アスファルト

Kabochan

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衝撃

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「くそ。」


何なんだ。マジで。


学校からの帰り。煌梨が後ろについてくる。


一定間隔をあけて。


はぁー。そんなことをしてもこっちにはバレバレなんだよ。


煌梨は高校2年。俺の同級生。幼稚園の時仲良くてまぁ幼なじみちゃっ幼なじみなそういうやつ。


この頃は全く喋らない。なんて、煌梨は成績優秀で俺は体育会系一筋。クラスも違う。


俺は俺のグループで、煌梨は煌梨のグループで遊んでいる。


そんなある日の朝、親友3人と遊んでいると親友の一人、静太に言われた。


「煌梨って知ってる?あの炭組の。」


「あぁ、知ってるけど。なに?」


「幼なじみなんだよな。」


「あぁ。は?それで?」


「煌梨のヤツお前のこと好きらしいぞ。」


「は。」


何か知らないが顔が赤くなる。


そこらへんの奴らが「ヒュー」「ヒュー」とひやかしてくる。


「お前は声がおっきいんだよ。」


静太を軽く突き飛ばしトイレに歩く。


後ろから静太が叫んでいる。


「お前もしかして煌梨のこと……」


「うっせぇ。お前は声がおっきいんだよ。」 


一息開けて静太がその先を言う前に俺は呟いた。


でも静太は言った。


ー「好きなのか。」


俺はチッ、と舌打ちをして走った。


トイレに駆け込んだらなんかとっても疲れた。


こんぐらいいつも余裕なのに。


そして俺は呟いた。


「俺って煌梨のこと好きなのか?」


自分でも分からなかった。


いや、そんなわけない。


んなわけねーだろ、こう言えばよかった。


「んなわけねーだろ……んなわけねーだろ……」


何回かそう呟いて俺は外に出た。


すると静太たちのまわりに煌梨の友達が来ていてなにか耳打ちしている。


なにしてんのー、そう言いながらそっちに向かうと煌梨の友達はそそくさと歩いていった。


静太たちに何話してたの?と聞くとビクッ、と体を震わせて、

「はは、なんでもないよ。」

と、言った。不自然な笑顔で。


だから俺は、軽く問い詰めたけどなんでもないよの一点張りだった。


その後、授業が始まるチャイムがなるまでどうでもいい話ばっかりして煌梨の話は出なかった。


授業中も煌梨のことを考えてて終わる頃はんなわけねーだろ、の自然な言い方を考えてた。


それで授業が終わったあと先生に職員室に呼ばれた。


「大丈夫か?」


何なんだ。いちいち。授業中ずっと寝てるやつだっているだろ。


そんなことを思っていると先生は俺の心を見透かしたように言った。


「お前はいつも授業をちゃんと受けてるだろ。テストの点は別として。」


テストの点だっていつも平均点以上。いい方だろ。


先生からの話が終わって時計を見ると意外なことにまだ八分も休み時間が残っていた。



























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