アース神話

ラグナロク

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ザクソン時代とノルランディエル帝国について

繁栄と秩序

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ザクソン時代は、人間が滅んだとされている1500年後の時代と言われている。当時の年号はザクソン期。ノルランディエル帝国に繁栄を齎したものこそザクソン・ノルランディエル一世。そう、この男が年号を作り、ノルランディエル帝国は富を得た。当時、彼らが降り立った地球にはまだ僅かに人間の生き残りがいたそうだ。ザクソン王は人間と言われる生き物に大変興味があった。そこで、生き残りの1人をまだ、当時は小さかった国ノルランディエル帝国に招いた。ザクソン王は人間の言葉を話し、その1人に尋ねたのだ。私はもっと大きな国にしたい。もし、大きな国になれば他の生き残りを連れてくると良い。歓迎しよう。そこで、建築としてのスキルが必要なのだ。人間は建築に関して特化していると聞いた。ぜひ、協力して欲しいのだ。と言ったそうだ。人間にとってもいい話なのでその話に乗っかった。人間は設計図を作り、みごとに作り上げた城は、ザクソン城と呼ばれた。このザクソン城は不思議な作りになっていてな。必ず迷子になるほど広く大きな城だったのだ。人間の協力もあり、かなり頑丈な作りの城だったそうだ。魔法の石が頑丈な作りの基盤になっていた。この魔法の石には色々説はあるがそれはまたの機会じゃな。こうして、ザクソン城は大きな城となり街も生まれ大きな国家となった。人間は、ザクソン王に懇願した。最近起きている人間狩りをやめるようお願いした。心優しい事でも有名だったザクソン王は勿論だ。お主には恩義がある。敬意を払おう。そして、ここで生きられる様そなたに名を与えよう。そなたには、アルフレッドと言う名しかない。ならば、お主にはアルフレッド・フォン・イスタリアスと言う名で生きると良い。また、お主には、屋敷を譲る。爵位も与えよう。今宵より伯爵だ。と。こうして、アルフレッドは貴族となった。ちなみに、アルフレッド・フォン・イスタリアスはしっかり覚えておくのだ。彼は重要な存在だからな。こうして、人間のアルフレッド伯爵とザクソン王は契りを交わし繁栄を築いた。ドラグルジア鉱石を発掘し、武器や防具を作り上げ軍事力も得た。ノルランディエル帝国は強豪な国として確立した。ザクソン王はアルフレッド伯爵と共に、新しい土地を開拓した。ザクソン王の兄弟ギルバートとエドワルドが、開拓した街の領主となった。1つの帝国と三つの街。ノルランディエル帝国に隣接するノルランディエル市街、はるか、南西の大陸にある所にギルバート街、北東の大陸にはエドワルド街が誕生した。それを記念してザクソン王は彼らが住まう大陸に名を与えた。エドワードが住む大陸にはノルンエドワルド大陸と、ギルバートが住む大陸にはエギルバルドル大陸と名付けた。南東の大陸や北西の大陸はまだ、開拓していなかった。ザクソンが高齢になる頃に未開の地の開拓を始めようとする動きがあった。ザクソン王はまず、北西の大陸から開拓し始めた。だが、もう高齢だった為ザクソン王を止めようとする動きがあった。ザクソン王には、子供がいなかったこともありザクソン王が亡くなったら誰が跡を継ぐかの心配の声もあった。1番跡継ぎに有力だったのはザクソン王の従兄弟の1人息子エドワードだった。ましてやエドワードは人望もあり国民から好かれていたからかなり有力だったのだ。だが、これに異議を唱えたのはザクソン王に仕えていたガイアスラ教皇は私こそが次の王に相応しいと唱えたのだ。ちなみに、このガイアスラ教皇のことも覚えておきなさい。彼もまた重要な存在だ。彼には妙な噂があった。ザクソン王の盟友アルフレッド伯爵を敵対視していたし、ガイアスラ教皇が人間狩りの指導者だったと言う噂があった。ガイアスラ教皇はザクソン王が人間に興味があった頃から既に人間狩りを支持していた可能性がある。それに、初めてザクソンが地球に降り立ち初めて出会ったのがガイアスラだった。布教の旅の途中で巡り会ったのだ。このことから、ガイアスラは人間という生き物であったのではないかと言われていた。だが、だとすると妙な所があったのだ。ガイアスラは奇術を使う力を持っていたのだ。また、ガイアスラは人間の話をしようとはしなかった。まるで、人間を恨んでいるかのように目の敵にしていた。ザクソン王はそこに疑問視していた。だが、高齢になりザクソン王は次第にガイアスラ教皇に頼るようになった。意見を鵜呑みにするようになってしまった。それに不満を募らすザクソン王の兄弟と従兄弟。次第に牛耳ろうとする態度が明らかになってきて、ついに事件が起きた。よりにもよって開拓が始まる前日にザクソン王はベッドで怪死していた。というのも、ザクソン王の寝室でコソコソするガイアスラ教皇を目撃していた人がいたからだ。おまけに、ザクソン王はまるで見てはいけないものを見て発狂するかの様な表情をしていてベッドの横にある机にある数字が刻まれていたのだ。Ⅱ-4と書いてあった。それは、本を並べやすくするための数字だった。だが、この番号の本はなかった。書物管理者であるの話によると行方不明となった本のタイトルは人間の終わりだった。唯一、人間が滅ぼされた理由や誰が仕組んだなど書かれていたのだ。また、その本には人間が何故再度戦争を起こしたのか?滅ぶ危険性の高い戦争になることは想定出来たはずなのに踏み切った理由も書いていたのだそうだ。だが、その本がなくなってから完全に真実は闇の中。人間が滅んだ理由は誰も知らない。知っているとすれば、アルフレッド伯爵かガイアスラ教皇くらいだろう。だが、噂ではこの戦争に魔物が絡んでる危険性があったと言われている。今も野生としていきている魔物はその戦争の産物だと言われている。また、ザクソン王の死に様はあまりに異様だったこともあり奇妙な点があまりにあった為未だに世紀のミステリーになっている。多くの説が生まれたがどれも信憑性低いと言われている。だが、この事件がガイアスラ教皇を以外にも追い詰めた。ガイアスラ教皇への不満や疑問視する声が爆発してしまったのだ。ガイアスラ教皇は次第に追い詰められた。ガイアスラ教皇は怒り狂い荒れまくった。ガイアスラ教皇は奇術で世を破滅させようとした。だが、ガイアスラ教皇の動きを監視していたアルフレッド伯爵はその企みを止めた。アルフレッド伯爵は、ザクソン王の跡継ぎを決める役割を担っていた。アルフレッド伯爵は、ザクソン王の従兄弟の息子エドワードを王にした。晴れて、エドワードは王になった訳だがエドワードはどうしてもガイアスラ教皇がザクソン王を殺したとは思えなかったのだ。エドワードの名付け親でもあり教育もガイアスラ教皇が歴史や地理を教えてくれた優しい人に見えたからだ。エドワードは獄中にいるガイアスラ教皇を訪ねた。ガイアスラ教皇はおぉ、分かるぞ。エドワード。大きくなったなぁ。どうだ?王になられて責任を負う事になったがうまく出来てるか?だが、いいかい?どんな壁も君なら乗り越えられるだろう。だから、負けるなよと言ってきた。エドワードはたまらず、なんであんなことしたの?ザクソンおじさんを殺すこともないのに。だが、その回答に意外な回答があった。エドワードよ、違うのだ。私は確かに世を破滅させようとしたがザクソン王を殺してなどいない。あのころ私が王の寝室を訪れたのは本がみつからなかったからなんだ。ずっと、探していた。そしたら、ザクソン王が本を1つ持っていてな。私が探していた本がそうだったのだ。今まで必死に隠してきた本を持っていたことに驚いた。書物管理者の許可なく持ち出せたのは王と私とアルフレッド伯爵だ。王は、私に言ってきた。この本はほんとにあったことを書いているのか?正直に答えよと言ってきたんだ。その目には大粒の涙が出ていた。私もずっとザクソン王には仕えていたが涙を流すことなどなかったから驚いたよ。私は言うしかなかった。ザクソン王は私を怒鳴りつけたよ。だが、私には奴らを止める術を持っていなかった。だから、私は本に納める事で償いをした。私が見たもの全てを書いたのがあの本なんだ。いいかね、今あの本は行方不明になっている。それが何を意味するかわかるかね?人間の手元に行ってしまえば必ず復讐しようとするものが生まれてしまう。だが、奴らに敵意をむきだした者は誰一人生きて戻ってこなかった。私ももうじき奴らに殺されるだろう。エドワードよ、奴らには関わるな。我々でも戦える相手ではない。奴らが、きっとザクソン王の死に何かしら関わっているはず。だがこれだけは言っておく。これから言うことは独り言だと思ってくれ。アースの小鳥は神託の龍となり再び戦となるだろう。それが、地球の最後の啓示となり全ての行いの末路となる。エドワードは、全く理解出来なかった。だが、エドワードには神託の龍に心当たりがあった。神託の龍が意味する言葉は、神の孤児。だが、果たして神の孤児とはなんなのか。何故、ガイアスラはその事をエドワードに話したのか。それは、分からなかった。そして、翌日の事だった。ガイアスラが牢獄の中で亡くなったことが国中に伝わった。病気で亡くなったのだそうだ。こうして、幕を閉じた。エドワードは悲しみの末法を設けた。
人間狩りを行ったものは死罪とする。
物品の窃盗は懲役5年とする。
他にもいくつもの法を設け秩序維持をはかったのだ。
エドワード王は後に鋼の法の番人と。
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