【完結】いつだって二人きりがよかった

ひなごとり

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高校生の二人

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『明日って暇? 遊びに行こうよ』
 すでに日が昇って蝉が合唱を始めている朝、冷房の効いた自室で惰眠を貪っていた未雲の元に届いたのはそんな連絡だった。
「はあ……、あ?」
 スマホの画面に写っているたった一つの通知を凝視する。目を擦ってみてもその事実は変わらず、確かに液晶に映っていた。
 てっきり社交辞令だと思っていた。「また連絡する」なんて別れ際の決まり文句で、誰もが使うもの。少なくとも未雲はそう思っていたものだから、今目の前にある通知が信じられなかった。
 その連絡を無視しようと頭を枕に押し付けたが、初めての土地で唯一の知り合いとなった自分に声をかけてきた転校生……と思うともう一度寝る気にはなれなかった。未雲は仕方なく体を起こし、もう少しで消えそうになる画面をタップする。
『いいよ。どこ行きたいとかある?』
 結局そんな返信をすると既読はすぐに付いた。そして時間も経たずに、「どこかオススメ教えて~観光みたいだね」なんて呑気な返事が表示される。
 地元の観光地みたいなところ……と頭で思い描こうと考えてみるが、すぐには思い付かないことに辟易した。都会のように人も多くなくどんどん閑散としていくこんな田舎、良いところを上げる方が難しかった。
「なんかあったっけな……」
 学生たちが放課後に行くようなところと言ったら、それこそ田舎特有のショッピングモールくらいだろう。そんな場所を観光地とは呼ばないし、いざ紹介して行ったらあの綺麗な顔が残念そうにしながら気を遣う様子がすぐに想像出来て腹立たしかったので、未雲はインターネットに頼るしかなかった。
 地元の名前を入れて検索すると、「水族館」の文字がパッと液晶画面に表れた。
 ああ、そんな場所もあったな。
 この検索結果を見るまで忘れていたが、未雲の通う高校は海が近いのもあってか水族館がすぐ隣にある。夏が近付くと保育園や小学校の子供たちが見学という一環でやって来て、きゃらきゃらと甲高い笑い声が教室にも響いていたのを思い出す。こんな近くのものを忘れていたなんて。普段全く周りに興味を持っていないことに自分で驚く。幼い頃はそれなりに行っていた場所のはずなのに。
『学校の近くに水族館あるけど、行く?』
 水族館のサイトも一緒に送れば、既読がすぐについた。
『行きたい!』
 場所さえ決まれば、あとはとんとん拍子で決まっていった。日程を再確認して、『じゃあまた今度』とやり取りを終わらせる。
 なんだか疲れた。
 伸びをしてベッドから起き上がる未雲の元にピロンとまた通知音が届く。それはついさっき連絡を終わらせたはずの相手からだった。それを見て思わず小さく笑いが漏れてしまうくらいには、未雲も約束が案外楽しみで仕方がなかったのかもしれない。
『未雲と行けるの楽しみ。早く明日になりますよーに!』
 いつの間にか呼び捨てになっていたことも気付かず、未雲は少し時間を空けてから無難に猫のスタンプを押した。

夏季休業に入ったこの時期は、例年通り暑く蒸した天候続きだった。到底人間が生きていけない環境の中で、未雲と柊明は「おはよう」と覇気のない声で挨拶をすると、お互い何を言うでもなく熱いコンクリートの上を歩き始める。遠くなのか近くにいるのか分からない蝉の合唱を聴きながら、とにかく目的地へと足が動く。
 二人の考えていることは同じだった。少しずつ見えてくる水族館の看板、入口を前にして自然と早足になってくる。
「……っ、着いた、……」
 海の生き物で飾られた自動ドアを急いで抜けると、そこは暗い青で覆われた空間だった。今の二人にとって建物の中はまさしく砂漠の中のオアシスであり、冷房の効いた水族館に入った途端生き返ったようにどちらともなく息を深く吸い込む。
「中真っ暗でさらに涼しく感じる!」
「分かったから、早く」
 やたら興奮している柊明の腕を取り、未雲はチケットを買うために受付へ向かう。「お二人ですか」と聞くスタッフは、心做しか自分の後ろを見ているような気がした。
「チケットはこちらです」
「ありがとうございます」
 柊明が人好きのする笑顔で差し出されたチケットを受け取る。目の前のスタッフは恥ずかしそうに頬を染めているのが暗い館内でも見て取れた。
 こいつは人に好かれるタイプなのだろうな、と未雲は隣で笑う柊明を見る。そもそもがイケメンという部類に入る顔をしていて、身長も高い。イケメンといっても高嶺の花のような存在、というものでもなく目尻が垂れた目と大きな口、それに加えていつも口角が上がっているから近付き難いという訳でもない。
 それに比べて俺はどうだ。さっきチケットを受け取った時も、柊明に続いて小さく感謝を述べて会釈をしただけ。笑顔は家でもしてるかどうか曖昧だ。そんなだから、学校では友人と呼べるような存在がいない。それで困ったことは殆どないが、学校が始まれば柊明はきっと自分から離れて新しい友人を作るのだろう。そう考えたら、少しばかり胸の辺りに痛みを覚えたような気がした。
「未雲?」
 ハッと顔を上げると、柊明が心配そうな顔をして目の前で手を振っている。
「あ、ごめん、久しぶりに来たから……」
「感傷に浸ってたの? いいね、そういうの大事」
「馬鹿にしてる?」
「そんな訳ないでしょ、それより早く行こうよ」
「……うん、」
 促されるがまま館内へ足を踏み入れると、先程の暗い青が少し明るくなって、ガラスが照らされて出来た光が床にゆらゆらと揺蕩っていた。左右に広がる水槽の中には大小様々な魚がいて、真っ青な色に浸食されている。人が少なく規則的な音しか聞こえない空間はまるで死後の世界だ。今目の前を泳いでいる魚も本当に生きているのか分からなくなる。
 ぼんやりと物思いに耽っていると、あれだけ騒がしかった隣の柊明も静かになっていることに気付いた。
「どうした?」
 声を掛ければ、未雲は急に手を引っ張られて思わず声を上げる。思ったより声が響き、慌てて口を抑える。あまり人がいないとはいえ貸切状態というわけでもない。顔が熱くなるのを感じながら、文句を言ってやろうと隣を見れば「暗いから」と言って未雲の手をしっかりと握る柊明がいて、呆れてものも言えなかった。
 次のエリアに移動すると、大きな水槽がいくつか並んでいた。大きい魚が微動だにせず目だけをこちらに向けている。ぎっしりと円錐形の水槽に押し込められたクラゲが嗤うように忙しなく動いていて、爪の大きい蟹がこちらを指差していた。
 ――静かだ。
 きっと普段から人は多くないのだろうが、今日はそれ以上に人がいない空間のように感じられた。
 さらに奥へ進むと空間が開けて、二人の目の前に今までとは比にならないくらいの巨大な水槽が現れた。エイや子ザメが悠々とその水槽の中を泳ぎ、底にはウツボが顔を見せた。
「すごい!こんなに大きな水槽初めて見た!」
「階段上がればもっと近くで上の方見えるよ」
 突然柊明が爛々と目を輝かせて子供のようにはしゃぐので、思わず笑って教えてやれば「じゃあそっち行こ」と手を繋いだまま二人で階段を登っていく。
 昔の記憶でも未雲はこの水槽のことは鮮明に覚えていた。小さい頃、今よりもっと低い背で見上げるこの水槽はどこか恐ろしくて、同時に美しくて目が離せなかった。久し振りに見ても、今目の前にある大きな水槽は怖くて、綺麗だ。そんな感慨に浸っている未雲の腕を引っ張って走り出す柊明は、恐怖という感情はなくただただ興奮して好奇心でいっぱいの子どもに見えた。
 階段上は水槽の一番上まで見渡すことが出来た。そこにはコザメやエイが広い空間をゆっくりと泳いでおり、丁度二人が来たところにエイが腹を見せてガラスに張り付かんばかりに近くまで来ている。
「わあ……こんなに近くでエイの内側見たの初めてかも」
「結構可愛らしい顔してるよな」
「可愛いよねー。あれ、ほんとは目じゃないけど」
「……そうなんだ」
 エイを凝視する未雲と柊明は時間が経つのも忘れて暫く黙ったままだった。永遠とも言えるその瞬間は揺れる青と反射する光に包まれて二人を世界から遮断する。いつの間にかくっついた肩はじんわりと熱を産み、繋いだ手はじっとりと汗ばんでいた。涼しいはずなのに頭がくらくらしてきて、ふと静かになった隣を見ると、柊明もそれに気付いてこちらに頭を寄せてきた。
「どうしたの」
 静かな空間に配慮してか彼は音を出さずに唇だけを動かす。やけに扇情的な動きに、隣に聞こえるんじゃないかと不安になるほど未雲の心臓がどくん、と跳ねた。
 一目見た瞬間から綺麗だと感じていた顔が水槽の光に照らされているせいかさらに神秘的で魅力的に見え、未雲は何故か目を離せなかった。柊明の目が、視線が、逸らすなと言っているようで――背中にじんわりと汗が滲む。
「お魚さんだあ!」
 突然二人以外の声が入ってきて、青と光はすぐに霧散した。いつの間にか顔が至近距離になっていたことに今更気付いて、未雲は仰け反るようにして顔を背けた。
 ほとんど人がいないと言っても夏休み中なのだから誰も来ないというわけではない。母親と一緒に来ているらしい子どもが走りながら水槽に駆け寄ってくる。柊明のすぐ近くまで来ると子どもはその勢いのまま、ドンと大きい音を出してガラスに張り付き、目に青を携えながら一心不乱に奥のサメを見ようとくっつく。女の子を追いかけてきた母親らしき人は隣の呆然としている柊明に気付き慌てて謝るも、柊明は「いや、大丈夫です」と何事もなかったかのようにそっけなく返事をしていた。
 二人して無言のまま少しだけその子どもから距離を取る。いつの間にか手は離れていた。
「……水槽、壊れるかと思った」
 柊明がか細い声で言うので、未雲は思わず笑ってしまう。
「ふ、確かにちょっと怖かったけど。そんな簡単に壊れないよ」
「そうかもしれないけど……ああやって躊躇なく突撃できる子どもがすごい。恐ろしい」
 そう言いながらまた未雲の手を取る柊明の青白い顔を見て、未雲は何も言わずその手を握り返す。わずかに震えていた手は許しを得たように、さらに強く握り返された。


「今日はありがとう。すっごい楽しかった!」
「それなら良かった」
 田舎の小さな水族館だからそんなに長居しないだろうという当初の考えとは裏腹に、イルカやペンギンのいる外のエリアも十分堪能した未雲たちが水族館を出るとすでに太陽は傾きかけていた。
 夕焼けのオレンジ色で辺りを包み込まれた外は、昼より過ごしやすくなったもののまだまだ暑い。相変わらず蒸し暑くて、肌がべたべたして、気持ち悪かった。それでも柊明はキラキラと顔を輝かせて次の予定を立てているし、未雲も限りある施設を懸命に思い出しては口に出していた。
 城……は見るだけだし、暑い。屋内でそれなりに楽しめるような場所。柊明は一体どういうものを好むのか全く分からないものの、あれこれと思いだして二人で吟味するのは中々に楽しかった。
 また連絡を取り合おう、と約束をして二人は帰路につく。駅に向かう柊明を見送って、未雲は発車のアナウンスを告げているバスに慌てて乗った。
 涼しい車内に感動しながら誰もいないのに後ろの隅の席に腰掛けて、ぼんやりと外の風景を何となく眺めた。今日あった出来事が時系列関係なしに次々と脳内に流れてきてはぼやけていくことに、未雲は思う。ああ、今日は楽しかったな、と。
 小学校低学年の頃は男女関係なく仲の良い子がいた。それこそいちばん仲の良かった子は女の子ではなかったか。それが次第に学年が上がるにつれ疎遠になって、中学生の頃には同級生が鬱陶しくてたまらなかった。明らかに幼稚だったし、そんな人たちのために体力を使うのは勿体ないと思った。その態度で嫌われてしまおうが自分にはどうでもいい事だったし、今も相変わらずそれで良かったと信じている。
 しかし、今日の柊明との出来事は全てが新鮮で、心が浮き立つ気持ちとはこのことを言うのかもしれない、と思ったのも事実だ。早くに友人という存在を見限っていたから、未雲は同年代の仲の良い子と遊ぶという行為を殆どしたことがなかった。
(こんなふうに楽しめるなんて……夢みたいだ)
 未雲が柊明にとって「転校して一番に会った人」というただそれだけの事実だとしても、今はそんなこと考えるべきではない。
 未雲は自分の口元が緩んでいるのに気付いて、しかしバスの中には前を向く運転手以外誰もいないのだと思い出して頬をさらに赤くさせたのだった。

・・・

 その後もちょくちょく二人は学校の周辺で会っていたが、ある日の帰り道に未雲の元へ一通の連絡が来た。
 相手は同じクラスの、殆ど話したことがない同級生。クラスの中心的なグループにいる一人で、未雲は彼のことがかなり苦手だった。そもそも共通点もなければ連絡を取り合うような仲でもない。そんな人が一体何の用だ、と未雲は訝しんで既読がつかないようにその内容を確認する。
『今日誰かと一緒にいるところ見かけたけど。めっちゃイケメンでびっくりしたw 知り合い?』
 思わず重い溜息が口から出る。なぜクラスメイトに見つかるという考慮をしていなかったのか。
 普段は知り合いに会うのすら嫌で外に出歩くとしても学校周辺は避けていたのに、何故か柊明との約束はそれがすっかり頭から抜け落ちていた。初めての場所なんだからまずは学校周辺がいいだろうと変に気を遣ったのがいけなかっただろうか。いや、だとしてもわざわざ遠いところを案内するのは違う気がする。
 延々と後悔が未雲の中で押し寄せてくるが、どれだけ後悔したって起こってしまったことはもうどうすることも出来ない。だったら今は目の前にある問題を片付けるべきだ。未雲は素早く画面を切り替えて件の人物へ確認をした。
『同級生が今日俺らのこと見たみたいで、お前のこと知りたがってたんだけど。教えても大丈夫?』
 送った直後、既読はすぐについた。
『まあ、夏休み明けたら分かることだし。転校生って言っておけばいいよ』
 未雲はその返事が少しだけ気に入らなかった。だからと言ってどう返してほしかったかなんて、自分自身ですら分からなかったけれど。『分かった』と打ち込んで送ろうとした瞬間、ポンと通知の音がして柊明から新しいメッセージが届いた。
『あ、でも夏休みは未雲としか遊ぶつもりもないから! やっぱり道聞かれて教えてただけとか誤魔化しといて。それでさ、残りは残念だけど会うのは夏休み明けにして、通話だけにしよ。課題もやばいし』
「えぇ?」
 思わず出てしまった声は随分間抜けだった。そもそも未雲は自分が声を出したことすら気付かなかった。こんなメッセージ、自分に都合が良すぎて困惑する。しかしどれだけ読んでも内容は変わらないし、未雲は半ばぼんやりとしながら打ち込んだままだった返信をそのまま送信した。

 その後、衝撃のあまり同級生の連絡に返していなかったことを数日後に思い出し、未雲はヒヤヒヤしながら『道を聞かれただけ、知らない人です』と返信した。

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