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防衛能力の増強
<アルダ>の強化(2)・・他種族の強化
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俺は新たに契約したソラと、モモ、トーカ、俺の4人で自室に転移した。
直接自室に転移できるのは、俺の<転移:Lv8・・帝級>のLvが高いため、魔法防壁にかからないことが分かったからだ。
そして、さっきの連絡で、皆が父さんの執務室にいるのがわかったので、ソラの紹介もかねてそちらに向かっている。
部屋につき入室すると、あまりにも早い到着に魔法防壁を作成した<ドワーフ族>の皆がざわつき始めた。
「まさかジン様、Lvが大幅に上がったと聞いておりますが、魔法防壁を突破できるのですか?」
「え?うん。そう。・・なんか、ゴメン」
この魔法防壁を作成した<ドワーフ族>は悔しがり、今回彼らのLvアップで警戒網にかかるように強化するらしい。
彼ら曰く、
「「「「絶対に負けない」」」」
とのこと。
一体何と戦っているのだろうか?
もしも防壁の性能が上がって転移できなくなると俺が不便になるので、もう少し色々考えてもらいたいんですけどね・・
空気を変えるべく、改めて俺は、契約してくれている<神獣>のソラ、トーカ、モモを皆に紹介し、これから各地下迷宮へ転移させる事を伝えた。
魔獣から攻撃されることはなく、罠も無効としている。
そして深層で活動をしてもらうが、いくつかの層に分かれて効率的に活動してもらう事、浅層で慣れる方法もあるのだろうが、時間の関係や、他の目撃者に魔獣から攻撃されていない状況を見られたりすると問題になることや、他種族差別から悪いことになると説明し、いきなり深層に送ることを納得してもらった。
各自のステータスは、各地下迷宮の管理者(ホントは俺だけど・・)が管理してくれ、目標のLvに達した際には俺かウェインがこちらに戻すように転移させる事を付け加えた。
一瞬、<神龍>にいる龍人族も今回のLvアップの対象としようかと思ったが、奴隷生活の開放で一息ついている所だろうと思い、彼らのLvアップはやめる事にした。
そして、予定以上に早<神鳥>の攻略を終えてしまった俺以外は、
<神龍>
ドワーフ族、魔族、エルフ、獣人族
<神狼>
近衛騎士、ユフロ
<神鳥>
姉ソフィア、兄ロイド
に分かれて早速それぞれLvアップを行うこととした。
<神狼>組は、特殊なメンバーであるためにLv上げ上限期間を3日と決めている。
最終目標は、<SS:聖級>だ。
姉さんと兄さんは基礎Lvが低いため、少し時間がかかっても良いと思っているが、<アルダ>の状況次第だろう。
<神龍>組は各個人のステータス強化をメインとしているため、2日程度で済むとの予想だ。
こちらの最終目標は、メインで使用するスキルの<Lv5~Lv7:上級>となっている。
そうして俺は、<アルダ>の防衛要因として警戒?しつつ、自室で3人の神獣と寛いでいた。
3人共、神の権能を使用して俺と同じように警戒をしてくれているが、今のところ何の動きも感知することはできていない。
ウェインは父さん、母さんの近くに護衛としている。
こんな状態で過ごしていても、水晶さんが時々報告をしてくれるので進捗は理解できている。
彼らを送り届けてから1日経過した段階の報告は、
『ジン様、<神狼>の近衛騎士組は元々のLvが高かったこともあり、全員<S:帝級>に達しました。このペースであれば3日も必要なく<SS:聖級>に達することができるでしょう。ユフロは<幻獣>であるので、人族よりもLvの上りが良いようで既に<SS:聖級>となったため、転移をお願いします』
きっと、ユフロは深層の更に深い所で一人必死に討伐をしていたのだろう。
彼女はここから転移する前に、少しでも早く<アルダ>に戻ってくるように俺に伝えてきた。
気合が入っている感じはあったが、まさかここまでとは・・・
召喚魔獣は忠誠心がかなり高いのだろう。そうであれば、残る<神猫>のシロとの契約を終えたら、もう少し召喚して契約してもいいかもしれない。
よし、では迎えに行こう。
俺は<神狼>の管理室に転移し、そこからユフロを転移で呼び寄せた。
「ユフロ、思ったより早くLvアップの目標に達したんだね。無理しすぎてない?」
「お気遣頂ききありがとうございます。少しでもジン様のお役にたちたくて頑張りました」
いや、頑張ったで済むレベルではないんじゃないだろうか。
でも、俺のために必死になってくれているのが伝わるので悪い気はしないが、無理させ過ぎないように気を付ける必要がありそうだ。
よし、では戻るか。
当然のようについてきたモモ、トーカ、ソラと、ユフロと共に自室に転移した。
「ユフロ、予定よりも早い帰還になったから、今日は早めに休んでくれ」
「ありがとうございます。ではダン様とウェイン殿に挨拶をしてから今日は休ませていただきます」
よしよし、きちんと休んでくれるようだ。
ユフロがあっという間に上げたステータスはこうなっていた。
-------------------------------
名前:ユフロ
種族:亀鋼(幻獣)
Lv:61・・A(上級) ➡ Lv89・・SS(聖級)
HP:800/800 ➡ 5900/5900
MP:400/400 ➡ 5100/5100
MT:600/600 ➡ 5400/5400
【スキル】
<物理耐性:Lv9・・聖級> UP
<身体強化:Lv9・・聖級> UP
<探 索:Lv7・・上級> UP
<危険察知:Lv7・・上級> UP
<危機回避:Lv7・・上級> UP
<風魔法 :Lv6・・上級> NEW
<精神耐性:Lv6・・上級> UP
<魔法耐性:Lv6・・上級> UP
<転 移:Lv5・・上級> NEW
<土魔法 :Lv5・・上級> UP
【称 号】
ジンの僕
-------------------------------
なかなかの強さになっていた。
攻撃魔法も風魔法が使えるようになっていると共に、転移も手に入れている。
よっぽど頑張ったんだな。
そして、2日目の夜に水晶さんから連絡があり<神狼>にいる近衛騎士と、<神龍>にいる各種族のメンバーを転移で連れ戻した。
残念ながら、<神鳥>の姉さんと兄さんはもう少し時間がかかりそうとのこと。
領主一族故に、基本的な剣術や魔術については教師がいるが、Lvを上げるために地下迷宮に入るという事はできず、基礎Lvが低いところからのスタートなので予想していた通りではある。
種族ごとの平均的なステータスはこうなっている。目標のスキル<上級>を上回っている。
彼らは彼らで必死で頑張ったのだろう。
しかしドワーフ族は、頑張る理由が魔法防壁の強化(俺の転移阻止)のためというのが若干納得いかないが・・
ドワーフ族
Lv:53・・A(上級)
HP:470/470
MP:530/530
MT:300/300
【スキル】
<錬金術 :Lv9・・聖級>
<付与術 :Lv8・・帝級>
<身体強化:Lv6・・上級>
魔 族
Lv:56・・A(上級)
HP:510/510
MP:580/580
MT:330/330
【スキル】
<魔 眼 :Lv8・・帝級>
<闇魔法 :Lv8・・帝級>
<身体強化:Lv6・・上級>
<魔法耐性:Lv6・・上級>
<物理耐性:Lv6・・上級>
エルフ
Lv:58・・A(上級)
HP:510/510
MP:590/590
MT:360/360
【スキル】
<精霊術 :Lv8・・帝級>
<身体強化:Lv8・・帝級>
<弓 術 :Lv8・・帝級>
<魔法耐性:Lv6・・上級>
<物理耐性:Lv6・・上級>
獣人族
Lv:60・・A(上級)
HP:570/570
MP:500/500
MT:450/450
【スキル】
<身体強化:Lv9・・聖級>
<気配察知:Lv8・・帝級>
<危機回避:Lv7・・上級>
<魔法耐性:Lv7・・上級>
<物理耐性:Lv6・・上級>
水晶さんが<アルダ>の良き未来のために、必要な力をバランスよく取れるように調整してくれた結果だ。
しかし、ドワーフの<付与術:Lv8・・帝級>はまずいな。俺の<転移>と同じLvであるため、このスキルを使って魔法防壁を強化されると、俺は部屋に直接転移することができなくなるか、できたとしても警戒網に引っかかることになる。
恐るべき執念だ。
そして残るは、姉さんと兄さんだ。
『今、姉さんと兄さんはどのLvにいるの?』
『今、ソフィア様はLv:74・・A(上級)、ロイド様はLv:81・・S(帝級)です』
それはそうだよね。今までのメンバーの結果を見る限り、水晶さんがサポートしているんだろうからLvが上がりやすいように調整してくれているだろうしね。
これなら3日目には目標の<SS:聖級>も問題なさそうだ。姉さん、兄さんも普通では考えられない、そう、ありえない速度でLvアップしているのだ。
でも、こんなに皆が急激に力をつけたので少し不安になることがある。
何度も経験した裏切りや、裏切るつもりがなくても操作されたり、脅されたりして対立した場合に、双方に甚大な被害が出ることだ。
この高いLv帯域での対立は考えただけでもぞっとする。Lvが低くてもごめんだが・・
『ジン様、今回のLvアップは全てジン様管理の地下迷宮で行われております。通常のLvアップであれば管理者権限を使用しても得られたLvを剥奪することはできませんが、Lvアップ作業時に管理者権限を使用して対象者に有利な攻撃禁止、罠解除を実施しています。その場合、この設定を行った管理者であるジン様の不利益になる行為を行おうとした時点で、得られたスキルを含むすべてのLvが剥奪され、Lvアップ前の状態に戻ることになるので、問題ないでしょう。不利益の程度は、後程ジン様が設定をお願いします』
『やっぱり地下迷宮は親切設計だったんだ。ありがとう水晶さん。裏切りなんてないと思っているけど、少し心配になっちゃってね・・。そうだな、とりあえず俺や家族に重大な・・そう、命の危機や大怪我、そして心に深刻なダメージを負う可能性がある行為としておこうか。状況に応じて変更が必要であればまた考えるよ』
早めに余計な不安は解消できたので、今日はゆっくり眠れそうだ・・
直接自室に転移できるのは、俺の<転移:Lv8・・帝級>のLvが高いため、魔法防壁にかからないことが分かったからだ。
そして、さっきの連絡で、皆が父さんの執務室にいるのがわかったので、ソラの紹介もかねてそちらに向かっている。
部屋につき入室すると、あまりにも早い到着に魔法防壁を作成した<ドワーフ族>の皆がざわつき始めた。
「まさかジン様、Lvが大幅に上がったと聞いておりますが、魔法防壁を突破できるのですか?」
「え?うん。そう。・・なんか、ゴメン」
この魔法防壁を作成した<ドワーフ族>は悔しがり、今回彼らのLvアップで警戒網にかかるように強化するらしい。
彼ら曰く、
「「「「絶対に負けない」」」」
とのこと。
一体何と戦っているのだろうか?
もしも防壁の性能が上がって転移できなくなると俺が不便になるので、もう少し色々考えてもらいたいんですけどね・・
空気を変えるべく、改めて俺は、契約してくれている<神獣>のソラ、トーカ、モモを皆に紹介し、これから各地下迷宮へ転移させる事を伝えた。
魔獣から攻撃されることはなく、罠も無効としている。
そして深層で活動をしてもらうが、いくつかの層に分かれて効率的に活動してもらう事、浅層で慣れる方法もあるのだろうが、時間の関係や、他の目撃者に魔獣から攻撃されていない状況を見られたりすると問題になることや、他種族差別から悪いことになると説明し、いきなり深層に送ることを納得してもらった。
各自のステータスは、各地下迷宮の管理者(ホントは俺だけど・・)が管理してくれ、目標のLvに達した際には俺かウェインがこちらに戻すように転移させる事を付け加えた。
一瞬、<神龍>にいる龍人族も今回のLvアップの対象としようかと思ったが、奴隷生活の開放で一息ついている所だろうと思い、彼らのLvアップはやめる事にした。
そして、予定以上に早<神鳥>の攻略を終えてしまった俺以外は、
<神龍>
ドワーフ族、魔族、エルフ、獣人族
<神狼>
近衛騎士、ユフロ
<神鳥>
姉ソフィア、兄ロイド
に分かれて早速それぞれLvアップを行うこととした。
<神狼>組は、特殊なメンバーであるためにLv上げ上限期間を3日と決めている。
最終目標は、<SS:聖級>だ。
姉さんと兄さんは基礎Lvが低いため、少し時間がかかっても良いと思っているが、<アルダ>の状況次第だろう。
<神龍>組は各個人のステータス強化をメインとしているため、2日程度で済むとの予想だ。
こちらの最終目標は、メインで使用するスキルの<Lv5~Lv7:上級>となっている。
そうして俺は、<アルダ>の防衛要因として警戒?しつつ、自室で3人の神獣と寛いでいた。
3人共、神の権能を使用して俺と同じように警戒をしてくれているが、今のところ何の動きも感知することはできていない。
ウェインは父さん、母さんの近くに護衛としている。
こんな状態で過ごしていても、水晶さんが時々報告をしてくれるので進捗は理解できている。
彼らを送り届けてから1日経過した段階の報告は、
『ジン様、<神狼>の近衛騎士組は元々のLvが高かったこともあり、全員<S:帝級>に達しました。このペースであれば3日も必要なく<SS:聖級>に達することができるでしょう。ユフロは<幻獣>であるので、人族よりもLvの上りが良いようで既に<SS:聖級>となったため、転移をお願いします』
きっと、ユフロは深層の更に深い所で一人必死に討伐をしていたのだろう。
彼女はここから転移する前に、少しでも早く<アルダ>に戻ってくるように俺に伝えてきた。
気合が入っている感じはあったが、まさかここまでとは・・・
召喚魔獣は忠誠心がかなり高いのだろう。そうであれば、残る<神猫>のシロとの契約を終えたら、もう少し召喚して契約してもいいかもしれない。
よし、では迎えに行こう。
俺は<神狼>の管理室に転移し、そこからユフロを転移で呼び寄せた。
「ユフロ、思ったより早くLvアップの目標に達したんだね。無理しすぎてない?」
「お気遣頂ききありがとうございます。少しでもジン様のお役にたちたくて頑張りました」
いや、頑張ったで済むレベルではないんじゃないだろうか。
でも、俺のために必死になってくれているのが伝わるので悪い気はしないが、無理させ過ぎないように気を付ける必要がありそうだ。
よし、では戻るか。
当然のようについてきたモモ、トーカ、ソラと、ユフロと共に自室に転移した。
「ユフロ、予定よりも早い帰還になったから、今日は早めに休んでくれ」
「ありがとうございます。ではダン様とウェイン殿に挨拶をしてから今日は休ませていただきます」
よしよし、きちんと休んでくれるようだ。
ユフロがあっという間に上げたステータスはこうなっていた。
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名前:ユフロ
種族:亀鋼(幻獣)
Lv:61・・A(上級) ➡ Lv89・・SS(聖級)
HP:800/800 ➡ 5900/5900
MP:400/400 ➡ 5100/5100
MT:600/600 ➡ 5400/5400
【スキル】
<物理耐性:Lv9・・聖級> UP
<身体強化:Lv9・・聖級> UP
<探 索:Lv7・・上級> UP
<危険察知:Lv7・・上級> UP
<危機回避:Lv7・・上級> UP
<風魔法 :Lv6・・上級> NEW
<精神耐性:Lv6・・上級> UP
<魔法耐性:Lv6・・上級> UP
<転 移:Lv5・・上級> NEW
<土魔法 :Lv5・・上級> UP
【称 号】
ジンの僕
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なかなかの強さになっていた。
攻撃魔法も風魔法が使えるようになっていると共に、転移も手に入れている。
よっぽど頑張ったんだな。
そして、2日目の夜に水晶さんから連絡があり<神狼>にいる近衛騎士と、<神龍>にいる各種族のメンバーを転移で連れ戻した。
残念ながら、<神鳥>の姉さんと兄さんはもう少し時間がかかりそうとのこと。
領主一族故に、基本的な剣術や魔術については教師がいるが、Lvを上げるために地下迷宮に入るという事はできず、基礎Lvが低いところからのスタートなので予想していた通りではある。
種族ごとの平均的なステータスはこうなっている。目標のスキル<上級>を上回っている。
彼らは彼らで必死で頑張ったのだろう。
しかしドワーフ族は、頑張る理由が魔法防壁の強化(俺の転移阻止)のためというのが若干納得いかないが・・
ドワーフ族
Lv:53・・A(上級)
HP:470/470
MP:530/530
MT:300/300
【スキル】
<錬金術 :Lv9・・聖級>
<付与術 :Lv8・・帝級>
<身体強化:Lv6・・上級>
魔 族
Lv:56・・A(上級)
HP:510/510
MP:580/580
MT:330/330
【スキル】
<魔 眼 :Lv8・・帝級>
<闇魔法 :Lv8・・帝級>
<身体強化:Lv6・・上級>
<魔法耐性:Lv6・・上級>
<物理耐性:Lv6・・上級>
エルフ
Lv:58・・A(上級)
HP:510/510
MP:590/590
MT:360/360
【スキル】
<精霊術 :Lv8・・帝級>
<身体強化:Lv8・・帝級>
<弓 術 :Lv8・・帝級>
<魔法耐性:Lv6・・上級>
<物理耐性:Lv6・・上級>
獣人族
Lv:60・・A(上級)
HP:570/570
MP:500/500
MT:450/450
【スキル】
<身体強化:Lv9・・聖級>
<気配察知:Lv8・・帝級>
<危機回避:Lv7・・上級>
<魔法耐性:Lv7・・上級>
<物理耐性:Lv6・・上級>
水晶さんが<アルダ>の良き未来のために、必要な力をバランスよく取れるように調整してくれた結果だ。
しかし、ドワーフの<付与術:Lv8・・帝級>はまずいな。俺の<転移>と同じLvであるため、このスキルを使って魔法防壁を強化されると、俺は部屋に直接転移することができなくなるか、できたとしても警戒網に引っかかることになる。
恐るべき執念だ。
そして残るは、姉さんと兄さんだ。
『今、姉さんと兄さんはどのLvにいるの?』
『今、ソフィア様はLv:74・・A(上級)、ロイド様はLv:81・・S(帝級)です』
それはそうだよね。今までのメンバーの結果を見る限り、水晶さんがサポートしているんだろうからLvが上がりやすいように調整してくれているだろうしね。
これなら3日目には目標の<SS:聖級>も問題なさそうだ。姉さん、兄さんも普通では考えられない、そう、ありえない速度でLvアップしているのだ。
でも、こんなに皆が急激に力をつけたので少し不安になることがある。
何度も経験した裏切りや、裏切るつもりがなくても操作されたり、脅されたりして対立した場合に、双方に甚大な被害が出ることだ。
この高いLv帯域での対立は考えただけでもぞっとする。Lvが低くてもごめんだが・・
『ジン様、今回のLvアップは全てジン様管理の地下迷宮で行われております。通常のLvアップであれば管理者権限を使用しても得られたLvを剥奪することはできませんが、Lvアップ作業時に管理者権限を使用して対象者に有利な攻撃禁止、罠解除を実施しています。その場合、この設定を行った管理者であるジン様の不利益になる行為を行おうとした時点で、得られたスキルを含むすべてのLvが剥奪され、Lvアップ前の状態に戻ることになるので、問題ないでしょう。不利益の程度は、後程ジン様が設定をお願いします』
『やっぱり地下迷宮は親切設計だったんだ。ありがとう水晶さん。裏切りなんてないと思っているけど、少し心配になっちゃってね・・。そうだな、とりあえず俺や家族に重大な・・そう、命の危機や大怪我、そして心に深刻なダメージを負う可能性がある行為としておこうか。状況に応じて変更が必要であればまた考えるよ』
早めに余計な不安は解消できたので、今日はゆっくり眠れそうだ・・
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