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<神龍>完全攻略へ向けて
<神龍>攻略へ向けて(2)
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以前水晶さんが言っていた話は、
『今の<神狼>の設定では、スキルの使用は、深層に近づくほど大きな制約が加わります。これは、ほぼ全てのスキルが階層のLv以上ないと使用できないか、または大きな制限がかけられるためです。ご主人様は管理者ですのでこういった事は一切ありませんので、使用することができます』
そう、俺が<神狼>の管理者になった時に聞いた話だが、ここ<神龍>では管理者にはなっていないため、スキルに制限がかけられるのだ。
水晶さんによれば、初期設定はどの4大地下迷宮も変わらないとのことで、階層Lvは
浅層 1層 ~ 40層 (Lv1 ~ Lv30)
中層 41層 ~ 140層 (Lv31~ Lv70)
深層 141層 ~ 199層 (Lv71~ Lv98)
最下層 200層 (Lv99)
となっているはずだ。
この階層Lvは、同時に出現魔獣のLvでもある。
ここで、一般的なステータスで表示される各人のLvは、
0 (F:無級) 入門者
1~10 (E:初級) 初心者
11~20 (D:初級) 初心者に毛が生え始めた
21~30 (C:中級) 慣れてきた
31~50 (B:中級) ベテラン
51~75 (A:上級) 最強
76~85 (S:帝級) 人外
86~98 (SS:聖級) 人外が束になっても勝てないレベル
99 (SSS:神級) 神様レベル
となっているので、ちょっと解り辛いが、例えば中層の最大Lv70の140階層であった場合には、一般的なステータスの51~75の範囲にLv70が区分されている為(A:上級)が相当し、これ以下のスキルが何かしらの影響を受けることになるのだ。
きっと皆???になっているだろう。俺も理解するのが大変だった。
そこで、細かい話は無しにして、だ・・よし、纏めよう。
おおざっぱに纏めるとこうなる!!
浅層 1層 ~ 40層 ・・スキルLv(C:中級)以下が影響有
中層 41層 ~ 140層 ・・スキルLv(A:上級)以下が影響有
深層 141層 ~ 199層 ・・スキルLv(SS:聖級)以下が影響有
最下層 200層 ・・スキルLv(SSS:神級)以下が影響有
とするとですよ、俺は<Lv10:神級>のスキルをいくつか持っている。このスキルに影響を及ぼすことができる階層は最下層のみなのだ。
そして、最下層には俺の家族がいるはずで戦闘にはならない。
だから水晶さんは3日で攻略可能と言ったのだろう。
ラムやウェインが影響を受けて戦闘が厳しくなった時点で後ろに下げて、俺とモモが前衛に出ることにしよう。
あとは、竜人の保護か・・・
やはり、<空間魔法:Lv10・・神級>しかないだろう。
階層が進むにつれて制約を受けてしまうと、どの様な状態になるかわからないからな。
そうと決まれば、早速<龍人>の集落に行こう。
「ユリナちゃん、先ずは君の仲間を全員保護したい。ただし、スキルを使用して保護するのだが、保護した先は暗闇に3日程度いて貰うことになる。食料・水・そして途中でドロップするであろうポーションは全て同じ空間に入れることができるが、<気配察知>がないと何もできないと思う。そこで、全員に<気配察知>を<付与術>で付与した上で<空間魔法>が作成する異空間に暫くいて貰いたい。急にスキルを発動するとパニックになっられると困るので、上手く説明することはできるだろうか?」
「もちろんそれは可能ですが、近くにいる騎士にばれずに説明するのは難しいと思います」
「いや、それは考えなくていいよ。騎士共は気絶してもらうからね・・」
「・・・・・そうですか。・・そうですね、ジンさん達はとても強かったのを思い出しました。ではよろしくお願いします」
こうして俺たちは、先ず騎士の詰め所の近くまで行き、<気配察知>により把握した騎士を含む冒険者共もまとめて気絶してもらうこととした。
冒険者はとばっちりだが、ここにいる以上碌なやつではないだろう。
命があるだけ感謝してもらいたいものだ。
そして、ユリナちゃんは皆に説明を終えてくれたが
皆の状態は、聞いていた通り良くない者だった。
1層で<竜人>が疲弊する・・とは、正直あまり考え辛かったのだが、囮に使われていたという事で、全員どこかしらにダメージを受けている状態だった。
即命の危険がある者はいなかったのが、ある程度は回復しておく必要があるので、<光魔法:Lv1・・初級>で癒せる範囲を癒しておいた。
いや、ホントLv低くてすみません・・
モモ達も、あまりにひどい状態の者を各自癒しているようだ。
そうこうしている内に、皆若干状態が悪い程度に回復したため、改めて<空間魔法>による異空間に暫くいて貰う事を俺からも説明した。
具合が良くなってから聞いた方が、状況をきちんと理解してもらえると思ったからだ。
また、高いLvのスキルを持っていることを信用してもらうため、前準備として<気配察知>を皆に付与していき、異空間の中でパニックにならないように<精神耐性>も付与し、更にダメ押しで<魔眼>を使用して忌々しい手の甲にある奴隷の紋章を削除した。
奴隷から解放されたことを知った<龍人>は、俺の、いや俺たちの事を完全に信用してくれたようだ。
「「ありがとうございます。まさか奴隷から解放される時が来るとは思いもよりませんでした」」
口々にお礼を言われた。
ちょっとむず痒くなったのはここだけの話・・・
「いや、当たり前の事をしただけですよ。それより、3日程度・・暗闇なので時間の感覚がおかしくなるかもしれませんが、異空間にいて頂くことになります。申し訳ありませんが協力お願いします。高Lvの<精神耐性>も付与させて頂いたため、特に問題は起こらないと思いますが・・また、食事、水は既に準備させて頂いており、この<神龍>はドロップがポーションが良く出るとのことなので、出次第こちらも送ります。これも、自由に使っていただいて結構です」
代表?のような妙齢のお爺さんが、
「ありがとうございます。ただ、万一何かあった場合は、こちらから連絡差し上げることはできるのでしょうか?」
「はい、できますよ。改めまして私はジンと言いますが、私に向かって話しかけて頂くだけで対応させて頂きます。ただし、深層攻略時等には即お返事はできないかもしれませんが、よろしくお願いします」
「承知しました、ジン殿。・・では皆の者、ジン殿に我らの命運を託すことに異存はないな?」
「「「「おぉ~!」」」」
いつの間にか命運を託されたが、悪い気はしない。
俺はお礼を言い、皆を<空間魔法>を使用して、異空間に送り状態を確認しようとした・・が、
しまった、代表の方の名前を聞くの忘れた。「さっきの人」なんて聞き方はできないし、恥ずかしいから、ユリナちゃんにこっそり聞いておこう。
ユリナちゃんも異空間に送ったので、ユリナちゃんのみに聞こえるように話をした。
『ユリナちゃん、さっき最後に俺と話をしてくれた人は、お名前なんて言うのかな?あっ口には出さずに心で思ってくれればいいからね。よろしくね・・』
『わかりました。あの人の名前はチェダです。この集落をまとめている族長なんですよ、ジンさん』
『わかった。ありがとう』
よし、改めて状態を確認しよう。
『チェダさん、ジンです。そちらは問題ありませんか?<気配察知>によってほかの方々の位置や状態、水、食料の位置も確認できてますか?』
『おお、ジン殿、全く問題ありません。むしろ今までの1階層と比べると天国ですな・・・』
『それは良かったです。我々も早めに皆さんを出せるように攻略を急ぎますので、よろしくお願いします』
『わかりました。今後落ち着きましたら、我らの忠誠を捧げたくお時間をいただきたいと思っております』
『う~ん、難しい話はまた今度で、暫くはゆっくりしていてくださいね。では、また・・・』
危ない危ない。
このまま行くと、何やら自分を族長にでもしかねない勢いを感じてしまった。
俺の究極の目標は、皆で仲良く暮らすことなので、族長とかナントカの長とかめんどくさそうなのはちょっとゴメンなのだ。
よし、<龍人>達も問題ないので、早速攻略を開始しよう。
「モモ、ラム、ウェイン、行くぞ!!」
「「「はい!!」」」
浅層は、どうせドロップも期待できないし、更には他人の目があるため全速力で通過する方向で行くこととした。
『今の<神狼>の設定では、スキルの使用は、深層に近づくほど大きな制約が加わります。これは、ほぼ全てのスキルが階層のLv以上ないと使用できないか、または大きな制限がかけられるためです。ご主人様は管理者ですのでこういった事は一切ありませんので、使用することができます』
そう、俺が<神狼>の管理者になった時に聞いた話だが、ここ<神龍>では管理者にはなっていないため、スキルに制限がかけられるのだ。
水晶さんによれば、初期設定はどの4大地下迷宮も変わらないとのことで、階層Lvは
浅層 1層 ~ 40層 (Lv1 ~ Lv30)
中層 41層 ~ 140層 (Lv31~ Lv70)
深層 141層 ~ 199層 (Lv71~ Lv98)
最下層 200層 (Lv99)
となっているはずだ。
この階層Lvは、同時に出現魔獣のLvでもある。
ここで、一般的なステータスで表示される各人のLvは、
0 (F:無級) 入門者
1~10 (E:初級) 初心者
11~20 (D:初級) 初心者に毛が生え始めた
21~30 (C:中級) 慣れてきた
31~50 (B:中級) ベテラン
51~75 (A:上級) 最強
76~85 (S:帝級) 人外
86~98 (SS:聖級) 人外が束になっても勝てないレベル
99 (SSS:神級) 神様レベル
となっているので、ちょっと解り辛いが、例えば中層の最大Lv70の140階層であった場合には、一般的なステータスの51~75の範囲にLv70が区分されている為(A:上級)が相当し、これ以下のスキルが何かしらの影響を受けることになるのだ。
きっと皆???になっているだろう。俺も理解するのが大変だった。
そこで、細かい話は無しにして、だ・・よし、纏めよう。
おおざっぱに纏めるとこうなる!!
浅層 1層 ~ 40層 ・・スキルLv(C:中級)以下が影響有
中層 41層 ~ 140層 ・・スキルLv(A:上級)以下が影響有
深層 141層 ~ 199層 ・・スキルLv(SS:聖級)以下が影響有
最下層 200層 ・・スキルLv(SSS:神級)以下が影響有
とするとですよ、俺は<Lv10:神級>のスキルをいくつか持っている。このスキルに影響を及ぼすことができる階層は最下層のみなのだ。
そして、最下層には俺の家族がいるはずで戦闘にはならない。
だから水晶さんは3日で攻略可能と言ったのだろう。
ラムやウェインが影響を受けて戦闘が厳しくなった時点で後ろに下げて、俺とモモが前衛に出ることにしよう。
あとは、竜人の保護か・・・
やはり、<空間魔法:Lv10・・神級>しかないだろう。
階層が進むにつれて制約を受けてしまうと、どの様な状態になるかわからないからな。
そうと決まれば、早速<龍人>の集落に行こう。
「ユリナちゃん、先ずは君の仲間を全員保護したい。ただし、スキルを使用して保護するのだが、保護した先は暗闇に3日程度いて貰うことになる。食料・水・そして途中でドロップするであろうポーションは全て同じ空間に入れることができるが、<気配察知>がないと何もできないと思う。そこで、全員に<気配察知>を<付与術>で付与した上で<空間魔法>が作成する異空間に暫くいて貰いたい。急にスキルを発動するとパニックになっられると困るので、上手く説明することはできるだろうか?」
「もちろんそれは可能ですが、近くにいる騎士にばれずに説明するのは難しいと思います」
「いや、それは考えなくていいよ。騎士共は気絶してもらうからね・・」
「・・・・・そうですか。・・そうですね、ジンさん達はとても強かったのを思い出しました。ではよろしくお願いします」
こうして俺たちは、先ず騎士の詰め所の近くまで行き、<気配察知>により把握した騎士を含む冒険者共もまとめて気絶してもらうこととした。
冒険者はとばっちりだが、ここにいる以上碌なやつではないだろう。
命があるだけ感謝してもらいたいものだ。
そして、ユリナちゃんは皆に説明を終えてくれたが
皆の状態は、聞いていた通り良くない者だった。
1層で<竜人>が疲弊する・・とは、正直あまり考え辛かったのだが、囮に使われていたという事で、全員どこかしらにダメージを受けている状態だった。
即命の危険がある者はいなかったのが、ある程度は回復しておく必要があるので、<光魔法:Lv1・・初級>で癒せる範囲を癒しておいた。
いや、ホントLv低くてすみません・・
モモ達も、あまりにひどい状態の者を各自癒しているようだ。
そうこうしている内に、皆若干状態が悪い程度に回復したため、改めて<空間魔法>による異空間に暫くいて貰う事を俺からも説明した。
具合が良くなってから聞いた方が、状況をきちんと理解してもらえると思ったからだ。
また、高いLvのスキルを持っていることを信用してもらうため、前準備として<気配察知>を皆に付与していき、異空間の中でパニックにならないように<精神耐性>も付与し、更にダメ押しで<魔眼>を使用して忌々しい手の甲にある奴隷の紋章を削除した。
奴隷から解放されたことを知った<龍人>は、俺の、いや俺たちの事を完全に信用してくれたようだ。
「「ありがとうございます。まさか奴隷から解放される時が来るとは思いもよりませんでした」」
口々にお礼を言われた。
ちょっとむず痒くなったのはここだけの話・・・
「いや、当たり前の事をしただけですよ。それより、3日程度・・暗闇なので時間の感覚がおかしくなるかもしれませんが、異空間にいて頂くことになります。申し訳ありませんが協力お願いします。高Lvの<精神耐性>も付与させて頂いたため、特に問題は起こらないと思いますが・・また、食事、水は既に準備させて頂いており、この<神龍>はドロップがポーションが良く出るとのことなので、出次第こちらも送ります。これも、自由に使っていただいて結構です」
代表?のような妙齢のお爺さんが、
「ありがとうございます。ただ、万一何かあった場合は、こちらから連絡差し上げることはできるのでしょうか?」
「はい、できますよ。改めまして私はジンと言いますが、私に向かって話しかけて頂くだけで対応させて頂きます。ただし、深層攻略時等には即お返事はできないかもしれませんが、よろしくお願いします」
「承知しました、ジン殿。・・では皆の者、ジン殿に我らの命運を託すことに異存はないな?」
「「「「おぉ~!」」」」
いつの間にか命運を託されたが、悪い気はしない。
俺はお礼を言い、皆を<空間魔法>を使用して、異空間に送り状態を確認しようとした・・が、
しまった、代表の方の名前を聞くの忘れた。「さっきの人」なんて聞き方はできないし、恥ずかしいから、ユリナちゃんにこっそり聞いておこう。
ユリナちゃんも異空間に送ったので、ユリナちゃんのみに聞こえるように話をした。
『ユリナちゃん、さっき最後に俺と話をしてくれた人は、お名前なんて言うのかな?あっ口には出さずに心で思ってくれればいいからね。よろしくね・・』
『わかりました。あの人の名前はチェダです。この集落をまとめている族長なんですよ、ジンさん』
『わかった。ありがとう』
よし、改めて状態を確認しよう。
『チェダさん、ジンです。そちらは問題ありませんか?<気配察知>によってほかの方々の位置や状態、水、食料の位置も確認できてますか?』
『おお、ジン殿、全く問題ありません。むしろ今までの1階層と比べると天国ですな・・・』
『それは良かったです。我々も早めに皆さんを出せるように攻略を急ぎますので、よろしくお願いします』
『わかりました。今後落ち着きましたら、我らの忠誠を捧げたくお時間をいただきたいと思っております』
『う~ん、難しい話はまた今度で、暫くはゆっくりしていてくださいね。では、また・・・』
危ない危ない。
このまま行くと、何やら自分を族長にでもしかねない勢いを感じてしまった。
俺の究極の目標は、皆で仲良く暮らすことなので、族長とかナントカの長とかめんどくさそうなのはちょっとゴメンなのだ。
よし、<龍人>達も問題ないので、早速攻略を開始しよう。
「モモ、ラム、ウェイン、行くぞ!!」
「「「はい!!」」」
浅層は、どうせドロップも期待できないし、更には他人の目があるため全速力で通過する方向で行くこととした。
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