人嫌いと獣人

リュウセイ

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「……ヨル、私に聞きたい事ないの?」

胸に顔を疼くめながら、ヨルに
聞いた。

普通なら、あの森にいた私を不審に思ったり、拘束したりしないのかな?

「……レィーミ、兎族のオッドアイは
悪魔の象徴だろ?……追い出されて迷子でさまよってても納得がいくんだよ
しかも、感情で勝手に魔法が発動するなら、知らない内に瞬間移動しても可笑しくないからな。」

ヨルは、私の白の髪を撫でながら静かに
話した。

「……森の前の記憶が無いから同族の事はわからなかった。」

嘘も混じえつつ本当の事を言う。

「レィーミ、ゆっくり、ゆっくりでいい
俺やジルさんを信じてくれ悪いようにはしないちゃんと守る。」

撫でながら、頭にキスされた……。

自然にされて、ビクってなってしまった。
不意をつれるとこんな反応するんだね。


「……うん」

ヨルを見上げた。

ヨルが、少し前に屈んだ
レィーミは、ヨルの首に腕をまわし引き寄せ、触れるだけのキスをした。

ヨルを見つめて……
確認するように表情を伺う。

……ヨルは、赤面して停止してる。

……う~ん、コレは落ちてるってとっていいのかな?

……経験無いから全くわからん。

うむ、免疫の問題なのかな?

「ヨル、少しづつで申し訳ないけど
慣れるから……人にも……。」

「……あぁ、わかった。
明日は、買い物しに行こう。具合悪くなったら遠慮なく言えよ?金は気にするな
俺が払うから……なぁ」


「うん、……わかった。」

ヨルは、私を抱きしめた。

私はヨルの首に顔を埋め、今までの辛かった事を癒されるかのように

ヨルに、黙って撫でられていた。

1回、1回事に丁寧に凍った心を
溶かすように。

レィーミは、ヨルの撫でる手つきで
癒されながら、ウトウトし始めて

日がオレンジ色になる部屋で、
現実味の無い時間を過ごした。


コンコン


「……レィーミさん、入りますよ?」


「んぁっ……ジルさん?」

「あぁ、ヨルさんと一緒でしたか
お休みのところすみませんが、夕ご飯のお誘いで私の書斎で食べませんか?」

……レィーミは、寝ぼけながら頷いた。

「……眠たそうですね笑ヨル、レィーミさんを連れてきてくださいね?食事は準備してますので」

「あぁ、わかった」

ヨルは、レィーミを抱き抱えて
ジルさんの後を追って部屋を出た。

廊下を歩きながら
レィーミとの出会いを
ジルさんに報告している。

ジルさんは、やはりと呟き
明後日から、訓練を始めた方がいいかもしれませんとヨルに言っていた。

ジルさんの事務室?に入り
ソファーにレィーミは、降ろされた。

……前世の洋食にそっくりなご飯
主食は、パンでスープにサラダ
肉料理に煮込み料理も……豪華~。

ワインもあるし。

「では、食べますか!」

いつの間にか、ジルさんとヨルは座って
食べ始めた。

レィーミは、恐る恐るパンとスープ
を食べた。

「あ、美味しい……」

「口にあって良かったです」

クスクスと笑いながらワインを傾け
ジルさんがこちらを見る。

……凄く様になりすぎて
……綺麗すぎてムカつく。

3人は食事をし終え、お酒を飲みながら
明日の予定と明後日の流れを話し始めた。
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