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4章~戻る日常?~
第18話 金策と旅立ち
しおりを挟む奴隷商でのことを頭の中で反芻していた。
しかし、何にせよ問題は金だ。
金がなければ奴隷なぞ買えないしキツキツのまま奴隷を買っても衣食住なんてそれこそ金が尽きてしまう。
(金策としては何がある・・・?
迷宮?いや、階層越えがまた出たらしいし安全 を考えれば無いな。
賭博?それこそダメだ。全財産スったら目も当てられない。
なら・・・・・ 鉱山! そういえばフィルとレガンもあそこに行くと言ってたな)
結果として金策として一番の候補には鉱山が上がった。
詳しいことをティナに聞こうとギルドに向かうことにした。
「ああ、たしかにそこならまだフィル達がいるはずね。鉱山までの馬車も出てるからそれに乗っていったら?」
ティナからの説明を受け馬車場へと足を進めていくと既に数人の人が列を作っていた。
それはさておき、採掘に用いる道具は鉱山付近に売っているらしくこの街で買う必要は無いとのことだった。
30分ほどして順番が回ってきた。馬車の同乗者は3人、そのうち2人はパーティを組んでいるらしいことが伺えた。もう一人は手帳をとかく熱心に見ている。
(なんとも・・・気まづいな)
どれほどかして馬車が停まった。外からは活気に満ち溢れた声が聞こえてくる。
馬車の周りにはいくつもの露天が立ち並んでいた。食べ物を売っている店が多かった、武器や採掘道具は通りの奥の方に専門の店があるらしい。
宿屋を決めた後にギルドに向かうことにした。道中で気づいたことであるが鉱山街だけあってドワーフの類が多いようであった。彼らは鉱山、採掘、刀匠の専門家だ。
個々人によってどれに才があるかは違えど鉄鋼技術は彼らが長年紡いできたと言っても過言ではない。
もちろん人間にも得意とする者はいるがドワーフと張ることが出来るのは真の名匠と呼ばれるような、ある種逸脱していることが多い。
ギルドに入り受付で初めて来たことを告げると採掘、鉱山における注意事項を聞かされた。
魔物が湧く場所や爆発する危険のある鉱物を聞き、大まかであるが鉱山内の地図も受け取ると向かいの道具屋を紹介されたので行ってみると、
「そうそう、持ち方はその方が良い。おっと!危ないぞもっと手元に注意を払え」
今日は客数も少ないらしく道具屋では主人がえらく丁寧に採掘道具の使い方を教えてくれた。
話をする中で知ったことなのだが、この街にはホーメル、レミ兄妹とその祖父ゴーシュの知り合いが多いらしい。
―――――――――
ホーメル、レミ兄妹
エルミントの冒険者セミナーにて、ユウと知り合った冒険者兄妹。
迷宮都市ヴルテンにある鍛冶屋の子供。
現在は家業の手伝いのため冒険者業はお休み中。
ゴーシュ
ホーメル、レミのお爺さん。
昔は頑固一徹の職人気質だったらしいが、孫が冒険者になった途端新人冒険者の世話をやくようになったとか。
腕の良さはドワーフにも評判らしい。
―――――――――
どうやら思っていたよりも有名人だったらしい。
なんでもその道では顔が広いらしくホーメル、レミが小さい頃は連れて歩いていたそうだ。
(今度手紙でも送ってみるか!まだあの店にいればいいけど)
道具屋を出て道すがらこの後のことを考えることにした。
(フィルとレガンも探したいけど、まあ今日は街を回るだけにするか・・・
(それにフィルはともかくレガンは娼館を張ってれば見つけられるだろうし)
この街にも娼館はあるらしい、冒険者いる所に娼館ってことだ。
それと道具屋の主人に聞いた話ではこの街の名前も募集しているとのことで「ぜひ応募してみなさい!」と言われたのを思い返す。
そもそもが最近になって希少鉱石が見つかったためにできた街、開拓に忙しくて名前をつけるのを忘れていたってことらしい。
まあ、名前が採用されれば賞金も出るらしいのだが自分のセンスの無さは心得ているので辞めておいた。
さてどこから行こうか・・・
―――――――――
side???
すっかり日が落ち昼とは違った喧騒が聞こえる街の中をトボトボと歩く赤髪の男がいた。
(なんで・・・ 俺はまたアレにかかっちまったんだ)
理由は分かっている。娼婦に、娼館に行っていることしか原因などない。
しかしこの男は認めたくないのだ。
(嫌だ!娼館に行けなくなるなんて!)
性病はポーションか医療ギルドなどで治してもらうことが出来る。しかし、そのお金も積み重なれば馬鹿にならない・・・
(この気持ちを鎮めるためには・・・アソコしかない!!)
そう心に決め赤髪の男は娼館が建ち並ぶ通りへと足早に歩を進めるのだった。
―――――――――
―――――――――
side???
エルミントの近くにある希少鉱石によって起こった街。その街の、ある宿屋で一人外を眺めているエルフの姿があった。
「レガン遅いなー」
―――――――――
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