15 / 33
高校生の二人
14
しおりを挟む春休みが終わり、積もっていた雪は溶け桜が舞う季節となった。
新学期が始まった学校はどこか浮ついた気分の学生たちでざわざわと騒がしい。特に新しいクラスでは誰が同級生になったか、ということで話題が持ちきりだった。その中でも皆が注目していたのがあの柊明がどのクラスになったかということだった。一緒のクラスになれば少なくとも話しかける機会は増えるし、口実にもなる。去年は違うクラスで話す機会に恵まれなかったから今年こそは、と意気込むクラスメイトも後を経たない。
柊明と未雲がいつも通りバスで登校した時にはすでに大勢の生徒が集まっていた。柊明は「ちょっと通して~」と生徒の山をかき分けてクラス替えの用紙の前まで来る。人波に飲み込まれて離れないよう、互いに手を繋いで辿り着くと二人して「せーの!」と自身の名前を探し始めた。
突然、柊明が未雲の肩を揺さぶりながらわあっと大きな声を上げる。この柊明の喜びようを見て大方の人間は察することができた――未雲と同じクラスになったのだな、と。
「ほら! おれが言った通りでしょ!?」
「え、あ、本当だ」
未雲がやっと自分の名前を見つけて他の名前を確認すると、二人は同じクラスの欄に入っていた。何となく期待していたが、こうして現実になると嬉しいような気恥ずかしような、不思議な気分になる。
「……ねえ、未雲」
周りが生徒でごった返す中、柊明はひっそりと未雲の耳元で囁く。人混みの中どうしても周りとの距離が近くなるので、二人の距離が勘ぐられることはなかった。
「これからはずっと一緒だね」
小さな笑い声とともに甘美な言葉が耳元で紡がれる。くすぐったさに身を捩ると、「もう行こう」と柊明に手を引かれて新しいクラスへと向かっていった。
同じクラスになってからというものの、二人は二年の時とは比べ物にならないくらい行動をともにしていた。登下校と昼休み、放課後――これでも十分多いが――だったのが、今では朝から夕方までずっと一緒にいる。名前順で並んだ席は離れていたが、授業後の十分休憩に入ると柊明は必ず未雲の席へ行ったし、移動教室ももちろん一緒に移動していた。
困ったのは他のクラスメイト、いわゆる柊明と話したいとずっと思っていた生徒たちだった。二人がずっと話しているので、まず話しかける機会がない。どれだけ機会を窺っても柊明が未雲から離れるのは殆どなかったし、未雲も未雲で以前のように鬱陶しそうにしている素振りもなかった。
自然と皆の視線は二人に移り、まるで監視されているように周囲の空気がひりついていた。そうなってしまうと、どれだけその気はなくとも次第に周りは何かに勘づき始める。
「なんかさ、二人の距離って近くない?」
「二年の時は気付かなかったけど、ちょっと変だよね」
「もしかして付き合ってるとか?」
「えー! 信じられない」
「あいつらってそういう関係だったの?」
……ジクジクと、二人に降りかかる視線がおかしなものになっていく。未雲は何となく、その悪意に気付き始めていた。
最近の季節は秋がやっと来たかと思えば冬が来て、春がやっと来たかと思えば夏がもうすぐそこに顔を出す。今年も春を十分に満喫する前に、いつの間にか桜の木には青葉が生い茂り、夏の前触れを感じさせる風が窓から吹いてきていた。
「今日は席替えをします!」
多くの生徒が眠気で微睡む昼休み後の授業。クラスの担任がチャイムより少し遅れてきたと思ったら、何やら小さな箱を頭上に掲げて大きな声で宣言した。途端、わあっと生徒たちの歓声が上がる。先生は慌てて「他のクラスは授業してるから」と宥めるが今更だ。
「じゃあ、席順にここから紙一枚取って、番号教えてな。番号は事前に先生がどの席か決めといたから」
そう言って担任が黒板に大きな紙を貼り付ける。そこにはバラバラな数字が振られた四角が教室の席と同じ数並んでいた。教室の廊下側にいる生徒が勢いよく席から立ち上がって箱の中に手を入れていく。次の生徒もどんどん列になり、誰がどこの席になるか皆興味津々で黒板に貼られた紙を見つめていた。
未雲がそそくさと紙を取ると、そこは丁度教室の窓側、一番後ろの席だった。囲まれることのない端の方で良かった、と胸を撫で下ろす。
「次は? 柊明か」
先生の言葉に、一瞬教室が静寂に包まれる。注目の的である柊明が紙を探る音だけが響いて、それからゆっくりと手が箱から引き抜かれた。
「お、後ろの方だな」
番号を見た先生はにっこりと笑うと後ろへ柊明の文字を書き足していく。柊明の名前は、未雲のすぐ前の席にあった。
「ぁえ、」
先生や他の生徒の話し声がしていると言えどもまだ静かな中、未雲だけが素っ頓狂な声を上げた。
まさか、こんな偶然があってたまるか。
柊明の方を向くと彼は嬉しそうに顔を綻ばせ、顔の近くで小さく手を振っている。柄にもなく振り返そうと手を少し机から上げたら、急に物凄い視線の数を感じて慌てて手を引っ込めた。
「はい、じゃあ席は決まったから、明日の朝来た人から席替えしておくように! 残った時間は普通に授業するから、教科書出して」
先生の一声で生徒からは不満の声が続出し、また別の意味で教室中が騒がしくなった。ブーイングの嵐を無視して先生は黒板に問題文を書いていく。このままだと問題を当てられると悟ったのか、生徒は声を潜めてすぐに静かになっていった。
対して、終始無言だった未雲は心臓だけがずっとバクバクと大きな音を立てていた。興奮と緊張がまぜこぜになって手に変な汗までかいてくる。
(え、何これ、嬉しいけど……こんなになるほど?)
自分でも信じられないくらい、柊明と席が近くなったことが嬉しかった。あれだけ学校でも休日でも一緒にいるというのに、それでも足りなかったというのか。授業が終わったあと、自分は素直に柊明の顔が見れないかもしれない。そう思いながら未雲は雑念を払うように頭を振り、板書へと集中してどうにか授業をやり過ごした。
授業が終わった途端、案の定柊明が笑顔でこちらにやって来る。顔の火照りが落ち着くまで、未雲は教科書で顔を隠したままだった。
次の日の朝、教室に着くと大体の人はもう席替えを済ましていて、誰かが未雲と柊明の席も移動してくれたのか、すでに二人の席は教室の端の方に鎮座していた。
「昨日も言ったけどさ、まさかこんなに近くなると思ってなかったからすごい嬉しい」
柊明は席に着くとすぐに後ろを振り向き、嬉しそうに机を撫でた。
「今度から、お昼はここで食べようか」
目を細めて問う彼は、答えなんて知っているくせにわざとそんな質問をする。周囲には他の生徒がいるということを失念するほど今の状況に浮かれているのか、周りが見えていないようだった。
「……前と同じがいい」
「ふふ、そうだね」
その答えを聞いてさらに上機嫌になった柊明は嬉しそうに未雲の頬を優しく抓る。そのまま手を開くと今度は手の平で未雲の頬を触った。さっきまで外にいて冷えた体に暖かい手がじんわりと沁みる。思わず頬擦りしそうになって、未雲はふと我に返ると慌てて柊明の手を剥がしグイッと彼の方へ押し返した。
今、どれだけの人がこの一連の動作を見ていただろう。運良く誰も見ていないならいいが、同級生は前年の比にならないくらいこちらへ視線を向けてくることが多かった。二人の仲を未だに勘繰っている人もいれば、単純に負の感情で睨んでいる人もいる。初めは心地良かったはずの妬みや嫉妬の視線が最近はどうにも恐ろしく、未雲はそう感じること自体が恥ずかしくもあり怖かった。
「教室ではこういうことしなかっただろ」
突然の行動に驚いて目を大きくさせている柊明に小声でそう嗜めると、彼は「ごめん」と眉を下げて申し訳なさそうに笑う。どこかあの寂しい表情を思い出させる顔だった。どうして今そんな顔をするのかさっぱり分からず、かと言って自分も自分で力を入れすぎたかも、と思うと途端に申し訳なくなってしまう。
どこか気まずい空気になってしまった空間。互いに無言でもいつもなら気にならないのに、今だけは柊明に早く何か話してほしかった。この際もう誰でもいい、誰でもいいから話しかけてきてどうにかしてほしい。
「あ、隣の席未雲くんなんだ。よろしく」
重苦しい空気の中、願いが通じたのか未雲にとって願ったり叶ったりの救世主が現れた。橘だ。
「昨日休んじゃったから、代わりに番号選んでもらってたんだよ。後ろでラッキー……って、柊明の席そこ!? どんな偶然だよ」
「……うるさい奴が来た」
「そんな邪険に扱うなよ、俺を。そういえば未雲くん、今日の日直俺らだって」
「え、そうなの?」
「うん、朝職員室行ったら先生に言われた。日誌も持ってきたから」
「あ、ありがとう……」
「いいのいいの、あと四限に映像見るらしくて、その準備のために視聴覚室まで来いだってさ。昼休みから一緒に行ける?」
「分かった、じゃあお昼食べてから行けばいいかな」
「早めに行ってすぐ終わらせよ」
言うや否や橘はすぐに反対側にいる同級生に話しかけに行き、また二人の間には沈黙が続く。来たのはいいが、去るのも早い。
「あー、じゃあ俺今日の昼休みは視聴覚室行くから……」
「未雲」
名前を呼ばれたのに、返事が出来なかった。潮の香りを纏った風が吹いてカーテンがぶわりと大きな弧を描く。一瞬、二人は教室の中の狭い空間で二人きりになった。カーテンで他の生徒と遮断され、教室の喧騒さえ忘れるほどそこには二人しかいなかった。
柊明は真剣な目でこちらを見つめていた。未雲も同じように見つめ返す。外から差す日差しに睫毛がきらりと反射して、思わず手を伸ばそうとしたらカーテンが目の前を遮った。次に顔が見えた時には睫毛は濡れておらず、見間違いだったかと安堵する。柊明は「早く用事なんか終わらせて帰ってきてね」と口を尖らせていつもの調子に戻っていた。
昼休み、未雲は着いてこようとしてくる柊明を説得してから、橘が言っていた日直の仕事をこなすために視聴覚室へ向かった。
「あ、未雲くん。柊明と一緒かと思ったけど」
「着いてこようとしてたけど、断った」
「あはは、お疲れさま」
橘はすでに先に来ていた。そこは流石優等生、見習うべきところである。
「先生来るはずなんだけど、まだ来てないから少し駄弁ってようか」
「え……俺と話すことなんて何もないと思うけど」
「そんなことない。普段殆ど話さないだけで気にはなってたから」
優等生でコミュニケーション能力も高いと来た。そういえば、クラスの女子が好みの男子は柊明か橘かで激論をしていた場面を複数回目撃したことがある。どちらも美形と呼ぶに値する顔つきをしているが、橘は誰に対しても態度が変わらないところが好感度の一部になっていた。先ほど話していたのも多分本心で、こういうところが好かれる一因かと未雲は感心する。
「まあどうしても柊明の話になっちゃうんだけど」
「う、まあ、そうなるのも仕方ないというか」
「じゃあ聞きたいことがあるんだけど……。柊明と未雲くんって、実際はどういう関係なのかな」
一瞬、何を聞かれたのか理解が遅れた。橘は一体何を知りたくてその質問をしているのだろう。
「えーっと、それってどういう……」
「実はさ、最近見たんだよ。二人が手繋いで歩いてんの。友達にしてはまあ距離近いなあと思ってたけど」
つらつらと橘は堰を切ったように続ける。未雲の顔がみるみるうちに青白くなっていることに気付いてはいないようだった。
「噂になってるの気付いてた? 二人ってもしかして付き合ってるんじゃないかって一部の女子が騒いでるし、男子の中でも酷いこと言ってる奴もいる。今はみんな柊明の機嫌を損ねたくなくて二人の前では何も言ってないみたいだったけど」
なんとなく最近の周囲の視線や反応がおかしいなとは思っていた。同じクラスになってから一緒にいる機会も周りに晒す機会も多くなってはいたけれど、自分たちは十分に隠し通せていると自負していた。慢心していた。勘繰られる可能性は絶対にゼロではなかったのに。時間が経てば経つほどリスクは高まるというのに。
もし周りに付き合ってることが事実だとバレたらどうなる? 揶揄われるのは嫌だ。事実を知られた上で疑われるのも嫌だし、柊明が馬鹿にされるのも嫌だ。何より自分のエゴで柊明と付き合っていることを指摘されるかもしれないのが、それを柊明が聞いてしまうのが怖かった。
「まあそれが本当か嘘かは置いといて……忠告だけでもしようと」
「……ちがう、」
「え?」
――隠さないと。
誰ともフレンドリーに話せて、周囲からの信頼も厚い橘に偽の「真実」を話して他の人にも伝わることで、未雲は噂を無かったことにしたかった。
「違う! 付き合ってなんかいない! 俺らは、ただの友人で、ただあいつが距離感おかしくて、ほんと、それだけだから!」
「あ、ああ……そうなんだ? 急に大声出すから何事かと思った」
「ご、ごめん。……まさかそんな噂があるとは思わなかったから」
「そっか。ごめん、こんなことで呼び出して」
「いや……教えてくれてありがとう、今後は気を付ける」
「うん。じゃあ、話も終わったし教室戻ろうか」
「……え、先生待ってるんじゃなかったのか?」
「あぁ、それ嘘。さっきのこと未雲くんに話したかっただけだから」
ごめん、と苦笑しながら謝る目の前の優等生に、未雲はもう何も返す気になれなかった。
4
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる