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信頼 ペン 破壊
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信頼とは、たった一言で終わりを迎える。
信頼とは、たった一言で始まるを告げる。
信頼とは、世界の終わりの引き金となる。
信頼とは、世界救いあげる鐘の音となる。
そう、信頼とは、世界とは、私のとるこの1本のペンだけで変えることが出来るのだ。
私がこのペンで「世界を裏で牛耳っているのは○○だ。」と書けば、世間はその者を批判し、「世界を救うのは××である」と書けば、救世主として持ち上げる。
このペンで書いた一言が、人々の価値観を、常識を、固定概念を、本能を破壊し、新しい世界を作り上げるのだ。
しかし、このペンをとるのはなにも私でなくて良い。これを読んでいる君でも良い、これを読んだ君が話をした相手でも良い、この手記のことなど知らず生きるどこかの学生でも良い、世間の何たるかを身に染みて理解した社会の歯車でも良い、全てを見下し支配する神のごとき王でも良い。誰でも良いのだ。その者がペンをとり、記した一言が全てを破壊し、全てを創りあげるのだ。
この世界の誰かがペンをとり、世界を破壊し、新たなる世界を創りあげることを願い、その者を信頼し、私は一時の眠りにつこう。再び世界を見ることが許されたのならば、この世界を見て歩こう。私が最も信頼する、世界を創り変えた者と。
ジャミール・クリフトン』
だってさ。いつの時代の物だろう。かなり古い作成方法の紙を使ってるし、よくこの時代まで残ってたものだよ。」
「そうね。昔なら数十年も持てばいい方だろうに」
「でも、これを書いた人、何を伝えたかったんだろ?難しくて分からないや。」
「さぁね。私は昔の人間の考えることなんて分からないし、分かりたくもないわ。」
「えー、そう?でも、確かにこの時代を創りあげる礎になったのは昔の人間だよ?」
「はっ、本当に物理的に礎になったんだけどね」
「ま、まぁ...そうだけど......。」
「ほら、ちんたらしてないでそろそろ帰るわよ。お父さんとお母さんが待ってる。」
「う、うん!」
時代は3xxx年。世界は大きく変わっていた。
随分昔、世界に人間ととって変わる新たな支配種が誕生した。それは人間より遥かに大きく、知能は人間より低いものの、身体能力は比にならないほど向上していた。研究者によると、猿に近しい種からの突然変異らしい。
その種はたちまち世界を蹂躙し、人間の人口を半分まで減らした。
そして、あるところ、人間を喰らった種の子孫は人間を超える知能を手に入れた。
そこから加速度的に蹂躙が進んだ。そして、旧人類とも呼ぶべき、我ら人間は、あの時の家畜と同じように、知能を大きく低下させられ、肉体を大きくされ、脂肪と筋肉の比率も実験により改良され、新人類の一般的な食用肉となった。世界は変わったのだ。旧人類から新人類へ。
「うーん、でもこの人の言っていること面白そうなんだよなぁ。昔の人間は小さかったって言うし、なんか地球は僕達にとって小さいっていうし......。最近美味しいもの食べれなくなってきたからなぁ。うーん。よし!僕もこの人みたいに世界を変えれることをしよう!そーだなぁ......『宇宙に住む!』っと!よーし!勉強頑張るぞー!」
遠い昔。
2100年、研究者はペンをとった。
『人類を新たなるステージへ』
手記の男から最も信頼を受けた研究者は世界を破壊し、創り変えていった。
信頼とは、たった一言で始まるを告げる。
信頼とは、世界の終わりの引き金となる。
信頼とは、世界救いあげる鐘の音となる。
そう、信頼とは、世界とは、私のとるこの1本のペンだけで変えることが出来るのだ。
私がこのペンで「世界を裏で牛耳っているのは○○だ。」と書けば、世間はその者を批判し、「世界を救うのは××である」と書けば、救世主として持ち上げる。
このペンで書いた一言が、人々の価値観を、常識を、固定概念を、本能を破壊し、新しい世界を作り上げるのだ。
しかし、このペンをとるのはなにも私でなくて良い。これを読んでいる君でも良い、これを読んだ君が話をした相手でも良い、この手記のことなど知らず生きるどこかの学生でも良い、世間の何たるかを身に染みて理解した社会の歯車でも良い、全てを見下し支配する神のごとき王でも良い。誰でも良いのだ。その者がペンをとり、記した一言が全てを破壊し、全てを創りあげるのだ。
この世界の誰かがペンをとり、世界を破壊し、新たなる世界を創りあげることを願い、その者を信頼し、私は一時の眠りにつこう。再び世界を見ることが許されたのならば、この世界を見て歩こう。私が最も信頼する、世界を創り変えた者と。
ジャミール・クリフトン』
だってさ。いつの時代の物だろう。かなり古い作成方法の紙を使ってるし、よくこの時代まで残ってたものだよ。」
「そうね。昔なら数十年も持てばいい方だろうに」
「でも、これを書いた人、何を伝えたかったんだろ?難しくて分からないや。」
「さぁね。私は昔の人間の考えることなんて分からないし、分かりたくもないわ。」
「えー、そう?でも、確かにこの時代を創りあげる礎になったのは昔の人間だよ?」
「はっ、本当に物理的に礎になったんだけどね」
「ま、まぁ...そうだけど......。」
「ほら、ちんたらしてないでそろそろ帰るわよ。お父さんとお母さんが待ってる。」
「う、うん!」
時代は3xxx年。世界は大きく変わっていた。
随分昔、世界に人間ととって変わる新たな支配種が誕生した。それは人間より遥かに大きく、知能は人間より低いものの、身体能力は比にならないほど向上していた。研究者によると、猿に近しい種からの突然変異らしい。
その種はたちまち世界を蹂躙し、人間の人口を半分まで減らした。
そして、あるところ、人間を喰らった種の子孫は人間を超える知能を手に入れた。
そこから加速度的に蹂躙が進んだ。そして、旧人類とも呼ぶべき、我ら人間は、あの時の家畜と同じように、知能を大きく低下させられ、肉体を大きくされ、脂肪と筋肉の比率も実験により改良され、新人類の一般的な食用肉となった。世界は変わったのだ。旧人類から新人類へ。
「うーん、でもこの人の言っていること面白そうなんだよなぁ。昔の人間は小さかったって言うし、なんか地球は僕達にとって小さいっていうし......。最近美味しいもの食べれなくなってきたからなぁ。うーん。よし!僕もこの人みたいに世界を変えれることをしよう!そーだなぁ......『宇宙に住む!』っと!よーし!勉強頑張るぞー!」
遠い昔。
2100年、研究者はペンをとった。
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