魂転送

あーる

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今日から

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目を開けるとそこは、

                              病室だった。

「飛鳥!良かった…目を覚ましたのね…」
あぁ、そうか、今日からこの子の代わりなんだ。
数日後
「今日から学校か…はぁ、記憶が残ってるからボロ出さないようにしないと。飛鳥は一年生みたいだし、しゅーたとおんなじクラスとかないよな⁉」

憂鬱だ

キーンコーンカーンコーン

「皆さん聞いてください。今日からこのクラスに加わる子がいます。皆さんと一緒に入学することにはなっていたのですが、病気のため、今まで休んでいました。くれぐれもいじめたり、病気のことでいじったりしないように。」
自己紹介か…なにしゃべればいいんだろ。ってか飛鳥ってどんなキャラだよ!まぁいいか、そこは上手く誤魔化せば。
「入ってきてください。」
ザワザワ
「皆さんこんにちは。今日からこのクラスに加わる西城飛鳥です。よろしくお願いします。」
なるべく無駄なことは言わないようにしたけど…
「あの子めっちゃ可愛くない⁉」   
「飛鳥ってカッコいい名前だな!」
「性格も良さそうだし!」
本当にすごいな、この子はビジュアルでここまで…
やっぱ世の中は不公平だな。
「西城さんはあそこの席です。」
「はい、」
窓側の一番後ろ、目立たなくていい感じの席だ
授業中ぼーっとできる。
「西城さん!友達になって!」
「ねぇ!飛鳥って呼んでもいい⁉」
「モデルとかにスカウトされたことないの⁉」
休み時間になった瞬間一気に人が集まってきた。
人と関わるのはニガテだけど、なんかうれしいな。
生きてるときにこんなことなんてなかったから…
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