異世界で悪霊となった俺、チート能力欲しさに神様のミッションを開始する

眠眠

文字の大きさ
156 / 172
第2章 恋のキューピッド大作戦 〜 Shape of Our Heart 〜

アルの不幸な帰郷3

しおりを挟む
 俺達は倉庫と思しき場所で袋から出された。

「しばらくそこで大人しくしてな。後で迎えに来るからよ」
「ううううううううう~~!!」
「っち、うるせえな。おら、猿ぐつわ外してやっから、せいぜい仲良くおしゃべりしてな」
「言っておくが叫んでも無駄だぞ。外には聞こえないからな。むしろそれを聞いた俺達のテンションが上がるってもんだぜ! はーはっは!」

 盗賊たちは猿ぐつわを外すと、笑いながら倉庫から出ていってしまった。明かりのない倉庫は暗闇に包まれており、手足は依然縛られているため逃げ出すことはできない。彼らの言う通り、喋ることしかできないだろう。

「さてと、どうすっかな……。まさか盗賊の根城になってるとは思わなかったぜ……」
「ですね……」

 女性二人の声がする。武装集団の二人もこの事態は想定外のようだ。

「ベータ達とは連絡がつかねえし、あいつら俺達の場所分かるかな……」
「どうでしょう。けっこう離れましたし、期待はしないほうが良さそうです」
「だよな……」

 袋詰されていたので良くわからないが、捕まってからここまでの道程はイータさんの言う通りかなり長かったと思う。さらに、その階段を降りていると思しき時間も多かった。おそらく、盗賊のアジトは地下にあるのだろう。これでは彼らの仲間が闇雲に探しても見つかる訳がない。

「タウも災難だったな」
「ですね。ゴキブリもそうですけど、盗賊に身ぐるみ剥がされてましたからね……」

 頭を撃ち抜かれたタウさんは、盗賊たちに衣服と装備をテキパキと強奪されていた。今では山中に裸の状態で放置されているだろう。

「拾い物はするわ、盗賊には出会うわ、久しぶりの外出なのに、運が悪かったなぁ……」
「それは自業自得だと思いますが……」
「……」
「……」

 拾い物とはおそらく俺のことだろう。イータさんがアスカを批判し、それきり二人は黙ってしまった。
 仲間が殺され、盗賊に捕まり、自分たちがこれからどうなるか予想できないことはないだろうに、二人は努めて平静に振る舞っていた。おそらく、意図的にそうすることで恐怖心を消そうとしているのだろう。男の俺でさえ自分の*を心配しているのに。
 彼女らも恨む相手が居れば、少しは気が晴れるかもしれない。

「……実は、運が悪いのは……俺なんだ」

 少しばかり逡巡したが、そう思った俺は自身の不幸体質を二人に明かすのであった。



 財布を盗まれたこと、服を盗まれたこと、その他諸々の日常的な不幸体験を俺は二人に打ち明けた。

「……ということだ。悪いが、二人は俺の不幸に巻き込んだようだ。恨んでくれて構わないからな」
「不幸体質、ねぇ……」
「俄には信じられませんが、まあ、この状況を鑑みると説得力がありますね……」
 
 意を決して打ち明けた俺だが、ふたりの平然とした反応にやや拍子抜けする。

「……怒ってないのか?」
「別にーー。いや、むしろお前のほうがーー」

 とアスカが言い掛けたところで、倉庫の扉が開き、光が差し込んでくる。

「へっへっへ。お楽しみタイムの始まりだぜ」
「覚悟は決まったかい、お嬢ちゃんたち」

 下卑た笑みを浮かべた盗賊たちが、扉の前に立っていた。

 足の縄だけ解かれて、俺達は別の部屋へと連れて行かれる。通路に窓は無く、うすボケたランプの光に照らされていた。やはりここは地下にあるのだろう。

 やがて俺達は、薄暗く、汚い大部屋へとたどり着く。四隅には瓦礫が積まれており、そこかしこに嫌らしい笑みを浮かべた盗賊達が座っていた。
 
「さて、お嬢さんたち。改めて我が家へようこそ。お察しの通り、君たちは俺たち盗賊団に捕まったご身分だ。いわば奴隷だな。抵抗しなければその分だけ長生きできる。賢い対応をしてくれることを願うぞ」
「……これで全員か?」

 ボスの言葉に怯えるそぶりも見せず、周りをぐるりと見回して、アスカが尋ねる。

「なんだ、今から人数の心配か?」
「安心しな、まだ見張りの連中が外に居るからよ。歩けなくなるまでこき使ってやるぜ!」

 ボスではない盗賊二人が答えて、下卑た笑いが周囲から起こる。

「おめーら。ひとりは歩ける程度にしておけよ。こいつらが乗ってきた車の場所まで、案内させにゃいかんからな」
「へーぃ」
「それこそ、あの野郎にやらせればいいのに」
「……何か言ったか」

 口答えとも取れるようなことを呟いた盗賊は、ボスにギロリと一睨みされる。彼はすぐさま「な、何でもありません」と否定して、自分のケツを抑えていた。どうしよう、嫌な予感がする。

「さてと、そんじゃそろそろ楽しむとするかな……。おい、そこのお前、こっちへ来い」

 そう言って、笑いながらボスは俺を指差す。

「う……」
「ほら、さっさと行け!」

 これから起きる惨劇を想像して足が震えてしまう。そんな俺の背中を、倉庫から引っ張ってきた盗賊のひとりがぐいと押す。足がもつれるようにして、俺はボスの前へと進み出た。

「くっくっく。なかなかいい面じゃないか」
「は、ははは……」

 褒められてもまったく嬉しくないが、変に口答えして機嫌を損ねるのも嫌なので、変な笑い声が出てしまった。

「さて、お前には俺の相手をしてもらうつもりだったが、……その前にひとつ聞いておかねえとな」
「えっと、何をです……?」
「お前、うちの盗賊団に入らねえか?」

 ……この男は、一体何を言っているんだ?
 俺の困惑した様子が伝わったのか、盗賊団のボスは更に言葉を続ける。

「お前らは猟師ハンターの仕事でここまで来たんだろ? 殺したやつの身分証にそうあったからな。で、俺達はそんな猟師ハンターを狙ってちょこちょこ稼いでいる、身分を弁えた悪党なんだがよお。お前、俺たちが来る前に縛られてたろ? そんな奴らは初めて会ったぜ。大方、仲間割れでもしてたんだろうがな」

 いや、そんなことないです。勘違いです。俺が単に間違ってバスに乗っただけなんです。

「どうして仲間割れしてたか何てのには興味ねえ。……が、お前はこいつらに恨みがあると思ってな。やる気があるなら入れてやっても構わねえぜ。前回の諸月で何人かやられちまったからな。お前も仲間の……いや、かつて仲間だった女たちで楽しみたいだろ、なぁ? もちろん、仲間になるってんなら俺もお前のことは奴隷みたいにゃ扱わねえ。どうする?」

 盗賊団のボスはそう言って俺に選択を突きつけてくる。

 ここで頷けば俺は盗賊団の一員になり、*は守られる。生きていれば脱出のチャンスもあるだろう。女性二人を逃がせるかもしれない。
 一方で首を横に振れば、俺はこの先一生、この男の慰みものとなる。

 俺の、選択は……。

 俺はチラリと後ろを振り返る。アスカさんとイータさんはじっと俺の方を見ていた。

「……ひとつ、聞いていいか?」
「何だ?」
「……今まで攫ってきた人たち、彼らは今どこにいる?」

 盗賊達は手慣れたように俺たちを攫ってきた。間違いなく、何度も人攫い行っているのだろう。けれど、このアジトに来てからそうやって攫われた人達を見ていない。これは一体、どういうことだ?

「なんだ、そんなことか。えーと、お楽しみで壊れた奴は狩りの囮に使って、残りのやつは……。あー、この前の諸月で囮に使ったからな。そのときに全員死んだか」
「そうですね。まったく、ボスが無茶な要求するから、女たちが全員死んじまったんですからね」
「しょうがねえだろうが。こっちだって命がけなんだからよぉ」

 何でもなさそうに、ボスと彼の傍に居る盗賊が言葉を交わす。

 ……そうか。そういうことなら、俺の腹は決まった。

「……りだ」
「……あん? 小さくてよく聞こえなかったな、もういっぺん言ってみろ」
「お断りだ、と言ったんだ。平気で人間をモンスターの囮に使う、クソッタレどもと一緒にされるなんざ、絶対にゴメンだ!」

 盗賊たちの会話を聞いて、俺の腸は煮えくり返っていた。
 損得勘定を考えるなら、ここで一旦盗賊の仲間になっておいて、機会を見て女性二人と一緒に逃けるのが一番いい。けれど、こいつらは思っていた以上のクソ野郎だった。そんな奴らの仲間になるなんざ、一秒たりとも考えられない。考えていたくない!

「……そうか。残念だ」

 目の前でタンカを切られた大男の目がすっと細くなる。

「断られてもいい面だし長く使ってやろうと思ったがな。そこまで言われちゃあ、しょうがねえ。一通り楽しんだ後、お望み通りモンスターの餌にしてやるよ。だが、あんまりうるさいと気分が悪くなるなぁ」

 大男は威圧するようにこちらに近づき、そのまま俺は胸ぐらを掴まれる。

「ぐぅ……」
「その前に二、三発殴っておとなしくさせるか」

 息がつまり、さらに目の前で、大男の拳が振り上げられる。
 やられる、と思った束の間ーー。

 何かが大男に飛びかかるのが見えた。その衝撃で俺は大男から解放される。
 
「げっほ、げほ、何……が?」

 俺は咳き込みつつ、飛びかかった何者かをーー、目の前に降り立った女性を見る。

「見上げた根性だな、アルバート。俺はお前みたいな奴、大好きだぜ」

 俺の前には、小さい身体に笑顔を浮かべたアスカが立っていた。彼女が盗賊のボスに飛び蹴りをかましたらしい。予想外の攻撃を受けたボスは、床で無様に気絶していた。

「はあ。……結局、そうなるんですか。アスカ」
「な、なんなんだお前らは、あひぇあ!」

 悲鳴と一緒に衝撃音がする。イータさんの方を見ると、拘束するロープの一端を持っていた盗賊が壁に叩きつけられていた。その、彼女を拘束するロープは既に千切れている。

「……二人とも、どうして? 縛られてたんじゃ……?」
「ああ、そんなもんは引きちぎったぞ。ほれ」

 アスカが俺の背中に回り込むと、彼女は素手で俺を縛っていたロープをあっさりと引きちぎる。信じられない力だ。

「ボス!? お前ら、やっちまえ!!」

 掛け声とともに、周囲の盗賊たちが手近にあった鈍器を構える。手頃な武器がない者たちは、素手でこちらに突っ込んできた。
 
「イータ。レジスタンス入隊試験だ。こいつら全員ちのめせ」
「了解です、ボス」

 その言葉とともに、目の前の女性二人の姿が消える。
 
「ガッ」
「ぶっ」
「ぐぇ」

 いや、正確には消えたわけじゃない。ただ、そう錯覚するほど、二人が高速に、縦横無尽に室内を駆け巡っていた。彼女らの近くに居た盗賊達は、悲鳴を上げて次々と気絶していく。

「な、何なんだあいつらは!?」
「クソ、一旦逃げるぞ! 銃を持ってこい!」

 気絶を免れた盗賊たちは部屋から散り散りと逃げ出していく。

「どうするんです、アスカ? 逃げられちゃいますよ?」
「大丈夫だ。ベータたちがもう来たからな」

 タン、という銃声がした。

「何だお前は! どこから入っーー」
「あれ、お前どうして生きてーー」

 次いで四方から銃声が聞こえ、盗賊たちの悲鳴が上がった。

「連絡が取れないはずでは……?」
「ここまで伸びてきたユグドをタウが見つけたらしい」
「ああ、それで。……思ったよりも広がるのが早いですね」
「大方、ユキトがユグドに言って、こっち方面を先に伸ばさせたんだろ。心配性な奴め」

 二人は平然と会話をしている。今まで囚われていたとは思えない反応だ。
 銃声が止み、部屋のあちこちから人が入ってくる。盗賊たちではなく、山中に散り散りになっていた武装集団であった。

「……助かった、のか?」

 事態のよく呑み込めてない俺はそう呟いた後ーー。

「ああ、そうだな。大して強くもないのに、よくあの場面で、あそこまで啖呵切れたなお前ーーって、おい、どうした? アルバート!?」

 緊張の糸が途切れたのか、急に力が抜けて、俺の目の前は真っ暗になった。



「ここは……?」
「お、目覚めたか」

 気がつくと俺はバスに乗っていた。周りには武装集団の面々がおり、隣にはアスカが座っていた。今度は荷台ではなく、ちゃんと座席に座っていたようである。

「盗賊たちは……?」
「もう終わったぞ。連中は全員土の下に埋まってる。連中がどれだけ悪どいことしてるか、お前が聞き出してくれたからな。大したことしてないようなら見逃そうと思ってたが、お前の言う通りありゃ駄目だ。放置するだけ被害が出るから、全滅させてやった」

 そう言ってアスカはため息をつく。少しばかり彼女も疲れているようだった。

「とりあえず、お前はアジトまで来い。人質だから、解放するわけにゃいかねえからな」
「……けど、いいのか?」
「何がた?」
「俺は、不幸だぞ?」

 盗賊の根城で自分の不幸についてアスカに話したことを思い出す。聞いたら考えが変わると思っていたのに。

「っは。お前の何が不幸だってんだ。その程度で不幸を自称するなら、俺たちは全員不幸のどん底ってか? 笑わせる。安心しろ、アルバート。お前の不幸なんかじゃ、俺たちレジスタンスは怯まねえ。お前の不幸も、メンバーの不幸も、まとめて俺が無くしてやるよ。だから、今は黙ってついて来い」

 彼女はそう言うと、じっと俺の目を見てくる。
 その自信の満ち溢れた瞳を見ているうちにーー。

「……分かった」

 知らず知らず、俺はそう返事をしていた。
 
「よし。じゃあ、そういうことで、これからよろしくな」

 そう言って彼女は俺に手を差し出し、俺は彼女の手を握った。
 とても小さい彼女の手は、暖かな太陽のように熱を持っていた。


 それから俺は彼女たちレジスタンスと行動をともにし、レイダースのバラクーダに辿り着いていた。

「ああ、そういえば、居なくなったお前のことを探す奴とか居ないか? そういう奴には『心配ない』って手紙を出しとけよ。もちろん、変な情報を伝えていないか検閲するからな」

 アスカからそう言われたので、俺は両親に手紙を書くことにした。いつ帰郷するとは伝えていないが、心配してクリス達に問い合わせでもされたら、間違いなく警察に捜索願いを出されるだろう。

 そうだな。両親へはこう伝えようか。これなら帰省も強要されないだろう。

 両親へ。
 前略。
 素敵な人を見つけました。


















「ーーということがあってだな、悪霊さん。聞いてるか?」
(あ、ああ、聞いてるぞ。かなり話が長かったな。二週間くらい話してたんじゃないか?)
「何言ってるんだ? せいぜい1時間程度だろ」

 アルの話は2週間も続いたんじゃないかと錯覚するくらい長かった。クリスくんやアスカが話したがらない理由がよくわかった。

(それで、アルがここに来た経緯は分かったんだけど、それがどうしてストーカーに?)
「こらこら悪霊さん。人聞きの悪い。俺はみんなみたいに回復しないからな。前みたいに巻き添えにならないよう、物陰に隠れてアスカを見ていただけだ」

 ……それをストーカーというじゃないかと思ったが、アルの純粋な恋心を邪魔してはいけないと、俺はあえて言わないことにした。

「あのー、アルバートさん。そろそろ料理の仕込みを手伝ってください。夕飯が間に合いませんよ」

 アルの背後にはシータちゃんが立っていた。その手には包丁が握られている。

 追跡したアルが調理場に入ったので、俺はずっとここで話を聞かされていたのだ。
 話の途中からシータちゃんが夕飯の下ごしらえをしていたのだが、話が佳境だったこともあり、アルはずっと話を続けていた。のだが、そろそろ本当に時間がやばいらしい。

(じゃあ、俺行くわ)
「え、悪霊さん。まだ話は途中だぞ。アスカとどんな風に仲を深めていけばいいのか、既婚者の悪霊さんからアドバイスが聞きたいんだが……」

 まだ、終わってないのか!

 シータちゃんの目つきが、スゥっと鋭くなるので、俺は早々にこの場から離脱することにした。

(……それはまた今度にしようぜ。俺はクリスくんのところに行くわ)
「そ、そんな、何かひとつでも! 俺は真剣なんだ!」
「アールーバート、さ~ん?」

 シータちゃんが低い声でアルの名を呼ぶ。気のせいか、包丁を握る力が強くなっている気がした。
 アルバートよ。まず場の空気を読むことから始めてみたらどうだろうか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生幼女の国家級チート図書館~本を読むだけで技術が進化する世界で、私だけ未来知識持ちでした~

ハリネズミの肉球
ファンタジー
目が覚めたら、私は5歳の幼女だった。 しかもそこは―― 「本を読むだけで技術が進化する」不思議な異世界。 この世界では、図書館はただの建物じゃない。 本を理解すればするほど、魔道具も、農業も、建築も“現実にアップデート”される。 だけど。 私が転生した先は、王都から見捨てられた辺境の廃図書館。 蔵書は散逸、予算ゼロ、利用者ゼロ。 ……でもね。 私は思い出してしまった。 前世で研究者だった私の、“未来の知識”を。 蒸気機関、衛生管理、合金技術、都市設計、教育制度。 この世界の誰も知らない未来の答えを、私は知っている。 だったら―― この廃図書館、国家級に育ててみせる。 本を読むだけで技術が進化する世界で、 私だけが“次の時代”を知っている。 やがて王国は気づく。 文明を一段階進めたのは――5歳の幼女だったと。 これは、最弱の立場から始まる、知識による国家再設計の物語。 ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~

枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。 同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。 仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。 ───────────── ※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。 ※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。 ※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~

namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。 父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。 だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった! 触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。 「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ! 「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ! 借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。 圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。 己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。 さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。 「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」 プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。 最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

無限在庫チートで異世界を買い占める〜窓際おじさんが廃棄予定のカップ麺で廃村エルフと腹ペコ魔王を救済したら最強商会ができました〜

黒崎隼人
ファンタジー
物流倉庫で不良在庫の管理に追われるだけの42歳、窓際サラリーマンのタケシ。 ある日突然、彼は見知らぬ森の中へと転移してしまう。 彼に与えられたのは、地球で廃棄される運命にあったあらゆる物資を無尽蔵に引き出せる規格外のスキル「無限在庫処分」だった。 賞味期限間近のカップ麺、パッケージ変更で捨てられるレトルトカレー、そして型落ちの電動工具。 地球ではゴミとされるこれらの品々が、異世界では最強のチートアイテムと化す! 森で倒れていたエルフの少女リリアをカップ麺で救ったタケシは、領主の搾取によって滅亡寸前だった彼女の村を拠点とし、現代の物資と物流ノウハウを駆使して商会を立ち上げる。 美味しいご飯と圧倒的な利便性で異世界の人々の胃袋と生活を掴み、村は急速に発展。 さらには、深刻な食糧難で破綻寸前だった美少女魔王ルビア率いる魔王軍と「業務提携」を結び、最強の武力を物流の護衛として手に入れる! 剣も魔法も使わない。武器は段ボールと現代の知識だけ。 窓際おじさんが圧倒的な物量で悪徳領主の経済基盤をすり潰し、異世界の常識を塗り替えていく、痛快・異世界経営スローライフ、開幕!

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

処理中です...