40 / 48
第40話 もう一人の仲間
しおりを挟む
「「「乾杯ー!」」」
レストラン『スザク』では、俺の旅立ちとこれからの店舗繁栄のためにパーティーが開かれた。
すっかり元気になった元奴隷の皆さんは店員の服を着こんでいて、穏やかな笑みを浮かべている。
普段着よりも店員の服が好きのようで、メイドさんが休日もメイド服で過ごすような職業病とも思われるけど、彼らにとっては制服に腕を通しているのがプライドであり、心が安らぐと話していた。
テーブルには美味しい料理と飲み物が並んでいてどれも美味しく、妹弟たちもご機嫌で食べている。
ルークはリアちゃんの肩に乗ったままついばんでいて、クレアは――――
「あうあう……クレア様……私の髪が食べ物じゃありませんよ!?」
【いいのよ。シャリーのくせに顔を見せなかった罰だから】
お互いに会話はできないはずなのに、ちゃんと会話している気がする。
三日も顔を出さなかったシャリーにクレアが怒って頭をツンツンと突いて遊んでいる。時々、クレアが取ってくれた料理を食べてご満悦そうだ。
楽しい時間を過ごして、夜が更けていく。
箸休めのために一度会場から繋がっているテラス席に出て来た。
中の騒がしい声とは裏腹に、外は静かで穏やかな時間がゆっくりと流れていた。
その時、後ろの扉が開いてこちらにやってきたのは――――
「ソフィアちゃん? 飲み物持ってきてくれたんだ。ありがとう」
「い、いえ!」
飲み物を大事そうに抱えて持ってきてくれたソフィアちゃんは、少し嬉しそうに笑みを浮かべてテーブルに置いてくれた。
「と、隣にいてもいいですか!」
緊張したように少し大きな声を出すソフィアちゃん。
「もちろんいいよ?」
「あ、ありがとうございましゅっ!」
ソフィアちゃんもすっかり病気を治して元気になってくれた。
リアちゃんと同じく獣人族ならではの可愛らしさがあって、すぐに手を伸ばして撫でたりモフモフしたくなる。ただ、モフモフはクレアの承諾を得ないとできないので、普段はルークのぷよぷよした体でモフモフしかできない。
「あ、あの! アルマ様!」
「うん?」
「シ、シャリー様も旅を共にすると聞きました……」
「そうだね。旅って大変だと思うんだけど、リアちゃんもシャリーも一緒に来たいらしいね。少し不安はあるけど、仲間は多い方が楽しいと思うし、これから一緒に世界を回ろうと考えているよ」
そもそもまだ旅という旅を経験したことがない。辛うじて、前世で山登りくらいか。それも山がある場所までは電車やバス、タクシーなど、いろんな乗り物を使って移動しているからね。
異世界では馬車という乗り物があるけど、馬車を所有している人はそう多くない。
それに馬車旅がしたい訳でもないから、どんな大変な事が待ち受けているか心配でもある。
「……っ………………」
「ん? どうかしたの?」
「あ、あのっ! アルマ様! お、お願い……が…………あり……」
ふと見つめた彼女は――――大きな粒の涙を流していた。
「ソフィアちゃん!?」
「わ、私もっ! 私もアルマ様と一緒に行きたいです!」
「えっ!?」
「一目見たとき……アルマ様と初めて目が合った時、アルマ様の隣で仕えたらどんなにいいかと……シャリー様が羨ましかったんです。私は病気で動く事もままならなくて……でもこうしてアルマ様に助けて頂いて、私がやりたい料理を学ばせてくださって、私にとって救世主で憧れて……でもっ…………リアちゃんがアルマ様の隣にいられるのなら、私も……そこに……一緒にいたい……いたいんです!」
大きな涙を流しながらそう答えるソフィアちゃんに、少しだけ心が痛む。
本来ならリアちゃんはこの街に残していきたい。
でもどうしてか俺の隣がいいという彼女を見捨てていくのは良くない気がした。
「でも旅は大変だと思うよ? 俺が言うのもあれだけど、命の危機がすぐ近くで、ソフィアちゃんにとっては過酷なことも多くて、不自由なことも多くて、せっかくの手に入れた自由を捨てる事になるんだよ?」
その時、扉が開いて支配人が出て来た。
小さく会釈した支配人がやってきた。
中からは、リアちゃん、妹弟たち、シャリーがこっそりと覗いている。
「失礼します。アルマ様。わたくしからもお願いさせてください。どうかソフィアちゃんを連れてはくださいませんか?」
「支配人さん……」
「彼女はここに来てすぐにアルマ様の役に立てるなら何でもすると言って頑張ってきました。それは仲間の全員が見て来ました。最もアルマ様に役に立つには、自分が好きな料理を沢山勉強して上手くなるしかないと、毎日寝る時間を惜しんで練習を頑張っていた程です。私達は彼女の努力を認めています。それくらい彼女にとって本気なんです」
「そこまで…………」
そういや、いつも彼女の両手には絆創膏が沢山貼られているのを見かけた。
以前聞いた時は、料理の練習をしていて負った怪我だと聞かされていて、でも嬉しそうに笑顔を浮かべた彼女だからこそ、俺はそれ以上追及しなかった。
頑張った理由は俺のためだったんだな…………。
「クレア。聞いているだろ? ソフィアちゃんを連れて行ってもいいかい?」
選択権はもちろん、うちの妹のクレアに任せる。
少し開いていた扉からクレアが飛んで来て、涙を流しているソフィアちゃんの頭の上に乗っかる。
【ソフィアちゃんの料理は美味しいから賛成!】
遠くからルークの【僕も賛成~】という声が聞こえる。
「分かった。でも一つだけ約束して欲しい。辛い時は辛いって言って欲しい。リアちゃんもシャリーも。俺は仲間を軽んじるつもりはないし、みんなのペースでゆっくりでもいいから、そうやって一緒に行こう」
「うん~!」
シャリーとリアちゃんが嬉しそうな笑みを浮かべてこちらに走って来た。
リアちゃんは真っすぐソフィアちゃんのもとに向かい、彼女の両手を取った。
声は出ないが、目を瞑り祈りを捧げると、リアちゃんから眩い光がソフィアちゃんに降り注いだ。
ソフィアちゃんの傷だらけの手から傷が綺麗に治った。
満面の笑みを浮かべたソフィアちゃんは、感謝の言葉を並べて俺達の仲間になる事が決定した。
そんな楽しい一日を過ごし、最後の晩は――――久しぶりにシャリーも混ざり、僕、ルーク、リアちゃん、ソフィアちゃん、クレア、シャリーで大きなベッドで眠りについた。
レストラン『スザク』では、俺の旅立ちとこれからの店舗繁栄のためにパーティーが開かれた。
すっかり元気になった元奴隷の皆さんは店員の服を着こんでいて、穏やかな笑みを浮かべている。
普段着よりも店員の服が好きのようで、メイドさんが休日もメイド服で過ごすような職業病とも思われるけど、彼らにとっては制服に腕を通しているのがプライドであり、心が安らぐと話していた。
テーブルには美味しい料理と飲み物が並んでいてどれも美味しく、妹弟たちもご機嫌で食べている。
ルークはリアちゃんの肩に乗ったままついばんでいて、クレアは――――
「あうあう……クレア様……私の髪が食べ物じゃありませんよ!?」
【いいのよ。シャリーのくせに顔を見せなかった罰だから】
お互いに会話はできないはずなのに、ちゃんと会話している気がする。
三日も顔を出さなかったシャリーにクレアが怒って頭をツンツンと突いて遊んでいる。時々、クレアが取ってくれた料理を食べてご満悦そうだ。
楽しい時間を過ごして、夜が更けていく。
箸休めのために一度会場から繋がっているテラス席に出て来た。
中の騒がしい声とは裏腹に、外は静かで穏やかな時間がゆっくりと流れていた。
その時、後ろの扉が開いてこちらにやってきたのは――――
「ソフィアちゃん? 飲み物持ってきてくれたんだ。ありがとう」
「い、いえ!」
飲み物を大事そうに抱えて持ってきてくれたソフィアちゃんは、少し嬉しそうに笑みを浮かべてテーブルに置いてくれた。
「と、隣にいてもいいですか!」
緊張したように少し大きな声を出すソフィアちゃん。
「もちろんいいよ?」
「あ、ありがとうございましゅっ!」
ソフィアちゃんもすっかり病気を治して元気になってくれた。
リアちゃんと同じく獣人族ならではの可愛らしさがあって、すぐに手を伸ばして撫でたりモフモフしたくなる。ただ、モフモフはクレアの承諾を得ないとできないので、普段はルークのぷよぷよした体でモフモフしかできない。
「あ、あの! アルマ様!」
「うん?」
「シ、シャリー様も旅を共にすると聞きました……」
「そうだね。旅って大変だと思うんだけど、リアちゃんもシャリーも一緒に来たいらしいね。少し不安はあるけど、仲間は多い方が楽しいと思うし、これから一緒に世界を回ろうと考えているよ」
そもそもまだ旅という旅を経験したことがない。辛うじて、前世で山登りくらいか。それも山がある場所までは電車やバス、タクシーなど、いろんな乗り物を使って移動しているからね。
異世界では馬車という乗り物があるけど、馬車を所有している人はそう多くない。
それに馬車旅がしたい訳でもないから、どんな大変な事が待ち受けているか心配でもある。
「……っ………………」
「ん? どうかしたの?」
「あ、あのっ! アルマ様! お、お願い……が…………あり……」
ふと見つめた彼女は――――大きな粒の涙を流していた。
「ソフィアちゃん!?」
「わ、私もっ! 私もアルマ様と一緒に行きたいです!」
「えっ!?」
「一目見たとき……アルマ様と初めて目が合った時、アルマ様の隣で仕えたらどんなにいいかと……シャリー様が羨ましかったんです。私は病気で動く事もままならなくて……でもこうしてアルマ様に助けて頂いて、私がやりたい料理を学ばせてくださって、私にとって救世主で憧れて……でもっ…………リアちゃんがアルマ様の隣にいられるのなら、私も……そこに……一緒にいたい……いたいんです!」
大きな涙を流しながらそう答えるソフィアちゃんに、少しだけ心が痛む。
本来ならリアちゃんはこの街に残していきたい。
でもどうしてか俺の隣がいいという彼女を見捨てていくのは良くない気がした。
「でも旅は大変だと思うよ? 俺が言うのもあれだけど、命の危機がすぐ近くで、ソフィアちゃんにとっては過酷なことも多くて、不自由なことも多くて、せっかくの手に入れた自由を捨てる事になるんだよ?」
その時、扉が開いて支配人が出て来た。
小さく会釈した支配人がやってきた。
中からは、リアちゃん、妹弟たち、シャリーがこっそりと覗いている。
「失礼します。アルマ様。わたくしからもお願いさせてください。どうかソフィアちゃんを連れてはくださいませんか?」
「支配人さん……」
「彼女はここに来てすぐにアルマ様の役に立てるなら何でもすると言って頑張ってきました。それは仲間の全員が見て来ました。最もアルマ様に役に立つには、自分が好きな料理を沢山勉強して上手くなるしかないと、毎日寝る時間を惜しんで練習を頑張っていた程です。私達は彼女の努力を認めています。それくらい彼女にとって本気なんです」
「そこまで…………」
そういや、いつも彼女の両手には絆創膏が沢山貼られているのを見かけた。
以前聞いた時は、料理の練習をしていて負った怪我だと聞かされていて、でも嬉しそうに笑顔を浮かべた彼女だからこそ、俺はそれ以上追及しなかった。
頑張った理由は俺のためだったんだな…………。
「クレア。聞いているだろ? ソフィアちゃんを連れて行ってもいいかい?」
選択権はもちろん、うちの妹のクレアに任せる。
少し開いていた扉からクレアが飛んで来て、涙を流しているソフィアちゃんの頭の上に乗っかる。
【ソフィアちゃんの料理は美味しいから賛成!】
遠くからルークの【僕も賛成~】という声が聞こえる。
「分かった。でも一つだけ約束して欲しい。辛い時は辛いって言って欲しい。リアちゃんもシャリーも。俺は仲間を軽んじるつもりはないし、みんなのペースでゆっくりでもいいから、そうやって一緒に行こう」
「うん~!」
シャリーとリアちゃんが嬉しそうな笑みを浮かべてこちらに走って来た。
リアちゃんは真っすぐソフィアちゃんのもとに向かい、彼女の両手を取った。
声は出ないが、目を瞑り祈りを捧げると、リアちゃんから眩い光がソフィアちゃんに降り注いだ。
ソフィアちゃんの傷だらけの手から傷が綺麗に治った。
満面の笑みを浮かべたソフィアちゃんは、感謝の言葉を並べて俺達の仲間になる事が決定した。
そんな楽しい一日を過ごし、最後の晩は――――久しぶりにシャリーも混ざり、僕、ルーク、リアちゃん、ソフィアちゃん、クレア、シャリーで大きなベッドで眠りについた。
39
あなたにおすすめの小説
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~
うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」
探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。
探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼!
単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。
そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。
小さな彼女には秘密があった。
彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。
魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。
そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。
たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。
実は彼女は人間ではなく――その正体は。
チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。
七億円当たったので異世界買ってみた!
コンビニ
ファンタジー
三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。
ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。
「異世界を買ってみないか?」
そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。
でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。
一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。
異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。
チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!
ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち?
突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる