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第一章 転生した

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ホルフト村は、霊峰サラメイを挟んで、魔王の治める魔族領のお隣。人類防衛の最前線なわけですが、そこで小麦を刈り続ける私。いや、生活のためだから。必要だから。

もちろん、村の反対隣、距離的には馬車で一日のところに、領主様の居る大きな街もある。本当の前線基地はこっちだね。

それでも、サラメイ山の魔物討伐とかに便利だから、村には冒険者達がよく来るし、その人達のための宿屋とか、武器屋、魔法屋なんてのもある。ザ・アールピージー。そして、小麦を刈る私。

…憧れるよね、冒険者。でも、残念ながら、私には剣も魔法も扱えない。村娘Aだから。

村娘Aパターンの妄想も、滅茶苦茶したけど、隣には絶対先輩が居た。なのに、私が物心ついてからずっと、先輩はお山の向こう。これ、あれだね。先輩、魔族パターン、確定なんじゃない?




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