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第2章 王立ロンデルネス修道学園
第13話 クラス選別試験、頑張ってくるねー!
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「では、お義父さま、行ってまいります」
もう一台の馬車でついてきていたフェルメルン卿に、レナは上品にお辞儀をした。
「ああ、学園生活を楽しむといい。アリアちゃん、カインくんも。レナのことをよろしく頼むよ。なにかあれば報せてくれ」
「なにもなくても、お手紙は書きます」
「そうか、楽しみにしているよ」
レナのほうはまだ少しぎこちないが、フェルメルン卿とはきちんと親子関係を築けているらしい。
俺とアリアも自分たちの両親と対峙する。フェルメルン卿がわざわざ今日の日のために呼び寄せてくれたのだ。
といっても、これといって話すことはない。軽い挨拶だけで済ます。
「じゃあ、クラス選別試験、頑張ってくるねー!」
アリアが宣言して、俺たちは学園の案内に従って試験会場へ向かった。
試験は、各分野の筆記と実技でおこなわれるという。
「わたしは、実技からみたい」
「俺は筆記だな。2階のA教室か」
「私も筆記から。2階のB教室」
各会場には全員を一度に試験できる広さがないため、数十人単位でグループを作り、それを各会場でローテーションさせて試験させていくそうだ。
「みんなバラバラですね」
「うん、じゃあ終わったら、また集合ね。場所は~……」
「そこの掲示板に結果が出されるらしい。その近くでいいだろう」
というわけで俺たちはバラバラに試験会場へ向かった。
この試験で半日かかる予定だ。なかなかに面倒そうだ。
実際のところは、面倒より退屈だった。
筆記試験の内容があまりに簡単で、試験時間が余りすぎてしまったのだ。
他にすることもないので、その場で瞑想して魔力を高める修行を始める。
すると……。
「うわあ、なにこの魔力量!? とんでもない子がいるぅ!?」
さすがに教師の中には俺の魔力を感じ取れる者がいたらしく、ちょっとした騒ぎになってしまった。
すぐ集中を解いて魔力の出力を落とす。
くそう、暇な時間に修行もできないのか。
とかやっているうちに、すべての科目の筆記試験が終わる。
俺は最後に実技試験を受けるべく、訓練場へ赴く。
そこには、グループ人数分のゴーレムが用意されていた。
「みなさんには、このゴーレムに最も得意なことをぶつけてもらいます! 剣に自信があるなら剣で、魔法に自信があるなら魔法で攻撃してください。治療魔法や強化魔法をゴーレムに施しても構いません。衝撃や魔力は、すべて計測して点数化されます」
試験官の女教師が言うには、筆記試験と違って百点満点は存在しないそうだ。得られる点数に上限がないため、受験者によっては筆記試験の不出来を挽回できるチャンスなのだという。
「ただし、採点はかなり厳しめですよー! 最初っから全力を出してくださいね。余力を残したら後悔しますよー!」
俺は質問すべく手を上げた。
「ゴーレムは破壊してしまってもいいのか?」
メガネをかけた女教師は、朗らかに笑った。
「あははっ。その質問、毎年出るんですよねー。でもあなたたちの年齢では難しいっていうか、まず無理かなぁ。一流の魔道士の私でも苦戦するくらいですし」
「壊していいのか、悪いのか、はっきり答えろ」
「カイン・アーネストくん? 教師にその言葉遣いはよくありませんよ。まあ、壊せるものなら壊しても構いません。そんなことができたら他の試験の結果に関わりなく、Sクラス確定ですけれど」
「それならそうと早く言ってくれれば良かったんだ」
俺はゴーレムに人差し指を向ける。
「あっ、ちょっと! ああ、もういいや。試験開始!」
女教師の宣言の直後、俺は指先に魔力を集中させ、極限まで圧縮させた。
――魔貫弾!
圧縮魔力が空を裂き、瞬間的にゴーレムを貫通した。
その魔法攻撃の出来に、俺は満足する。
以前使った閃爆魔砲と同等の魔法だが、あれからの修行で俺の魔力も増した。身体強化魔法を併用する余裕も生まれ、もう反動で体が傷つくことはない。
「ふん、まずまずだな」
「えっと、あれ? カイン・アーネストくん? もう終わり? 点数出てないけど、もしかして外した? だとしたら0点になっちゃうから、今のうちにやり直したほうが……」
「いや、これでSクラス確定だろう?」
俺が視線で示すと、女教師は改めてゴーレムを見遣る。
ほぼ同時にゴーレムは崩壊した。体内の核を撃ち抜いたのだから当然だ。
「あれぇええ!? こ、壊れ、壊れてるぅ!? って、もしかして君、筆記試験でとんでもない魔力出してた子!?」
女教師は、ずれ落ちたメガネを直す余裕もなく騒ぎ喚く。
俺は無視して、実技試験会場を後にした。
「まったく。実技が最初なら時間を無駄にすることもなかったんだがな……」
さて、アリアたちの結果はどうなったかな?
俺はアリアたちとの集合場所へ向かった。
もう一台の馬車でついてきていたフェルメルン卿に、レナは上品にお辞儀をした。
「ああ、学園生活を楽しむといい。アリアちゃん、カインくんも。レナのことをよろしく頼むよ。なにかあれば報せてくれ」
「なにもなくても、お手紙は書きます」
「そうか、楽しみにしているよ」
レナのほうはまだ少しぎこちないが、フェルメルン卿とはきちんと親子関係を築けているらしい。
俺とアリアも自分たちの両親と対峙する。フェルメルン卿がわざわざ今日の日のために呼び寄せてくれたのだ。
といっても、これといって話すことはない。軽い挨拶だけで済ます。
「じゃあ、クラス選別試験、頑張ってくるねー!」
アリアが宣言して、俺たちは学園の案内に従って試験会場へ向かった。
試験は、各分野の筆記と実技でおこなわれるという。
「わたしは、実技からみたい」
「俺は筆記だな。2階のA教室か」
「私も筆記から。2階のB教室」
各会場には全員を一度に試験できる広さがないため、数十人単位でグループを作り、それを各会場でローテーションさせて試験させていくそうだ。
「みんなバラバラですね」
「うん、じゃあ終わったら、また集合ね。場所は~……」
「そこの掲示板に結果が出されるらしい。その近くでいいだろう」
というわけで俺たちはバラバラに試験会場へ向かった。
この試験で半日かかる予定だ。なかなかに面倒そうだ。
実際のところは、面倒より退屈だった。
筆記試験の内容があまりに簡単で、試験時間が余りすぎてしまったのだ。
他にすることもないので、その場で瞑想して魔力を高める修行を始める。
すると……。
「うわあ、なにこの魔力量!? とんでもない子がいるぅ!?」
さすがに教師の中には俺の魔力を感じ取れる者がいたらしく、ちょっとした騒ぎになってしまった。
すぐ集中を解いて魔力の出力を落とす。
くそう、暇な時間に修行もできないのか。
とかやっているうちに、すべての科目の筆記試験が終わる。
俺は最後に実技試験を受けるべく、訓練場へ赴く。
そこには、グループ人数分のゴーレムが用意されていた。
「みなさんには、このゴーレムに最も得意なことをぶつけてもらいます! 剣に自信があるなら剣で、魔法に自信があるなら魔法で攻撃してください。治療魔法や強化魔法をゴーレムに施しても構いません。衝撃や魔力は、すべて計測して点数化されます」
試験官の女教師が言うには、筆記試験と違って百点満点は存在しないそうだ。得られる点数に上限がないため、受験者によっては筆記試験の不出来を挽回できるチャンスなのだという。
「ただし、採点はかなり厳しめですよー! 最初っから全力を出してくださいね。余力を残したら後悔しますよー!」
俺は質問すべく手を上げた。
「ゴーレムは破壊してしまってもいいのか?」
メガネをかけた女教師は、朗らかに笑った。
「あははっ。その質問、毎年出るんですよねー。でもあなたたちの年齢では難しいっていうか、まず無理かなぁ。一流の魔道士の私でも苦戦するくらいですし」
「壊していいのか、悪いのか、はっきり答えろ」
「カイン・アーネストくん? 教師にその言葉遣いはよくありませんよ。まあ、壊せるものなら壊しても構いません。そんなことができたら他の試験の結果に関わりなく、Sクラス確定ですけれど」
「それならそうと早く言ってくれれば良かったんだ」
俺はゴーレムに人差し指を向ける。
「あっ、ちょっと! ああ、もういいや。試験開始!」
女教師の宣言の直後、俺は指先に魔力を集中させ、極限まで圧縮させた。
――魔貫弾!
圧縮魔力が空を裂き、瞬間的にゴーレムを貫通した。
その魔法攻撃の出来に、俺は満足する。
以前使った閃爆魔砲と同等の魔法だが、あれからの修行で俺の魔力も増した。身体強化魔法を併用する余裕も生まれ、もう反動で体が傷つくことはない。
「ふん、まずまずだな」
「えっと、あれ? カイン・アーネストくん? もう終わり? 点数出てないけど、もしかして外した? だとしたら0点になっちゃうから、今のうちにやり直したほうが……」
「いや、これでSクラス確定だろう?」
俺が視線で示すと、女教師は改めてゴーレムを見遣る。
ほぼ同時にゴーレムは崩壊した。体内の核を撃ち抜いたのだから当然だ。
「あれぇええ!? こ、壊れ、壊れてるぅ!? って、もしかして君、筆記試験でとんでもない魔力出してた子!?」
女教師は、ずれ落ちたメガネを直す余裕もなく騒ぎ喚く。
俺は無視して、実技試験会場を後にした。
「まったく。実技が最初なら時間を無駄にすることもなかったんだがな……」
さて、アリアたちの結果はどうなったかな?
俺はアリアたちとの集合場所へ向かった。
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