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4.わたしも入ろうかな
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「ふうん。そっか、そっか。ならたしか、千明先輩が人をほしがってたから、きっと喜ぶと思うぞ」
「そうなんだ。だったら、今度行ってみようかな」
「あのさ、それって……いや、なんでもね」
途中で言葉をにごすと、和真はおもむろに素振りを再開した。
「うん? なに? なにかあるなら、はっきり言ってよ」
「だ、だから、なんでもないって言ってるだろ」
びゅんっ! びゅんっ! びゅんっ! びゅんっ!
なんだかいつもより乱暴な音に聞こえる気がする。
なんでもないって言ってはいるけど、なんとなくイライラしているみたい。
でも、これ以上しつこく聞いても、うっとうしがられるだけ、か。
「ならいいんだけど」
わたしも、和真から少し離れたところで、狐火の特訓を再開した。
「この前の黒瀬くん、すごかったなあ」
ぽつりとつぶやきがもれる。
あんなふうに狐火をロープみたいにして使うなんて、考えたこともなかったよ。
小さい狐火をいっぱいくっつけたのかなあ?
それとも、ひとつの狐火を、長~く引き伸ばしていたのかも⁇
両手の間に集中して、大きめの狐火を生み出してから、引き伸ばすイメージで……。
あっ、ちょっとだけ長くなったかも!
……って思った瞬間、ぷしゅんっと空気が抜けたみたいに消えちゃった。
うーん、やっぱダメかぁ。
短くため息をつくと、気を取り直して、今度は野球のボールサイズの狐火を生み出した。
「和真、行っくよー!」
そう宣言すると、振りかぶって和真の方へと狐火を投げ飛ばす。
「よし、来い!」
ぐっとバットを握り直した和真が、狐火めがけてバットを振った瞬間――。
「おーい、なにやってくれてんだよぉ」
ぐいんっと軌道を変え、間一髪バットの直撃をかわした狐火を見て、和真が口をとがらせる。
「ふっふっふっ。わたし、ちょっとは上達してる?」
「まあな。ずいぶんコントロールよくなったんじゃね?」
和真が苦笑いを浮かべながらも、ホメてくれた。
そうだよ。和真は、妖狐とか人間とか、そんなの関係ないってはっきり言い切ってくれる人。
黒瀬くんだって、悪い人間ばかりじゃないってわかれば、きっと考えを変えてくれるはずだよ。
それでも、もし黒瀬くんが野球部に……和真になにか悪さをしようとしたら、わたしが絶対に止める。
そのためにも、しっかり特訓しなくっちゃ。
わたしが、絶対に誰も傷つけさせたりしない。
「そうなんだ。だったら、今度行ってみようかな」
「あのさ、それって……いや、なんでもね」
途中で言葉をにごすと、和真はおもむろに素振りを再開した。
「うん? なに? なにかあるなら、はっきり言ってよ」
「だ、だから、なんでもないって言ってるだろ」
びゅんっ! びゅんっ! びゅんっ! びゅんっ!
なんだかいつもより乱暴な音に聞こえる気がする。
なんでもないって言ってはいるけど、なんとなくイライラしているみたい。
でも、これ以上しつこく聞いても、うっとうしがられるだけ、か。
「ならいいんだけど」
わたしも、和真から少し離れたところで、狐火の特訓を再開した。
「この前の黒瀬くん、すごかったなあ」
ぽつりとつぶやきがもれる。
あんなふうに狐火をロープみたいにして使うなんて、考えたこともなかったよ。
小さい狐火をいっぱいくっつけたのかなあ?
それとも、ひとつの狐火を、長~く引き伸ばしていたのかも⁇
両手の間に集中して、大きめの狐火を生み出してから、引き伸ばすイメージで……。
あっ、ちょっとだけ長くなったかも!
……って思った瞬間、ぷしゅんっと空気が抜けたみたいに消えちゃった。
うーん、やっぱダメかぁ。
短くため息をつくと、気を取り直して、今度は野球のボールサイズの狐火を生み出した。
「和真、行っくよー!」
そう宣言すると、振りかぶって和真の方へと狐火を投げ飛ばす。
「よし、来い!」
ぐっとバットを握り直した和真が、狐火めがけてバットを振った瞬間――。
「おーい、なにやってくれてんだよぉ」
ぐいんっと軌道を変え、間一髪バットの直撃をかわした狐火を見て、和真が口をとがらせる。
「ふっふっふっ。わたし、ちょっとは上達してる?」
「まあな。ずいぶんコントロールよくなったんじゃね?」
和真が苦笑いを浮かべながらも、ホメてくれた。
そうだよ。和真は、妖狐とか人間とか、そんなの関係ないってはっきり言い切ってくれる人。
黒瀬くんだって、悪い人間ばかりじゃないってわかれば、きっと考えを変えてくれるはずだよ。
それでも、もし黒瀬くんが野球部に……和真になにか悪さをしようとしたら、わたしが絶対に止める。
そのためにも、しっかり特訓しなくっちゃ。
わたしが、絶対に誰も傷つけさせたりしない。
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