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19.グレースの外出③
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護衛についてくれたマクベスは、元軍人の料理長という不思議な経歴の持ち主だった。
退役軍人というにはまだ若く、わずかに片足を引きずっているのを見る限り、大きな怪我をしたのかもしれない。
だが短髪のいかつい体から発せられるオーラは軍人特有で、フェイトを思い出させた。
「マクベス、今日はよろしくね」
そう声をかけると、マクベスは表情を崩さず、軽くあごを引いた。
距離を感じるが、ここにいる使用人たちは皆似たような反応だから気にしない。
けれど、彼の経歴に興味を惹かれないわけがなかった。
元軍人ということは、騎士団でのフェイトのことを知っているのかもしれない。
それに彼の料理は絶品で、たびたび使われているドラゴンハーブについても聞いてみたかった。
今までは使用人との会話は控えていたし、あえて話しかける機会もなかった。
ちらちらとマクベスの方を見ながら、馬車の中ぐらいいいだろうかという思いと、ドーラの『少しの緩みが大きな歪へとつながるのです』という言葉の間で揺れ動く。
「マクベスさんは本日は護衛ですから、お話しても問題はないかと」
グレースの迷いを見透かしたようなタイミングで、ライリーがいった。
退役軍人というにはまだ若く、わずかに片足を引きずっているのを見る限り、大きな怪我をしたのかもしれない。
だが短髪のいかつい体から発せられるオーラは軍人特有で、フェイトを思い出させた。
「マクベス、今日はよろしくね」
そう声をかけると、マクベスは表情を崩さず、軽くあごを引いた。
距離を感じるが、ここにいる使用人たちは皆似たような反応だから気にしない。
けれど、彼の経歴に興味を惹かれないわけがなかった。
元軍人ということは、騎士団でのフェイトのことを知っているのかもしれない。
それに彼の料理は絶品で、たびたび使われているドラゴンハーブについても聞いてみたかった。
今までは使用人との会話は控えていたし、あえて話しかける機会もなかった。
ちらちらとマクベスの方を見ながら、馬車の中ぐらいいいだろうかという思いと、ドーラの『少しの緩みが大きな歪へとつながるのです』という言葉の間で揺れ動く。
「マクベスさんは本日は護衛ですから、お話しても問題はないかと」
グレースの迷いを見透かしたようなタイミングで、ライリーがいった。
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