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4章
誰ですか?
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はて、このTi-chanとはマジで誰なんだろう…。
まあ今日の目的はあくまでレベル上げだし、知らなくても別に問題はないんだけど…相田がもったいぶった口ぶりだったので、気にはなる。
【Ti-chan: 遅くなって、メンゴ!今日はよろしく!】
【MiKan:ちーちゃんこんばんは!大丈夫だよ。みんなさっき来たところだから(^_^)】
【PrettyCut:チーセンぱーい、どもっ(*^o^*)今日はもう一人連れてきてるのでよろしく!】
うーん…、先輩なのか?
じゃあやっぱり俺の知り合いじゃないと思うんだけど…。
もしかしたら話に出ていた相田のお姉さんかもとも思ったが、違うっぽいし。
はて、相田は何を持ってお楽しみ!とか言っていたのだろうか?
【Ti-chan: Yu-10さん?ども! 今日はよろしくね!】
【Yu-10:初めまして。Ti-chanさん。よろしくお願いします。】
【Ti-chan:私、ほぼ初心者だし、そんなに上手く無いから迷惑かけたらごめんねー】
【PrettyCut:大丈夫ですよ!私らがフォローします♪( ´▽`)】
【Ti-chan: ねえ、ところで、Yu-10さんって私の知ってる人?会ったことある?】
相田はあっちの人にも俺の話は伝えてなかったようである。
【Yu-10:俺も誰か聞かされてないのでなんとも…。PrettyCut、どうなの?】
【PrettyCut:それはおいおい話よ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )今は内緒♪】
【MiKan:ちーちゃん。Yu-10君は私を助けてくれた人だよ!】
【Ti-chan:ちょ、えーー!!有名人じゃん!私あの動画見たよ!!】
水城先輩の返信で相手は俺が誰かがわかったようだった。
うん、あと動画出回りすぎてる気がするな…。
しかし、この人の反応だと、相手は俺と面識がなさそうだ。
てっきり俺と面識がある人なのかと思ったが、やっぱり違うよな、これ。
【PrettyCut:MiKanちゃんーーーー!なんで言っちゃうの!?(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)】
【MiKan:え?ダメだった?】
【PrettyCut:ダメだよ!私、バラす瞬間を楽しみにしてたのに!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾】
【MiKan:そ、それはごめんね…】
いや、謝る必要は全くないけどな。
【Yu-10:…で、Ti-chanは結局、誰なの?】
【PrettyCut:今は内緒♡。Yu-10には後で教えてあげる!チー先輩達も言っちゃダメですよ!】
【Ti-chan:え?ダメなの?】
【PrettyCut:だってそれじゃつまんないし。まあじゃあ、ヒントだけ。( ˊ̱˂˃ˋ̱ )つ学校の有名人】
【Ti-chan:もう、そんなに有名じゃないよ!(´・Д・)」】
【MiKan:いや、ちーちゃん…そうでもないと思うよ?】
【Ti-chan: いやいや、MiKanの方が知られてない…?】
【PrettyCut:どっちも有名だよw】
…うーん。
やっぱり俺の知ってる人じゃないんじゃないか、これ?
流られてる先輩で俺が知ってる人なんて水城先輩くらいだ。
もしかしたら地元では有名な人なのかも?
でも俺は中学まで全然違う所に住んでいたので知っているはずもない。
高校生活初日の自己紹介の時に言ったと思うのだが、相田は俺が高校からこっちに引っ越して来た奴だってことを忘れている可能性があるな…。
まあいいや。さっさと目的のランク上げをやらせてもらうとするか…。
【Yu-10: まあ、じゃあ誰なのかはいいので。全員揃ったみたいなのでそろそろ狩りに行きませんか?】
【PrettyCut: うわっ。ドライ…。ちょっと!誰か気にならないの?】
【Yu-10: 気にはなるけど、ゲーム優先】
【PrettyCut: うわっ~やっぱり隠キャだw もっとリアルに興味持とうよ?だから、ぼっちだったんじゃない?】
相田はいちいちうるさいな…。ほっといてほしい。
やっぱり相田は民度が低いだろ…。
と言うか、最近成り行きで結構人と関わるようになっていたが、なんで俺がボッチをしていたのか相田のおかげで思い出したわ。
こう言うめんどくさい絡みが嫌だったからだ。
最近ちょっと流されている気がするので、人との付き合いはよくよく考えていかないとだな…。そう言う意味では思い出させてくれた相田に感謝しないとだな。
やはり相田とは近づきすぎないようにしよう。
【MiKan: まあまあ。ほら、それより狩りに行こうよ】
【PrettyCut:そう? わかったわかった!じゃあ 1ineで誰か教えてあげる!絶対驚くよ!(´・Д・)】
そのチャットが画面に表示されるとすぐに俺の携帯に相田からのメッセージが入った。早速携帯に送られたメッセージを見てみる。
で、誰なんだ?
『Ti-chanの正体は…なんと、あの成宮千紗先輩でしたー!(°▽°)』
…。
………。
やっぱり俺の知らない奴じゃねーか!
相田から続いてメッセージが送られてくる。
『びっくりした?びっくりしたでしょ!?ψ(`∇´)ψ』
…いや、びっくりはしたよ。
でもそれは単に俺が全然知らない人だからだよ!
とりあえず、相田がお楽しみに!と言っていた理由はわかった。
学校で有名人と呼ばれてる人が来たからってことね。
しかし、知らないって言うとまた、相田がインキャインキャと言って来そうだから、その辺は濁してチャットを送っておくか。
どうせこの成宮先輩って人とはこれっきりだろうからな。
【Yu-10: えっと、先輩の名前を聞いてびっくりしました。】
とりあえず、嘘は言っていない。
【Ti-chan:あ、やっぱり?私がゲームしてるなんてイメージにないでしょww】
【Yu-10: そうですね。全くイメージが湧きません】
何せ顔も知らない人だからな。
【Ti-chan:あんまりみんなには言いふらさないでね!私もイメージがあるから!】
【Yu-10:わかりました。】
いいふらせるほど話せる相手がいないから大丈夫。
【PrettyCut:…なんかYu-10のリアクションが薄くてつまんない。ちぇ。(・ε・`)】
相田はそんな俺の反応にだいぶ不満そうであった。
その後は、早速例のダンジョンに行くことになった。
ちなみにパーティ構成としては俺と水城先輩が大剣使い、相田は双剣使い、成宮先輩が弓使いと、寄せ集めのパーティとしてはバランスが取れていた。
相田が案内してくれたのは、アトランタ大陸のはずれにあった朽ち果てた遺跡の前である。俺も何度かここを通っているが、これはただのオブジェクトとしか思っていなかった。特段この辺りに何もなかったはずだが…。
【PrettyCut: ほら、ここ。ここで”ありし日のペンダント”を使うと…】
相田がペンダントを掲げると、壊れた遺跡の周囲が光り輝き、光が消えると壊れる前の遺跡の幻影が現れ、遺跡の中に入れるようになっていた。
おお、すげえ!こんな仕掛けがあるとは…。
狩人モンスターはこう言う要素がふんだんにあるから面白いのだ。
ただ、こういう大掛かりなイベントは大抵攻略サイトを見てようやく知るものがほとんどだ。自分で見つけた相田は普通にすごいと思う。
【PrettyCut: じゃあ、行くよ~!】
【Ti-chan:了解!】
ダンジョンに入ると早速モンスターを狩っていくが、俺の予想以上にこのパーティは安定していた。Ti-chanは初心者だと言っていたが、俺達には劣るものの彼女も普通に安定した狩りをしている。初心者でこの動きができるなら、もしかしたらセンスのいい人なのかもしれない。
そして、そのダンジョンでは相田の言う通り経験値が他のダンジョンよりも多く入手できた。おかげでランクが少し上がった。
ここなら効率的に経験値稼ぎができるので普通にありがたい。今度からこのダンジョンも使わせてもらおう。
結果としてはなんだかんだと楽しく狩りをすることができた。
これで、相田からの礼はしっかり受け取ったし、相田も満足だろう。
今日限りでこのパーティでゲームすることは2度とないと思う。
【Ti-chan:みんなー!今日は楽しかった!ありがとう!またこのメンバーでや遊ぼうね!♪( ´▽`)】
【PrettyCut:もち!またやろう!】
【MiKan: うん!次はいつにしようか?】
「…」
なんだかんだと楽しく狩りはできたが、次に一緒にゲームをやるつもりがなかったので、なんと返信するか悩んだ。
まあ今日の目的はあくまでレベル上げだし、知らなくても別に問題はないんだけど…相田がもったいぶった口ぶりだったので、気にはなる。
【Ti-chan: 遅くなって、メンゴ!今日はよろしく!】
【MiKan:ちーちゃんこんばんは!大丈夫だよ。みんなさっき来たところだから(^_^)】
【PrettyCut:チーセンぱーい、どもっ(*^o^*)今日はもう一人連れてきてるのでよろしく!】
うーん…、先輩なのか?
じゃあやっぱり俺の知り合いじゃないと思うんだけど…。
もしかしたら話に出ていた相田のお姉さんかもとも思ったが、違うっぽいし。
はて、相田は何を持ってお楽しみ!とか言っていたのだろうか?
【Ti-chan: Yu-10さん?ども! 今日はよろしくね!】
【Yu-10:初めまして。Ti-chanさん。よろしくお願いします。】
【Ti-chan:私、ほぼ初心者だし、そんなに上手く無いから迷惑かけたらごめんねー】
【PrettyCut:大丈夫ですよ!私らがフォローします♪( ´▽`)】
【Ti-chan: ねえ、ところで、Yu-10さんって私の知ってる人?会ったことある?】
相田はあっちの人にも俺の話は伝えてなかったようである。
【Yu-10:俺も誰か聞かされてないのでなんとも…。PrettyCut、どうなの?】
【PrettyCut:それはおいおい話よ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )今は内緒♪】
【MiKan:ちーちゃん。Yu-10君は私を助けてくれた人だよ!】
【Ti-chan:ちょ、えーー!!有名人じゃん!私あの動画見たよ!!】
水城先輩の返信で相手は俺が誰かがわかったようだった。
うん、あと動画出回りすぎてる気がするな…。
しかし、この人の反応だと、相手は俺と面識がなさそうだ。
てっきり俺と面識がある人なのかと思ったが、やっぱり違うよな、これ。
【PrettyCut:MiKanちゃんーーーー!なんで言っちゃうの!?(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)】
【MiKan:え?ダメだった?】
【PrettyCut:ダメだよ!私、バラす瞬間を楽しみにしてたのに!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾】
【MiKan:そ、それはごめんね…】
いや、謝る必要は全くないけどな。
【Yu-10:…で、Ti-chanは結局、誰なの?】
【PrettyCut:今は内緒♡。Yu-10には後で教えてあげる!チー先輩達も言っちゃダメですよ!】
【Ti-chan:え?ダメなの?】
【PrettyCut:だってそれじゃつまんないし。まあじゃあ、ヒントだけ。( ˊ̱˂˃ˋ̱ )つ学校の有名人】
【Ti-chan:もう、そんなに有名じゃないよ!(´・Д・)」】
【MiKan:いや、ちーちゃん…そうでもないと思うよ?】
【Ti-chan: いやいや、MiKanの方が知られてない…?】
【PrettyCut:どっちも有名だよw】
…うーん。
やっぱり俺の知ってる人じゃないんじゃないか、これ?
流られてる先輩で俺が知ってる人なんて水城先輩くらいだ。
もしかしたら地元では有名な人なのかも?
でも俺は中学まで全然違う所に住んでいたので知っているはずもない。
高校生活初日の自己紹介の時に言ったと思うのだが、相田は俺が高校からこっちに引っ越して来た奴だってことを忘れている可能性があるな…。
まあいいや。さっさと目的のランク上げをやらせてもらうとするか…。
【Yu-10: まあ、じゃあ誰なのかはいいので。全員揃ったみたいなのでそろそろ狩りに行きませんか?】
【PrettyCut: うわっ。ドライ…。ちょっと!誰か気にならないの?】
【Yu-10: 気にはなるけど、ゲーム優先】
【PrettyCut: うわっ~やっぱり隠キャだw もっとリアルに興味持とうよ?だから、ぼっちだったんじゃない?】
相田はいちいちうるさいな…。ほっといてほしい。
やっぱり相田は民度が低いだろ…。
と言うか、最近成り行きで結構人と関わるようになっていたが、なんで俺がボッチをしていたのか相田のおかげで思い出したわ。
こう言うめんどくさい絡みが嫌だったからだ。
最近ちょっと流されている気がするので、人との付き合いはよくよく考えていかないとだな…。そう言う意味では思い出させてくれた相田に感謝しないとだな。
やはり相田とは近づきすぎないようにしよう。
【MiKan: まあまあ。ほら、それより狩りに行こうよ】
【PrettyCut:そう? わかったわかった!じゃあ 1ineで誰か教えてあげる!絶対驚くよ!(´・Д・)】
そのチャットが画面に表示されるとすぐに俺の携帯に相田からのメッセージが入った。早速携帯に送られたメッセージを見てみる。
で、誰なんだ?
『Ti-chanの正体は…なんと、あの成宮千紗先輩でしたー!(°▽°)』
…。
………。
やっぱり俺の知らない奴じゃねーか!
相田から続いてメッセージが送られてくる。
『びっくりした?びっくりしたでしょ!?ψ(`∇´)ψ』
…いや、びっくりはしたよ。
でもそれは単に俺が全然知らない人だからだよ!
とりあえず、相田がお楽しみに!と言っていた理由はわかった。
学校で有名人と呼ばれてる人が来たからってことね。
しかし、知らないって言うとまた、相田がインキャインキャと言って来そうだから、その辺は濁してチャットを送っておくか。
どうせこの成宮先輩って人とはこれっきりだろうからな。
【Yu-10: えっと、先輩の名前を聞いてびっくりしました。】
とりあえず、嘘は言っていない。
【Ti-chan:あ、やっぱり?私がゲームしてるなんてイメージにないでしょww】
【Yu-10: そうですね。全くイメージが湧きません】
何せ顔も知らない人だからな。
【Ti-chan:あんまりみんなには言いふらさないでね!私もイメージがあるから!】
【Yu-10:わかりました。】
いいふらせるほど話せる相手がいないから大丈夫。
【PrettyCut:…なんかYu-10のリアクションが薄くてつまんない。ちぇ。(・ε・`)】
相田はそんな俺の反応にだいぶ不満そうであった。
その後は、早速例のダンジョンに行くことになった。
ちなみにパーティ構成としては俺と水城先輩が大剣使い、相田は双剣使い、成宮先輩が弓使いと、寄せ集めのパーティとしてはバランスが取れていた。
相田が案内してくれたのは、アトランタ大陸のはずれにあった朽ち果てた遺跡の前である。俺も何度かここを通っているが、これはただのオブジェクトとしか思っていなかった。特段この辺りに何もなかったはずだが…。
【PrettyCut: ほら、ここ。ここで”ありし日のペンダント”を使うと…】
相田がペンダントを掲げると、壊れた遺跡の周囲が光り輝き、光が消えると壊れる前の遺跡の幻影が現れ、遺跡の中に入れるようになっていた。
おお、すげえ!こんな仕掛けがあるとは…。
狩人モンスターはこう言う要素がふんだんにあるから面白いのだ。
ただ、こういう大掛かりなイベントは大抵攻略サイトを見てようやく知るものがほとんどだ。自分で見つけた相田は普通にすごいと思う。
【PrettyCut: じゃあ、行くよ~!】
【Ti-chan:了解!】
ダンジョンに入ると早速モンスターを狩っていくが、俺の予想以上にこのパーティは安定していた。Ti-chanは初心者だと言っていたが、俺達には劣るものの彼女も普通に安定した狩りをしている。初心者でこの動きができるなら、もしかしたらセンスのいい人なのかもしれない。
そして、そのダンジョンでは相田の言う通り経験値が他のダンジョンよりも多く入手できた。おかげでランクが少し上がった。
ここなら効率的に経験値稼ぎができるので普通にありがたい。今度からこのダンジョンも使わせてもらおう。
結果としてはなんだかんだと楽しく狩りをすることができた。
これで、相田からの礼はしっかり受け取ったし、相田も満足だろう。
今日限りでこのパーティでゲームすることは2度とないと思う。
【Ti-chan:みんなー!今日は楽しかった!ありがとう!またこのメンバーでや遊ぼうね!♪( ´▽`)】
【PrettyCut:もち!またやろう!】
【MiKan: うん!次はいつにしようか?】
「…」
なんだかんだと楽しく狩りはできたが、次に一緒にゲームをやるつもりがなかったので、なんと返信するか悩んだ。
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