前世も今世も裏切られるが、信頼できる仲間と共に理想の世界を作り上げる

焼納豆

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防衛能力の増強

<アルダ>の強化(1)・・<神鳥>攻略

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 元日本人の性か、時間がもったいないので、俺は父さんに声をかけてすかさずモモとトーカの3人で<神鳥>のある辺境西伯領のはずれに転移した。

 ユフロは、ウェインのもとで現状の説明を受けているだろう。
 
 そうそう、この間前世の記憶があることを伝えてからは、父上ではなく父さんと呼ばせてもらうことにしている。

 そして、歩きで<神鳥>に行き攻略を開始した。

 ここでは、辺境南伯の<神龍>のように、騎士の管理はなく、そのまま入場することができた。
 既に外は薄暗いので、こんな時間から攻略や討伐を行う者もあまりいないからだろうか?

 しかし、<神鳥>の攻略ははっきり言って消化試合なので、深層では少しだけドロップを<空間魔法>でしまっておこうかと思っている。

 という事は、<神級>の魔法を使用する時には調整をしないと、ドロップも破壊することになるので、いい練習になるのではないだろうか。
  
 そう考えて、3人で中層まで突き進んでいると、体感で4時間程度だろうか?深層の入口に到着した。

 ここからは<神級>レベルのスキル以外は制限を受ける可能性が高いため、<神級>オンリーで、但し威力を調整しながら進んでいこうと思う。

 そして記念すべき1回目!!

 うまくできましたよ!!調整。少し階層がえぐれている気がするが、気のせいだ。

 そして、沢山いた魔獣は跡形もなく消え去っているが、これも気のせい。

 重要なのは最後だ。

 そう、ドロップがあるのだ。指輪のように見えるドロップ。<鑑定眼:Lv9・・聖級>で制限がかかっていそうだけど見てみるか?

 魔獣が沢山いた割には一個しかないけど・・・
 
 と思い、スキルを起動するとあまり制限はかかっていなかったのか、指輪の機能を理解することができた。

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名 称:魔法耐性の指輪
効 果:魔法耐性スキルLv1UP
------------

 気分を良くした俺は、相変わらず今具体的に何階層にいるかは不明なまま攻略を進めていった。
 
 そして、最下層に続く台座のある部屋で、今日の出来高を確認した。
 
 最初の指輪も含めて、こうなった。
 こんなに良い物が出るのなら、他の地下迷宮ダンジョン攻略時もうまく調整して・・いや、そんなのは無理だったな。

 今度ゆっくり入ることにしよう。

 では改めまして、収穫一覧!!

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名 称:魔法耐性の指輪
効 果:魔法耐性スキルLv1UP  × 5
効 果:魔法耐性スキルLv2UP  × 3

名 称:物理耐性の指輪
効 果:物理耐性スキルLv1UP  × 4
効 果:物理耐性スキルLv2UP  × 2

名 称:鑑定眼の指輪
効 果:鑑定眼のスキルLv1UP  × 1

名 称:気配察知の指輪
効 果:気配察知のスキルLv1UP × 2 
------------

「ご主人様、素敵な指輪がいっぱいですね」

「ジン、この指輪可愛いね?私つけてもいいかな?」

「う~ん、指輪を付けるのはいいんだけど、トーカとかはスキル的には全く意味がないんじゃないのかな?だとしたら、<アルダ>の強化のために、近衛とか兵士に使用したいと思っているんだ。指輪は別にプレゼントさせてもらうのではダメかい?」

「うん、それで、ううん、それが良い」

「あの、ご主人様・・・私にもプレゼントしていただけるのでしょうか?」

 トーカは無邪気に喜び、モモは少し不安そうだ。

「もちろんだよモモ。4人皆揃ったら、全員で買いに行こうね!!」

「「はい(うん)」」

 幸せを感じているが、実は俺としては少々不満な部分がある。
 それは、収穫が少ないという事だ。

 やっぱり<神級>の調整というのはとても難しく、いくつも・・いや、正直に言うとほとんど破壊してしまったのだ。

 これからもっと練習だな・・と思いつつ、最下層へ皆と転移した。
 
 但し、モモとトーカで2回も同じ目にあったので、2点注意している。
  1つ目は、いきなり飛び掛かられても良いように気を張っていること。
  2つ目は、洋服を出しておき、すかさず着せることだ。

 そして、転移後衝撃に対する準備をしていたが、なかなか衝撃は来なかった。
 あれ?ソラって九官鳥だったソラだよな??
 
 おとなしかったっけ?

 と思って油断した所、そう、油断して気を抜いてしまったのだ。

 その時、頭上から女性が降ってきて体当たりしてきたのだ。

「ぶひゃ・・」

 なんだか学習していないように思うかもしれないが、これはしょうがない。

 そう、思い出した。ソラは前世で唯一俺と会話ができたので悪戯好きだったのだ。
 よく「コラ!ジン」とか、夜に突然「アハハハ」と笑いだして俺を驚かせたりとかしていたっけ・・

 こうして俺はソラと逢うことができたのだ。
 もう3人目となると慣れたもので、

「久しぶりだねソラ、モモとトーカと直接会うのは100年ぶりなんだろ?俺なんかのために100年も待っていてくれてありがとう。これからは前世と違って、皆でずっと一緒にいような」

「うん。ジン大好き!!」

 俺に抱き着いてきたソラをなでつつ思った。

 ソラは真っ赤な髪のセミロング、目も赤くとても情熱的に見える美人さんなものだから、あれ?俺の周り、美人しかいないんじゃ??
 
 そんな呑気な事を考えつつ水晶さんに統合をお願いし、いつもの通り俺が管理者、ソラに管理補助者になってもらった。
 
 もちろん、<テイマー>による契約者にもなってもらったよ。
 その後の俺のステータスはこうなっている。

---------------------
名前:ジン・アルダ(覚醒転生者) 
種族:人族2/4(一応)  ➡ 人族3/4(一応)
Lv:99(SSS:神級)
HP:8400/8400  ➡ 9600/9600
MP:8800/8800  ➡ 9800/9800
MT:7900/7900  ➡ 8500/8500
【スキル】
 <テイマー:Lv10・・神級>
 <身体強化:Lv10・・神級>
 <雷魔法 :Lv10・・神級>
 <氷魔法 :Lv10・・神級>
 <空間魔法:Lv10・・神級>
 <物理耐性:Lv10・・神級>
 <炎魔法 :Lv10・・神級>
 <精神耐性:Lv10・・神級>
 <水魔法 :Lv10・・神級>
 <風魔法 :Lv10・・神級>
 <光魔法 :Lv10・・神級> UP
 <念 話 :Lv 9・・聖級>
 <鑑定眼 :Lv 9・・聖級>
 <気配察知:Lv 9・・聖級> UP
 <環境耐性:Lv 9・・聖級> UP
 <魔 眼 :Lv 9・・聖級> UP
 <自然回復:Lv 9・・聖級> UP
 <付与術 :Lv 9・・聖級> UP 
 <危機回避:Lv 8・・帝級> UP
 <魔法耐性:Lv 8・・帝級> UP
 <体 術 :Lv 8・・帝級> UP
 <転 移 :Lv 8・・帝級> UP    
 <隠 蔽 :Lv 7・・上級> UP
 <土魔法 :Lv 6・・上級>
 <影魔法 :Lv 4・・中級> 
 <槍 術 :Lv 3・・中級> 
 <棒 術 :Lv 3・・中級> 
【称 号】
 <神狼>管理者
 <神龍>管理者
 <神鳥>管理者
【契約魔獣】
 神狼フェンリル (モモ)
 神龍バハーム  (トーカ)
 神鳥フェニックス(ソラ)
---------------------

 人族3/4(一応)、がとても気になる。

 想像通りだったが、神獣との契約数で間違いないだろう。

 もしかしたら、地下迷宮ダンジョンの管理個所数かもしれないが・・何となく、前者な気がするのだ。
 
 で、俺のステータスはものすごいことになっている。
 でも<棒術><槍術>は低いままだ。使わないからいいけどね。

 
 よし、自分の予定はまたまた予定よりも早く終了したので、もし<アルダ>のメンバーの準備が整っていたら、早速彼らを<神龍>に連れて行こう。

 ウェインの方は、近衛騎士達を<神狼>に連れて行ったのだろうか?

『ウェイン、俺だ。実は明日予定していた<神鳥>の攻略をすでに終えて、これから帰還しようかと思っている。そっちの予定は変更がなく、明朝に近衛騎士を<神狼>に転移でいいのか?』

『さすがジン様です。こちらは・・実を言いますとさすがは<アルダ>の近衛騎士であるといえますが、皆既に準備万端でして、予定を繰り上げて実施する旨ダン様にお伺いを立てに行くところです。そして、ジン様の兄上様、姉上様のソフィア様とロイド様もLvアップを希望されています。こちらはいかがいたしましょうか?』

『さすがは近衛だな。兄さんと姉さんは、そうだな・・・せっかくだから、俺が攻略したばっかりだけど<神鳥>に連れてこようかな? でも、一部破壊して使えない階層があるからそこは水晶さんと相談してからになるけど・・・』

『問題ございません。<神狼><神龍><神鳥>の統合が終了し、地下迷宮ダンジョンのLvは99ですが、更なる大幅な強化がなされています。そのため、破壊階層の修復速度も段違いになっており、10分程度で復元することができます』

 だから、俺は怒られなくなったのか・・・

『だからと言って破壊していいわけではありませんよ、ジン様』

『わかりました』 ・・気を付けよう。

 そして、予定は前倒しになった上、今世の姉、兄までもがLvアップを行うのであった。
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