・私と同じ瞳で、同じ髪の色!!
それに、髪型がさっき扉の前に、浮かび上がってきた人に似てる。」
「浮かび上がった?
彼が?」
驚く私たちの目の前で、鏡の中の男性は喋りだした。
『この試練に挑む氷の民が現れた時のために、私の言葉を残しておく。
私はアイシュペレサ・ルーク・ブリザードゥ。
ブリザードゥ国王の弟で、この試練に挑んだ最初の氷の民だ。』
この人が・・・アイシュペレサ。
王太后様の恋人だった人。
意志の強そうな瞳を持つ、精悍な顔立ちの美形の男性。
『私は愛するファンティーヌのため、この試練に臨んだ。最下層までは、氷の魔法でもなんとかなりそうだ。だが、試練はもう始まっている。油断するな。』
そこまで言うと、アイシュペレサの姿は消えていった。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
読んでくださってありがとうございました。
お気に召したら、お気に入り登録してくださるとうれしいです♫ とても励みになります。
※この物語はフィクションです。表現や人物、団体、学説などは作者の創作によるものです。
みんなの前に厚い胸板が晒されて、周囲は安心したように胸を撫で下ろしている。
ほ・・・よかった。
と、いうことは目の前のこの人は、お義姉様。
彼女に護衛してもらうのね。
ヴィノガン様はあてが外れたのか、驚いていた。
「馬鹿な!
ファイ、お前は本物か!?
アイスローズ妃の護衛に必ずついていくと、踏んでいたのに!」
「もういいでしょう?
今から彼女の生還を願って、祝福のキスをしてきます。」
ファイ様は肩をすくめて歩いてくると、私をぎゅっと抱き締めた。
そして、軽くキスをしてきて手を握る。
私はみるみる顔が真っ赤になって、口から言葉が出てこない。
その様子を見たレドリシアが、
「祝福のキスでしたら、私にもしてください!
不公平ですわ!!」
と、叫んだ。
ファイ様は、目を細めて彼女を見ていたんだけど、ため息をついて、彼女にもキスをしていた。
彼はすぐに離れようとしたのに、彼女はこの時とばかりに彼の首に腕を回して、しっかりとキスを交わした。
そして、私の方を見ると勝ち誇ったように笑うの。
・・・ほんっとに嫌な人。
貞操の焼印で、私が出来ないのを知ってるのに。
ファイ様はようやく解放されて、口を拭いながら、王様たちの方に向かって歩いていく。
私はまだ顔が熱くて、両手が顔から離せなかった。
「ふふふ。幸先がいいですわ。
アイスリー様、では、お先に。」
レドリシアが、火の試練の入り口に立つと、目の前に扉が現れる。
レドリシアとサラマンダムは、自然と開いた扉の中に入っていった。
扉はすぐに閉まって消えてしまい、私はその場でしばらく待つことになった。
私はまだ、キスされた恥ずかしさに、その場で軽くジャンプしたりして、必死に落ち着こうとしている。
向こうのファイ様も、私の方を見て頭を掻いたりして、照れているようだった。
やがて、レドリシアと同じように扉が現れて自然と開いていく。
「え・・・もう?」
レドリシアたち、そんなに進んだのかな。
そう思って開いた扉を見つめると、私の目の前に、私と同じ髪の色の男性の後ろ姿が、ぼんやり浮かび上がる。
だ、誰?
驚いて声も出せずにいると、その男性は、扉の中にスーッと消えていった。
「うははは!どうした?
怖気づいたのか?
今更尻尾を巻いて逃げるとは言わせぬぞ?」
後ろから、ヴィノガン様の声がする。
もしかして、私にしか見えてない?
私はファイリアお義姉様と顔を見合わせて、中に入った。
中に足を踏み入れた途端、後ろで扉が閉まって消えていく。
い、いよいよだ。
流石に中は熱い。
さっきの幻のような男性は、ここにはいない。
気のせいだったのかしら。
私は赤くなった顔を、パチパチ叩いて気合を入れる。
「そんなに、あのキスがよかった?」
兜をはずした彼女・・・いえ、ファイリアお義姉様に変装したファイ様が私をチラリと睨んでいる。
「そ、そうじゃないけど、驚いているの!
ファイリアお義姉様が本当は男性だったなんて、聞いてなかったんですもの!」
私はまたさっきのキスを思い出して、恥ずかしがった。
あの時、近づいてきたファイ様の顔を見た途端、ファイ様でないことに気づいた。
よく似ているけど別人。
つまり、ファイリア様だと。
「身内だけの秘密なんだよ。
姉様が、女装した男性だというのは。
ヴィノガン様は知らないことだから、うまくいったけど。」
そう言って、彼は私の手を取る。
あ、貞操の焼印は消えたかな。
籠手をとって手の甲を見ると、焼印は目の前で、溶けるように消えていった。
私はぴょん!と、飛び上がって喜び、ファイ様に抱きついた。
「やったー!!」
二人でクルクルそのまま回る。
これであとは、このダンジョンを攻略すればいい。
・・・もちろん罠も注意しながら。
「行きましょう!」
私が防具を付け直すと、ファイ様がすっと顔を寄せてきた。
私は慌てて彼の顔を止める。
「フ・・・ファイ、後にしましょう。
今からダンジョンに挑むのに・・・。」
私が言うと、彼は少し悲しそうな顔をして、ふっと笑った。
「悪い、そうだよな。
キスだけで終わらないかもしれないし。」
「もう!」
私は思わず彼の胸を押した。
ごめんなさい。全部終わったら必ず。
私たちは改めて、ダンジョンの奥に向かって歩き出そうとした。
「ミュウ。」
ふとダイヤモンドダストが鳴いて、私の足を後ろから押してくる。
「なに、どうしたの?」
そのまま押されて、何か光る物体が壁に埋め込まれているのが見えてきた。
「これは・・・氷の魔法で造られた鏡。」
私は驚いてその鏡を見る。
ファイ様も横から覗き込んで、
「前に来た時は、こんなものはなかったはずだ。」
と言った。
「でも、かなり昔の魔法みたい。
もしかしたら、氷の民が来た時しか現れないのかも。」
私はそっと、鏡に手を触れる。
鏡は淡く輝いて、その中に見知らぬ男性が浮かび上がった。
「あっ・・・私と同じ瞳で、同じ髪の色!!
それに、髪型がさっき扉の前に、浮かび上がってきた人に似てる。」
「浮かび上がった?
彼が?」
驚く私たちの目の前で、鏡の中の男性は喋りだした。
『この試練に挑む氷の民が現れた時のために、私の言葉を残しておく。
私はアイシュペレサ・ルーク・ブリザードゥ。
ブリザードゥ国王の弟で、この試練に挑んだ最初の氷の民だ。』
この人が・・・アイシュペレサ。
王太后様の恋人だった人。
意志の強そうな瞳を持つ、精悍な顔立ちの美形の男性。
『私は愛するファンティーヌのため、この試練に臨んだ。最下層までは、氷の魔法でもなんとかなりそうだ。だが、試練はもう始まっている。油断するな。』
そこまで言うと、アイシュペレサの姿は消えていった。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
読んでくださってありがとうございました。
お気に召したら、お気に入り登録してくださるとうれしいです♫ とても励みになります。
※この物語はフィクションです。表現や人物、団体、学説などは作者の創作によるものです。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる